finalventの日記:毎日社説に「で、社説終わり。」と
市場の厳しさというのは、ぼけっとしているところには容赦ないですね。
今朝のニュースで昨夜の円高のことを知り、なるほどと思いました。週開けに菅さんと日銀の白川総裁の電話会談が行われ、仙石由人官房長官は「緊急にコミュニケーションをとって行くことが極めて重要との認識で一致した。」と説明しましたが、急激な円高で日本の企業は困っていると言うのに、この程度の内容では評価できないと言うものです。このがっかりな内容は、経済対策に立ち向かおうという姿勢ではない。
当初の合同協議が変更されて電話会談になった時点で期待もあったものではなかったが、このような結果を見て、もはや方法論ではないです。本当に呆れました。
ところで、今朝の各紙の社説はいったいどうなっとんのよ?とfinalventの日記のコメントを読みに行くと、さらに毎日社説ががっくりなことになっています(参照)。
➠毎日新聞社説 社説:円高株安 古びた発想から卒業を - 毎日jp(毎日新聞)
昨晩の83円の速報を知らずに出てしまった社説なんだろうな。面白いが。日本語では常に「円高」とマイナスイメージで語られるが、英語だと「ストロング・エン」(強い円)だ。通貨価値
上昇は「ゲイン」(利得)とも言う。悲鳴を上げるだけでなく、せっかくの強さを利益につなげる発想を広められないものか。まあ、そうでもあるんだけどね。
産業セクターの全体からみると円高=マイナス要因とはいえない。
しかし、根にあるのはデフレというか貨幣価値が上がりすぎということな んだが。では政府は何もしないでよいかといえば、全く逆だ。与党内、政党間の主導権争いに終始し、規制緩和や社会保障制度改革など待ったなしの課題が置き去りになっていることこそ危機である。日銀に追加金融緩和を迫ったり、為替介入や補助金支給といったお決まりの対症療法に逃げ込むことが仕事だと勘違いしてもらっては困る。
で、社説終わり。
「規制緩和や社会保障制度改革など」でこの危機が乗り切れるわけないでしょ。
発想を新たにしても着眼はどうよ?と聞きたくなる内容で、日本の経済対策を語るのに「規制緩和や社会保障制度改革など」で括っているというのは呆れた。毎日新聞て、何か、政府のことにそこまで言えない何かがあるんでしょうか。
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