2010-12-21

極東ブログの「防衛大綱決定を巡る朝日新聞とフィナンシャルタイムズのリベラル漫才」に釣られて防衛大綱改定について

 17日、日本の防衛大綱の改定が公表(防衛省)され、Twitterで拾ったNHKニュースの記事を見て、ふーん、なるほど、と思って流してしまいました。このところ、高齢者の医療保険問題やこども手当てなどのぐじぐじしたニュースが続いていたのもあって、すっかり忘れていました。内心、今の日本の政府のすることには関心が薄れているのも事実ですし、これ以上書くとなると、悪口か愚痴になってしまうのがオチだという懸念もありました。ところが、最近お休みだった極東ブログで昨日、この問題についてイギリスファイナンシャル・タイムズ紙と朝日新聞の引用を掛け合い漫才風味で書いているのが超面白く、歯切れが良いのです(参照)。ついでに私も釣られて書いている始末です。
 まず、この大綱の特徴をズバリ言っちゃうと図の示すとおりの状況で、金額的には2005年から2009年よりも7500億円減少した23兆4900億円なのです。政府の緊縮財政から言ったらイギリス並みとは言いませんが、陸上の防衛費を減らして海空に重点を置いたため、相殺関係になっているということが特徴です。だからあまり書くことに意味がないと思っていたのも理由の一つなのですが、この表を見ていてあれ?民主党にしては上出来なの?これってもしかして、アメリカの言いなりにならないことがやれたこと?評価すべきかな。と、見直す部分もあるかに思ったので、そのことに触れておきたくなりました。

Boueisyou海空自衛隊の装備強化=総額は減少-中期防※記事などの内容は2010年12月17日掲載時のものです(時事ドットコム)。

 この2005年から2009年という足掛け5年間は削減こそ見られますが、決して増額されていません。アメリカは、中国の日本に対する強硬なまでの態度に対して、それを理由に「思いやり予算」の増額を要求していた筈です。ですが、自民党政権時代の据え置きを2009年の鳩山政権まで引き伸ばしてアメリカの要求に屈しなかったと言えばそういう成果です。そして、2009年は記憶にも新しい昨年のことですが、防衛費増額に反対である社民党と連立を組んだことが功を奏したと言うべきか、今年のこの時期までさらに延期されたのでした。これに良くアメリカが痺れを切らさずに付き合ってくれたものだと思いますが、その結果か、日本はあまり相手にされないというか、外交的には失敗ではないかと思いました。
 うっかりしていましたが、「思いやり予算」の呼称の変更が9月にあったのを思い出しました(産経ニュース)。

 米国務省の在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)交渉に携わる高官は29日、共同通信など一部の日本メディアに対し「思いやり 予算」という呼び方は「時代遅れで、当てはまらない」と述べ、見直しを求める考えを示した。また日本が予算削減を検討していることについて「間違った方向 だ。増額が適切だ」とし、日本政府に対し予算を増やすよう求めた。

 また、この決定の直前に社民党との連立に合意したため、結局、今回の防衛大綱では武器輸出三原則の見直しを盛り込む込まなかったのです(参照)。
 現実にはこのような状況が政権交代の前後にあり、何を主軸にこの防衛大綱が決まったのか良く分らないのですが、極東ブログの朝日新聞とイギリスのファイナンシャル・タイムズ紙のリベラル漫才を「朝日新聞社説はなんとなく中国政府の代弁という雰囲気もあり、当の日本人にしてみると中国対英国の雲の上の会話といった趣もある。」と、コメントされている通りに読み替えてみて感じたのは、外から見られている日本を盾に、外交に力を入れるのも作戦的に良いのじゃないかと思いました。他国には、5年越しの大綱であることに大きく胸を張って、こうなったらポーカーフェイスでも使って強気の外交を広げたらよいのではないかな。
 日本の政府の杜撰さを腐すでもなく、なんか、FTのコメントが暖かいエールに感じられました。

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