2010-06-08

サゴチ(サワラの若魚)の天ぷらと精進揚げ:「小沢独裁を機構的に押さえる政調の復活はよかった」には驚くべき予言か

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 天ぷらの醍醐味は、何と言っても新鮮な魚を下ろしたら直ぐにその場で揚げたのを頂くことにあります。大竹まことの料理本で「肉天ができないのなら天ぷら禁止」と言っているのは(参照)、本当の天麩羅は肉なんか揚げないの。これを揚げる彼の理屈は、魚よりも水分が少ないので失敗が少ないと言うことです。先日もこの引用をしたばかりですが、それほど魚の天ぷらというのは難しいということらしい。だから、挑戦者の心を掻き立てる魅力のある料理なのかもしれないです。

「ちょっと言い過ぎなこと言うと、天ぷらっていうのは、魚なのな。野菜とかの天ぷらもあるけど、あれは精進揚げ。(参照)」

 先月この話を知って、流石に物知りだと思いました。これ、本当かもですよ。天麩羅の伝来にはいろいろな説がありそうですが、天竺(インド)から流れてきた人が、小麦粉(麩)を薄くまぶして(羅)揚げた料理だと言われています。いつ頃から天麩羅は東京の料理だといわれていたかはわかりませんが、江戸時代に栄えたということは、東京がその発祥だったのだと思います。新しい油をたっぷり使うことと、新鮮な魚を揚げるというだけでご馳走です。因みに、魚を開かないで揚げる方法で骨まで食べれるのがこちらのレシピ☛白ぎすの唐揚げ

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美味しいものは少しでよいのですが、一緒に野菜なども数品あるとよいので、油を汚さない順にピーマン、サゴチ、にんじんの間引き菜のかき揚げの順に揚げます。にんじんの間引き菜が何故最後かと言いますと、残った衣に刻んで混ぜ合わせ、生地がゆるい場合は少し小麦粉を足して作るからです。これで衣が余ることもなく、綺麗さっぱり片付くと言うわけです。

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できるだけ厚手の鍋(できれば鉄製の揚げ物専用鍋)を用意し、温度が下がりにくいように油はたっぷりあるとよいです。肉厚のサゴチはゆっくり火が通るとよいので、170度くらい。▶1衣の生地を一滴落としてみて、底に一度沈んで上がって来るくらいがベストです。そして、ピーマンやかき揚げも、高温にすると衣がいきなり油と反発し合って飛び散ってしまうので、この場合は170度がよいです。▶2また、衣が薄くつく秘訣に、材料に軽く小麦粉をまぶしてから生地をくぐらせます。▶3生地にくぐらせて具材を持ち上げた時、生地が流れ落ちたあとに薄く覆って残っている程度で油に入れます。もし、この時生地がわずかに見えても、はじめに薄くまぶした粉に誘われて表面に残っているので、大概きれいな薄い衣になります。厚ぼったく生地がついていると具材の水分も抜けないので、揚げた後に蒸気がこもってべったりとなってしまいます。できるだけ薄い衣にするのが目標です。

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 ところで、材料の表記に目安とは言え、きっちり私が量った分量をのせています。これは、私に決まった分量があるのではなく、量りながら分量を書き留めてはレシピを起こしています。で、今日も、いつも通り分量を参考にされるとよいとは思いますが、天麩羅の腕前向上のため、作りながらその状態を自分の感覚で確かめてみることをお薦めします。そのため、チェックポイントを意識して書きましたので、「▶」印を確認して作ってみるとよいです。

材料

  • サゴチ・・(半身)40cm
  • ピーマン・・2個
  • にんじんの間引き菜・・60g(なければ陸ひじきなど)
  • まぶし粉・・小麦粉大さじ1

麩羅衣

  • 解き卵・・大さじ2
  • 水・・大さじ2
  • 小麦粉・・大さじ3

作り方

  1. サゴチは両面に軽く塩して10分程置き、水分を拭き取って軽く小麦粉をまぶし、余分な粉はできれば刷毛で落としておく▶2
  2. ボールに解き卵を割り入れ、水で延ばしてから小麦を加える(順番を変えるときれいに混ざらないので注意)
  3. ピーマンは二つ割にして種を取り出し、両面に小麦粉をまぶす。
  4. にんじんの間引き菜は3㎝の長さに切り揃えておく。
  5. 鍋にたっぷり油を注いで170度まで加熱する▶1
  6. ピーマンを生地に通してしばらく宙で余分な生地が落ちるまで待ち、油に投入▶3
  7. 油の音が一オクターブ高くなり、泡が静かになったら引き上げてよく油をきる。
  8. サゴチも同様に揚げる。野菜よりはやや時間が掛かるので音と泡の状態をよく観察のこと。
  9. 最後ににんじんの間引き菜を残った生地に入れて混ぜ合わせ、箸で一塊として持ち上げられるくらいにまとまれば揚げる。生地は、水と粉で調節する。

***
 政調の復活を知ったのは、一作日のTwitterでした。この政調(自民党が前担当政権で運用していた政策部会=自由民主党政務調査会の略)の復活は、私にとっても吉報でした。理由は、小沢さんを独裁者にするしかない民主党のあってないような仕組みが、政調の存在によって、誰の独裁力も発揮できないようになるからです。小沢さん個人の独裁や、その派閥などによる駆け引きのエネルギーを使う必要がなくなるということは、政治にとっても無駄がなくなるのです。このような冴えた案が菅さんから早速飛び出すとは、期待もしませんでした。そう、その期待もしないという部分がパフォーマンスに乗ってしまった部分です。意外性の罠にかかったとでもいう感じです。極東ブログを読んでそれがわかりました(参照)。
 メディアの煽りと一緒に、世間が菅新首相をお神輿で担いで大騒ぎしている。何だろう?何がそのように嬉しいのか。私は、菅首相になってからこれと言って一つも先の光が見えないまま闇の中にいます。この馬鹿騒ぎ、浮かれ騒ぎは、その光からどんどん距離を遠くしていくようです。そして、たった一つだけ、政調の復活が嬉しいと思ったのも、ほかの事と相殺すると負の要素の方が俄然重たいのです。そういう現実なのだと思い知りました。菅首相からほころぶあの笑みは、日本の明日にではなく、小沢大魔神襲撃の勝利からだったのかもしれない。菅さんが、自分の古巣である国家戦略局を否定する形で旧自民党型の政調を導入したことが何を意味するか、考えてみたらすぐにわかることでした。

 政権成立当初から国家戦略局は骨抜きにされていた。考えてみればあたりまえである。小沢独裁システムが陳情からばらまきの機能を持つのであれば、予算権限を小沢氏側に集約する必要があったからだ。
 菅直人氏はこの国家戦略局に実質幽閉されていたのも象徴的だった。そのなかで彼はこの問題構図を見ていたのだろうし、大衆迎合主義でしか自身の権力基盤がないとすれば、自身の国家戦略局を否定するかたちで、旧自民党型の政調の復活がよいと判断したのも理解できる。このあたりの嗅覚は政治家として一級といっていいかもしれない。

 役割上は菅さんが長を務める国家戦略局でも、実体がない部署で、小沢さんを実際の最高権力者に奉っておくより鳩山政権の道はなかったとすると、国家戦略局は無用だったため、結局菅さんが幽閉されたということです。草葉の陰からこっそりと付け入る隙を窺って、いつか化けて出るとはこのことです。
 強かなこの生命力は筋金入りと言うものです。しかも。このような隙を見つけてそれを自分の踏み台にする辺りは本当に超一流です。そういう強靭な精神力は昨日も触れた通り(参照)、海外からポピュリストの形容詞がつく由縁です。
 問題は、ポピュリストとして力量発揮の可能性はこの先あるだろうか?です。極東ブログの先を読み進めると、郵政法案と沖縄普天間問題が正にそうだと触れています。ええ、それはこっちも同じです。諄いくらい書いてきたことです。郵政民営化と普天間基地撤去のニ点です。名実共に歴代の首相の横に名前が残ることでしょうね。いえ、鳩山さんの横ではない方のです。
 首相着任早々に小沢さんに「距離を置いてもらう」と告げ、その勝ち誇る瞬間を国家戦略局の草葉の陰から狙っていたのかもしれない。そのような軽々しいことをやってしまうのが失敗の元になるとは考えなかったのでしょうか。小沢さんを敵に回せば選挙は勝てない。票が小沢さんに流れるだけですから、極東ブログで「菅政府は9月まで」と言う結論には納得です。しかも、モートンの熊手(=外国の表現で「どちらも望ましくない選択肢のうちから選ばざるを得ない」の意)が出てきてしまうとは。菅さんの立場がいかに厳しい局面を迎えるかがわかります。

菅暫定政権が小沢氏を遠ざけて選挙に大敗すれば小沢氏の権力奪取の力が動きだす。小沢氏の影の力を借りて選挙で勝利し、なんとか菅暫定政権が維持でき新組閣に結びついても、組閣には見返りとして小沢勢力が入り込む。モートンの熊手(参照)である。

 えぇーーーーーっヤダ、と言っても始まらないのですよ、菅さん。民主党内のことですから、結局排除することはできないのです。国民は賢く上手を取るなら、小沢さんと菅さんの小競り合いで政治がおかしくなるのを見届けるよりも、鞍替えというのも一つです。

しいていえば、最善でも旧自民党のような政権しかできないなら、もう一度国民は政権交代を望むほうがマシかもしれない。そこはまだはっきりと見てこないが。

 菅政権の最善というのは、国民がもっとも望まない最悪の国家(破綻を前提に走るだけ)に成り下がる策なので、それよりも幾分かマシの自民党の方へ賭けるしかないのではないかな。民主党の郵政改革法案や沖縄普天間基地撤去のこの二点だけでも不信任とし、それがブーメランにならないのであれば、今の民主党政権よりも遥かに良いです。立ち枯れ日本を除けば。
 なんだか日本は、二大政党となってきたみたいですね。菅さんの出現で、前自民党以前の旧自民に戻ったにしろ、国民には選択肢ができたといえばそうです。
 枡添さん、これをどう思うかな。と、ふっと頭に浮かんだのですが、自民党も野党とは言え細胞分裂しましたが、これが転じて与党となると内閣は連立です。自民党に砂をかけて分裂したとは言え、内容はあまり変わらないので政策面でうまくやって行かれるのかな。おっと、Twitterモードに入りかけたので今日はこの辺で

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