2010-06-02

焼き茄子のひき肉餡かけ:きめ細かな餡のコツ:グアンタナモ収容所閉鎖問題について

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 天候不順だというのに、長茄子は艶良くピチピチに育っていて順調のようで、現在諏訪で入手できる茄子は四国から届いています。作物の高騰が騒がれた4月の予想通り、早期に種蒔をする葉物は順調のようです。私の畑?わからん。エンドウが伸びて、じゃが芋の芽は出ましたが、トマトやブロッコリーは、雑草と見分けの付かないものを放置状態にしています。これって、もしかしたら草なので、単に畑で草を育てている状態かもしれません。
 丸焼きの茄子が美味しいという話は耳ダコになりますから省きます。買ってきた状態の茄子をそのままグリルで強中火で焼きます。時々場所を変えながら全体焦げ目がつくくらいまで気長に焼きます。熱々の茄子に箸の先を刺して筋を入れて開きます。ここに何をおいて食べるかが今日のレシピです。ありふれた鶏胸肉の皮なし挽肉のとろみ餡なのですが、肉のきめを細かくするかごろごろとした粒にして肉の食感を残すかによって方法がいます。肉の粒がある方は、意識しなくてもできますね。細かい方がおそらくやってみると案外できないので、少し詳しく触れておくことにします。

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 結論から言いますと、とろみ付けの片栗粉だけ除いて材料を全て鍋に放り込み、弱中火で、箸でかき混ぜながら火を通していきます。滑らかなとろみ餡には、肉などの質感を感じさせないほどの細かな状態がいわゆる[いい仕事」です。こうすることで、今回なら、茄子の食感が残り味が引き立ちます。他にも茹でた蕪やふろふき大根など、いろいろに応用できます。
 以上なのですが、実際作ってみると、火加減とかき混ぜるスピードなどに気遣う必要が出てきます。これを怠ると直ぐにお団子になってしまういますから、危ないと感じたら鍋を火から下ろしてかき混ぜます。スクランブルエッグのような図式が頭に浮かんだらGo!
 因みに、この茄子の丸焼きにお醤油と鰹節も絶品で、昔ながらのおかか醤油もよろしいかと思います。変りダネでギリシャ風がこちら⇒ トルコ風がこちら⇒です^^;

材料

  • 鶏ムネ(皮なし)挽肉・・150
  • 鰹出汁・・200cc
  • 信州味噌・・大さじ2(40g)
  • 味醂・・大さじ1(15cc)
  • 砂糖・・小さじ2(10g)
  • 生姜(みじん切り)・・大さじ1
  • 片栗粉・・大さじ1(+同量の水)

作り方

  1. 茄子を洗って魚焼きグリルやオーブントースターで丸ごと蒸し焼きにする(ない場合は厚手の鍋やフライパンでも可)。
  2. 生姜をみじん切りにする。
  3. 小鍋で片栗粉以外の材料を全て混ぜ合わせ(特に挽肉に塊を残さない)、弱中火にかけ、混ぜながら肉に火を通す。
  4. 白濁した感じが透明の煮汁と挽肉に分離したら水溶き片栗粉でとろみをつけ、2~3分煮て片栗粉の粘度を引き出す。
  5. 焼いた茄子を縦に割り開き、4のひき肉餡を回しかけてでき上がり♪

***
 おー、さすが。極東ブログでは、オバマ公約の一つであるグアンタナモ収容所閉鎖問題を追っています(参照)。
 オバマさんが大統領の地位に就くというとき、ブッシュ政権で苦労していたこの収容所の閉鎖問題を自らの公約に掲げてスタートした政権でした。私がこの問題に関心を寄せる理由は、オバマ政権が野党として政権交代を果たした政党であり、その公約を履行できるのかどうかです。政治家は色々夢を持っているわけで、世の中のためになることを志して謳い、どなたも立派です。ですが、結果を出して何ぼの世界でもあり、私は、政局よりも公約で政党を選ぶので、関心は結果に向きます。素晴らしい言葉にうっとりしている場合じゃないのです。ついでに言うと、ノーベル平和賞の受賞理由の「核廃絶宣言」に関しても、同様に関心があります。世界一の栄誉と言える賞を先に頂いて大丈夫?と心配になりましたが、鳩山さんでなくて本当によかったと思っています。そのオバマさんが、この収容施設閉鎖問題でまたしても苦慮しているというのです。私の関心事でもあるこの問題の核心部分を、アムネスティーから以下に引用します。

⇒ブッシュ政権の負の遺産 (オバマ大統領、就任100日間の成績は?)

鋭いトゲのついた有刺鉄線の向こう側に星条旗がはためく──グアンタナモ湾の米軍基地キャンプデルタにて
2001年の「9.11」以降にブッシュ政権が推し進めた対テロ戦争は、米国の法を傷つけ、国際的な人権基準を後退させました。その象徴がグアンタナモ収容所やレンディション(国家間秘密移送)です。米政府はなりふり構わず人びとを拘束し、秘密裏に移送し、拘禁し、拷問にかけたのです。そして、「テロとの戦い」の名の下であれば、同じような拷問や強制失踪をやってもいいのだというメッセージを、各国に送ってしまいました。

※アムニスティーとは:アムネスティは、人権侵害に対する調査と、独立した政策提言と、ボランティアによる市民の力に基づいて活動する国際的な人権団体です。すべての人が「世界人権宣言」や、国際法に定められた人権を享受できる世界の実現をめざしています。AMNESTY INTERNATIONAL JAPAN 

 このことは、日本の戦前の天皇制ファシズム226事件に見たかつての日本のようなものです(参照)。ですからオバマ政権は、ブッシュ政権の象徴でもあるこの収容所を閉鎖すると公約したのです。この流れはわかりやすいです。現鳩山政権が沖縄普天間基地撤去で公約違反したのが最近の具体例です。野党が政権獲得すると陥るパターンだということでもありますが、私は腐したいのではなく、できればその公約の通りに事を解決していただきたく、応援的立場にいます。ですが、この問題はそう簡単に解決できそうもない、厄介な問題をたくさん含んでいるのです。200人の収容者の行方に関して、その裁判や受け入れ先の問題が解決しないうちは、この収容所を閉鎖することができないのです。その中で、セプテンバーイレブン(911アメリカ同時多発テロ事件)の主犯の裁判の失敗がとりあげられ、オバマさんの公約不履行になるとささやかれているそうです。

米中枢同時テロ(9・11)の起案者とされるハリド・シェイク・モハメド容疑者らの裁判をめぐり、オバマ米政権が“迷走”の色を深めている。ニューヨークの連邦地裁で公判を開廷する方針から一転し、当初は否定的だった軍事法廷で審理する可能性にも言及し始めた。テロリストを一般法廷で裁くことへの野党や国民の批判の高まりなどが背景にあるが、軍事法廷での審理はオバマ政権が掲げる「透明性」の自己否定ともなりかねず、大統領は苦しい判断を迫られている。

これが野党の立場で清きを訴えたがための墓穴を掘る結果を招くというのは、鳩山さんも数々のブーメラン発言をしてきたことで分かる通りです。軍事裁判の不透明性を反対してきただけに、一般裁判に持ち込みたいオバマさんの考えは国民には受け入れらそうもないとなると、ブッシュ政権から引き継いだ時点と何らかわりないわけです。というより、引き継いだ後、予算も組まれなかったことから、ブッシュ政権で釈放が決まっていた収容者さえも釈放できず宙に浮いた状態だそうです(参照)。

極東ブログではこう結んでいます。

 単純ではない国家的難問を現実を無視した理想で突っ走って、そのツケを国民に回すのが好きな人びととして愚かな政治家の殿堂入りを果たした鳩山由紀夫氏の横に、仲良くバラク・オバマ氏を並べるのは3年後のことになるかもしれない。見守っていきたい。

 政権が交代すると、それまで国民目線だった野党の公約に国民の全ての期待が注がれます。野党時代に、理想的な考えや人道的に許せない、と言った思いの部分から与党を批判していると、政権を獲得しても理想で終わってしまうというのは自明です。鳩山さんの野党時代に言ってきた数々の意見なり批判なりは、結局絵に書いた餅で終わってしまいました。
 ブッシュ政権時代に、「テロ廃絶」の公約の元に作られたテロリストの収容所を閉鎖するというオバマさんの理想は、野党の立場で訴えただけに終わりそうな気がします。その理由は、鳩山政権に見てきたものと同じだと思うからです。ともすると、核廃絶の訴えも、理想で終わるのかという疑念すら湧いてきます。
 沖縄普天間基地問題で抑止力のことがネックになっている頃、オバマさんは、核保有国に対して先制攻撃は仕掛けないと宣言しましたが、私は、それで日本の抑止力になれるのかという懸念を持ったのです。直ぐに何かが始まるわけでもないしと置いてしまったのですが、この収容所の問題がこのような単純なことで暗礁に乗り上げる事を思うと、オバマさんが投げたのはブーメランなのだろうか。

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