極東ブログ「民主党参院選挙大敗、責任論のゆくえ」で、見渡しがよくなった!
タイトルをみて、「あ、これだ」と思った(参照)。じっくり読むうちに、今朝ほどのエントリーでのグチャグチャな頭と気持の部分がかなり整理された。責任論という「論」という位置づけではないにしろすっきり見えてきた。何がネックになって見えにくくなっていたかが、はっきりしたのが良かった。
選挙に参加し、投票したことで自分の意思は国に表したということだ。このように、対等になったにもかかわらず、政府との一体感が持てない物足りなさは、極東ブログで指摘しているよなケジメがない為かもしれないと思った。選挙体制では幹事長の枝野氏が本来は何らかの形で大敗の責任をとるのが筋というものだが、菅氏から続投せよと強く命を受けたからにはやります。と、なった。ここで多分個人的にはがっくりしたものがあったが、別段、辞めろと思ったわけでもなかった。というのは、菅氏が頓珍漢な経済論を持論としてジャべりまくったり、消費税増税発言したことが選挙結果に影響したのは明白だからだ。また、その責任を枝野氏が看過するのは、心情的には、確かに難しいことかもしれない。その代わり、自分の首が繋がってはいるが。これがかえってこじらせているのだ言われれば、然りと思った。納まるものも納まらないというのは、こういったケジメを付けない、なあなあなやり方をするからだと思った。
そういえば、アメリカのマクリスタル司令官が実質更迭、解任された時などは見事だった。一瞬のうちにオバマ氏は切り捨てた(参照)。今更だが、当時はオバマ氏のそのやり方に驚いたが、あれくらいドライにすっぱり早急に手を打つと、後腐れも残さず、よからぬ尾ひれもつかずに事態の収拾がつくというものだ。
さて、この人事がどう影響するかという紐解きが面白い。
菅さんが続投すると言っても、9月が一区切りになる。昨日も書いたが、9月の衆院選前に、今月、臨時国会が控えている。枝野氏を切らずに済ませることが、今後に続く諸々の事を難しくしてしまうのだとは考え及ばなかった。しかし、現実にそうなっているから不思議ではない。つまり、他の人事までをもをいじれなくなったのだ。
菅氏は、民主党党首として幹事長を動かさないという党内事情の手前から、内閣のほうも当面、改造・党役員人事に手が付けられなくなった。このままでは9月の民主党党代表選までフリーズした状態になり、マニフェストは大きく変えたものの、依然後期鳩山内閣継続ということになる。
このフリーズした状態で8月の末までには普天間の工法を決定しなければならないのと、7月の臨時国会、郵政改革法案だ。実は、私は、普天間の工法の決定に関して飛んでいた。このエントリーでそれを思い出し、さらに脳内が問題だらけになってしまったのだ。
「ねじれ国会」といわれているように、与党の都合の良いようには事は運ばなくなってしまった。しかも、前議長は郵政法案を6時間で可決させた暴挙として、野党からかなりの顰蹙を買っているため、容易く法案を通すようなことはないのではないかと思う。この法案が可決されて「国営化」にならない方が勿論良いに決まっているが、衆院選挙までに片付けられるほどの簡素な問題でもでない。
もう一つ、私が気になっていたことが考えやすくなった。
内部分裂してそれぞれが連立するというような政界再編を問う時に、民主党の都市民型と、連合や自治労などの労組の政党に分けるというのは分かりやすい。それによって人物までもが浮かんでくる為、結びつきがはっきり見えてくる。
最後の「その他」の部分に書かれている「総選挙で信を問え」とは声を大にしている自民党の谷垣さんのことだけではないと思うが、民意はこの選挙で表したのでもう結構だ。それを言うのであれば、自民党が総選挙に対応できるような足腰を鍛えるべきじゃないかと思う。
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