2010-06-09

お手頃なマグロとアスパラガスの長春巻き(焼いてもよい):NHKが報じた「政府の支持率」について

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 この料理は、いろいろ自由自在に組み合わせができるので、今までにも他の食材で紹介してきましたが、今日は、値段的にも手ごろなビンナガマグロのぶつ切りを使って、アスパラガスに挟んだ揚げ春巻きにしました。アスパラガスを丸ごと包み込んで揚げるため、中は蒸された状態になるのでとても甘く感じます。また、マグロをたたいて加熱するのが勿体無いという感覚が湧いてきたとしたら、その認識は今日のこの料理で変わると思います。また、刻んだオクラを混ぜるのには意味があって、つなぎの役割りもありますが、より野菜を多く取り入れるための工夫です。しかも、彩りもなかなかよく、粘りの成分のため、マグロがなめらかになります。

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 まず、ビンナガマグロのことですが、このマグロは、シーチキンでお馴染みの缶詰に加工されることが多く、刺し身や寿司ネタにはあまり使われてこなかったそうで、評価の程は本マグロの比ではありません。誰が本マグロが最高だと決めたのかわかりませんが、ビンナガマグロもかなり美味しいです。本マグロは酸味がきついので割りと癖があるのに対し、さっぱりとしていて、そこそこ脂の乗りも良いです。でも、昔からの評価が前提にあるせいか、未だに安価なのです。参考のために書いておくと、100gで100円前後です。それが、刺し身で食べられる鮮度なのですからありがたいことです。

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 この春巻きの特徴でもありますが、両端を閉じません、もし、アスパラガスが丸ごと入る大きなフライパンが無ければ、半分に切って揚げると良いです。また、油が春巻きの中に停滞して油っこくなることも無いのでこの方法はヘルシーです。
 油の量は、春巻きが半分ほど油に浸かっている程度の量で、180度で時々転がして色よく揚げます。また、揚げ物を避けたいということであれば、オーブントースターなどで230度前後の温度で15分ほど焼くとさっぱりと仕上がります。出来上がったら斜めに三等分して、野菜を添えて盛りつけます。では、作り方です。

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マグロを包丁で粗くたたいて身を崩してからオクラのみじん切りと少々の塩と胡椒を混ぜ合わせてます。アスパラガスを立てに半分に切り、春巻きが三角形になるように中央に置きます。マグロを均一になるようにアスパラガスの間に置いて端から巻き、巻き終わりに水をつけて台に置きます。これで準備は終わりです。直ぐに揚げても後から揚げても、どちらでもできますので、時間のないときは分業できるので助かります。

参考料理
☛海老といんげんの生春巻きの包み揚げ:ししゃもの素揚げ
☛ゴーヤの春巻き揚げ
☛鶏の挽肉とアスパラガスの生春巻き揚げ

材料

  • ビンナガマグロ・・200g
  • 春巻きの皮・・4枚
  • オクラ・・1個
  • 塩・・小さじ1/2
  • 胡椒・・適宜
  • 付け合せの野菜・・ブロッコリー・トマト

***
 昨日の朝のNHKニュースで、「国民から支持されるような政策へ期待する」というコメントを解説委員が発した時に、つい骨髄反射で、「国民の支持を得るための政策という視点をNHKの解説委員までもが言うんだ。政治は政策じゃないの。一緒になって煽ってどうすんの的、呆れる。」と、Twitterでこぼしてしもうた。菅政権に対する個人的なイラつきが隠せずに困ったものだと思います。それにしても、支持率が上がることがどれほどの問題なのよ?と聞きたくなるのです。あんなものは、ちょっとした失言でも下がるような単純な反応だと思うのです。上げ下げ自由自在で、内容の軽重にはあまり関係ないのではないかと、個人的には関心はありません。 が、国民の関心が数に現れていることだけは確かです。困ったことに。
 NHKのアレはちょっとした失言なのか、言葉どおりの意味を持って発言したのだろうか、でも、これマズイっす。これでは国民が人気を追いかける脳なしと化してしまうような、なんともお粗末な扱いを受けているようにも感じたのです。
 ここで、国民の支持率が一気にに上がった原因は様々な意見の集約の結果だとは思いますが、菅さんのイメージが、ポピュリストとして一貫した姿勢でこの政界に存在し続けたからだとも思います。言い換えると、菅さんは国民が何をすると喜ぶかを知り尽くしているということです(参照)。ですから、支持率に何が反映されているかが問われているのだと思います。
 こんなことにいつもでも引っ掛かっている場合じゃないと思い直し、他のメディアを見ると、NEWSWEEKJAPANの編集長の菅政権の捉え方には、事実をそのまま直視した内容で、説得力があります。

⇒菅政権に期待するなら期待するなNEWSWEEKJAPAN(編集長ノート・竹田圭吾)

 これ、おかしくないか。わずか数日で民主党政権の一体何が変わったというのか。調査は金曜日・土曜日(6/4~5)に行われているから、衆参本会議での所信表明演説はおろか、内閣や党役員の顔ぶれさえ定まっていない。

 マニフェストの基本部分は新政権でも変わらないから、民主党政権自体に否定的な人がこの段階でもう「期待しない・支持しない」と答えるのはまだ理解できる。しかし、新内閣がどんなプラットフォームのもとにどんな政策を打ち出すのか、さっぱりわからないうちになぜ「期待する・支持する」と答えられるのか。

 これで明白です。支持率は政府の政策にはまったく関係ないということです。因みに、鳩山政権の終わりは80%以上の国民が不支持していたというのも訳のわからない数字に見えてきます。個人的な感情を相殺しても、私がNHKの解説委員に言葉に気をつけて欲しいと願う部分なのです。言いたい事はこれだけなのですが、ついでに、「期待するな」という根拠が明確に書いてあるので以下に書き出してみます。

今年1月に財務相になってから最近までの発言を見ると、菅氏は財政再建と積極公共投資という、まったく逆のベクトルに同時に軸足を置こうとしているように思える。そこを整理するつもりが人事にはほとんど感じられないからだ。

 こういうのを支離滅裂と言わずして何というのか。財政再建するための一環として、無駄を省く目的とされている行政刷新は、天下りの温床となっている各法人のみなおし作業です。これを片方で進めておいて公共投資をする言うというのは、普通なら変だと思います。

「増税しても景気はよくなる」と菅首相は言ったが、成長戦略に関する説明やブレーンとされる経済学者の主張を読むかぎり、社会保障の財源を確保し将来不安を和らげて投資や消費を促すというより、政府がカネをばんばん使って景気をよくしてみせるつもりのようだ。

「インタゲにも興味がある」と前振りして、インフレ率2%に言及して4月にも話しています(参照)。その後、菅さんから財政に関する詳しい話は何もありません。

何の議論もなく中小企業の借金は免除すると言い出すような金融担当相を据え置いたままで、整合性の取れた財政金融政策、景気対策を政府・党・日銀が本当に打ち出せるのか。

無理だと思います。

少なくとも民主党が復活させたと胸を張る政策調査会での議論や、首相や財務相や金融相の発言動向をある程度確認できるまでは判断を留保する。イメージだけで持ち上げられた政権はイメージだけで失墜する。新政権に本当に期待するのであれば、政策の方向性をきちんと確認するまで「期待しない」ことが必要なのではないか。

 そうなんです。何も良いことがない中で唯一「政調」の復活が期待の部分ですが、失敗と思われるのは、党内の小沢さんを身内にもかかわらず排除してしまっているので、9月の選挙ではモートンの熊の手を選択してしまったようです。国民にとっては、そのような政権には辞めて頂くかという選択を迫られるのかもしれません(参照)。
 世論調査が国民の何を反映させるのか、もう少し意義のある内容にしたら如何とは思いますが、どちらにしても国民の政治に対する関心が、政策に向かなくては意味が無いことです。

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