2011-01-28

物を増やしたくない私が、それでも買ったPanasonicマルチグリラー

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Panasonic マルチグリラー
シルバー NF-MG1-S
パナソニック

 ついにPanasonicのマルチグリラーを手に入れた。こう言っては何だけど、高価で手が出ないという程のお値段ではないし、直ぐにでも買うこともできたのです。買わなかった理由はいくつかあって、大きく言えば、調理器具の飽和状態ということかなと思います。マルチグリラーが無くても間に合う器具はあるし、キリがないのが物欲と食い意地だと言うことで線を引いていたのです。ですから、時折聞こえてくる「秋刀魚が旨い。」「蕪が旨い。」の声は誘惑の悪魔の声でした。ところが、買うと決めた時は、これまで買わない路線で頑張ってきた力がふっと抜け、あっけない一瞬でした。その助けになったのは、生活空間の整理整頓にありました。
 年末に片づけができなかったPC周辺を年明けに少し整理して、ここに作業テーブルを手作りしようと思い立ち、図面を起こすまでに計画が進んでいました。並行して、 積んであった書籍を書棚に納め、古い書類を全て処分したところすっきりと片付いてしまった結果、作業テーブルの必要性が消え、新たにスペースが増えたので す。購入後、ここがマルチグリラーの置き場所となりました。この整理整頓は、これで食べている人もいるくらい可能性を多く秘めた分野なので、見直す余地が多くあります。昨年の6月、極東ブログでこのグリラーの紹介があった時(参照)、直ぐに欲しいと思ったあたりの理由はこちらです☞が、これ以上物を増やしたくない理由がネックになっていた場所の問題が消失したのです。
 また、手持ちのビルトイン方式の200vオーブンは、オーブン機能のほかにスイッチの切り替えによって電子レンジ、グリル、グリルと電子レンジの併用のコンビ、また、上部に魚などを焼くための小型のグリラーがついています。これだけあれば怖いものなし。魚などもオーブンで焼けばふっくらと焼き上がります。かなり満足しているので、これから新たに調理器具を買うためのスペースを確保する気になれなかったのです。が、年明けの片付けによって思いがけないスペースの確保ができたため、決断は早かったです。
 また、重ねて、私の例の自慢のオーブンを問題視するようになってきました。大型のため、家族が多い時にはこれが最高に重宝したのですが、今となっては無用の長物的な部分もあります。たった二枚の鯖のレモン焼きや、300g程度の肉の塊をローストするために時間をかけてオーブンを予熱し、その予熱にかかるよりも短い時間で調理することに電気の無駄使い、という後ろめたさを感じるようになったのです。美味しく出来上がっても、なんとなくすっきりしないのです。このビッグオーブンを持て余すのは、こんな時でした。
 置き場所の問題や現存の調理器具で間に合っているとう理由で、これ以上物を増やしたくないという私のような思いを持つ人は多いのではないかと思います。が、それでも買う価値はあるという点を少し話しておきたくなりました。
 それは、兎に角何を焼いても美味しいのです。七輪焼きの魚やキノコの味を知っている人なら、おそらくこのグリラーの焼き具合を絶賛すると思います。というよりも、片面ずつしか焼けない七輪よりも遥かに合理的です。フッ素加工した焼き網を挟むように上下にヒーターがあり、一番下に蓋と一体化した受け皿があります。魚を焼き網にのせて引き出し式にスライドして内部に納め、電源を入れて自動か手動か選択してスイッチONします。受け皿には水を張らないタイプですが、臭いも殆ど感じません。たまたま届いたその日はハンバーグのホイル焼きの下準備が整っていたため、待望の魚焼きを試せませんでしたが、オーブンで焼くよりもふっくらとした仕上がりでした。予熱という手間がない上、網に載せてスイッチを入れると殆どの料理が15分~20くらいで出来上がります。野菜を焼いたりするのは5分~10分なのです。省エネだなあと、これまで気が重かった予熱の工程が無くなったことが何よりも嬉しいです。
 そして、かなり考えた置き場所の問題ですが、これは、いつでも手軽に使える場所が良いのは言うまでもないのですが、焼く時は、換気扇の真下か直ぐ近くまで移動した方が良いです。焼いている時は殆ど臭いは出ませんが、出来上がってふたを開けた途端に煙がもわっときます。この煙で一瞬のうちに部屋中に臭いが広がるのです。置き場所をどんなに考えたとしても換気扇のそばでの使用を思うと、逆に、使わない時はどこに置いてあってもよいのではないかと思います。
 付属の調理例を見ると、オーブンで作る料理は殆どできるようで、グラタンやホイル焼き、焼き鳥やローストビーフなどです。これらの調理例から、さらに料理展開が広がるのは想像の限りです。小型のオーブンのような感じですが、最高温度が280度なので、魚焼きに最適です。これは、Panasonicが「七輪のような遠赤過熱を実現したフィッシュロースターです。」と宣伝する由縁です。逆に、大きなオーブンが280度にもなったら、周囲が暑くてたまらん状態になると思います。因みに、ホームページに「特集レシピ」が掲載されていますので、料理の幅の広さがわかると思いますこちら☞
 私にとっては、手持ちの大型オーブンはパン作りには欠かせないので必要でもありますが、マルチグリラーは、普段料理のためのセカンドオーブンといった使い分けになると思います。

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