2010-06-11

郵政改革法案(亀井案)が廃案になったこにとついて

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 昨夕、亀井静香郵政改革・金融相が辞任する可能性をネットのニュースで知ったとき、飛び上がるような嬉しさがこみ上げた。(そうだったらいいのになぁ♪)また、Twitterでも、これが実現すれば確実に民主党に入れる、と言っている人がいて、さもありなんです。夜中に起きて早速ニュースをのぞくと、どうやら現実になったらしい。この経緯は単純で、この法案の可決にあたって国会を延長しても、議論する時間が足りないことから延期はしないという結論で、衆参の調整のための一日だけ延期して閉会することとなったそうだ。

⇒亀井氏、閣僚を辞任へ 「約束破られた」(MSN産経ニュース)2010.6.11 01:05 

 国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相は11日未明、菅直人首相が郵政改革法案の今国会成立を断念、廃案にする意向を示したことを理由に辞任する意向を固めた。ただ国民新党は、参院選後に召集される臨時国会で、同じ内容の法案を提出し成立させるとする覚書を民主党と交わすことに合意、同党出身の松下忠洋経済産業副大臣と長谷川憲正総務政務官は残留するため、民主・国民新両党の連立政権は維持される。亀井氏は11日未明の記者会見で「約束を破られ、履行できなかった」と述べた。

 この馬鹿げた郵政改革法案が消えてなくなって欲しいと思っていただけに大変良かったのです。こうなったのも、菅政権に変わった途端に支持率がV字に上がったため、民主党は、早々に参院選に持ち込みたいからだというのは見え見えです。亀井さんが怒って辞めることになった事に関してはまったく関心はありませんが、この郵政改革(国営化)を今後どのように扱うのかが問題です。
 現在参院審議中ですが、成立せずに国会を閉じると廃案になります。そして、この法案を改めて提出することで衆院から審議しなおすことはできるのですが、亀井さんがここで辞めると、この法案の再審を言い出す人がいなくなるということです。ですから、うやむやになる可能性は大です。全国の郵便局長の会議で約束されていただけに、亀井さんにはかなり期待が寄せられていたと思われますが、この図式はなんだか、沖縄の普天間基地県外移設の糠喜びを思い出させます。
 私が気になるのは、郵政改革亀井案の存在如何に関係なく、この政府は、インタゲ(インフレターゲット)2%をどのように考えているかです。菅さんの脳内には増税があるようですが、それは国民感情が許さないことです。支持率が上がった事をよいことに、お調子に乗ると、その支持率でコケることにもなります。
 このワケの分からない支持率が功を奏した結果、今回は、民主党の7月参院選挙の日程を決めさせるに至ったようですが、本当に国民が支持するのは何か?の中身です。ニュースウイークジャパンの編集長の先日のコラムでも話していたとおり(「菅政権に期待するなら期待するな」)、国民が支持しているのはイメージです。それまで民主党に反対的だった国民も、首相が変わったというだけで「支持する」に変わってしまうような、単純な理由が数字になっているだけです。菅さんは、国民が何をすれば喜んで自分を支持するかよくご存知のはずです。この手の話をし始めると馬鹿げてくるのですが、その手の国民なのです。政治家にも国民にも中身が無いにもかかわらず、よくこの国は成り立っていると思います。

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