極東ブログ「クレア・ブース・ルース(Clare Booth Luce)」について
極東ブログで、クレア・ブース・ルースについて非常に興味深いエントリーが挙がった。ネットなどでは調べてもでてこない内容じゃないかと思い少し調べたが、納得した。
私が知ってる彼女については、ライフを創刊したヘンリ・ルースの夫人だったということと、戦争記者として実際にライフで書いていたという程度のことだ。また、数々の格言を残しているのでもいくつか思い当たる人物だ。しかし壮絶な人生だったに違いない。生い立ちから一人になって生涯を終えるまでの84年間に両親の離婚、自身の離婚、若き愛娘の事故死、再婚相手の突然死に遭遇し、それでも表では才女として、多方面での活躍も社会的地位や名声も得ている。何て強い生き方をしてきた人物だったのだろうか。震えた。そして、私は、彼女のように強く生きろと言われているような思いがした。
彼女の書いた戯曲「女たち」の評価を見つけたが、こう書いてある(参照)。
クレア・ブース・ルースによって書かれた、全ての女性キャストを主役にしている「The Women」(1939)のようなコメディーでさえ女性の権利や自由を促進するために少しはやっているのである。そのかわり、女性は協力するのではなく競争しなければならないという考えを強力にし、女性の幸せの究極の根源である適当な男性を見つけるために、男性以上に戦い、苦難を超えて進むのである。
嗚呼、これは凄い。「女性の幸せの究極の根源である適当な男性を見つけるために、男性以上に戦い、苦難を超えて進む」ということ自体が、一体どういう感性から出てくるのだろうかという疑問だらけになる。私の捉える「戦い」や「苦難」とはまるで違う、何か異質のものを言っているように感じるが、どうにもそこに想像が届かない。ましてや、「女性の幸せの究極の根源が男性だ」と、している。いや、この評価は、あくまでも評価にすぎないのだが、そのようなものを求めながら、クレアは、84年間の生涯を閉じたのだろうか。なんだか、物凄く興味が湧いてきた。
ところで、このエントリーは、年譜のような内容で終わっているが、クレアの作品で女の生き方が参考になるような書籍とか作品はあるのだろうか。続編をお願いしたい。
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