ピーマンのファルシ(鶏挽肉とオクラ):子どもの野菜嫌い
最近のピーマンは何故か肉厚で味が薄いと感じます。それはそれで好都合で、ファルシを作るとしっかりとした器になります。果肉が薄いピーマンは、家の畑なら沢山取れますが、詰め物をすると貧弱で中の肉汁がこぼれたりします。味が薄いといえば、最近の子ども達の好き嫌いランキングではどうなのでしょうか。昔のピーマンのように味が濃いくて苦味の強いのとは違うので、ワースト3には入らないのではないかと思います。
と、思って統計でもあるかと探したら、品目の特定はありませんが、「野菜嫌い」はダントツです。苦味や辛味は幼い子どもが敏感に反応するので、作る側としての長年の悩みの種だった、子どもの好き嫌いを無くすことはもはや母親の悩みではなくなったのでしょうか。料理をしないお母さんが増えているというのが、野菜嫌いの原因の一つに挙がっていました。
実は、子どもの好き嫌いは、長きに渡って拒否するとも限らず、年齢と共に旨味として味わえるようになる事の方が多いです。ピーマンなどの苦味は、子どもが拒否するうちはダメでも、少しずつ与えて行くとよいと思います。ピーマンだと解らないように誤魔化して料理に入れるという方法には私は反対で、食べないかもしれないとは思っても、普通に料理します。そして、子どもが食べたくないと言ってきたら「どれくらいなら食べる?これくらい?」などと、減らしてあげる方法です。自ら「この量を食べる」というように、子どもが自分で妥協点を決めることがポイントです。子どもの相談相手になれると良いと思います。
ピーマンの話でつい長くなりました。
今日のファルシの特徴は、加熱すると硬くなりやすい鶏挽肉にオクラのみじん切りを混ぜ、オクラの粘りを生かして柔らかな食感の肉にするというのがポイントです。塩と胡椒で味付けをしたら、他には何も加えません。但し、肉の旨味を閉じ込めるために、片栗粉を少し表面にパラパラと振り、詰めた後の肉の表面にも同じようにします。
オクラの効果で、肉がソフトな弾力の食感に出来上がります。ちょっと珍しいですが、夏野菜としてこれからどんどん出回りますし、いろいろに使えるという豆知識としての一品です。
材料
- ピーマン・・6個
- 鶏胸ひき肉・・280g(1枚分)
- オクラ・・3本
- 塩・・小さじ1
- 胡椒・・適宜
- 片栗粉・・少々
- オリーブオイル・・小さじ1
- 付け合せ野菜・・人参のグラッセ+絹莢エンドウ+トマト
作り方
- ピーマンは二つ割にして種を取り出し、内側に片栗粉をパラパラ程度に振る。
- オクラをみじん切りにする。
- ボールで鶏肉をつまみながらほぐし、塩、胡椒、2のオクラを加えてよく混ぜる。
- 3の肉を大よその塊に手の平で丸め、1のピーマンにしっかり詰め込み、片栗をまぶす。
- フライパンにオリーブオイルを引き4のピーマンの肉を下に並べ、焼き色が付いたら裏がえす。
- 火を弱めて蓋をし、肉がこんもり盛り上がったらでき上がり♬
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