2010-09-01

民主党代表選のドタバタの中、お隣の国では何が起こるのだろうか

 菅首相が「挙党体制」を合言葉のように連呼し始めたのは、ニ三日前からになります。鳩山さんと何度か会談を重ねる毎に強調されていたような印象がありました。が、その中身がまったく聞こえてこないのを不思議に思っていました。ああ、これはこの政党の悪い癖なのだと、再び思うほかないことなのなのだとがっかりしたのです。それは、「挙党体制」という言葉の認識の違いなのかと疑ったほどです。この騒ぎを少しまとめておくことにします。
 「挙党体制」という言葉の元は、「挙国一致」という戦争中に用いられた言葉だということらしい。「一丸となって戦おう」の意味であるとすれば、菅、鳩山の面々がこのスローガンを派手にアピールするのは、小沢氏に「下りろ」というメッセージでも送るつもりだったのかとも感じました。鳩山さんがお膳立てした会談に小沢氏が応じるということは、小沢氏が下りることを意味するするのだろうかと思っていたのですが、まるっきり逆でした。
 昨日の午後五時過ぎのNHKニュースで、二人が会談に向かう様子を写していた時、小沢さんが満面の笑みを浮かべていたのに対し、菅さんは真っ暗で緊張したような顔をしていたのを見て「あかん」と思ったのが初めてでしたが、ここでの予想は的中しました。鳩山さんが仲介に入ってからこのニ、三日、久々に忙しくお仕事をしているのだという印象はありましたが、菅、鳩山VS小沢と見ると、子どもと大人ほどの違いを感じます。
 あれだけのお膳立てをしておきながら、何故交渉が失敗に終わったのか?とやや疑問に思ったのですが、考えて見ると、沖縄問題の結論を出す直前の鳩山さんの訪米で起こったことと同じだったのです。その大舞台においても手ぶらで行って、オバマさんに「お願いを申し上げてきた」で用が済んだと思う人でした。呆れたのはこちらですが、鳩ぽっぽは変わらない人です。小沢氏との交渉において、代表選から下りる事を快諾してもう為に、それ相応の土産物がなかったようです。

➠ポストめぐりせめぎ合い=交渉決裂、深まる溝-菅・小沢氏(時事ドットコム)
小沢氏は記者団に対し「首相は挙党一致の態勢をつくる形は取るべきではないとの考えのようだ」と批判した。これに対し、菅氏は出馬会見で「挙党態勢に反対したことはない」と反論。

 菅さんは、言葉で言った覚えはなくとも、小沢さんが満足するそれなりの条件提示がなければ、こう言われても仕方がないのです。このような結果を生みたくなかったら、小沢さんが首を縦に振るに足る条件の提示を覚悟しなければ交渉が不発に終わるのは当然です。単純にこれが原因。当初の私の推測が甘かったのもここでした。
 「挙党体制」が単に言葉として流れているに過ぎず、具体的な内容のないままスタートしようとしている菅内閣だということを露呈させただけです。小沢氏の会見後、直ぐに反論したそうですが、小沢さんの「人読み」は一枚も二枚も上手です。反論すること自体が、そもそも幼稚です。最後の話し合いの場で政策面の話も出なかった様子なので、代表選自体に興味はありませんが、先の不安も拭えません。それでも、多少なりとも期待していただけに昨日は疲れました。
 ところで、もっと気になることがあるのです。
北朝鮮の金正日主総書記が、訪中を終えて帰国しましたが、具合の悪い体調を押してまで訪中する目的が不明のままなのです。finalventの日記でもこのようなコメントをつけています。

➠朝日新聞社説 金総書記訪中―分水嶺に近づく北朝鮮 : asahi.com(朝日新聞社):社説

これがよくわからない。
後継者問題なのか、経済問題なのか。もちろん、双方なのだが、すでに北朝鮮のウォンは崩壊しているので人民元化するということではないのか。ただ、中枢はドルなんで、どうなんだろか。

 そして、高橋洋一氏が数日前のTwitterでつぶやいた事が気になって仕方がないのです。(参照

民主党さん、代表選にうつつ抜かしていますが、今の北朝鮮の情勢分析できていますか。代表選の最中に大変なことが起こるかもしれませんよ。

金正日氏の訪中と無関係とは思えないだけに不吉です。

|

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 民主党代表選のドタバタの中、お隣の国では何が起こるのだろうか: