蒸し焼き
オーブンの設定温度を低く設定して、肉を焼かずに全体を低温で包み込み、肉の乾燥を防止するために、お天板に水を張って蒸し焼きます。
低温でオーブンを使う理由は、肉が大きな塊であるという事と、その肉の表面につけた塩などの調味料がゆっくり染み込むようにするためです。さらに、長時間かけてゆっくり火を通した肉を倍以上の時間をかけて冷ますことがポイントです。肉に限らず、味が染み込む要素として、食材が冷めるときです。
【参考料理】
□ ☛低温によるオーブンの蒸し焼き:塩豚(もも肉)
外国では絶対に見かけない日本製のガスやIHの機器に付属しているグリルは優れものです。変な話、日本のウォシュレットと並んで素晴らしい発明品だと思います。
魚を焼くのに受け皿に水を張るということが、少煙と加湿効果に対する貢献度は高いです。これを活かして、ステンレス製のバットに食材を並べてそのままグリルに入れて焼くと、上部の熱がステンレスに伝わって食材の底からも柔らかく加熱してくれます。結果、表面に焼き色をつけながらにして内部にも火を通す事ができるので、裏返す必要がなくなり、蒸し焼き状態で旨味を閉じ込める事ができます。
この方法に合う料理はと言うと、マリネした魚や肉の蒸し焼きで、焼き色をつけたいときに効果的です。
【参考料理】
□ ☛グリルの蒸し焼き:カマスの香草蒸し焼き(イタリアン)