2012-04-24

極東ブログ・メルマガの試作第一号に寄せて

昨日、極東ブログで、「極東ブログ・メールマガジン 試作品 No.1 (2012.4.23)」(参照)という一風変わったタイトルのエントリーがあがった。何が変わって見えたかというと、極東ブログがメルマガの試作品の公開場所となっている事。何でもありなんだなと、ブログを柔軟に使っていることが新鮮だった。その新鮮さが消えてしまわないうちに感想を書いておきたくなった。極東ブログの今後の発展のためになどとおこがましい気持ちはないので、これはまあ、届かなくてもよいようなメッセージなんだけど。

さて、読ませてもらって感じたことは、試作と言っても内容は充実していると思う。彼に書かせたら、例えば、日本の政治問題などは日頃の情報収集力も相俟って、世界からの視点も柔軟に取り入れたり、厚みのある内容になるに違いないと思う。湯水のごとく湧いてくる知性と教養がずらりと並べられる場所になるに違いない。そこに、大きな期待はある。どれくらいの頻度になるか未定らしい。まだ、始めるかどうかも決定していないのに、私はもう始まるものだと思っている。どうだろう。今回の試作くらいのコンテンツなら、週一回配信で月額500円はお安いものだと思う。自分語りみたいなるかもだけど、最近の新聞社説のレベルの低さにうんざり感もある。「finalventの日記」(参照)で一時、まったくニュースを取り上げなくなった時期があった。その時も感じたが、劣化している記事にコメントなどあったものではない。腐すのが関の山ではあったと思う。昨日の社説も、論旨は元より、筆者が何が言いたいのかもよく分からないような内容だった。向きあって出てくる自分の醜い姿をこれ以上見たくないと、そのような気持ちから書かなくなったと、理由を書かれていたかに感受したが、そこを一歩踏み出されて最近また再開されている。

思い起こせば、私は、極東ブログよりも少し早くにこちらの日記のファンになったのだった。社説にケチをつけるだけの日記なんてそれまで出会ったことがなく、読み応えがあった。あの刺激は、何だったかというと、脳内で、社説に洗脳されそうになるエネルギーの分配によって、均衡が取れ、視野が広がるのに大いに役立っていた。よりリベラルに物事を見つめようとする能力が自ずと引き出されていくのを実感する日々であった。今の私に大きく影響したのは確かだと思う。

以上のことから、ご本人が何故、メルガマに傾倒されるのか、理由は分からないでもない。受けた刺激が、人によっては書き手に罵倒を浴びせたり、誹謗中傷の的として面白がる人がそこはかとなく湧いてくるような現象もある。書き手の物事に対する率直な見解を書けば書くほど、その的になりやすいし、伝わらないもどかしさに七転八倒するときもあると思う。その点、メルマガは、読みたい人が申し込んで、読みたくない人は購読する必要もない。また、書き手の一方通行なので、書き手の気分の悪くなるようなことも起こらない。そのかわりと言っては何だが、読者の感想や記事に対する反響も返っては来ない。だが、それに関しては、アンテナの向け方に寄ってはある程度集められる。そういう性質のものであるがゆえ、今回の試作内容は、取り上げるテーマも多方面に渡っているし、良質の情報の提供があるのも良いと思った。TVの教養番組の紹介や新書などがそれに該当する。やかなり本格的だと思う。

私個人としては大いに賛成で、希望的観測で言わせてもらうなら、日本の社説が取り上げない不思議な現象の傍らで、極東ブログのメルマガ説として一本大きく記事に仕立ててくれたら嬉しい。まあ、週ごとの一大トピックという感じかな。

今回なら、フランスの大統領選挙の動向からヨーロッパ全体、ひいては日本への影響などに触れても良いと思うし。先日の石原都知事の尖閣諸島のお買い上げ要望の件なども、各紙共に頓珍漢な社説であったが、角度を変えると見えてくるものが違うという点に気づけるだけでも大きな収穫となる。それらのマターに対してどこへ角度を持って行くかなど、きっかけを得るだけでも、日本の政治にある意味感心が持てると思う。これをブログや日記に書いたのでは、右だ左だと的外れな誹謗中傷を受けるので、書くだけ馬鹿馬鹿しくなる。というのは私の感じ方の問題かもだが。

要望を言い始めたらきりがなくなるのでこの辺で止めておこうと思うが、問題は、ご本人が懸念されているように、有料というからにはそれなりのコンテンツをコンスタントに配信するという拘束、またはお仕事にはなる。これで飯が食えれば本望かな。でもないか。この負荷が、ご本人の生活や健康を脅かさない程度でバランス出来るのだろうか。これは余計なお世話かもしれないが、プライベートに立ち入るつもりではなく、何かが犠牲になりはしないかと少し心配でもある。

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