夕顔とモンゴ烏賊の中華炒め
最後の一本だと言われて頂いた夕顔を眺めて、炒め物で何か美味しく食べられるようにしたいと考えていました。
とにかく連日暑い。何とかこのほてる体を沈めてくれるようなおかずはないかと、いろいろ考えた結果、相性のよいトウモロコシときゅうりなどを一緒に中華風に炒め、冷めても美味しいというので考え付いたレシピです。夕顔がそれなりに食感でカバーしてくれるのもあるのですが、とにかく喉越しのよいつるんとした感触がいいです。暑いと噛むことも億劫になるというほど、呆れた暑さのこの夏です。
夕顔は下茹でして使うと苦味のようなものもなくなりますが、薄めに切って水にしばらくさらしてから熱を加えると全くアクを感じません。下茹でするよりも水にさらした方が夕顔の甘味も残ってよいかと思います。
ポイントは、夕顔が透き通るまで火が通ってから味付けするということと、茹でたトウモロコシときゅうりは長く火を通す必要はないので一番最後に混ぜ合わせる程度でよいということを抑えておきます。そして、ベーコンの風味が最初に夕顔の味付けになるようによく脂を出しておくことが味付けポイントです。烏賊は火が通りやすく硬くなりやすいので、きゅうりやトウモロコシを加える直前に八割方火が通しておきます。
率直に言うと、炒め物や煮物の味は冷め初めから入っていきますので、翌日の方が美味しいという理屈もあります。但し、夕顔もそうですが、大根などの根菜と同様に、そのものに火が通って一度組織が壊れていないと新しい味が入りません。味付けする前に透き通るほど火を通しておくのはそのためです。
材料
- 夕顔(皮を剥いて種を取った重さ)・・500g
- トウモロコシ・・1/2本(粒のみで100g)
- きゅうり・・2/3
- ベーコン・・80g
- 冷凍紋甲烏賊・・200g
- 塩・・小さじ2
- 砂糖・・小さじ1
- 酒・・50cc
- がらスープ・・100cc
- 胡椒・・適宜
- 胡麻油・・小さじ2
- 片栗粉・・小さじ2(+同量の水)
作り方
- 夕顔は1cmの厚みで輪切りにし、表面の緑色の皮の部分を厚く切って白い果肉が見えるように皮を剥き、四等分して水にさらす。
- その間にトウモロコシを蒸し、粗熱が取れたら一粒ずつ外しておく。
- きゅうりは三等分し、そのうちの2個はピーラーで細長い短冊に切る。
- ベーコンは3cmの幅に切りそろえる。
- 烏賊はまな板の上に横に広げて5mm間隔に包丁で筋目をいれ3cm幅の長い帯状に切り、一本ずつ3cm間隔に斜めに削ぎ切りにする。
- 大き目のフライパンにオリーブオイルを少し引き、ベーコンを並べて油を出す。
- 水気を切った夕顔を加えて炒める。
- 夕顔に油が回ったら蓋をして、10分ほど蒸し煮し、透き通ったら酒、塩、砂糖、がらスープを加えて蓋をして5分ほど蒸し煮する。
- 6の烏賊を加え、八割方火が通ったらきゅうりとトウモロコシを炒め合わせ、水溶き片栗粉でとろみをつける♪
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