2010-11-24

極東ブログ「[書評]ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(いしたにまさき)」について

cover
ネットで成功しているのは
〈やめない人たち〉である
いしたに まさき

 一昨日のこと、たまたまネットで検索していた時にこの著書がヒットし、Amazonでチラッと拝見したのでした。それが、昨日の極東ブログでの書評で紹介されているではないですか(参照)。こう言っては何ですが、勿論、注文したのは書評を読んだからで、そうでなかったら購入には至らなかったでしょう。とても偶然な出会いです。
 当初、タイトルの「ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である(いしたにまさき)」から連想したのは、アフィリエイト(インターネット広告)で稼いでいる人達の成功話満載の本くらいのインパクトしかなく、本の紹介もすっ飛ばしでした。また、表紙の軽い漫画チックさが若者向けを狙っている感じがして、それだけで私が読むものではないといった印象でした。逆に言えば、その印象が記憶に残っていただけでした。で、驚いたというわけです。
 この本、一体何の本?と、いう疑問から書評を読んで分ったのは、儲かる話ではなく、儲からないブログなどを何でこの人達は続けるの?という、観点から読むとよいのかもしれないということです。中には本当にアフィリで儲かっている人の話もあるのかもしれません。私の期待にこたえてくれる本だといいなあ、と思いつつ早速予約注文しました。勿論極東ブログのAmazonAccountからですよ。(紹介の本は恒例です)
 ところで、アフィリで儲かっているのかですが、、ブログをそこそこ書いている私ですが、そんな野暮なことそんなこと聞かないでと言いたくなります。また、「儲けよう」など一回も考えたことはありません。じゃー、何で広告貼っているのか?その理由は、このブログを始める当初、finalventさんにデザインの監修をしてもらった時に「GoogleAdsenseをできるだけ早く貼ったらいいよ」と言われたのがきっかけです。
 当時は、そんなことどうでも良かったのですが、今はある意味これに救われています。100ドルを円に換算してGoogleのアカウントに貯まると、自動的に私の指定している銀行に入金するシステムを採用しています。人がブログを訪問し、クリックしたり広告記事から何かのアイテムを注文されると、相手企業からGoogleを通して私にマージンが支払われる仕組みです。私や読者の懐は一切痛むことはないので、ページに目立たないように広告を貼っています。これで入金されたお金は貯まって儲かっているか?ですが、とんでもないです。でも、そのお金で救われているのは事実です。
 ニフティーにココログの月額使用料(このブログの使用料)の形で1000円支払っているので、通帳内でGoogleの入金とココログへの支払い関係で相殺され、少し残高として残っている程度です。つまり、いくら貯まったか楽しみに金勘定するほどは残っていないということです。
 でも、このシステムのお陰で、私は自分の死後のブログの月額使用料の心配は要らないので、安心して「終活」したつもりになっています。ニフティーが存続する限り、また、訪問者がある程度維持できる限り、無人で管理されるという問題はクリヤーできています。今更ですが、finalventさんは、おそらくここまでの配慮があっての当初のお勧めではなかったでしょうか。ありがとうございます。
 つまり、ブログをいつまで続けるのか、または、いつ止めるのか、ということに私が向き合って考えた挙句の果て見えてきたシステムでもありました。その部分が、どうもこの書籍の内容と一部関係がありそうなのです。興味を引かれたのは、そこからでした。

 一言でいうなら、面白ってことを大切にして、無理をせず、発信続けること、なんだけど。
 ブログとかツイッターが面白いなと感じ、本書にもあるように、無理をしないという飛行体勢が3年維持できれば、それ自体が大きな変化だろうし、その変化は各人が意味づけもできるだろう。
 そうした一人一人の意味づけに、本書はネット的な距離感でそっと風が通りやすいようにも開かれている。

 書籍のタイトルの「〈やめない人たち〉」とは、アンケートに協力した「著名ブロガー、ネット文化のわかる文化人、ネットで著名なエンジニア、Webサービス運営者、そしてそれに収まらない人110名」の方々で、私からすると、先駆者とも言うべきネット界の諸先輩方です。前段の儲け話の観点から言っても、ダントツに儲かっている方達です。つまり、ブログの訪問者数の比じゃない方々の話です。だから何?って感じがしたのも事実です。
 私などは足元にも及ばない方々の話ですが、毎日ブログを続けてきて、それなりに積み重ねがあり、これ自体がドラマのようなものです。その点だけは共感できるものです。本書の元になっているそのアンケートに私も無意識に答えているので笑った。こういうことに答える無意識の部分って、一体なんだろう?

  1. いちばん好きなWebサービスは何?
  2. これまで一番衝撃を受けたWebサービスは何?
  3. ネットで情報発信する際にいちばん必要なスキルとは?
  4. ネットで発信する際に心がけていることは?
  5. 収入面での変化はあった?
  6. それはネットをはじめて何年ったってから?
  7. ブログのアクセス数を増やす努力はしている?
  8. ツイッターフォロワー数を増やす努力はしている?

 私は、ネットが好きでブログにはまった訳ではないので、最後の二問を答えようとすると、「儲ける」という目的を持った人への質問にしか見えてこないのです。読み手がいてこそ書くとも違うし、読み手がいなくても書く私なので、ブログは単にそのツールというだけなのです。だから、書き方の努力はしている?と聞かれたほうが答えやすいとは思いました。これだけでもかなり現代の若者とは感覚が違うと思われるので、アンケートに答えた方達の考えに触れてみたいと思いました。

***

 徒労とも言うべき作業の事を考える時に思い出すのは、山本七平さんの言葉だったりします。(参照)また、思い出したので書いておきます。 

AmazonNetShop人間はカネにならんことを一生懸命やっている限り堕落しないと私は信じているのだ。

しかし、このカネにならない仕事を長期間継続することは、相当の決心と持続力がいる。問題は「餓え」より安易につきたがる心情だろう。

私は常に楽観的なのだ。いずれ人びとはそれに気づき、自らを少しでも貧しくするため、「金にならないことは何でも」一心に行い、それで心の空白を満たすようになるだろうと思う。それは根拠なきことではない。江戸時代にはそういう人はいくらでもいたのだ。

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