2010-08-19

ミトラス教の博士とサンタクロース:譲れない本の話

 昨日は、感動して鳥肌が立った。こんなことは初めてだ。
 長い間、イエスの誕生やキリスト教の正統性について疑いを持ったこともなかったが、極東ブログに起こったひょんなことからこの旅は始まった。
 吉祥寺のラブホのシンボルであった女神像(参照)から始まった疑問は、フランスのマリアンヌ、アメリカのコロンビアへと影響し、女神が国家の擬人化なのだということを知り、アメリカの開拓時代の背景を垣間見ることもできた。一旦ここで女神の神話の追跡は終わったかに見えたが、「フリジア帽」という革命のシンボルの背景に気になる痕跡が見つかり、私たちは再びそれを追いかけるようにして歴史を手繰り寄せた。いや、私ではないが、私も参加した。
 三人の博士が、イエスの誕生を祝って拝みたいという言葉から、その誕生は紛れもなくミトラ神の誕生なのだとはっきりした(参照)。つまりキリスト教の正統性の謎がここで解けた。

イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。

ミトラ神とマゴイの背景からすれば、イエスはミトラ神と同一視されているというメッセージにしか読めないのではないか。

Xmasmagi1_2

 そして、その博士らが被っているのは赤いフリジア帽だった。これが、イエスがミトラ神として生まれたということのもう一つの証になる。そして、該当エントリーに画像(上)が追記された時は驚いた。誕生の祝いに拝みに来る博士が赤い服を着たらどうだろうか。それはサンタクロースではないのか?現代はトナカイが引くそりに乗って、沢山のプレゼントを積んでやってくるのがサンタクロースだが、贈り物を持って赤い帽子を被ったミトラス教の博士の姿と重なる。やったーっ!感激した。子ども達は、神の子としてイエスの誕生にあやかって大切にされてきたのだ。そして、キリストの誕生にまつわる話は、マタイとルカによる福音書の最初の方に出てくる(Gospel of Matthew and the Gospel of Luke1:18)。ここに三人の博士のことも書いてある(マタイ2:1)彼らの贈り物は「The Gift of the Magi 」と呼ばれている。小さな画像は、現代の聖書の挿絵にある博士達だ。ミトラ帽は勿論被っていない。 

MerryOldSanta

 この三人の博士の画像が追記された時は驚いた。Netという場には無い物は無いという認識を持った。これを実際の文献から探し出すとしたら、それは容易ではないと思う。

P3130021

 さて、話は変わるが、昨日ある方から本を譲って欲しいという依頼のメールを頂いた。昨年の三月にエントリーで触れた「お菓子とおやつ12ヶ月 女子栄養大学 香川 綾」がその本だ(参照)。結論から言うと、この本は譲れない。エントリーに載せているくらいなので、私にとってもそれなりの思い入れがある本なのだ。そのことは少しエントリーでも触れている。そこをお読み頂いた上でも欲しいというお気持ちは分るが、申し訳ないが譲れない。そもそも、本を処分することすらできない私だ。これが困りものでもある。実家にも昔読んだ本が山積しているが、どうしても捨てられないでいる。時々、昔読んだ本であれは何だったかな、と何かを探す時、目当ての本があるとホッとして嬉しくなる。また、このように日の目を見ない本もあるが、いつ何時お呼びがかかるか分らない。その分らない不定に、いつまでも待たせておくのも悪くはない。処分してしまった本に限って後から必要になることが重なった経験が昔あって、それからは処分しないことになった。なんとなく。村上春樹の1Q84が出た時、その数日後にBook Offに出ていたというので友人が買ったと聞いたが、簡単に手放せる人もいる。
 件のお菓子の本も、昭和50年の出版で私が尊敬する香川 綾さんの書いた本だ。お菓子作りは現代は変わって来ているということが、この本のレシピを見ると感じることだ。大変シンプルな作り方ではあるが、本物の材料をふんだんに使っているのは見逃せない。お菓子を作るためにその材料となるものが別のお菓子であり、出来合いのものは無い。時代性なのだが、これらを伝える本は今は無い。激変する前の日本の子ども達を育てたお菓子の本であるだけに、私にとっても貴重な本だ。
 探されたとは思ったが、Netの古本屋さんを片っ端から当たったが、この本は出て来なかった。残念だ。この本のレシピで何か作って、ここで紹介することなら私にもできる。というところで、お譲りできない代わりにそれでご勘弁いただきたい。

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コメント

おはようございます。
お気持ち、良くわかります。私も本は捨てられない人です。
何故、この本がないか?というと、、。実家に置いといたこの本は、実家数年前に全焼で燃えてしまった時に、燃えてしまった、、という事情がありました。
本に対する思いをブログにアップしていただき、本当にうれしかったです。
さて、改めまして、この本ですが、本当にどこにもないのが実情です。探し回りましたが、なかったです。
大変ご迷惑をおかけするとは思いますが、全ページコピーというのは、、いかがでしょうか?
もしこんな見も知らない私のために、やっていただけるようでしたら、メールいただけたら、うれしいです。
もちろん、判断はお任せいたします。
よろしくお願いいたします。m(__)m

投稿: Hosono | 2010-08-19 07:58

Hosonoさん、全頁コピーは勘弁してください。160頁ありますからその半分の80として、それでもそんな暇は、私にはありません。ごめんなさい。Hosonoさんが何かのついでにこちら方面にいらっしゃるような機会でもあれば、その時にコピーをとられたらいかがでしょうか。

投稿: ゴッドマー | 2010-08-19 09:20

こんにちは
そうですよね、、。
ご気分害してしまったようで、申し訳ありません。
m(__)m
ただ、本当に、探して探していた本でした。
他意はありません。純粋に本を探していただけです。
ありがとうございました。m(__)m

投稿: Hosono | 2010-08-19 09:57

Hosonoさん、突っかかる意図はないので誤解なきよう先にお断りした上でお話しますが、私のレスに「気分を害した」という文脈はありませんよ。暇がないから私はできないといっているだけです。Hosonoさんが純粋に探していると仰る本はここにあるのです。いつでもお貸しできるので、ご自身でコピーをとらることを提案しているまでです。

投稿: ゴッドマー | 2010-08-19 10:05

こんにちは
なんといっていいか?ちょっと上手い言葉がみつからないのですが。
なかなか、そちらの方面まで行く機会もないので、コピーという事をお話しました。
お返事に、「勘弁してください」とありましたので、ああこれは良くない、、ご気分害してしまったかな?と感じました。
なんとか、もう一度探してみます。
ありがとうございました。m(__)m

投稿: Hosono | 2010-08-19 10:14

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