2010-06-20

キルギス騒乱の激化と影響について

 キルギスの騒乱が益々激化しているらしい。バキエフ前大統領は関与を否定してるそうだが、キルギスに残ったその親族の関与が事の発端ではないかという読みが妥当ではないかとされている。騒乱の激化で影響を受けまいと国外に非難する住民が、現在のところ30万人と言われている。他国への影響ということも念頭において、関連のニュースを拾っておくことにした。

➠死者数は十倍に達する恐れも キルギスの民族衝突(CNNニュース

キルギス・オシ(CNN) 中央アジアのキルギス南部で今月10日起きた民族衝突で、同国のオトゥンバエワ暫定大統領は19日までに、騒乱による死者は保健省が発表した191人の十倍となる恐れがあると述べた。ロシア紙コメルサントとの会見で表明した。

民族衝突を受け、ウズベキスタンに逃れたキルギス住民は約12万人とされる。UNHCRは、暫定政府や非政府機関(NGO)の情報に基づき、キルギスの国内避難民は約30万人としている。

➠前大統領派の扇動説に同調 キルギス騒乱で米とウズベク(47ニュース

 キルギス暫定政府は、騒乱は新憲法案の是非を問う27日の国民投票を妨害するためバキエフ派が扇動したと主張し、外国人狙撃兵らも雇われていたと発表。バキエフ氏は関与を否定している。

 昨日もTwitterで、この騒乱が、中国ウイグル自治区へ飛び火しては大変なことになると言う話をした。私は最初気づかなかったが、直ぐにそれが大事だと悟った。

「上海とかまでガスが止まる。“@godmother: ウイグルまで来ると一気に大きな暴動になるような、怖い。何が起こるか本当にわからない。RT @finalvent: ウイグルに飛び火するのが怖い。“@godmother: そういえば、中国から中国籍の人たちの救援機9機を出したそうだけど、中国が介入するのもその程度かな。」 finalvent said:

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 新疆(しんきょう)ウイグル自治区から上海まで、4000kmの天然ガスパイプが通っているのだ。ウイグル自治区は天然ガスだけではなく、石油や石炭は、中国を100年養えるだけの採掘量と言われているほど資源に恵まれている。つまり、隣のキルギスの騒動がウイグルまで飛び火すると、中国全土が影響を受ける可能性を含んでいると言うことだ。これは想像を絶することだ。これに加えてウイグルについて言えば、まだ記憶に新しい昨年7月の暴動だ。この暴動に関して詳しい情報は、極東ブログを参照されるとよいと思う(「ウイグル暴動、雑感」)。
 積年の反目に火がついたとされたあの暴動にも驚いたが、兎に角火がつきやすい。その理由にウイグルでは自らをトルキスタン人と呼び、非常に独立心の強い民族で、そのルーツはトルコだと言われている。そして、その多くがイスラム教徒だ。ここで自然に考えると、イスラム圏のイランやパキスタンがこの暴動に加担してもよさそうなものだ。しなかったのは幸いしたが、不思議でもあった。
 その謎が解けたのは、先日触れた「イラン制裁に対する中国とロシアの矛盾について」で、イラン制裁決議で中国が賛成したにもかかわらず制裁面でロシアと共に他国とは違う見解を出した理由だった。
 中国とは、武器などを介して経済交流があるからだ。イランは、そういった関係がある間は、中国を刺激するということはないのかもしれない。イランやパキスタンを黙らせてしまう中国という国は気味が悪いものだ。

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