ウィキーリークスのことやら「I am robot and proud」のことなど
ニューヨークタイムズが報じた2009年9月21日付けのウィキーリークスの公電は、自民党から民主党に政権が移る時期のアメリカの対日外交に関するものだった。極東ブログで訳がついた(参照)。掲載記事が紹介されるまで私が知っていたのは、数あるリーク情報のごく一部を搾取して引用された日本のメディアの情報だった。特にどれかを拾って激しく反応すると言うものでもなかったが、ニューヨークタイムズが報じた内容の一部で触れている記事に、鳩山さんのいつもの失言の類を中国でしゃべったことが、キャンベル国務次官補を興奮させたというのは後から知っても恥ずかしい思いがした(参照)。
この記事だけだとなんとなくアメリカが日本の前首相をネタに嫌味を言っているような印象を受けたが、訳がついた9月21日の公電は、政権交代時に如何にアメリカ政府が尽力したかという印象を持った。普通に、政権交代の影響として周辺国が大変気を使うものなのだと改めて実感したが、鳩山さんからスタートしたのもまずかったと、後々の流れを振り返るに日本の外交はその体をなしていなかったとも思った。備忘のために、アメリカがピックアップした項目だけを拾ってみた。
インド洋上再補給・沖縄基地問・秘密核合意と日本の非核三原則・中国・小沢は訪米の失敗に拘っている・小沢の役割・民主党指導者のスタイル
各項目ごとの内容は、商業取引では欠かせない顧客情報のようなもので、良くも悪くも客観的に相手の情報を収集して有利に商談を進める作戦作りの基準書のようなものだ。当時は、山岡氏がアメリカの窓口になっていたようだが、このような背後の努力も虚しく鳩山首相は短い命で首相の座から退いてしまった。また、日本の首相が頻繁に入れ替わり立ち代りするものだから、日本を相手に外交を進めるのは容易ではないと察した。
ところで、外交ではこれくらいのことは当たり前に行われていると思ってはいたが、日本政府はこのようなことはやっていないのじゃないかと思う節があり、ヒヤッとした。昨年、メドベージェフ大統領が国後島へ舞い降りた際、慌ててロシア日本大使を呼びつけて叱り飛ばしたのを思い出したからだ。
また、横浜サミットで胡錦濤国家主席が来日した際の菅首相との面談では、菅総理の台詞はメモ読み状態だった。会話でも対話でもなかった。せっかくのチャンスにアレはまずいというか、成果はあったのだろうか。
このように書き始めると政府叩きとなる嫌いがあるのでこの辺でやめておくが、日本もリークされる程の情報があっても良いはずだけど、政府にはないのじゃないかな。ネタにもならないというか。中国やロシア、韓国や北朝鮮に関するリサーチ情報とかきっとないのじゃないかな。外交的には、こういった情報がないと進められない筈なんだけど。
と、こんな風な感想を持った。
話はガラッと変わるが、昨日、素敵なエレクトロニカ(電子音楽)を見つけた(参照)。何でも、「聴いているとさらに目が覚めた」というので、エレクトロニカにありがちなうるさい系かと思ったら全く違う系。なんと言うか、心地よい。ついつい聴きこんでしまうから目が覚めるのだろうか、そこらへんはよく分からないが、ボサノバのような雰囲気もある。あれかな、ギターの入り方が絶妙かも。今日は、本当はこの曲についての話がしたかったのだが、まるで情報がない。ただただ心地よい曲だとしか言えない。
どういう人物が作曲したのか興味が湧いて調べたが、このグループに関しては情報が少なかった。【The Electricity In Your House Wants To Sing】 / I am Robot and ProudというCDを勧めるブログの紹介記事があった。乏しい情報の中で、唯一作者に触れていた(参照)。
カナダのトロントに住む中国人Shaw-Han Liem(ショー=ハン・リーム)によるプロジェクト"I am Robot and Proud"の新作3rdフル・アルバム!!
大ヒットした前作【Grace Days】より3年振りとなるアルバムです。
本来ならば前作と比べて感想を書きたい所なのですが、"Kaito"同様"I am Robot and Proud"を聴くのはこのアルバムが初めてなので、そこは省略。
と行きたい所ですが、他のレビューを参考にしてみると前作同様、期待を裏切らない内容で、柔らかくキラキラしたメランコリックなサウンドは健在との事。
2003年に「Grace Days」がリリースされたらしく、それが大ヒットした?うーむ、その頃私は何を聞いていたのか全く思い出せない。昔のTalking Headみたいなものだったかな。などいろいろ思いにふけりながら昨日はぼーっとしていた。
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