里芋と豚挽き肉の中華風茶碗蒸し
今年の里芋は良くできていて、いつも美味しいです。種類にもよるのでしょうか、今日の里芋は、実の色が白ではなくて紫色がかっています。この理由は調べても良く分りませんでしたが、白いのと比べると、キメが細かくずっしりとした重みがあり、味が濃いなぁと直ぐに感じることができます。個人的にはこの紫のタイプが好きですが、料理してみて初めて分るので、買うときはくじ引きみたいなものです。
さて、今日は喉越しの良い茶碗蒸し風にアレンジしてみました。鰹の出汁をしっかりとって卵を混ぜ、じっくり蒸すうちに里芋に味が染みこむので、出来上がりは煮ものなどとは違った一体感が味わえます。しかも、作り方は簡単で、里芋は皮付きのままレンジで蒸して火を通して使用していますから、その分一手間助かります。
作り方は、里芋をレンジで蒸し、冷めたら皮を剥きます。豚の挽肉は、鰹出汁でそぼろ状に煮て、肉と出汁を笊で分けます。この出汁を味付けして卵を溶き混ぜ、卵液を作ります。茶碗に、里芋、挽肉、エノキダケを入れてこの卵液を流して蒸します。
蒸し方のコツは、蒸気が勢い良く出るくらいに加熱したら茶碗を上げ底に置いて布巾、蓋の順に被せ、始めの2分は強火のまま蒸し、その後15分くらい弱火でゆっくり蒸します。強火のままだと卵に「ス」が入ってしまうので気をつけます。
蒸し物というのは具と出汁、蒸し加減で美味しさが決まります。今日は鰹出汁でしたが、豚挽肉から旨味が出ますので、シンプルな具が返って引き立ちます。温かいものが恋しい日の夕食に是非どうぞ。
材料
- 里芋・・2個(100g)
- 豚挽肉・・50g
- エノキダケ・・適宜
- 鰹出汁・・300cc
- 卵・・大1個
- 醤油・・小さじ2
- 塩・・少々
- 酒・・小さじ1
- 胡麻油・・少々
作り方
- 里芋を良く洗って耐熱の皿に並べてラップをふんわり乗せ、電子レンジの600wで4分蒸し、そのまま予熱で火を通しながら冷ます。
- その間に、小鍋で鰹出汁と豚挽肉一緒にして弱火にかけ、混ぜながらそぼろ状になるまで加熱する。
- 2に分量の酒、醤油、塩、胡麻油で調味し、笊で漉して肉と出汁を別々に分け、出汁は冷ます。
- 3の出汁で卵を溶き混ぜる。
- 1の里芋を食べやすく切り(2cmくらいのさいころ状)、エノキダケも石突を切り取って短く切る。
- 器に里芋、エノキダケ、挽肉を入れ、4の卵液を流し込む。
- 蒸気の上がった蒸し器の上げ底に器を置いて付近を被せ、蓋をして始めの2分は強火で直ぐに弱火にして15分ほど蒸して出来上がり♬
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