鰍(かじか)の煮つけ:砂糖を使わない上品な甘さの仕上がりに
鰍(かじか)とは、カサゴに属する魚のことです。非常に醜い色形をしているので、初めて釣り針に食い付いてきた時は食べられるとは思えない魚ですが、このような醜い魚ほど美味しいのです。オコゼにも似ています。で、大発見したのは「ハタ(ミーバイ)」(☞レシピ)にそっくりな食感と味なのです。お恥ずかしながらハタを食べたのは私の生涯でたったの一度だけですが、二度とこの長野で口にできるとは思わなかったので、良く味わったせいか良く覚えています。
カジカにもいろいろな模様や色があって、今回のはねずみ色に濃い赤茶色の大小の斑です。そして、大きな子持ちでした。卵を抱いていると、身自体はあまり美味しくないと言われているのが魚ですが、とんでもない、カジカは大変美味しいのです。その筆頭が味噌汁なのですが、今日は卵が美味しそうだったので砂糖を使わずに煮付けました。甘味は味醂と酒だけなので上品です。
頭を落として25cmですからかなり大きいです。輪切りでも良かったのですが、大きなまま煮付けて、箸で突くのも良いかと思い、背側に隠し包丁を入れて丸ごと煮つけました。因みに、魚屋さんに捌いてもらったので、卵も崩れずに綺麗に残っています。
かじかは漢字で「魚に秋」と書きますが、秋が旬だからだと聞いています。大半の魚の旬は秋なので重なりますが、今年は、秋刀魚や真鯖に恵まれない年になりそうなので、見かけたらカジカも是非食べてみることをお勧めします。
材料
- カジカ・・2尾(頭なしで25cm)
- 醤油と味醂・・各カップ1/2
- 酒と水・・各1/4
作り方
- カジカの背びれ沿って両側の皮目に隠し包丁を入れる。※荷崩れ防止のためです。
- 平鍋に調味料を量り取って中火にかける。
- 2が沸騰してきたら1のカジカを並べ、落し蓋をして10分ほど煮る
- 煮汁が被っていないようならスプーンで掬って皮に数回かける
- 煮汁が半分以下に減ったら出来上がり。皿に盛り付けて煮汁を回しかける♪
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コメント
カジカとカサゴは全くの別物だと思いますよ
投稿: 釣人 | 2010-10-02 02:55
釣人さん、ご指摘ありがとうございます。文字が抜けていましたので修正しました。
投稿: ゴッドマー | 2010-10-02 03:08