2010-09-03

極東ブログ「[書評]日本語作文術 (中公新書:野内良三)」目から鱗?

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 キタッ!こういう本を読んだのよ、とかばらすと、ちっとも変わってねぇーじゃんって言われそうでヤダヤダなんだけど、でも、読む(参照)。前にも紹介されて「秘伝―文章のバイブル―村松恒平」(参照)を三年ほど前に読んだのですが、読んだだけでは文章は変わらないのです。でも、書評にはこうあるのです。

レベルは一般向け。高校生が読んでもよいくらい。大学生や新社会人も読んでおくと、一生のお得。悪文を書き連ねている私がいうのもなんだけど、これ読むと、それなりに文章がうまくなることお請け合い。

 なんだか泣けてきます。
 毎日こうして書いていると書き方のパターンが自分で分ってくるだけに、心のどこかで何とかしたいと悲願していることを擽られてしまいました。「日本語の作文技術 (朝日文庫:本多勝一)」と「理科系の作文技術 (中公新書:木下是雄)」のエッセンスを合理的に実用的に考察しているような本だというから、かなりな良書だということだと思います。読むと、本当に美しい文章が書けるようになるのだろうか?と、半信半疑な気持ちを見越したかのようなタイミングで例文が示されているので、うかれました。

  1. 彼は友人たちと先週の日曜日に桜の名所として知られる吉野を訪れた。
  2. 桜の名所として知られる吉野を先週の日曜日に友人たちと彼は訪れた。

 この例文には驚いた。読みやすさの点では二番目の文だと思いますが、なかなかこのような流れの文章は咄嗟には出てこないのです。昔、国語で習った文章の書き方は1で、誰が、何時、何処で、何を、どうしたみたいな模範的な法則があります。これが日本語の書き方のように教え込まれた嫌いがあり、先に突出してしまうのでどうしても1番の書き方になるのです。そして、この続きに書く文章とのジャンクション的な役割になる言葉が上手くつなげられずに苦労するのです。英語だと「that」などを用いて言いたい部分を後から補足的に付け足すことができ、しかも、関係代名詞を言うと、相手はじっと待ってくれます。このように、主語が長いのは日本語的によろしくないと思っていました。
 2の文章は、普通は直ぐに出てきません。これは私の場合ですが、まず、1のような文章が出てきて、次を書こうとすると流れがよろしくないと気づくのです。プツンと一旦切れた感じがして違和感が湧くのです。そこで書き換えを試みるのですが、何を主語にするかでかなり戸惑うのは常で、結局、「意味のまとまりのある文節を前に持ってくる」という解説のとおり、しっくり来る書き方にやっと落ち着きます。このような無駄とも思われる繰り返しを何度となくするのですが、原因まで考えたことはありませんでした。本書にはその理由と、それに反発的な思いが出て来る理由までもがかいてあるのだとか、本当に?また、「そしてその原則から句読点の規則も整理されている。」というのには驚きです。
 句読点も曲者で、文章の構成上泣かせてくれるのです。中学の国語の授業がしつこくインプットされている私は、正攻法的な句読点の打ち方から脱出できないまま毎日苦しんでいます。こうして文章を書きながら流れ出す言葉をキーボードに打ち込み、思考が止まるととりあえず句読点でも打っておくかみたいな癖もあって、文章が途切れ途切れになるのです。後から読み直しては消して書き直すことの繰り返しが始まり、一度土壷にはまると大変な目に合います。自分の書き方の癖が分ると何とか直せるのですが、さもなくば放置となり、随分後に読み直したときに始めて気づく悪文に唖然となることも少なくありません。
 読みにくい文章から脱出できるのであるなら労を厭わず、まずは読んでみようと思います。

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