2010-07-18

極東ブログ「サミュエル・ハーネマン(Samuel Hahnemann)」で思うこと

 今日の極東ブログの話は、興味深い話題だ。ホメオパシー(代替医療の一種)の話と結びついたのは途中からだったが、この医療の考案者が、医師サミュエル・ハーネマン(Christian Friedrich Samuel Hahnemann)だったとは知らなかった(参照)。下書きしていたエントリーを取りやめて、この話題に乗ることにした。
 私は、ホメオパシーのことはよく知らない。というか、医療のことはまったく知らないのだが、勿論、関心はある。そして、ホメオパシーに関して知っているといえば、松本にある信州大学医学部が食物アレルギーでの実験的な治療をしていて、効果を上げているということくらいだ(サミュエルの説明するホメオパシーと根本は同様、という意味において)。極東ブログに書かれている時代的な流れを汲んでいるとは思うが、歴史的な背景の中で、仮に私がその医療を当時受けただろうか?と想像すると、そんな実験的な段階で試すほどの勇気の持ち合わせはないのではないかと思った。しかし、現代の医療で、このホメオパシーが通用しているということは、歴史に勇気ある人達がいて、それを実証してきたからこそなのだと思った。
 食物アレルギーの治療で、このホメオパシーがいかに生かされているかという例は印象的で、これは、実際に効果を上げているという例だ。自分の例を上げてみると解りやすい。
 私は、生の鯖と牡蠣に強いアレルゲンがあり、その症状は死ぬ思いと言っても良いほど苦しいものだ。末の息子の出産後、抵抗力の減退が手伝ったのか、それまでまったくアレルギー反応を示さなかった鯖にやられた。食後二時間後くらいだったか、猛烈に痒みが走り、かきむしったあとが蚯蚓腫(みみずばれ)れになって変だと思い始めた。と、同時くらいに息苦しくなり、物凄い不安感に包まれた。咄嗟に、このままでは死ぬのではないかという思いが過り、直ぐに医者に走った。診断は、鯖によるアレルギー反応で、かなり強いとの事だった。本当に死ぬかと思うほど息苦しく、内蔵も、喉の粘膜も、皮膚と同様に晴れ上がり、窒息寸前だった。
 アレルギーを中和させる注射と投薬で、一時間後にはかなり楽になったが、医者によると鯖は10年は食べない方が良いだろうと言われた。がっくりきた。無類の鯖好きが食べられないのだ。いや、帰宅途中でそう思ったわけではない。勿論、あの苦しみの後だけに、鯖が食べられないことなど命と引き換えにするものじゃないとさえ思ったが、時間が経つと、悔しさのような思いに移り変わった。食べたかった。
 このように後天的にアレルギー反応を起こす場合と、先天的な場合とがある。信大の例は、生まれながらにして特定の食物に反応する子どものホメオパシーによる治療の例だった。だと思った(ソースを確認中)。
 強いアレルギー反応を示す食べ物をあえて少しずつ摂取し、実際にアレルギー反応を起こさせながら抗体をつけるという治療法だ。摂取量も、アレルギー症状に応じて増やして行き、最終的には食べても反応を起こさなくなり完治するというものだった。この治療は、あくまでも医師の管理下で行うのが必須で、素人の感覚でできるものではないということだった。このことを知った時「荒療治」という言葉が浮かんだが、医学的根拠に基づいている治療法として画期的だと感心した。本文中のサミュエルが、ホメオパシーを思いついたきっかけがまた、信じられないくらい身近な体験からだと知って驚いた。

 そういえばとサミュエルは思うことがあった。薬物投与をすると、一定の効果の後に逆の症状が出る。例えば、アヘンを投与すると多幸感になるがしばらくすると逆に抑鬱状態になる。これは、もしかして、人間の身体が薬物の影響を均衡させようとする仕組みを持っているからではないか。
 であるなら、サミュエルは考え続けた、病気に抵抗する自然治癒的な力を引き出すように類似症状をもたらす薬物を投与すれば治療になるのではないか? 1796年、ドイツの医学誌にこの知見を発表し、1810年、「Organon der rationellen Heilkunde(技量技法の原理)」を著し、新しい医療を提唱した。

 ホメオパシーも一つの治療法だと思ったが、例えばこれが不治の病である難病や癌治療に効果を見るとしたら、是非治療して欲しい人が一人いる。
 そういえば、親友が不治の病である膠原病に突然かかり、治ったことで知った仙台の医者は凄い。末期の癌患者の癌細胞をも自然治癒させてしまう治療をする医者だ。一体どういう治療をするのかと聞いて、また驚いた。
 私も直接話したことのある先生だが、基本的な考え方は、病とは人の心身のアンバランスから起こるというのが第一にあり、治癒力と考えられていることは、バランスを正常に戻そうとする体の働きだと言っていた。その働きを促す為に必要な薬草を何種類も組み合わせて、患者の疾病に合わせて処方してくれるということだ。処方した漢方薬の効果の程が最大値として求められるまで、数回通院し、あとは、処方された通りに薬(煎じ薬)を飲むだけだ。煎じ薬の値段は、五千円~一万円なので、特に高価というほどでもない。親友の膠原病は、1年以内で症状と血液検査の結果が良好に転じた。この時は、本当に信じられなったが、こういう医者もいるわけだ。この医者の考え方とサミュエルの話は、元は同じだと思った。また、このような考え方なので、特定の病気で掛かる医者というわけでもなく、全ての内科的な疾病に関して相談できる医者だ。抱えている病気があって、治療の可能性は全て探し尽くし、もう諦めているという人がいたら、最後にこの医者がいる。まだ、可能性は残ってる。

※電話での相談も受け付けてくれる先生なので、必要な方は私のプロフィールページからメールでお知らせください。

追記:ホメオパシーは、疑似科学のように認識されているようだが、今回の極東ブログのエントリーは、ホメオパシーの背景を知り、意味を正しく理解するために有意義だと感じた。信大の例についてだが、「減感作療法」という言及はないが、呼称は、そうだったのかもしれない。だが、その方法とサミュエルの説明が一致するため、同種としての扱いでなんら疑問はない。ただ、世間の多くの人のホメオパシーに対する間違った見方とは大きく違うことでもあり、拙い文章が誤解を生みやすくしたように感じた。その部分については、訂正の線引きを入れ、「()」で追記した。また、ホメオパシーを正しく理解すると新たに気づくこともある。例えば、種痘や低インシュリンダイエットなどもホメオパシーと言えるのではないだろうか。

続編はこちら➠

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コメント

いつも楽しく読ませていただいています。
今日のエントリーを読ませていただいたところ、ホメオパシーと減感作療法を混同されているように思われました。

>強いアレルギー反応を示す食べ物をあえて少しずつ摂取し、実際にアレルギー反応を起こさせながら抗体をつけるという治療法だ。

これはホメオパシーではなく「減感作療法」かと思います。
免疫反応を起こすラインより少ないアレルゲンを取り入れ続けると、アレルギー反応を起こしにくくなるという治療法です。減感作療法とことなり、ホメオパシーのほうは疑似科学と認識されていて似て非なるものと考えてよろしいかと。

>薬物投与をすると、一定の効果の後に逆の症状が出る。

人体の仕組みというのは現代科学をもってしても全部を解明できないように、表面に目に見えて出てくる反応はけっしてひとつの要因からなるものとは限りません。熱が出たとしてもその原因はきわめて多くの可能性があるわけです。
ホメオパシーはそういった面を無視して”おまじない”に走っているように見受けられます。日本国内での死亡事故も起きていますし、うかつに信用されるのは危険かと思われます。

投稿: 愛読者 | 2010-07-18 20:40

愛読者さん、「減感作療法」との混同の可能性はそうかもしれません。調べてみているのですが、安易にホメオパシーと結びつけたつもりはないのですが。

ホメオパシーのおまじない化への示唆として、極東ブログのエントリーの眺めは置き去りにできないと思う私の意図もあるのです。何か間違った認識としてホメオパシーが一人歩きせぬよう、サミュエルの話があるのだと捉えています。

それにしても、私にアドバイスされるお気持は嬉しく思っています。ご心配かけたようですね。ありがとうございます。コメント頂いたのは嬉しかったです!

投稿: ゴッドマー | 2010-07-18 21:04

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ゴッドマーさんの極東ブログ「サミュエル・ハーネマン(Samuel Hahnemann)」で思うことと云うエントリを読んだ。finalventさんが7月17日付であげてらっしゃるサミュエル・ハーネマン(Samuel Hahnemann)と云うエントリに言及したもの。 finalventさんがこのタイミングでこう云う内容のエントリをあげた意図はわからない。K2レメディによる乳児死亡に関する提訴(kikulogビタミンK問題: 助産院とホメオパシー[追記は随時あり]参照)とか、幼児の肝臓疾患に対するホメオ... [続きを読む]

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