サワーポーク(酢豚):アメリカ家庭料理
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昔のアメリカ料理そのものといった合理的で賢い、サワーポークの紹介です。何故これが賢いかは、味づくりにあります。パイナップルの酸味は加熱によって引き出され、ケチャップの持つトマトの甘味と酸味が相乗効果を産み出すので、絶妙の酢豚を作り上げるのです。ケチャップはブランドによって味が全く違うので、好みのケチャップで勿論良いのですが、私がここで作りたいのは懐かしい味の再現なのです。
レシピの元は、大昔、私が渡英する前に英語でお世話になった、アメリカ人牧師の奥様です。半年くらい彼女の家に通って英会話や文法などを教えてもらったのですが、特に会話レッスンは、料理を作ったり食事をしたりするような場面を実際に体験したのです。その時に作ったサワーポーク(酢豚)のレシピで、メモも残っていませんが、とても簡単なのでイギリスでも何度も作って、あちらで喜ばれた料理です。(イギリスでは外国の料理を作る人は少ない)。その後作っていない理由は、ケチャップの味に違いを感じ、同じような味にできなくなってしまったからです。今回、HEINZで作ってみてかなり満足できたので、レシピを残すことにしました。
さて、材料を整える前に注意する点は、HEINZのケチャップを使用することとシロップが甘すぎないパイナップルの缶詰です。もしも熟したパイナップルが手に入るようでしたら、フレッシュのをお薦めです。何故シロップの甘さを問題にするのかですが、中華料理の酢豚を想像してみてください。甘過ぎず酸っぱすぎず、肉の旨味が全体によく絡むようなほどよりとろみで、食欲をそそります。あの味を再現するためには、甘過ぎないことは勿論、酸味も、全てパイナップルだけで作り出すのです。とはいえ、誰が作っても同じものはできるはずが無いので、味見をしながらケッチャップの量を加減すると良いです。まずは一度作ってみてください。
材料
- パイナップル缶詰・・300g(カットの身だけ)
- 豚ロース(豚カツ用)・・3枚(250g)
- 玉葱・・120g(中1個)
- カラーピーマン(赤)・・半分(120g)
- ピーマン2個・・120g
- HEINZケチャップ・・カップ1/2
- 小麦粉・・大さじ1
- 塩・胡椒・・少々
- バター・・15g
作り方
- 肉の余分な脂をカットして包丁の先でたたいて所々の筋を切り、2㎝の幅に切り揃える。
- 玉葱は縦に6等分して一枚一枚剥がしてばらばらにする。
- ピーマンは縦に切り、種を出してから縦に二等辺三角形を作るように交互に幅を変えながら切る。
- パイナップルは缶から笊に取ってシロップと分ける。※このシロップは捨てずに凍らせるとシャーベットになります。
- 1の肉に軽く塩と胡椒をまぶし、小麦粉を全体に絡める。
- フライパンを温めながらバターを溶かし、肉を全体に並べ、周囲が白っぽくなったら裏返す、火力は中火よりもやや弱めでジューシーライン(☛HintとSkill)を意識して焼き過ぎに注意し、一度皿に取り出す。
- 残った油でパイナップルの汁気がなくなるまで炒め、玉葱とピーマン加えてしんなりしたら6の肉を加えて馴染ませる。※パイナップルを炒めると酸味がはっきりする。
- 全体に火が通ったらケッチャップを加え、2~3分炒め合わせてでき上がり♪
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コメント
サワーポーク(酢豚)
美味しそう
素敵なレシピ 有り難うございます。
参考にさせていただきます
感謝です
投稿: ryuji_s1 | 2010-06-14 10:03
ryuji_s1さん、ありがとうございます。
私の世代ではパイナップルを使った酢豚は給食には出ませんでしたが、今の30代あたりに聞くと、給食で美味しくないイメージがあるのだとか聞いてがっくり。
あまり人気がないようですが、これをきっかけにどうかとは思いました。給食とは違うと思いますが、如何でしょうね。
投稿: ゴッドマー | 2010-06-14 16:07
これはうまかった
正直予想外でした
いつも感心するのは、写真がうまいですねーおいしそうにとれてる プロの技ですね
投稿: HSE | 2010-06-18 21:54
HSEさん、コメントありがとう。
Twitterで「人気がない料理なのかな」とつぶやいてみたら、学校給食の後遺症のようなことを言われる人がいて驚きましたが、パイナップルの酸味と甘味を全体の味付けに同化させるのがコツだと思いませんか。フルーツというイメージが壊れるくらい同化させてしまうと、美味しい食材なのだということが納得できると思うのです。
「予想外」という感想は、そのような感じなのかなと思いました。
私も、この料理大好きなんですよ。
美味しいですよね。
投稿: ゴッドマー | 2010-06-19 04:18