2010-11-10

極東ブログ「アジア四か国訪問に向けた米国オバマ大統領の声明」について

 アメリカの大統領の声明ともなると、菅さんとは違って迫力があります。世界の公人という位置づけのもと、もちろん、全文に触れられるのはありがたいことです(参照)。
 市場開拓のためのアジア四カ国訪問にインド、インドネシア、韓国、日本を選んで訪問することを冒頭に挙げているので、目的ははっきりしています。中間選挙の直後であるし、米国民から出された評価に対して政治力で答えるしかないオバマさんにとっては、アメリカ経済の建て直しを輸出で図ろうということらしい。と、ここで中国がのっけから外れている。これが一つ目のメッセージであるとことは大きいです。そして、二つ目については日本のこと。アメリカが気になることは沢山あると思うのですが、週末に横浜で行われるAPECと環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)で少し触れられているのみです。

 ありきたりの話と言えないこともないが、中国を見事に無視した内容や日本について腫れ物に触るような扱い、さらには、米国大統領って私企業の社長さんですかといった印象が興味深い。

 確かに「腫れ物に触るような扱い」になっていると思います。何故かな?日本が政権交代してからこっち、オバマさんからこれと言った内容を持った話は特になかったような気がします。鳩山政権がどれほどの印象を与えたかというのは大きく影響していると思いますが、菅さんになってから「再選おめでとう」だけではなかったかに思います。あまり相手にされていないのかもしれない。
 ここでTPPへの参加を10月に菅さんが表明したことで大きな関わりが発生するものと思いますが、この件では、日本の省庁でも賛否両論だと聞きます。損か得かの試算を挙げているそうですが、それでも菅さんは積極的に進めようとしています。このような内政はそのままアメリカに悟られていると思いますし、何よりも、オバマさん自身がねじれ政府を率いていかなくてはならない身として、日本を理解していると言えばそうなのかもしれません。
 それにしても、アメリカ大統領がアジア訪問に向けて「輸出外交」にしか触れないというか、それしか目的がないというのも前代未聞な話です。が、アメリカ国民にとっては心強く感じるのではないかと思います。一方、日本はこれからどうなって行くのだろう?こう思うようになったのは随分前ですが、最近は、今の政権で潰れてしまうと思うようになりました。アメリカは日本を輸出国の対象に考えているようですが、その照準は、日本のTPPへの合意だと思います。円高ドル安の状況下でも、自由に貿易ができるようになるとアメリカのメリットは大きいと思います。が、期待できるほどの日本なのだろうか?そっちの不安の方が先に立つのです。
 余談ですが、昭和の後半からアメリカ製品は日本から姿を消し、韓国、中国、タイ、インド、ブラジル製品に入れ替わりましたが、それ以前からアメリカ製品と言えば車くらいしか覚えがありません。それも、ガソリンを撒き散らすどうしようもない代物とう印象です。他には飛行機ですか?で、今後のアメリカの輸出は何が目玉商品なのでしょう?まさかに武器、ということもないでしょうけど、製品の精度などを加味すると、アメリカ製品の品質にあまり期待できません。
 日本は輸出国で、円高で散々儲けている国だと非難を浴びている嫌いもありますが、アメリカはQE2効果を発揮するためにも輸出に力を入れるというのであれば、急成長時代の日本を見るような気がします。その先が今の日本のようになるわけはないのでしょうけど、アメリカは、先に進んでいくように見えます。反対に、なんだか日本が立ち遅れて孤立するような気もします。TPPへの参加というのは、政府のそういった危機感からなのでしょうか?いや、そんな危機感を持つような敏感さ、この政府にはなさそう。APECでは、オバマさんは慎重な態度で終始一貫するのでしょうか。先日、仙谷さんが味見していたラーメンでも食べて、くつろいでいってください。
 さて、オバマさんが一切触れていない中国に関しての情報で、昨夜のTwitterのクリップ記事には驚きました。

➠“日中国辱密約”発覚 尖閣触れずを条件に胡錦濤APEC出席参照
 「中日両国間で密約が交わされた。まず、中日外相会談で、前原誠司外相が一連の問題発言に対する反省を伝えること。そして、菅直人首相と胡主席が首脳会談を行う場合にも、領土問題には一切触れないこと。映像流出問題も東シナ海のガス田問題もナシだ。議題に上げるのは、戦略的互恵関係の確認と、文化・経済交流の活性化など5項目に限られる」

 政権交代から1年余り。民主党政権は対米、対中、対露外交のすべてで大失態を演じた。内外から「市民派政治の限界」「外交能力なし」という厳しい声が噴出している。このままでは、日本は「亡国の道」をたどる以外にない。

 この密約が本当だとしたら、APECでの対中・ロ協議に期待するのは難しい。というか、ここまで中国が条件を出すほど中国の内政も大変厳しいということが伺えます。この条件を、日本政府は無条件で承服したのかが気になるところです。
 また、オバマさんから無視されたまま、中国が参加しないというのも中国にはあり得ない話で、ここは強気に出てくると思います。つまり、黙っていてもAPECには参加してくると。だったら、中国の条件などのまなくてもよさそうなものだと、おばちゃん的には思います。甘いと言われるかな。

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