2010-08-03

極東ブログ「あいまいな記憶と歴史の中の自由の女神」に続け!

 ウォーリーを探せ「自由の女神」版って感じ(参照)。思考の順路が面白い。
 物事への興味というのは、とてつもなく広がる。中途半端な記憶と歴史上の事実が合致しないと、どうも気持ちが悪い。いつまでも後を引くし、解決しておきたいと思い立ったが吉日というものだ。
 しっかし、自由の女神の模造がモーテルの名に因んだのか、看板にするために持ってきたのかなんていう疑問はどうでもいいじゃないとも言い切れない。だって、それがあってその先の面白い話につながるのだから人の脳内のことは不思議だ。
 さて、問題の、アメリカの自由の女神がフリジア帽を被っていない理由が最後まで謎だ。あー、この終わり方がどうもすっきりしない。なので、自分でも調べることにした。

Statueofliberty2

Photo

フリジア帽は、古代ギリシャやローマの解放奴隷、地中海の船乗りたちが被っていたものだ。解放奴隷とは主人から自由を与えられた奴隷たちのことで、その子孫はローマ市民として扱われた。このことから、地中海沿岸部では古くからフリジア帽が自由のシンボルだった。フランス革命期に、フランス南部出身の革命家たちが自由のシンボルとして取り入れ、やがて共和国を象徴するようになっていった。一時はルイ16世もこれを被ったらしい(参照)。

 自由の女神はフランスのフレデリク・バルトルディ(Frédéric Auguste Bartholdi)によって作られたが、あの巨大な像をどのように作ったのか、日本の大仏様の建造もそうだが、昔の人はよく考えたものだ。その貴重な昔の画像を見つけた(参照)。

Statueoflibertyconstruction

Statuelibertybeingbuilt

 そして、自由の女神像の頭に被っているクラウンから七つの突き出たものは何か?これは有名なことなので誰でも知っているとは思う。

 全ての弾圧、抑圧からの解放と、人類は皆自由で平等であることを象徴している。女神がかぶっている王冠には7つの突起がある。これは、7つの大陸と7つの海に自由が広がるという意味である。
7つの突起があり、7つの海、7つの大陸を意味している(参照)。

七大州(ななだいしゅう、seven continents)は、世界を地理学的に分けた7つの州の総称で七大陸ともいう。

  1. アジア州 - アジア大陸(ユーラシア大陸の一部)とその周辺
  2. ヨーロッパ州 - ヨーロッパ大陸(ユーラシア大陸の一部)とその周辺
  3. アフリカ州 - アフリカ大陸とその周辺
  4. 北アメリカ州 - 北アメリカ大陸とその周辺
  5. 南アメリカ州 - 南アメリカ大陸とその周辺
  6. オセアニア州(大洋州) - オーストラリア大陸とその周辺および太平洋の島々
  7. 南極

 女神像は、アメリカ合衆国独立100周年を記念してフランスからプレゼントされ、1886年に完成した。アメリカの自由、民主主義の象徴であることと、19世紀末以来世界各地からやってくる移民を受け入れる新天地としての象徴にもなっている。
 自由の象徴として、フランスのマリアンヌがモデルとなって自由の女神像が作られたのはそうだが、革命的な意味合いよりもアメリカの独立記念に寄贈するという意味では、フリジア帽ではなく七つの突起物にシンボルされたのではないかと単純に思った。それに関しての文献はまだ出てこないが、きっと何処かにあるのではないかと思う。また、NHKなどで取り上げないかなぁという期待もしている。

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