極東ブログ「ウィキリークスによるアフガン戦争暴露文書はしょぼそう」なのは何故♪
この話は、ベトナム戦争を暴露した「ペンタゴン・ペーパーズ」の偉大ともいえる暴露の功績を知った上で、「ウィキリークスによるアフガン戦争暴露文書はしょぼそう(参照)」と評することができるレベルの話であると思う。残念ながら、私は例外で、ベトナム戦争の没より十八ヶ月前に暴露話がどのような展開だったのかすら知らないときている。だから、本当は、その話の面白さをまず味わいたいという気持ちが湧いた。
何処かに、そのような噂話は落ちていないかとググってみた。ペンタゴン・ペーパーズと呼ばれる以前に、ダニエル・エルズバーグ(参照)という元米国防総省職員が報道機関に漏洩したことが始まりだったようだ。
➠『ペンタゴン・ペーパーズ』のエルズバーグ氏、米のイラク攻撃に異議(WIRED VISION)2002年11月 1日
1970年代初期、ニクソン政権を動揺させる出来事があった。米国防総省の元職員のエルズバーグ氏が、対ベトナム政策をめぐる米国の嘘と欺瞞を暴く膨大な文書を報道機関に漏洩したのだ。
後に『ペンタゴン・ペーパーズ』(国防総省秘密報告書)と呼ばれるようになった文書が明るみに出た結果、少なくとも4人の大統領が、過去の失策を隠蔽し、自身の政策を推進するために、明確な目標のない戦争を意図的に奨励していたことが発覚した。
ベトナム戦争こそ、あれは何だったのか?という疑問を膨大に残した長い戦争だった。それが、たった4人の大統領の名誉を隠蔽するためだけだったとは。こんなに大事な事、私だけ?今まで知らなかったとは、、、とほほ。
と言うか、1970年というと私はまだ中学生だったわけだが、この8年後、私はロンドンにいた。アメリカニューヨークタイムズ紙にペンタゴン・ペーパーズの連載が始まったのが1971年10月でベトナムからアメリカ撤兵が完了したのが1973年3月になっている(参照)。気になるのは、私に何故このような大きな情報が入ってこなかったのかということだ。私は何をしていたんだろうか?よく分らない。
それよりも、このエルズバーグ氏は、2002年に「WIRED VISION」が書かれた時は既にブッシュ政権下によるイラク戦争に関しても警告を発していたようだ。
イラク側には、挑発されないかぎり、米国に対して武器を行使する理由などないだろうとエルズバーグ氏は見ており、「サダム・フセインは米国にとって最大の敵だ、というブッシュ米大統領の発言は、途方もない間違いだ」と述べた。
核兵器の真の脅威はむしろ、パキスタンや、「野放しで」行方のわからないロシアの核爆弾にあるとエルズバーグ氏は指摘している。
また、(イラクへの攻撃によって)民間人に死者が出れば、米国を支持す見込みのある他のイスラム諸国を敵に回すだけだとも警告している。
パキスタンの核兵器に対する脅威に関しては、極東ブログで引用しているニューヨークタイムズ紙が、パキスタンの二枚舌に注視している。問題はアフガニスタンではないということがなんとなく透かして見えてくるようだ。
暴露というと、相当な内部機密事項を期待するものである。だが、アフガニスタン戦争に関しては、暴露発言が原因で辞任したマクリスタル司令官の暴露話くらいしか出てこないのではないかと思った(参照)。
ベトナム戦争時のペンタゴン・ペーパーズは実際、終戦を決定付ける発端となったわけだが、それが、そういう内容のものだったという内情が、初めてここで掴めたのは私だけかな?
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