2010-10-10

極東ブログ「来年は證厳法師にノーベル平和賞を」中国の民主化と平和のために!

 ノーベル平和賞が誰の手に渡るのが世界平和のためなのか、誰が平和に貢献したのか、ということを私が思うようになったのはここ数年のことです。ノーベル賞という賞は、もらって終わりではなく、誰かの手に届いた瞬間から周囲の空気が変り、そこに平和を齎す力のようなものがあると思います。少なくとも、この賞をそう捉えてきた私です。
 昨日は、今年の受賞者である中国の劉暁波氏に触れて、日本の政治家との関わりの部分について書きました。せっかくの賞なのにと思いつつ、劉氏という人物とつながるのはそっちのことでした。そして、極東ブログではこの平和賞を台湾の尼僧に与えたかったと話しています(参照)。

 関連する報道やツイッターを漫然と見ていると、民主化を促す劉暁波氏の受賞は中国に大きな変化をもたらすだろうという意見もあった。どうだろうか。私はむしろ、證厳法師にノーベル平和賞を与えたほうが、中国社会を根底から変える大きなインパクトを与えることになると夢想した。

 まず、この意見を知って、自分自身が不思議な反応だと思ったのは、ノーベル平和賞は誰の手に届いてもそれなりの評価は受け入れているのですが、つまり反対意見として言いたいことがあるのではないのですが、劉暁波氏の受賞で中国の平和が描けるのか?という疑問を持ったのです。そして、前途多難な将来を想像してしまいました。平和な中国、その周辺の平和なアジア地域が想像できないのです。理由は、劉氏の受賞後の中国の反応を知ってそう思ったのです。
 中国政府は、劉氏を犯罪人だとして投獄しているため、その犯罪人があろうことかノーベル平和賞を受賞したのです。その賞自体が現中国政府を否定するものである他ないのです。それが理由で硬直化し、頑なに世界をシャットアウトする状態になりつつあります。具体的には、中国は、ノルウェー大使を呼んで抗議したというのです(日本経済新聞

中国外務省は「劉暁波は中国の法律を犯した犯罪者で、賞の趣旨に反し、賞を侮辱するものだ」と批判する馬朝旭報道局長の談話を発表。ノルウェーとの関係に「損害を与えるだろう」とも指摘した。ノルウェーへの対抗措置を検討しているとみられる。

 私は、中国には中国の法律があり、傍目でそれがどんなに独裁的に見えても、それが中国です。劉暁波氏は、中国政府に楯突く犯罪者なのです。そして、その論法を通すのならこっちの論法も分かれよ、は通じない相手なのです。ついでに言えば、そのやり方で中国は輸出入をし、特にアメリカを大いに悩ましています。自分の言い分は通しても他の言い分は聞かない、という中国に最近変化してきているようです。少し前の中国はどうだったか?かつての鄧小平氏の「才能を隠して外に出さない」という方針で続いた「微笑外交」は、その効果があったと思います。
 国交を開いたばかりの中国は神秘な国というイメージで、日本からも、中国を旅行先に選ぶ人も多く、万里の長城をたどって歩いてよかったなどの土産話に花が咲いたものでした。中国もにこやかでした。それが、このところ「中国は横暴だ」と言われるようになったのです。
 その理由をニュースウイーク日本語版では、世界的な経済危機によってアメリカや周辺国よりも遥かに強力になったのが第一の理由で、第二に、二年後に控えた胡錦濤国家主席の退任後、軍部内に支持基盤を持たない国家副主席の習金平氏が有力視されているため、主導者としてのチャンスを狙う勢力が反対側に起こっている、と分析していて、それが現在の中国に見る緊迫状態の原因だとしています。
 話が中国内政になってしまいましたが、つまり、このような状態の中国で、劉氏がノーベル平和賞を受賞して喜ぶのは一部の反政府の民主化運動家達であり、この人達が何かを起こすとすれば、それは天安門広場でかつて起こったような暴動で終わるのがオチなのです。中国政府は、国民の反発による暴動を阻止する位の力を持っています。つまり、劉氏の受賞で中国が民主的な国家に変身することは到底あり得ないのです。天安門の暴動がどれほどのものか知らない世代にとっては、ともすると民主化も可能かと勘違いする節はあると思います。
 さて、話を極東ブログに戻すと、「證厳法師にノーベル平和賞を与えたほうが、中国社会を根底から変える大きなインパクトを与える」のであれば、私も證厳法師に!「胡錦濤氏にノーベル平和賞をもたらせば、中国内でナショナリズムを煽る勢力を押さえ込むことができる。」(「胡錦濤国家主席にノーベル平和賞を」極東ブログ)それが中国に民主化と平和を齎すのであれば、それに!と思います。
 胡錦濤氏の話は、昨年オバマ氏が受賞した後、極東ブログがこのような意見を表明されたのですが、その願いも虚しく今年の受賞はなりませんでしたね。でも、中国が民主化されれば、チベットの問題も含めて全ての問題が解決へ向かうと、そういう気がしてなりません。そのためには、「来年は證厳法師にノーベル平和賞を」に私も一票。

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