2011-06-18

受難の夏-パッションフルーツで乗り切るってイイナ

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 極東ブログでは、パスタの木の栽培の話に続いて今度は、パッションフルーツの栽培の話しが始まっている(参照)。というか、キリストの「受難」(磔=はりつけ)の意味が「パッション」であることと、パッションフルーツとの関係の興味深い話がメインだが、どうしても「パッション・サマー」(受難の夏)に心引かれてしまった。
 なるほどと、思った。沖縄では、ゴーヤやパッションフルーツを庭で栽培して食べるだけじゃなく、グリーンカーテンの役目もさせているらしい。ん?グリーンカーテン?話の流れで行くと、緑のカーテンだから植物で遮光すると言う意味だとは勿論分かるけど、新語かな。英語では通じない言葉のような気がする。いえ、なぜ気になるかというと、検索する時にこの言葉で出て来るのかと思っただけで、要はイメージが欲しかっただけ。Googleのimageで見てみると、よしずのように何かに植物をつたわせて大きな壁のように育てている(参照)。見た目に涼しげでいい感じだ。なるほど。因みに、よしずとはこちらをどうぞ☞

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 いろいろなやり方はあるみたいだが、窓の部分日よけのようだ。私も夏場は使っているが、西日の当たる場所は、壁がとても熱くなる。その熱は、一夜明けても放熱されない時もあって翌日の室温はさらに高くなる。それもあって、植物で遮光するのはいいアイデアだと思っていた。いきなり無粋な話しから始めてしまったが、まず、あのパッションフルーツの花の画像に見とれてしまった。キリストの磔(はりつけ)に似ているとは言え、「受難」と言われるほど美味しい南国のフルーツに囲まれてみたいじゃないの、と。確実に気持ちが動いてしまった。
 話を戻して、前にここでも触れたことがあるけど、アレは蔦(つた)の葉だった。蔦の葉の場合、家の外壁をそのままつたって家全体を覆ってしまうため、冬になって葉が枯れた後の残骸がイマイチで、あまり気が進まなかったのを覚えている。今でもやる気無しというところ。

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 どれどれ、と「パッションフルーツ 栽培」でいくつか栽培例が見つかった。パッションフルーツだけを何シーズンも観察した記録をホームページでまとめている熱心な方がいた(参照)。画像も細部に渡って見やすくてよい(右の画像をクリックすると開花が始まります)。ビニールハウスで栽培されている。読んで行くと、小さい木だと寒さに弱いらしい。ここまで調べて、これは困った問題だ。あくまでも栽培しようという意気込みなので、いきなり気温がネックとなってはね。ここは信州で、冬は極寒の地としても名高い土地だ。標高も高く、天候は高原なみであるため変わりやすい。沖縄との比較ではとても無理な気がする。家の外にパッションフルーツがぶら下がっている光景を描いていただけにがっかりだな。そのページにはこう書いてある。

先ずこの植物の生育温度はやはり熱帯植物だけあって20度以上が必要で、20度以下では本体の芽は成長しますが花芽がなかなか付きません。一番好む温度は20度~25度のようです。

20度を越えると盛んに着花して大きくなります。面白い事に一度20度を越えて花芽ができてるとその後また温度が下がっても15度以下にならない限り花は成長を続けますが、一時的にでも15度以下になると花芽は黄色くなり落ちてしまいます。

ただ真夏の30度以上の環境では花芽があまり付きません。数年栽培していてわかったのですが、あまり果実が多くなると花芽が着き難くなるようです。

またこの落花原因には水不足もあります。
したがって5月、6月、7月初旬が開花に適しています。

 開花に適しているのは丁度6月の今だということだが、朝方の気温は12度がやっと。やっぱり他を考えるしかなさそうだ。で、ゴーヤはどうかというと、畑で作っているお婆様から昨年頂いたくらいだ、多分、私でもできるとは思う。紫色のパッションフルーツとは大違いなゴーヤかあ。うーむ。
 そもそも、パッションフルーツのあの花が素敵だ。鉄線の花が終わった後のような感じがなんともエキゾチック。極東ブログの画像だけでもかなり見とれてしまったが、この土地では、ハウスで栽培する以外に育てる方法はなさそうだし全く残念だ。

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そう言えば、この間テレビの番組で紹介していたエコロニーの村が面白かった。フランスのエコロニーも結構有名だが(参照)、あの村とは違う、どこか外国の村だった。いろいろ紹介していたが、家を高温にしないための工夫の紹介もあった。それは、屋根の上に何かを栽培する光景だった。特別な感じはしなかったが、参考までにその考え方は、家の温度上昇を避け、景観の点と鳥などの生き物の休憩場所になると話していた。この話で思い出したのが、屋根をすっぽり被せる工法がある。実際にこの工事をした人の話によると、東京の真夏でクーラー無しで過ごせたそうだ(参照)。いろいろ思うが、エコの運動家になる必要はなくて、日ごろ心がけていればそれなりのエコ生活が実践できるともいえる事だなと思った。
 東電も四苦八苦の日々のようだし、誰を叩いても電力供給が増えるわけでもない。これからの日本の夏や冬は今までどおりというわけには行かなくなると思う。必要に迫られてではあるが、経済性や合理性を加味した暮らし方が重要になると思った。それも、熱中症などは、命に関わる問題ともなりやすい。
 今回、極東ブログでグリーンカーテンの話しが出たことで、夏を涼しく過ごすための暮らしを考えるよいきっかけになった。早速、温度調節のことを再考してみようと思っている。

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