2011-05-09

鉄腕アトムから誕生したI am robot and proudとピアニストGlenn・Gould(グレン・ グールド)のことについて

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 Shaw-Han Liemは、エレクトロニカ(電子音楽)のソロユニットI am Robot and Proudとして活躍するカナダトロント出身のアーティストだ。先日知ったばかりで、その時にここで紹介したが(参照)、彼のことを調べきれずになんとなく未消化だったため、このところ検索ワードを変えたりして調べていた。充分とは言えないと思うが、たまたまfinalventの日記で別の曲を紹介していたため(参照)、再び書き留めておきたくなった。曲名は「When I Get My Ears」という。まずはYoutubeで聞いて欲しい。

 画像は、トロント市内だろうか。このビデオの投稿者はShawhanとあるが、本人だろうか。CDを出している彼が自らそうゆことするかなぁ。と不思議に思ったが、宇多田ヒカルのようにYoutube公式サイトを作ってファンに聞かせるくらいなのでアリかなとも思った。これを疑った理由はもう一つある。それは、音楽のイメージを画像でわざわざ固定化するようなことに疑問を持ったからだ。彼の魅力は、自由な想像と解釈が聞く側に独占できることだと私が勝手に思っているからだが、本人だったらどうしよう。マズイかも。
 この曲の題名である「When I Get My Ears」からの連想で、聞こえない私が耳を授かりたいと願う時は一体どんな時だろうかと曲からイメージしてみたら、それは水の中だった。水中に潜ると音は聞こえるが、耳の鼓膜が反応していると言うよりも、脳が反応しているように感じる。水中のいろいろな音は脳が聴いていると言ったらいいのかな。その不思議な感覚で聴いているような錯覚に陥るのは、遠くの音が近づいてきてはまた次の音がやってきて、これが重なっては離れるのを繰り返す時だ。途中、子どもの声が私を呼んでいるのかと思った。
 先日、Wikipediaで彼のことが書いてあるのを見つけた(参照)。迂闊だった。こういったものが何故先日見つからなかったのだろうか、まったく。短いので前文引用する。

 i am robot and proud とは、カナダトロント生まれ、在住の中国系カナダ人であるショウハン・リーム (Shaw-Han Liem)による一人プロジェクトである。エレクトロニカを中心に楽曲を作成し、2008年現在、アルバムを五枚発売している。
 リームは、トロント王立音楽院で、クラシックピアノを十年間学んでいたが、1990年代半ば、コンピュータでの作曲による電子音楽に転向した。「i am robot and proud」ということばは、リームが高校生だったときに手塚治虫『鉄腕アトム』(英語:ASTRO BOY)から着想を得てつけたもので、2000年からプロジェクトの名前として使用している。そして2001年に、イングランドのCatmobile Records からThe Catche を出してデビューした。
 i am robot and proud の楽曲は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークマンハッタン区にあるニューヨーク近代美術館制作の短編映画のサウンドトラックにも使われたり、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴにあるシカゴ文化センターでのビデオ作品とのコラボレーションで、ライブを催した。

 鉄腕アトムから着想を得たと言うのは何とも可愛いものだと思い、そういえば、彼が作る音にはほのぼのするものがあると感じる。アトムが歩くたびに聞こえたピコピコという効果音と同じように、彼の曲の中でも効果音が聞こえてくる。
 彼がHMVのインタビューに応じ、曲作りに触れて次のように話している(参照)。

--- あなた自身が作品を作るうえで一番こだわりを持っていることとはどんなことでしょうか?

I Am Robot & Proud 音楽を作っているときは、あまりいろんなことを計画しないようにしてる。「正しく」鳴っているなと思うまで、サウンドや作曲で遊ぶだけなんだ。でも、最高の音楽って、何かを感じさせるものだと思うんだ。エモーションかもしれないし、ダンス・ミュージックみたいにフィジカルなフィーリングかもしれないし、音楽のかけらから心の中に映像を思い浮かべることかもしれない。音楽を作るときは、そういったクオリティを持ったサウンドを産み出せるよう頑張ってるよ。

 また、先のWikipediaにあるトロント王立音楽院と言えば、ピアニストのグレン・グールド(参照)が学んだ音楽学校だ。サイトを見ると他にも大御所と言われるアーティストが誕生しているではないか。ひゃー、これは、面白い引き合わせだと思った。
 バッハの通訳と言われるグールドのピアノ演奏スタイルは独特であり、猫背で縮こまった背中から伸びる腕の先に神業的なフィンガーワークを覗くことができる。せっかくなので、二曲だけ代表的な演奏を紹介しておきたい。
 1964年3月シカゴのリサイタルを最後に全てのコンサート活動をやめることになるが、以下の「ゴールドベルク変奏曲アリア&カノン集」がその当時の演奏だ。また、最後の公開演奏であったと聞いている二曲目は「ゴールドベルク変奏曲1-7」で、Youtubeの動画はNHKでその姿を収録したものだと紹介されている(参照)。

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