栗の炊き込みご飯:進化した栗の剥き方
ジョギングの途中の道脇に栗畑があります。この二年間この道をずっと走っているので、栗の木のお世話の仕方は目学問として入っている私です。実際育てたことはないのですが、良い実が実るための苦労はかなりあると思います。一番大変そうなのは、実を取った後の始末と越冬準備の剪定作業のように思います。一本の木の周辺に梯子をかけながら、木全体の枝を剪定するのを見ていると、見ている私のほうが腕と首が痛くなりそうな作業です。栗が実るまでには、大変な作業を経て育っているものだと感動しています。
今日の栗は、知人から頂いたのですが、栗の木を育てている方の栗なので粒は揃って大粒です。しかも新鮮です。久しぶりにこのような大きな栗に御目文字しました。あの通り道の栗のイガを見るにつけ、中の実の大きさを想像していましたが、きっとあのような大きなイガから生まれたに違いありません。ご飯と一緒に炊き込んだほっくりした栗を想像するだけで、楽しみになりました。
今まで二回「おこわ(もち米)」のレシピを挙げていますが、どちらも栗の剥き方についての取り組みをメインに書いています。今回は、その両方の利点を生かして、また新しい方法で試してみました。実を剥き過ぎず、ものすごい力も要しません。これから栗料理をされる方にとって、剥き方の参考になればと思います.
方法は、以前は鬼皮を道具で剥く方法(参照)でしたが、その道具(くり栗坊主)は借り物で、私は持っていません。そこで、里芋の皮剥きの要領で3分ほど茹でてから鬼皮だけを剥き増した。このとき、渋皮も剥ければしめしめでしたが、ダメでした。そこで、第二回目の剥き方である、冷凍してから渋皮を剥く方法を取り入れたのです(参照)。これが大成功。ぽろぽろ剥がれるように綺麗に取れました。アクが出て栗が真っ黒になるので剥いたそばから水に浸け、ご飯を炊く時までそのまま2時間ほど置きます。
今回は、ご飯に同量近くのもち米を混ぜて、おこわに近い感じに炊きました。炊き方は、厚手の鍋です。
材料
- 栗・・500g
- 米・・2合
- もち米・・1.5合
- 水・・3.5合
- 酒・・大さじ2
- 塩・・小さじ2
- 黒ゴマ・・適宜
作り方
- 鍋にたっぷりお湯をたぎらせ、栗を入れて3分茹でる(沸騰しなくても可)。
- 栗が手で持てるくらいに冷めたら横に置いて平らな部分の一部を包丁で切り落とし、そこからとがっている方へ鬼皮を剥く。
- 2を冷凍庫で凍らす。
- 3の渋皮を剥いて水に浸し、2時間ほどアクを抜く。
- 鍋に30分前に洗った米ともち米、水を入れ、調味料を加えて最後に4の栗を上並べて蓋を取ったまま火にかける。
- 沸騰してきたら蓋をして火を弱くし、10分炊いて火を止める。
- さらに10分蒸らしてお櫃に移す(なければボールなどに移して空気に当て、布巾をかぶせる)
- 器に盛り付け、黒ゴマを振って出来上がり♬
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コメント
栗おいしそうですね。
なるほどそうやって剥くとうまく剥けるんですね。
以前剥くという作業で
かなりやられてしまいました。
勉強になります。
投稿: mimo | 2010-10-08 10:48
mimoさん、栗は食べたくても剥きで苦労すると後が嫌になっちゃいますよね。料理にはそういう難所が必ずあるので昔は修行でしたよ。
懲りずにやり続けるとだんだん情報ももらえるようになるのですが、そこまで続けないとね。この方法、お試しください。
投稿: ゴッドマー | 2010-10-08 11:33