2010-07-29

極東ブログ「Yahoo! Japanと米Googleの提携、雑感」で見通しがよくなった

 極東ブログ「Yahoo! Japanと米Googleの提携、雑感」、よくぞ取り上げてくれました(参照)。と先にお礼を言いたいエントリーだ。昨日、この提携のニュースにちょっと奇異な思いが残り、その真相を知りたかったのと、身内の勤める会社も絡んでいることなので気になっていたところだった。気になった記事はこちら☞「米MSがグーグル提携に反対 検索市場の競争環境で」(47ニュース)
 一番の気がかりは、マイクロソフト社と米Yahooとの買収問題があるのに、何故Yahoo!Japanは競争相手の米Googleと提携したのか?という疑問が解けないでいた。それは、日米Yahooは、資本的に別会社とみなしてよいのだということがここで明らかになったため、将来、摩擦のような問題が生じないということが分った。知らなかったが、わずか4%とはいえ、Yahoo!Japanの筆頭株主はソフトバンクで、後続に米Yahooの34.78%となっているそうだ。
 と言っても、ここでのんびりとした眺めになるわけではないらしい。Yahoo!Japanの筆頭株主であるソフトバンクにとって、米Googleとの実質の提携のメリットは何だろう?という疑問に変わった。それは、AppleのiPhoneがGoogleのスマートフォンを取り扱い商品に並べる可能性を持った提携かもしれないという推測が立つからだ。が、どうも、それがメインの提携理由ではないという見解を示している。なんだか、大変複雑な構図に見えてくるのだが、この業界では何が始まるというのだろうか。さらに読み進めると、

私が思うのは、米Googleの検索分野での圧倒的な力への屈服だろう。一部ではマイクロソフトのBingも強力な検索機能を持っていると言われるが、実際に個別例で比べてみればわかるが、現状ではお話ならないほどBingは弱い。

 ちょっと目を疑ったが、見方としては、Googleが世界最強の検索エンジンを有する巨大企業だということから、Yahoo!JapanがGoogleと提携するメリットは顧客獲得だということがくっきりした。私は、この業界のことはよく知らないが、一般的な考え方として、検索エンジンを有する会社同士が提携するというのは、力関係的にも今回なら、GoogleにYahoo!Japanが食われたかに見えた。だが、どうもそうではないらしい。というか、そこはそうなのかもしれないが、検索市場はYahoo!Japanが58%で、Googleの38%よりも20%も上回っている。ここだ。これがYahoo!Japanにとってメリットなのだ。つまり、Googleの検索技術には追いつかないというのがYahoo!Japanの先見から出た結論で、そこは屈服するとしても、販売シェアーの拡大を増大させることにGoogleの優れた検索技術をいかすのが提携理由なのだ。つまり、Googleの検索技術をフルに生かしてYahoo!Japanの販売売り上げを上げようという狙いらしい。このメリットは凄いと思う。また、Googleにとっては、むしろ、Yahoo!Japanの持つ日本最大の検索市場から58%とうシェアーがそのまま検索収入になるという、お互いにとってはこの上もなく健全な提携だということだ。やっと合点がいった。
 途中、中国はお馬鹿だなと思う下りがある。そう、中国からGoogleは撤退したので、世界の情報から取り残されてしまうだろうということは当時懸念されていた。あったりまえだ。この国の力はものすごいものを持っていると世界から恐れられているというのに、何処となく間抜けなこともやらかす。その滑稽さが見え見えでも繕うのも速い。考え直したらどうかと今回も思った。
 そうえば、私のブログへのアクセスの件だか、中国に住む友人にある日、このサイトを閲覧することも(それ以前は、コメント書き込み不可)できなくなったと言われた。彼曰く、中国政府が国民に知らせたくない情報を全てシャットダウンしているためだというのだ。ほう、そんなに重要な情報はここにはないが、と思ったがなんとも光栄なことで。
 チベットって、ある日の献立で書いちゃったんですよね。

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