2010-10-31

極東ブログ「生物多様性条約第10回会議が成功裏に終了、それとフーディアはどうなったか」やっと身近な問題になりました

 COP10のことはニュースで時々聞いて、その注目点のみを聞きかじるという程度で関心が薄かったです。極東ブログでは扱うのだろうと思っていたのも確かで、後で詳しく知ることができると高を括っていました。要するに、メディアが報じている内容だけでは私程度だと、関心を寄せるような関係や結びつきが見出せないのです。極東ブログの扱いで、始めて身近な問題なのだと分りました(参照)。しかも、自分自身で命の危険から守ることにもつながる問題だと思えて、大変参考になりました。
 COP10の話題は、なんと言っても遺伝資源の利用に関する合意や、その利益の分配方法などに話の焦点が寄っていたと思います。実は、今頃こんなことを取り決めるのか、と、ちょっと遅い出だしだと感じていました。これだけ医薬品が開発されている昨今で、では今まではどういう解決方法だったのかと疑問にもなりました。ここでその必要性が出てきたということなのでしょうけど、議長国である日本の力量も問われそうです。
 読み進めると、デタッ、また中国。と言ってはなんですが、儲け話に中国が絡むのは当然ですが、あちらも資源国としては大国です。後で揉めないような配慮も必要です。
 極東ブログでは露骨には書いていませんが、領土の問題やレアアースの問題では、いくら中国の内政混乱が背景にあるとはいえ、関係国にあれだけ理不尽な言い分を正気で通そうとし、一歩も譲らないあの姿勢では外交や議定書の取り決めもあったものではない国です。関係国にとっては、厄介な関わりは持ちたいくないのが正直なところでしょう。その中国が何の問題で今後絡むというのか?これが興味深いです。

 現在日本ではレアアースが中国の文脈でいかにも寝耳に水といった風情で話題になっているが、今回のCOP10のABS規制も類似の形態で今後中国が関わってくる。漢方薬の原料など想起すれば日本人なら誰もそうだろうなと思い当たるだろうが、日本の遺伝子資源利用のかなりが中国によっているからだ。しかも日本の特許に相当する中国の専利法は昨年10月から第三次改定され、これに遺伝資源の出所開示が含まれている。問題はそれが実際上どの程度のものなのかということだが、中国としては自国の利益に使えるものならなんでも使う主義なので今回のCOP10のABSはその水準を暗黙に示すのではないか。

 これだけでは分りづらいのですが、前段を読んでも詳しくは書いていないのです。このあたりは専門的になりそうだと思ったのですが、参照先の経団連の知的財産委員会がまとめている「生物多様性条約における「遺伝資源へのアクセスと利益配分」に対する基本的な考え方」は驚きでした。漢字が多くて、ゲッ、なのですが、内容は分りやすく、率直で面白いです。指摘されている部分は、正に対中を意識して読みました。合意すべきでない事項の(4)には、

営業秘密の流出に繋がり、企業の事業戦略に支障を来たすことから、特許出願明細書への遺伝資源の出所開示は義務化すべきでないと考える。

 ここまであからさまに書くものなのだということを始めて知って、へぇー、の世界です。ただ、このように日本が団結しても、中国という国はあらゆることをしてくるのです。例えば、昔からトラブルの元の日本のブランド商品も、中国で商標を登録してしまえば中国のブランドだ言ってくる国なのです。このようなことは日常茶飯事で、如何様にもしてしまう手強い相手ですが、漢方などは中国に頼るしかない日本だという指摘には納得しました。だから、日本は議長国として、難しい問題を背負っているわけです。
 もう一つの話題であるフーディア・ゴードニーという植物の話に移ります。ニカウさんならもちろん覚えていますが、この植物のことは始めてここで知りました。ニカウさんとの関連で記憶しておくことにします。
 これは何か?肥満解消の薬剤利用で注目を集めたと言うのです。食欲を抑制するP57という物質がこの植物から抽出でき、この作用を薬品として製品化しようという試みがあったそうです。また、開発着手の段階では特許が取得されたと言うのですから、きっとお金儲けの夢に馳せたのでしょうし、実際、製品化されればアフリカにとっても良いビジネスになったことでしょう。ところが、副作用などの点を懸念され、製品化は断念されたと言うのです。なのに、何故、現在日本でも売っているのでしょうか?よくもまー調べてくれました。本文の「フーディア・ゴードニー」にポインターを当ててGoogleで検索するとだらっと並ぶじゃないですか。
 ここが素人で分らない点ですが、副作用などの危険性からこの開発は中止されたはずなのに、何故、製品化させているのでしょうか?効果があるかどうかよりも、副作用などの点が大いに心配です。COP10というのは、このような問題を合法的に解決するための議定書を作成する会議なのですから、P57も、うやむやになる前に善処されるとよいです。

 現在販売されている各種フーディア・ゴードニーの健康食品については、サン人側との権利がどのようになっているかは、ざっと見わたしたところではやはりよくわからなかった。粗悪品が多いとすればそれ以前の問題なのではないかと推測される。

 と、意味深な言葉を残しています。間で、横流しなどを手がけて不正に儲けている誰かがいるに違いないのです。
 そういえば、中国から輸入された漢方薬で、肝臓病に効くという通販物で肝臓を悪化させた話がありました。完治できない疾病で苦しむ人が飛びつきそうな漢方薬などは、現在は個人輸入も出来る時代なので、それなりの知識がないと疑ってかかることもできない怖い問題です。
 こうしてみると、COP10は私達の生活にかなり関係してくるのですね。終わってから今頃ですが、やっとそのつながりを感じられました。

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