2010-11-14

極東ブログ「日中首脳会談は公式ではなかった」間違っても「公式」なんて言っちゃイケないよ!

 真夜中に起き出して今朝のエントリーを書く前に、昨日のAPECをテーマに書きたかったこともあって、流石にこの私も各紙の社説や、日中の会談に的を絞ってニュースには目を通しました。そして、「finalventの日記」の本日の社説コーナーをその後チェックしてみて、日本の新聞屋さんには冷や汗ものでした(参照)。
 各紙の今朝の社説の、「会談」の捉え方が違うことを指摘するコメントが付されていました。百聞は一見にしかずですから、是非その様子を見てほしいという意向を伝えるためのエントリーを書き終えるころ、極東ブログで「日中首脳会談は公式ではなかった」が掲げられたのです(参照)。
 日本の一流と言われる新聞社の社説が、あろうことか、中国胡錦濤主席来日時の管首相との会談を伝える文章に、これだけの差があることです。しかも、事実とは微妙にズレがあるのです。勿論読む側の解釈も当然変ります。こんなことを言っては新聞社さんに失礼とも思いますが、事実の把握は、報道の基本じゃないですか。それをブロガーに拾われて並べられた挙句、コメントまでもらうという、手取り足取りの子ども扱いです。が、そうされて、私の気も納まったのです。なんというか、腹立たしさを通り過ぎていましたから。とにかく、社説の執筆者さんの記者魂というか、職業意識はどうなのでしょうか。がっくり質も落ちたものだと思います。
 そして、私が気になっていた会談の内容につしても、やはり期待薄のようです。極東ブログのこのエントリーは、報じ方を是正することから入っていますが、本題を喋るのに、その作業がエントリーの大半を占めざるを得ないほどなので仕方がありませんね。半分より下からその話に入っています。

 結論からすれば、今回の日中首脳会議は、中国側としてはまったく公式の会談ではなかったということなので、日本側が正式会談という大本営発表をしているとまた痛い目に遭いかねない
 外交的に見るなら日中間の現状は、菅・温廊下立ち話以上の進展はない。であれば、やはり「仙谷」政権詰んだなという状態には変化はないことになる。せめて三手詰みが五手詰みになったくらいの違いだ。
 そうなると、気になることがある。尖閣ビデオを機密とするというれいの「密約」はどうなるのだろうか。さすがに中国側としても苦笑して反故とするか、あるいはまだ生きているのか。
 それは、明日わかる。私としてはどう考えてもこれは逮捕できる話とは思えない。なのに…という線が出るなら、またこの「仙谷」政権は中国漁船拿捕のような失態を国内向けにしてしまうことになる。さすがにその線はないと思いたい。

 「日本側が正式会談という大本営発表」と「中国漁船拿捕のような失態」という部分に注目です。これネットウヨ様方が一番引っ掛かって、どうしようもなく外れずに勘違いする部分です。中国に対して「日本は正しい」という事を誇示するのは、中国国民を刺激し、中国政府バッシングの良い材料になるのです。それが、反日デモという煙幕を張った反政府デモ騒ぎになるのです。これを沈静化させるために「中国政府は日本とはつるんでいない」という姿勢を中国国民に見せなくてはなりません。そのために、大きなパフォーマンスをすることになるのです。それが、フジタの社員逮捕、廊下会談、今回のさりげない会談だったりする。という話が本当だったら、つじつまが合いますよね。
 日本政府が漁船を拿捕し、その船長を起訴しなかったどころか釈放した事や、政府がビデオを公開しないことにたいする国民の反発はあります。また、海保の保安官をヒーロー扱いする、といったような一部の過剰反応を大渦化してしまうような民衆の流れをつくります。ネット上でも同じようなことがありますが、これらは全て、日本にとって不利な状況を作る元になると思います。
 これで痛い目に合うのは日本政府、つまり私達市民に直接かぶってくるのです。中国を刺激する材料になるということをお忘れなく。叩たけば、そのホコリは、中国政府は鬱陶しのです。また、そのホコリを払うために、日本に対して強硬姿勢を取る必要が出てしまうのです。
 中国がこの会談を「非公式」に扱いたい理由は、中国国民向けだという点です。露骨にいうと、日本政府が中国に「恩を売る」形にしておくのが良いのです。このようなことを極東ブログで書かれると、どの道ウヨサヨが湧いてくるので、私がぶっちゃけました。

|

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 極東ブログ「日中首脳会談は公式ではなかった」間違っても「公式」なんて言っちゃイケないよ!: