ニフティーさんからの原稿依頼について
昨日、ニフティーのココログの担当の方から原稿依頼のメールを頂いた。依頼の内容を簡単に言うと、ある商品の試飲後、その感想をブログに掲載するというもの。これは、ココログさん曰く「ブロガーの紹介記事でサイトへ誘導する」と言う取り組みなのだとか。そして、これはお仕事。お礼がもらえるというお話しです。昨日、この件についていろいろ考えていて、うまくまとまらないので率直な気持ちを書くことにした。
これがお返事となるかもしれない。最初にお断りしておくが、ココログさんも企業なので、何かと収益になることをお考えではあると思う。それに関して、一ユーザーである私が批判する意味もそのつもりも無いので悪しからず。
ひゅー、原稿書くの大好き!きたーっと、最初ちょっと思った。が、待てよ。このお話、お礼を頂くということは、それなりの文章を書かないとマズイわけだ。「サイトへ誘導する」とあるとおり、私が試飲した商品の感想をここで読まれ、その商品に興味を持ってもらい、企業のサイトから購入してもらえるように書かないとマズイ。となると、ちょっとプレッシャー。これには、二つの理由がある。
一つ目は、試飲した商品を私が美味しいと感じるかである。正直者の私は、嘘がかけない。なので、もしも美味しくなかったら、サイトへうまく誘導するような美味しいことは書けないのである。
二つ目の理由は、美味しかった場合、「美味しい」ということを率直に書くにせよ、コマーシャルとして書くとは、ブロガーの本質的な部分に何やら引っかかって来る。この二番目がちょっと厄介。モラルとして定義があるわけでもないし、ここをどう説明したものか、そのことを実は考えていた。
そもそも、ブログとは、私の踊り場のようなもので、書きたいことを書いている。観客は、どなたが見ても見なくても構わない。タダ見の上、どんな感想を持ってもらっても結構。書く側の私としては、読む人にとって何らかの得になれば幸いで、それも私が決める事はできない。自由奔放なのがブログである。
ここに利害関係を持ち込むのはとても不自然で、逆に、それをやってしまったら、好んで読んでくれている人への裏切り行為のような気がして、とても後ろめたさを感じる。ブログを商用にはできないとういこと。これは、私の問題なのだろと思うが、踊り場ではなくなってしまう。ブログとその向こうにいる人との関係を侵害してしまうのではないかと思う。それは、私にはできないな。
余談だけど、先日、魚を扱う会社の営業マンが、卸先の店舗の販促用に油カレイの画像を使いたいという申し出があった。このブログの画像が美味しく見えたそうで、油カレイのそばに調理例として紹介用に使用したいとの事だった。勿論無料で差し上げたが、このような場合なら売ってもよいとも思う。私の撮影した画像を商用に使いたいと言われたら、それはつまり、私の撮影技術と料理の腕前に対する対価だからだ。
もう一つ、ここでも貼り付けているアフィリエイトの件。これも当初は迷っていたが、これで稼ごうというものではない。中にはそういう手法を使って稼ぎ出しているという人の話も聞くが、以前、書いたように、日に2000~2500Pvの年間のアフィリ収益と、ココログに支払っている金額がとんとんみたいなものなので、ここの維持費として相殺されている。
話しが散漫になったが、どう考えても、ブログの読み手を意図的に特定サイトへ誘導させるという案には賛同できない。この案は、ニフティーさんの25周年を記念した新しいサービスやコンテンツへの取り組みだという話だが、私個人は、ブログを商用にしてしまうと、読者が興ざめするのではないかという懸念を抱く。私が読み手なら、きっとそう思う。それは、思いがけない損失へつながるのではないかな。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント