2011-05-01

オバマさん、アイルランドに行くらしい!

 オバマ大統領が5月23日か24日、アイルランドの中部にあるモニーゴール(Moneygall)村に表敬訪問らしき旅に出ると知った(参照)。これは、アイルランドにとっての経済効果はあるのかなどと少し思ったが、全く関係ないみたいだ。オバマ大統領のご先祖様は、この村の靴屋の息子さんだったそうだ。この話の流れがとても面白く、ずっと続くのかと思ったらそうでもなかった。じゃが芋飢餓で、食うや食わずの生活がおそらく続いたのだろう、アメリカに住む母方の親類を頼って渡米されたそうだ。その年が1850年だということからざっと160年前。ということは、一代を30年と見て、5代目くらいに当たるのがオバマさんの代かな。エントリーで引用されているワシントンポストでは「great-great-great-grandfather」とあるのでだいたい当たっていると思う。ご先祖の生まれがアイルランドというのが分かったのは2007年で、この年にオバマ氏が訪問していたというのも知らなかった。であるなら、今回の訪問は、来年の大統領選挙をターゲットに、アイルランド系の票まとめが目的の訪問だと思った。その数はというと、おお(びっくり)、米国の自称アイルランド系4500万人にスコットランド系アイルランド人が6~700万人を足すと、ざっと5000万人になるらしい。「まとめる」と言える数にはなるのだろうな。
 早速、野暮ったい話しから入ってしまったが、私はアイルランドが大好きで、イギリスで学生だった頃、一人でアイルランドにヒッチハイクした事がある。その時、オバマ氏の訪ね先であるモニーゴール村の西20km程にあるニーナ(Nenagh)と言う小さな町で二日ほど泊まったことがあり、当時の風景を思い出してしまった。
 町と町を結ぶ道路は殆ど舗装はしてあるが、羊の放牧のための緑の絨毯(じゅうたん)と空は、ずっと向こうの地平線でぶつかり、そこで緩い弧を左右に延ばしていた。立っていた私は、その丸い輪で囲まれて地球の広さを実感していた。それくらい何もないところだ。オバマ氏が訪問するモニーゴールという地名は、Google地図をかなり拡大してから現れてくる。ニーナの方が先に表示されるところをみると、実際はかなり小さな村だと思う。その村を訪問することがアメリカで5000万票もの票獲得につながるという感覚はどうだろう、日本人には考えにくいかもしれない。うーむ、よく分からないが、アイルランドに関しては、この地からアメリカやオーストラリアに人が散らばり、先祖の故郷としているのは実際よく聞く話だった。
 思い出話のようになってきてしまうが、イギリス本土のホリーヘッド(Holyhead)からダブリン(Dublin)へフェリーで渡った時、オーストラリア人兄弟と出会い、三人でレンタカーを借りて車でニーナへ向かった。何故ニーナかというと、この兄弟の先祖の出身地がニーナで、叔父夫婦が継いでいる先祖代々の家を訪ねるための旅行を計画していたからだった。つまり、オバマさんでなくても自分のルーツを辿る旅というのは割りとヨーロッパでは多い。勿論、この兄弟だけでなく、そういう旅をする学生も多かった。これは、移民という歴史があってのことで、オーストラリアの西部は、イギリスの植民地でもあった。日本なら長男が家を継いでいることが多いため、親戚付き合いの一環がこれと似ていると思う。
 近い例えで言うと、東京でお笑いをやって知名度が高くなった東国原氏が、生まれ故郷の宮崎県知事に当選するというような話に縮めることは出来るのではないかな。スケールはかなり違うが、でも、宮崎県民が、「宮崎をなんとかせんば」と帰郷してくれた彼に一票を投じ、活躍の程が試された。

Madeinaviary

 話をニーナに戻すと、私の遠い懐かしい記憶のニーナは大変小さな町ではあるが、どんなに小さな町でも旅人が泊まれるBed&Breakfastがある。朝食付きでアットホームな雰囲気の泊まり宿だが、食事が大変美味しい。頼むと夕食も用意してくれる。肉はふんだんに用意され、パンは自家製の酵母で、ストーブで焼いたブールが主食だった。雑穀が沢山混ざったパンだった。このパンの美味しさが忘れられず、酵母パンを焼くきっかけとなったのは言うまでもない。オバマ大統領のご先祖様が、あのニーナの近くと聞き、あの風景を見ながらニーナの町を通り過ぎるのだろうかと思うと、私も行きたくなってきた。
 そういえば、アイルランドのダブリンから来ていた英会話学校の講師と諏訪で知り合いだった。子ども達がまだ学校へ上がる前くらいのことだった。カトリックで、非常に礼儀正しい青年だった。家に何度か遊びに来たこともあったし、パーティーに呼ばれて行ったことがある。彼は5~6年諏訪で講師をした後ダブリンに帰ったが、帰国直前に家にやって来て将来設計を話してくれた。この時、話してくれた夢が実現し、ダブリン市内でラーメン屋さんを営んでいと塾経営者から後で聞いた。やったね、リアム!といったところだ。
 彼が日本で一番驚いたのは、ラーメン屋さんがいたるところにあり、いつでも気軽に食べられる食堂が沢山あることだと言っていた。日本の食文化にいたく惚れ込んでいたので、ターゲットはダブリン大学の学生相手のお店かもしれない。勿論、ダブリンには中華街もなく、唯一外国のレストランと言えば、アメリカのWimpyが出すガーベッジしかないと言っていた。因みに、アメリカのWimpyのハンバーガーとは全く別物で、ゴム製の肉かと思ったのを覚えている。私がダブリンに立ち寄って驚いたのは、外食できるまともなお店がWinpyしかなかったからだ。
 一度ふらっと旅に出てみたくなった。GoogleMapでしかニーナの画像が見つからず残念だったが、町のメインストリートの画像を見つけた。町を外れると、いきなり田園風景となって次の町まで家一件も見なくなり、羊の群れしか見なくなる。
 オバマさんと全く関係ない話になってしまったな。

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