福島第一原発第一号機炉心に窒素の注入が始まった
昨日のTwitterで、ニューヨークタイムズの「U.S. Sees Array of New Threats at Japan’s Nuclear Plant(参照)と言う記事を拾った。興味深く読んだ。その数時間後、極東ブログで直ぐにこの件を取り上げたエントリー「ニューヨークタイムズが福島原発対処の米国秘密文書を報じる」(参照) )が挙がった。これを読んで私は、原発事故以来初めてほっとしたと言う安堵感を感じた。これがそのときの正直な思いだった。そして、今朝聞いたNHKニュースで、一号機への窒素の注入が始まることを知り、肩にあった緊張がほぐれた。
昨日も政府の今後の方針について不安があり、目先の対応に四苦八苦している政府を見ているといつ安心して福島第一原発は石棺に葬られるのだろうかと不安だった。勿論、窒素を注入することも簡単とは言えないようだが、そのことよりも、将来を見据えて先手を打つ配慮があると言うことが安心につながった。
また、極東ブログで説明されている、ニューヨークタイムズ紙が報じているような内情を一切しらなかったとしたら、また、この決断が日本政府単独の判断だとしたら、どれ程の不安がよぎったかと空恐ろしくなった。
米原子力規制委員会(NRC)の報告をニューヨークタイムズ紙が頃合よく報じてくれ、日本政府関係者のケツを上手く叩いてくれた、そんな感じがあったためしめたと思った。
再臨界の懸念はNHKの科学文化部でもチラッと言っていたので、再度、あの予期せぬ水素爆発が起こるのではないかと、変な心配は、第一号機であったと言うのも意外で、これまでまったく報じていなかっただけに、よっぽど政府の眼中になかったのだと思うとかえってぞっとした。あの二号機のように、「建屋の上部が吹き飛びました」と言うのを聞きたくはなかった。やれやれ。
気持ちは少し安堵感をもらったとして、水処理の件、周辺地域や海洋への放射性物質の被害などがかなり気になっているなか、漁業関係者の話は胸の詰まる思いがしている。
民主党主導で政権が動いているのは然りだが、ここでかんじるのは、アメリカの知恵を借りることや支援を受けること、自民党とのタイアップ、これらが民主党の課題ではないかと思えてきている。何が理由か分からないが、共に成し遂げるという事ではないかと思うが、口で「一致団結」を言うことはできても、それをやる力のない人達ばかりが揃っている政党だと思う。これが一番問題ではないかという指摘もあるようだ(参照)。どうか、これを機に体質の改善を切望する。
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