2010-07-20

ネットで起こりやすい誤解についての雑感

  昨日と一昨日に渡って書いた、ホメオパシーに関するエントリーから思うことだが、間違った解釈の上で議論され、さらに批判の対象になっているということが表面化した形になった。逆側から見ると、表面化したことで、正すことも訂正することもできるということもわかった。が、このようなことは、ネットでは稀なことだと思う。ホメオパシーを自らの人体実験で見つけ出し、いろいろな仮説からその真実性を求めて見つかった「代替医療」は、200年前にサミュエル・ハーネマン(Samuel Hahnemann) によって確立された。正統医療とはまったく正反対の医療行為であることから、当時に起こった旋風のほどが窺える。それが、現在では「疑似科学」と認識されているため、悪い医療行為の代名詞に用いられている。200年前に遡って、歴史は繰り返されている。
 残念に思ったのは、この「疑似科学」の認識は誤解で、正しくはこうだとした極東ブログのエントリーでさえ正しく理解されていない上、言及した私のエントリーが槍玉に挙がったことだ。その自然な流れで追うと、極東ブログの管理者を批判の対象にするために、私のエントリーを利用したような形ではなかったのか、と思った。
 内容が間違っているというご指摘ならいくらでも教えていただきたいものだが、残念なことに、個人的な攻撃の対象としているような文脈がこっそり織り込まれている。これは、ともすると名誉毀損に当たる。このような行為は、いつか火傷を負うことになると思うので、蛇足ながら、尚且つ老婆心ながら付け加えさせて頂いた。
 また、議論する材料を挙げて、それを正すという目的で引用し、それなりの説明がなされているのであれば尊敬もする。だが、残念なことに、文脈は、説明になっていない。私がエントリーで扱っている内容をご自身の説明のために取り上げ、別の次元という認識で説明されているが、食物アレルギーに対してアレルゲン物質を微量から慣らすというのは、ホメオパシーの「同種の法則」の応用である。従って、説明はナンセンスである。このような誤解は、極東ブログで説明されている「ホメオパシー(参照1参照2」が理解されていれば起こりようのないことだ。また、その部分に訂正も加えず情報を放置しておくのは二次的な誤解を撒き散らす元になるのではないだろうか。それは、ブロガーのモラルの問題だが、一番避けたいのは、本来のホメオパシーの意味を間違ったものとして読み手に認識させてしまうことだ。ついでに言うと、サミュエル・ハーネマンを冒涜する行為になることだ。
 問題にしたいのは、「誤解」に関してだ。先に白羽の矢を立ててきた側が何をしたいのか、それを知らずして論ずると話が混乱する。よって、非難の対象にしたいだけなのか、ホメオパシーについて議論したいのかを分離した上で、改めてその共通理解が必要だと思った。
 「ホメオパシー」について極東ブログが説明しているのは、「疑似科学」としてではない。歴とした「代替医療」として確立されている医療行為である、と言うことは理解されているのだろうか。減感作療法と代替医療は元は同じ理屈であると理解されていないのであれば、もう一度極東ブログで言及されている部分を読むとよい。

もしかして、逆に特定の病気については、類似の症状をもたらす薬物を施せばよいのではなかろうか? 古代から伝わる秘密、引き寄せの法則みたいなものである。

病気に抵抗する自然治癒的な力を引き出すように類似症状をもたらす薬物を投与すれば治療になるのではないか? 1796年、ドイツの医学誌にこの知見を発表し、1810年、「Organon der rationellen Heilkunde(医療技法の原理)」を著し、新しい医療を提唱した。

 疑似科学でもなんでもないということ、ここがポイントだ。ここを抑えていないと後で墓穴を掘る結果となる。などと解説するのも何だが、その必要を感じてならない。是非誤解に気づいていただきたいものだと切望して止まない。
 一昨日のエントリー(参照)についたトラックバック記事云々は、昨日のエントリーで取り上げたが(参照)、このようなケースは、氷山の一角でしかないような気がしてならない。

 

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