極東ブログ「日本病化する米国、日銀化する米連銀、白川さん化するバーナンキさん」について(その2)
昨日の極東ブログのエントリー「日本病化する米国、日銀化する米連銀、白川さん化するバーナンキさん(参照)」については、既に昨日書いた(参照)。が、どうも胸の中で居心地悪く、これは何だろうか?未消化の部分やその大元に不安があるからだろうか。それも政治に期待が持てないという諦め感も手伝っているのだろうか。ちょっと整理の意味も兼ねて、再度書いてみることにした。
ネットのニュースをパラパラしていたら、「「3年は辞めないで」に菅首相「やります」(YOMIURI ONLINE)という、こぼれ話があった。私の悪い癖で「ダメなら交代」と考えてしまいやすく、この菅さんの発言でげんなりした。ただ、現民主党に総理の器がないのも事実で、この政党から菅さんを含めて日本の「首相の器」はない。器としては小沢さんというのもあるが、今の民主党の体制では立たないかもしれない。結局、辞めても続投でも結果的にはあまりよくないということだ。
Newsweekのコラムの「日米の政局に共通点はあるのか?(冷泉彰彦)」は、日本にとってアメリカの状況がどのように参考になるか、というような視点で見ている。が、昨日の極東ブログのエントリーではっきりと見えたことは、アメリカは日本のデフレスパイラルにかなり近い状態で、厳しい不況と雇用問題の払拭、連銀のリフレ政策の促進など、経済学者から指摘を受けている。そして、「日本みたいなばかなまねはしないでくれバーナンキ議長」とクルーグマン氏は訴えている。危機感が何処にあるかという点で、もはや、両国の比較はナンセンスのようにも感じた。これはNewsweekの批判ではなく、私自身が、国家の将来にとって救われる道はないのかと模索している中、取捨選択のような発想からそう感じたまでの話だ。
何を隠そう、やはり、極東ブログの最後の下りは、精神的にダメージが大きいのだと思う。そこで触れている「事の重大さ」などには目もくれず、日本の首相をはじめ、政治家がやっていることや発言している内容に、何一つ経済政策に付いて触れないのが不満なのだ。その表れの最たるものだと思うが、全国の知事会から税制改革論求め声明が出された(NHKニュース)。参院選が終わって結果を待っていたというタイミングだ。痺れを切らしてきているのは何処も同じだと思った。政府は、この状況をどう見ているのだろうか、または、見ていないのだろうか。
「国政は一刻の停滞も許される状況にはなく、与野党双方が直ちに協議機関を創設して、しんしに協議し、実効ある施策を速やかに行うよう強く望む」としています。そのうえで「厳しい日本の財政状況のなかでは、消費税の引き上げを含む抜本的な税制改革は不可欠だ」
知事会から出されているこの消費税増税問題は各論であって、これだけを解決すればよいという問題ではないと思う。デフレで増税する事に何のメリットもないからだ。政府は、これにどう対応するのだろうか。このようなことに応えられる政府であったならば、国民感情をここまで悪化させることもなかっただろうと思う。根本の解決をするのであれば、リフレ政策を施すことだと経済学者は説いている。
菅さんがあと「三年は辞めない」というのであれば、「第四の道(参照)」だけはやめていただきたい。
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