お漬物

2010-11-11

大根葉の佃煮:30分煮込んでできる野菜の佃煮;ポイントは酢

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 霜が下りる季節になっても、大根の葉や白菜の葉は枯れることなく元気です。寒さを耐え凌ぐために葉や茎は、少しだけ厚みを増して丈夫になるのです。これが夏場の野菜と違うところです。そして、筋張ってきて硬くなりますが、冬場の葉物は貴重なので何か保存に耐えるものに作り変えるのが田舎の知恵です。近年のように、年中野菜が食べられるようになってもこの辺りでは、冬場の保存食への知恵は残っています。
 近所のお婆さんから教えてもらった大根葉の佃煮のレシピですが、大根の葉が出回っているうちにここで紹介しておくことにします。以前、ゴーヤの佃煮を紹介しましたが、味はよく似ています(☞レシピ)。近所同士なのでそれもありなのかと思います。

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 ところで、今日の佃煮の分量は、大根ニ本分の葉で作っています。我が家のように家庭菜園でも作っていない限り、普通の家庭で大根ニ本分はなかなか一度に消費できないと思います。ここで、どうするか?八百屋さんには大根の葉をいらないからと言っておいてゆく客もいるものです。聞いてみると案外あるものです。スーパーも同じです。ここまでやれる方が果たして世間にどれだけいるかな?とか、思いますが、それでも作って欲しいと思うのがこの佃煮です。
 大根葉にご縁があったら是非作ってみてください。

材料

  • 大根葉・・ニ本分(茹でて硬く絞って300g)
  • 醤油・・50cc
  • 酢・・30cc
  • 砂糖・・70g
  • しらす干し・・大さじ2
  • 鰹節・・カップ1
  • 白炒り胡麻・・大さじ2

作り方

  1. たっぷりのお湯を沸かして1%の塩を加え、大根の葉が鮮やかな色になるまで塩茹でする。
  2. 1を溜まり水に取り、固く絞って3cmに切りそろえる。
  3. 鍋に調味料を合わせて中火にかけ、2の大根葉を入れて蓋をして30分煮る。
  4. 煮汁が残ってていたら蓋を取って蒸気を飛ばして煮詰める。
  5. 最後に火を止めてしらす干し、鰹節、炒り胡麻を混ぜ合わせる♬

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2010-10-30

手製のぬか漬け鰊(ニシン)の三平汁

Pa280002  富山の名物で、鰯(いわし)を小糠と塩で漬ける保存方法があると以前教えてもらった時、鰊(にしん)で作ってみたいと考えていたことがやっと実を結びました。富山ではこれを「こんか鰯」と呼ぶそうです。「こんか」の言われは、「小糠(こぬか)」が変形したそうです。諏訪でも、例えば「あそこ」というのが「あっこ」というように、話し言葉になると縮まるのと同じだと思います。
 このこんか鰯と大変似ているのが、昔、石川県の小松の友人から頂いた鯖の糠漬け(へしこ)です。この味が忘れられなかったのです。後で調べて分ったのですが、青い魚をこうやって糠に漬ける方法は、北陸から東北地方の昔の人の知恵だったそうです。温度や魚の脂の乗り、発酵の度合いで微妙に味が違ってできると聞いて、挑戦意欲が湧いたのです。こういうものは毎年作ってみないと比較が出来ないので、まずは作ってみたのです。
 ところが、レシピというものはないし、ネットで調べるとあるにはあるのですが、こういうのは作る条件が一定ではないのであまり参考になりません。結局、漬物用の三五八漬け(☞レシピ)や鉈(なた)漬け(☞レシピ)を自作しているので、その経験から塩加減してみました。

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 ところで、魚を糠に放り込んでも充分発酵しません。どのように進むかというと、糠を好む菌がついて糠の発酵を促す水分が適当にあり、発酵しやすい温度にして環境を一定にします。すると、半日くらいで発酵が始まります。
 ネットでは、麹を混ぜる方法を見ましたが、そこまですると大変なので、鉈漬けの応用に使った市販の甘酒の素と塩を糠を混ぜて糠床にして漬け込みました。ニシンの旬である春先でしたので、気温はまだ低く、発酵はゆっくり進んだと思います。二週間ほどそのまま置いてから冷凍保存しておいたのが今日の糠漬けニシンです。

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 かなり塩辛い筈ですが、思ったほど生臭さもなく、身が締まっています。これを水洗いして鱗を下ろし、ぶつ切りにします。あらかじめ昆布で煮て火が通った野菜の煮物に加えます。15分では塩が抜けきれず、20分で調味料を加えました。調味料の分量は、味を見て加えるしかないので、あくまでも目安です。
 三平汁にした理由は、塩抜きなどしないでそのままぶつ切りにして、鰊の塩分で味付けしたいと思ったからです。なかなか良いお出汁がでて美味しかったです。これは、やはり大人の味です。

ニシンの小糠漬け材料

  • ニシン・・3尾
  • 糠・・1カップ
  • 甘酒・・1カップ
  • 塩・・1/2カップ
  • 鷹の爪(種無し)・・1個

こんかニシンの三平汁の材料

  • こんかニシン・・2尾
  • 大根・・200g(7~8cm)
  • にんじん・・250g(1本)
  • じゃが芋・・300g(2個)
  • こんにゃく・・1丁
  • 野地シメジ・・70g
  • 長葱・・適宜
  • 水・・1600cc
  • 昆布・・10cm
  • 酒・・1/2カップ
  • 醤油・・大さじ1
  • 味醂・・大さじ2

作り方糠床の作り方

  1. 材料を袋の中で揉みこむように混ぜ合わせ、水気を拭き取った鰊を埋め込むように入れ、26度くらいの薄暗い場所で4日発酵させる。
  2. 1を冷蔵庫に移して10日置き、冷凍する。

こんか鰊の三平汁

  1. 野菜を適当な大きさに切り、分量の水に昆布を浸け、昆布出汁をとる。
  2. 鰊を洗って鱗を下ろして頭を落とし、内蔵を取り出してからぶつ切りにする。
  3. 昆布をつけたまま1に切った長葱外の野菜を加えて火にかけ、じゃが芋が煮崩れないうちに鰊のぶつ切りを加える。
  4. 20分ことこと煮込んでから長葱を加え、酒、味醂を加えて味見をし、足りない分を醤油で整える♬

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2010-10-15

塩味の大根菜飯二種(梅と紫蘇の実)

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 ここ諏訪では、大根や蕪などは「葉」がついて売っているのが普通です。何故か、スーパーに出回っているものには葉が付いていません。野菜を育ててみてわかったことですが、大根や人参のような根菜の葉を普通に食べるという事や、皮を剥かずに料理しても味が染み込むので、ピーラーを殆ど使わなくなったことなどがあります。それが当たり前になると、葉がついていない野菜は、生産者が自信がないのかな?などと憶測してしまいます。どこにでもあるとは思いませんが、大根に葉が付いていたら是非食べて欲しいです。
 今日は、栄養たっぷりな大根の葉を食べきるレシピです。
 毎年必ず何度か作る「菜飯」で、普段は信州味噌で味付けしますが(☞レシピ)、今日は、色鮮やかに仕上がる塩味です。ご存知の通り。大根の葉は、生だと青菜臭くてそのままでは食べにくいのです。色が悪くなるのを承知で炒めたりするのが味噌味の時ですが、塩味の場合は、茹でる前に塩でよくもんで青臭みの元の水分をできるだけ出します。80度くらいのお湯で軽く茹でたあとに、もう一度塩を振って最後の味付けをしたあと、混ぜ物と一緒に酢で味を締めます。

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  これででき上がりですが、味付けに関していは様々な条件の違いがあるので、分量を固定できないのが正直なところです。ここで明記するのは私が作った分量ではありますが、必ずしも当てはまらないので、重要なことは、味見で確かるということです。そこで、味付けで一番失敗しやすい部分に注意を払うことだけ特記します。が、それほど難しいことではないので、何度か作るうちに身につくように、味見を大切にすると良いと思います。

☆ 最初に塩を振って水気を出すときの塩は多目でも良い。
☆ 茹でたあとに絞りが甘いと塩を吸わないので、出来上がりが薄味になる。
☆ 混ぜるシラスや梅のカリカリ漬け、紫蘇の実の塩分も加味して、大根葉の味付けは薄味にする。

材料(シラスと紫蘇の実二種)

  • 大根葉・・1本分(600g)
  • 振り塩・・大さじ2
  • 調整用の塩・・小さじ2
  • 酢・・大さじ1
  • しらす干し・・大さじ4
  • かりかり梅・・2個
  • 紫蘇の実・・大さじ1☞レシピ
  • 半ずり白胡麻

作り方

  1. 大根の葉は洗って水気を切り、7~8mmの小口に切り揃える。
  2. 鍋にお湯を沸かす。
  3. 大きなボールで1の大根葉に振り塩をして良く混ぜ合わせ、10分ほど置いて固く絞る。
  4. 2のお湯が沸騰したら3の大根葉をほぐしながら入れ、火を弱めて(沸騰させないように)3分茹でる。
  5. 笊に取って流水で粗熱を取ったら硬く絞ってボールに取る。
  6. 味見をして塩を加え、シラスと和えてから酢で味を引き締める。
  7. 6をに等分し、片方には紫蘇の実を混ぜ、残りにはみじん切りのカリカリ梅を混ぜ合わせてでき上がり♪

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2010-09-29

切り干し大根のキムチ牛挽肉和え:ご飯のおかずにお漬物風

 大根のシーズにはちょっと早いこの時期に切り干し大根を気軽に食べられるような常備菜的なものが欲しいと思って、ちょっと風変わりな食べ方を考えました。
 切り干し大根にはいろいろなサイズがあって、細長いものや輪切り、短冊切りなどです。このタイプでもよいのですが、戻しかたはそれそれで、大概買った時入れてある袋などの裏に「戻し方」と「料理例」などが書いてあるはずです。その戻し方に沿って戻しますが、煮物にする場合とは違って、大根のしゃきしゃき感をしっかり残したいので水で戻した後熱湯をかけるだけです。半生状態ではありますが、干した大根の甘さと独特の風味もしっかり残ります。

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 味付けは桃屋のキムチの素を使用していますが、最近は市販でいろいろなブランドから出ているようなのでお好みのものでよいと思います。味付け程度のつもりだったのですが、牛の挽肉が、これまたキムチとあいます。白菜のキムチ漬けにも少し加えると旨味が加わって美味しくなるので、そこからヒントをもらいました。これを作っておけば、例えばスパゲッティーやうどんと炒め合わせたり、チャーハンの具としても味付けとしても即使える調味料になると思います。

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 今日は、白いご飯に乗せて小口切りの葱と一緒に混ぜ合わせてみましたが、好みで量を加減すれば辛さも調節できます。何かと重宝なおかずだと思います。
➠お弁当に

材料

  • 切り干し大根・・50g
  • 桃屋のキムチの素・・大さじ3
  • 牛挽肉・・150g
  • 熱湯・・500cc

作り方

  1. 切り干し大根を溜まり水でしごくように二度洗い固く絞り、ボールで熱湯を掛けた後水気を切って固く絞る。
  2. 1を1~2cmほどに荒く切る。
  3. フライパンを弱火にかけ、牛挽肉を混ぜあがらゆっくり火を通す。
  4. 肉の色が変わったらキムチの素を加え、混ざったら火から下ろす。
  5. 3の切干大根に4の牛肉を加えてよく混ぜ合わせる。
  6. 炊きたてのご飯に乗せ、小口に切った葱をを散らす♬

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2010-09-26

ゴーヤのふりかけ:あっさりとした佃煮風

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 夏の終わりに畑に取り残されそうなると言えば、瓜。兎に角諏訪というところは漬物好きな土地柄ですから、年間通していろいろな漬物がお目見えします。漬物好きな年配のお宅では漬ける野菜も自前の畑のものです。年齢と共に、漬物にも贅沢になるように思いますが、今日は、その畑の残りの瓜は瓜でも苦瓜。ご近所の畑から頂いたゴーヤです。
しかし、せっかく頂いたのに困った。ゴーヤ料理に幅がなく、先日も中華風旨煮(☞レシピ)の思いつきで目先を変えたばかりです。しかも、空気がここで冷たくなってきたせいか、ゴーヤの表面がごわついてい色も濃く、かなり歯ごたえがありそうです。ここで思いついたのがふりかけなのです。長く煮詰めてしまうので、苦味はほんの少し残る程度で丁度よい感じに出来上がりました。
 作り方は佃煮と似ていますが、味は薄めでサラサラとしています。醤油の塩気よりも甘さの方が強く感じますが、こればかりは好みで調節するしかないのです。但し、今日の調味料は既に配合した自家製調味料で、ここで人気のある「割り下」(☞レシピ)と酢だけです。甘くなく辛くない味付けができますが、途中味見をして好みで砂糖や醤油のどちらかを足すと失敗がないと思います。すき焼きの甘辛さをイメージされるとよいです(☞レシピ)混合比は、醤油:醤油100cc:味醂100cc:砂糖大さじ6を火にかけて砂糖を溶かし、200ccだけ使用します(多目に作って冷蔵庫保存=万能調味料)。

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 また、具と調味料の割合は、全体量に対しての比率なので、全体の重さが問題にリます。従って、具は好きなものと組み換えて楽しむことができます。今日使用したゴーヤは、比較的水分が少ないので、逆に良く味が染み込んだように思いました。

材料

  • ゴーヤ・・800g
  • 小女子(または、かちり)・・140g
  • 鰹節・・40g
  • 炒りゴマ・・20g
  • 割り下・・200cc
  • 酢・・100cc

作り方

  1. ゴーヤは立てに割って種を取り出し、5mm幅で切り、熱湯に15分浸けて固く絞る。
  2. 鍋に割り下と酢を煮立たせ、1のゴーヤを煮る。
  3. 煮汁が半分以下になったら火を止めてゴーヤを笊に掬い取り、一旦冷ます。
  4. 残った煮汁を沸騰させて再度3のゴーヤを戻し入れ、焦がさないように煮切る。
  5. 最後に小女子、鰹節削り、炒りゴマを混ぜ合わせる♬

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2010-08-04

完熟南高梅の甘酢漬け

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 秋田の湯沢の友人が教えてくれた方法で今年も漬けました。この方法は、素人の私でも失敗しない方法だと太鼓判を押されているので、大船に乗ったつもりで高級な南高梅の完熟で今年は挑戦しました。八百屋さんの話だと、赤みが差してきた梅はジャムが良いというのですが、完熟の杏で昨年作った成功例があるので、躊躇なく酢漬けにしました。因みに、一粒の直径は4cmほどの大粒です。
 出来上がりはかなり良好で、丁度よい硬さです。表面は細かい産毛のような手触りで、コーデュロイのようです。本来の梅干(塩漬け)の作り方は、悪抜きをしたしたり、塩漬けの後に赤紫蘇を揉んだ葉で色づけしたりと、出来上がるまでに何工程も経て出来上がるものです。ご近所では、梅干漬けだけはしないというお婆様達が多いので、褒めてもらうのですが、実は至って簡単な作り方なのです。

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 この方法は、洗った梅を容器に入れ、上から分量の酢、粗目砂糖、塩を放り込むだけで。三週間ほど放置しておけば出来上がるというものです。梅から沢山の果汁が出て梅にしわがよってきたら取り出し、天気の良い日に三日間干せば出来上がりです。

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 梅情報ということでもないのですが、今年は梅雨の雨や雹(ひょう)で花が咲いて丁度実をつけるという時に影響を受けたそうで、沢山落果してしまったということです。いつもの年なら、今頃オレンジ色に近くなった杏が出始めるのですが、一向に店先に並ばないので聞いてみるとそういう理由でした。また、このところの炎暑で野菜がおかしくなってきていますし、何かと予定が狂ってしまいますね。
 毎年のことなので、記録程度に画像と分量だけ書いておくことにします。

材料

  • 完熟南高梅・・4kg
  • 粗目砂糖・・1kg
  • 酢・・500cc
  • 塩・・3合

作り方

  1. 洗った梅の水分を良くふき取り、容器に移して砂糖、酢、塩を全て入れて冷暗所に3週間置く。
  2. 梅が浮いてしわができたら梅だけ引き上げる。
  3. 平笊に並べ、天気の良い日に三日間干して出来上がり♪

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2010-07-13

みず茄子の浅漬けと生食:みず茄子のこと

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 今日は、みず茄子の紹介です。長野では殆ど見かけない茄子で、栽培している人も見かけません。土地が合わないのかあまり知られていないのか、理由はよくわかりません。Twitterで私をフォローされている方は思い当たるのではないかと思いますが、推定同世代の会話仲間から頂いた、家庭菜園の茄子です。Twitterでは会話を曝していますから、ナスのお里はバレバレですね。
 関西方面で借りている畑の栽培だそうですが、土壌が合うからなのか大変美味しいナスです。(上の画像は、そのままスライスしただけです。)浅漬けは、世界一美味しいのではないかと思うほどの味わいがあります。他の地域では育つものなのかと思い、ネットでみず茄子の事を調べると、割りと情報が少ないことに驚きました。但し、浅漬けに感じては、食感と甘さが評価されています。それでは芸がないと思うのですが、他に言葉が見つからないというしょぼい語彙なのです。

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 まず、手に取ってみると直ぐにはっとするのが重さです。ずしっと来る重さは、水分の多い証拠。また、ナスは、切ったそばから水に浸さないとアクが強いので変色してしまいますが、みず茄子に限ってはアクが出ません。つまり、生で食べてもえぐみを感じません。そして、甘い。

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 早速、浅漬けを作りました。炒り子や昆布を混ぜると旨味が加わりますが、最初なので塩だけにしました。それも、とても美味しい塩で(参照)。
 また、新鮮なうちに生で食べなければ意味がないので、スライスしてオリーブオイルを掛けそのままで食べたり、醤油や塩をまぶして食べてみました。兎に角甘い。食感もサクサクした感じで、皮だけがシャキシャキというバランスです。楽しみにしていただけあって、この満足感は最近にない喜びでした。

材料(浅漬け)

  • みず茄子・・3本
  • 塩・・大さじ1
  • 塩水・・200cc(塩は水の20%)

作り方

  1. 茄子のヘタを切り取り、ガクは周囲を丸く切り揃え、縦半分に切る。
  2. 塩をよく揉み込んで袋に入れ、塩水を加えて空気を抜いて口を閉じる。
  3. 冷蔵庫で24時間漬け込む♬

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2010-06-13

蕗の味噌漬け:手製の味噌漬けの素

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 蕗料理を作るついで的に簡単にできる、蕗の味噌漬けです。諏訪には、信州味噌で名高い味噌の蔵元が市内のいたるところにあります。そういう味噌会社が作り出した独自の漬物用の味噌もたくさんあります。いつもはその味噌床のお世話になるのですが、今日は自分で味噌床のレシピを考えてみました。このレシピがあれば、誰でも味噌漬けが簡単にできると、そう思ったので起こしたレシピです。蕗の味噌漬けだけではなく、これからの夏野菜の浅漬けができるのではないかと思います。大変シンプルな組み合わせで美味しい味噌床ができました。簡単すぎるので驚くなかれ!

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 山から採って来た蕗なのでアクが強いため、二度茹でします。最初は、塩で板擂りしてから発色を良くした上でそのまま沸騰したお湯で茹でます。冷水にとって皮(筋)を剥き、もう一度熱湯で軽く茹でてアク抜きします。袋の中で蕗に味噌をまぶし、そのまま冷蔵庫で一日置くだけで出来上がります。食べる時は、軽く味噌を落とし、適当な長さに切っていただきます。

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材料

  • 蕗(下ゆで済み)・・200g
  • 信州味噌・・50g(大さじ2・5)
  • 蜂蜜・・20g(大さじ1)
  • ビニールの袋・・1枚

作り方

  1. 蕗の下茹で☛自生の蕗(ふき)と油揚げの含め煮参照。
  2. まず水に浸けてから台の上で粗塩をまぶし、手の平でころころ転がして「板ずり」をします。塩揉みと同じような意味合いですが、こうすると茹でた後に鮮やかな色が残り、アクを誘い出します。鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩のついたままの蕗を沸騰後、10分ほど茹でて直ぐに水に浸して色止めをします。ここで一本ずつ表面の皮むきをします。

  3. 味噌と蜂蜜を混ぜて練り合わせる。
  4. 袋に入る長さに切り、1の味噌と一緒に入れて揉み込んでから冷蔵庫で1日ほど置く。

蕗の苦味を残したい場合は、二度茹でしない。皮剥きしたら直ぐに味噌に漬け込む。

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2010-05-28

人参と大根の梅酢和え:梅酢を使った簡単な副菜:「北朝鮮によるソウル急襲シナリオ」こんなものがあったなんて

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 最近のNHK料理番組で、二度ほど聞いた「梅酢」の料理が印象的で、どの先生も梅酢の再利用を奨めています。これを聞いて少し元気が出たのですが、やはり年配のお料理の先生だけのことはありますね、勿体無い文化の伝承のような感じです。で、今日紹介するのは、切って和えて冷蔵庫に置いておくだけなのです。ですが、野菜の味は引き立ち、人参の甘さはなんとも言えないほどインパクが強く感じられるのです。梅酢があればすぐに出来る料理なので、これから出始める梅をまず漬けて、この梅酢を調味料として試してみませんか(☛梅の甘酢漬けレシピ)(もう一つ)。
 私が梅漬けを作ったのは去年が始めてで、秋田の湯沢の友人から教えてもらった「杏梅漬け」が正確な呼び名です。新米の私にも、失敗なく簡単にできるのです。洗った梅を容器にれて、塩、酢、ザラメを入れておくだけで、面倒な工程は一切ありません。そして、砂糖のせいで普通の梅漬けよりもマイルドな味にでき上がります。

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 副産物の梅酢は琥珀色の綺麗な液で、梅のエキスがたっぷりしみでているため殺菌作用もあり、この液自体は痛まないものですから、例えば酢飯や煮物などの味付けに酢を使う要領と同様の使い方ができます。今日の分量は目安ということで参考にどうぞ。
 今日は人参と大根を千切りにしましたが、他の野菜でもとても美味しくできます。
【料理例】
☛きゅうりと新わかめの和え物
☛秋刀魚の梅酢煮

⇒お弁当に

材料

大根・・60g(3cm)
人参・・60g
梅酢・・大さじ2

作り方
千切りにした大根と人参をボールに移し、梅酢でよく和えて容器に移して冷蔵庫で保存する。 すぐにでも食べられますが、半日ほど置いた方が味がなじみます。

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2010-05-14

蕪を丸ごと使った美味しい浅漬:首相官邸では毎日何が起きているのか?極東ブログの趣向をパクリッ!

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 野菜のレシピが続きますが、取りあえず旬の野菜の事が先決だと思い、急ぎ足で書いています。
 今日は、葉つきの蕪の浅漬のレシピです。蕪は年間を通して割と多く食べる機会がありますが、葉が青々としている時期は短く、しかも蕪に葉がついていなかったら価値がないと言っても良いくらい美味しいです。浅漬は、塩もみした野菜をそのまま漬け、水が出た後に塩を吸い込んで、なじめば直ぐに食べられます。原理の通りに作るだけですが、より簡単にしっかりとした味に漬ける方法としての紹介です。

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 市販の味に慣れている方にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、昆布や柚子の皮などが塩の味をまろやかに香り豊かにしますので気に入ることでしょう。また、この浅漬けは、酢を加えますので、思ったほど塩を使わない割に、酢のコクと旨味が深みが加わり、しっかりとした味を感じます。酸っぱいとはほとんど感じないので、酢が苦手な人でも抵抗なく食べられます。
 もう一つ、柚子の皮は、当然今頃は存在しません。が、旬の時に皮だけ剥いて、ラップに句るんで冷凍保存しているのを使っています。手持ちに無い場合は、レモンの皮を代用すると趣も変わって美味しいです。

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 漬け方ですが、画像のような圧力をかけて漬ける方法が一番早く水が上がるのでお勧めですが、浅漬の道具らしきものを一切持っていなくても大丈夫。ZIPロックつきの袋か、なければ大きめのビニール袋を使って、空気をすっかり抜くことで圧力がかかります。少し長く時間がかかりますが、1~2日も待てば、美味しい浅漬ができ上がります(➠水菜の浅漬参照)。

材料(野菜の合計が500g)

  • 蕪・・中2個
  • 蕪の葉・・4個分
  • 人参・・30
  • 柚子の皮・・適宜
  • 酢・・60cc
  • 塩・・25g
  • 昆布・・5cm

作り方

  1. 蕪はよく洗って付け根から3cm程のところで葉を切り落とす。
  2. 葉は、3cmのざく切りに、蕪は皮を剥かずに8~9当分の櫛切りにする。
  3. 人参はマッチ棒くらいの千切りにし、昆布は水で湿らせてからはさみで細い短冊に切る。
  4. 1と2を大きめのオールに移し、分量の酢、塩、を加えてよく馴染ませる。
  5. 続けて昆布と千切りの柚子の皮も混ぜて、漬け込み容器に移して圧力をかける。
  6. 半日ほどして水が上がったら圧力を抜き、そのまま1~2日置いてでき上がり♪

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