2010-06-17

極東ブログ「キルギス南部民族衝突の背景」で感じたこと

 今朝、Twitterラインで拾ったキルギス関連のニュースクリップ(参照)が気になった。目を通したが、こういう問題に疎いせいか、例えば、大火事になってから火元に燻りの原因を見つけ出すような感じがして、私はこういうことを掴むのに難かしさを感じていた(参照)。他国のことだからというわけではなく、戦争や暴動というものを身近に感じてこなかったままの自分で、どうも話が遠い。なんとなくそのままにしていた矢先、先ほどエントリーされた極東ブログによって、何故この騒動が繰り返し起こるのかその背景がかなりはっきりしてきた。また、新たな思惑についても地図上での説明に納得できた。覚書のようになるが、少しまとめておこうと思う。まず、指定のリンク先Newsweekの「キルギスで民族間衝突が起きるワケ」では、かなり詳細に説明されている。ここからごく一部を引いてきた。

民族間の緊張が続く南部ではこれまでも衝突が日常的に起きてきたが、そもそもキルギス系とウズベク系住民は何をめぐって争っているのか。

理由は金だ。キルギス南部は経済的に停滞している地域で、平均年収はキルギス全体の平均2150ドルの半分以下でしかない。この地域では、ウズベク系住民の方がキルギス系よりも裕福で、あこぎな商売で財を成しているというイメージが定着している。

不況や政権交代、民族間の犯罪といった些細なきっかけで、職のないキルギス系の若者が武装し、暴徒化して街に繰り出すようになった。

両民族は長年にわたって互いへの憎悪を除々に募らせてきた。キルギス系住民の多くはウズベク系をカネの亡者とみなしており、キルギス系をだまして富を築いているとみている。

 一方のウズベク系は旧ソ連時代、キルギス政府から抑圧されたことに不満を感じるようになった。ウズベク語の学校は非常に少なく、政府はしばしばウズベク系の農場を接収してキルギス系の高地住民が低地に移住するための住居を建設した経緯がある。

 やはり「貧困」が背景になっているが、不思議でならないのは、そこから生まれる不平等感を払拭する術を何故考えないのだろうか。このような無意味な争いに、終止符を打ちたいとは思わないのだろうか。これが解決できないから騒動が起こっているので当たり前のことを言ってどうするといわれそうですが、単純にそう思うのだ。
 バキエフ前大統領は、4月の騒動で国外追放になり、南部地区へ逃亡後ベラルーシに現在亡命中だ。逮捕により拘束されているのはバキエフ側の者で、この暴動に関与していることについて現在供述を始めているそうだ。概ねバキエフ側の活動によるものだとしている。そして、民族間の騒動以外の力が外部から加わっているのではないかとする、ファイナンシャルタイムズの懸念が気になった。
 地図を見ると、今回の騒動が起きたオシ(都市)は、フェルガナ盆地にあり、同盆地にイスラム教戦闘員拠点(国際テロ集団)がある。また、北東部のキルギスタンのマナスには米軍基地があり、アフガニスタンにおけるNATO作戦の要所になっているというのだ。この接近した中に緊張を感じてならない。何か起こっても不思議はない位置関係だ。これに関しては、NHK解説委員の石川氏もファイナンシャルタイムズ紙も言及を控えているようで、詳細はわからない。つまり、繊細な事柄だけに軽弾みな発言は禁物なのだと思った。

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