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2010年6月

2010-06-30

手羽先の変わり照り焼き:下茹でに秘密あり:えっ、Panasonicのマルチグリラーだって!

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 手羽先の照り焼きは、これからの季節には人気のある料理だと思います。私も大好き。塩、胡椒の味付けが多い私ですが、甘辛醤油味は、やはり外せない味付けです。今日の照り焼きは、焼き上がった後に、割り下を刷毛で塗るだけですが、それでも香ばしい醤油の匂いに誘われて、くーっとお腹がなってしまいます。この料理も難易1で、超簡単ですが、皮から余分な油をすっかり抜いて、カリカリとした透き通るくらいの仕上がりにするのが特徴です。そのための作り方の要領として少し書いておきます。

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 わりと誤解されていることに、皮をカリカリにするのは延々と長く焼くという認識です。確かに弱火の遠火と言って、炭火などの遠赤効果にはかなわないものがあるせよ、だからといって家庭ではなかなかその用意はできません。また、家庭用のグリルで焼くと、部分的に焼けて、焦がしたりします。火加減は、肉がどのような状態でも難しいと言えばそうですが、皮をカリカリにするために長時間弱火で焼くと、まず、肉から肉汁がなくなってパサついてしまいます。そこで、今日のレシピがお役に立つと嬉しいです。
 中華料理の下ゆで方法で、茹でるお湯に味醂と砂糖を少し加えます(この方法は、こちらでも紹介していました☛)。このお湯で下ゆでした鶏肉を焼いたり揚げたりすると、皮は透き通ってカリカリになるのです。だからといって、長時間焼いたりするわけでもないので、肉汁を損なうことなく、余分な油は焼け落ちるという方法です。

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 ただし、グリルの性格もまちまちなので、火加減に関して言及できません。では、どうするかというと、弱めの火加減で焼き始め、様子を見ながら火力を上げたり下げたり調節する、原始的な方法です。オーブンで一気に焼くという方法もありますが、グリルの方が一般的なので、今日のレシピはグリルということにしました。
 焼き上がった鶏肉は、取り出したら熱いうちに刷毛で割り下を満遍なく塗ります。冷めると弾いてしまうので要注意。

➠お弁当に

材料

  • 鶏手羽先・・10本
  • 水・・1リットル
  • 砂糖・・小さじ1
  • 味醂・・大さじ1
  • 割り下・・大さじ1
  • 付け合せの野菜・・レタス
  • 切り胡麻・・少々

作り方

  1. 水を沸かし、沸騰したら味醂と砂糖を加えて手羽先の色が白っぽくなるまで茹で、笊に上げる(約3分)。
  2. グリルを温め、手羽先の皮の薄い方を先に焼いて裏返し、焼き色が付くまで焼く。
  3. 焼けて取り出したら、刷毛で割り下を満遍なく塗り、切り胡麻を振り掛ける♪

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2010-06-29

手早く炒めた長茄子の味噌煮(難易度1)

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 瑞々しい長茄子が土佐から引き続き諏訪には届いています。そろそろ千葉や茨城産に入れ替わると思いますが、諏訪で採れるナスは、まだまだ先のことです。因みに私も畑に6本苗木を植えましたが、まだ花も咲かない状態です。
 長ナスはキメが粗い方なので、煮炊きをするとかなり嵩が減ります。そのことを念頭に置いて、多めに作るとよいです。また、味噌を絡めるので、喉越しの良いよいうに、皮は剥いてしまいます。これは、中国のウー・ウェン先生に教えてもらった、中国の茄子料理に対する考え方だそうです。私は、皮を剥いてしまうと油を吸う面積が増えるので嫌だなと思っていたのですが、これは誤解でした。油は使いますが、油が表面に回ると高温で料理することができるので、早く火が通るのです。そのための油なので、大量に使用しません。

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 私はこの事を活かして、高温で少な目の油を手早く茄子に絡め、蓋をして蒸し焼きにします。茄子の水分で充分火を通してから合わせ調味料を絡め、片栗粉でとろみをつけました。因みに今日の合わせ調味料は、味噌味で、少し酢を加えました。酢は健康に良いと言われていますし、何よりもサッパリ感が良いです。では、レシピをどうぞ。

材料

  • 長茄子・・3本(450g)
  • 炒め油・・少々

合わせ調味料

  • 信州味噌・・大さじ1強
  • 酢・・大さじ1強(味噌と同量)
  • 砂糖・・小さじ2
  • 鰹出汁・・50cc
  • 片栗粉・・小さじ1(同量の水)

作り方

  1. 茄子のヘタを取って皮を剥く(あくは無いので水にはさらさない。
  2. 大き目の乱切りに切る。
  3. 小ボールに合わせ調味料を作る。
  4. フライパンに油を引き、中火で温めたら2のナスを手早く炒め、フライパンに油が見えなくなったら蓋をして2分後に弱火にして4分蒸し焼く。
  5. 茄子が一回り小さくなって火が通ったら3の合わせ調味料で炒め合せ、水溶き片栗粉でとろみをつける♪ ※最後に2~3分弱火で煮絡めると、片栗粉の粘度がしっかりとする。

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2010.7月参院選与野党の選挙公約と選挙について

 今回の参院選は、与野党の争点がはっきりしない上、野党の公約に与党である民主党がノルという異例の面白いスタートになった。総理大臣自らの所信表明演説で、野党の公約である10%消費税率を参考に増税する方向性を表明したのだ。一瞬、連立でも考えているのか?と思った。それからと言うもの、菅経済学とはなんだ?という疑念が湧き、ここでも随分取り上げて考えてきた。そして、選挙の争点がぼやけてきた。G20で菅首相が不在ということもあり、なんとなく静かだと思っていた矢先に、なんと、菅首相はG20の会見で公約の修正をしたのだそうだ。

➠菅さんも本調子(finalventの日記)のクリップ記事で、発言は確かに所信表明時点の断言的な言い方から一変してブレているが、そこを菅さんが意図して上手く利用しようとしているのかもしれないと思うことがある。
 菅さんが「消費税率10%」と言い出したのは、税調も始まらないというのに、自らの所信表明演説で口が滑ったのかぽろっと飛び出した。これが勇み足の元になったというのは、リンク先のクリップの太字部分を読み比べれば一目瞭然だ。

「(議論を)呼び掛けるところまでがわたしの提案。(マスコミは)もうちょっと正確に言っていただいた方がいい」と反論した。
<北海道新聞6月28日朝刊掲載>

首相は党の参院選公約を発表した17日の記者会見で、税制改革案の取りまとめに当たり、自民党が掲げた消費税率10%を「参考にする」と表明。21日の記者会見では、この発言を「公約と受け取ってもらって結構」とまで言い切った。(2010/06/27-21:21)

 このように並べると、流石、鳩ポッポの盟友だけある。そして、発言がぶれたと言う印象を有権者に与えるのは、選挙にとってマズイ展開になる。

「これ以上、ぶれてはだめだ」。ある党幹部は、首相の発言後退に対する有権者の反応にも、神経をとがらせている。

 (ここからは、私の邪推だ。また。)
 この菅さんの勇み足発言を逆手に取って、自民党に対する選挙の争点とするのではないかと思った。公約を調べてみると、あれほど繰り返し言ってた「消費税率10%」の数字が抜けているではないか。
 今頃だが、この選挙の争点がちっとも見つからず、変な選挙になると思っていた。やっと公約に違いらしきものがでてきたと言うものだ。そういえば、私もこんなことを書いている。「6月21日のNHKニュースで「バカも休み休みに」というフレーズが何度も流れ、菅首相が自民党のマニフェストをパクったと谷垣さんが怒鳴っていた。目糞鼻糞を笑うの話だわと思って可笑しかった(参照)。」谷垣氏のこの言い方が滑稽で、笑わせてくれた愉快な日だった。これが、民主党の自民党に対する意図的な餌撒きだとしたら、素晴らしく腹黒い政治家だ。「消費税率10%は我が党の公約だ」と、自民党の反発による言及を促し、当の民主党は、公約発表寸前に変更したと言う筋書きた。どうだろうか、真相はわからないが、現実にはそうなっている。
 実際のマニフェストを借りてきた。以下が、民主党と自民党の比較のために行財政・税制と経済政策を抜粋した。

民主党
行財政・税制    消費税を含む税制抜本改革の協議を超党派で開始。法人税率は簡素化を前提に引き下げ。政策の優先順位を明確化し、国の総予算を全面的に組み替え。事業仕分けによる無駄遣い削減などによる総予算削減。新たな政策の財源は既存予算の削減または収入増によってねん出。国家公務員の総人件費2割削減。2020年度までに基礎的財政収支を黒字化。

経済政策    政府と日銀が協力して早期にデフレを克服。2020年までの平均で名目3%超、実質2%超の経済成長を達成。再生可能エネルギーの全量買取制度の導入、エコカー、エコ家電、エコ住宅の普及支援などグリーン・イノベーションを推進。中小企業向け法人税率を18%から11%に引き下げ。

自民党
行財政・税制    消費税は年金、医療、介護の社会保障給付と少子化対策の経費を明確にした上で、当面10%に引き上げる。消費税率引き上げに際しては食料品の複数税率など低所得者対策も講じる。法人税率を20%台に引き下げ。個人所得課税では高所得者の税負担を引き上げ、中低所得者は軽減。国家公務員の総人件費を2割削減。

経済政策    名目4%の経済成長を目指し、下限がゼロを超える物価目標を設定。中小企業向け法人税率はさらに引き下げ。企業の地方移転促進のため、法人事業税の優遇、固定資産税の減免を実施。即効性のある内需拡大や地方での雇用創出策としてのインフラ整備を行う。中小企業の新商品開発、市場開拓支援。

 先日、選挙の入場券が配達され、冷蔵庫にマグネットで貼り付けてある。これを毎日見るのだが、選挙に対して消極的な自分がいる。並べてみると民主党の公約は具体的な部分はないにせよ悪くはない(良いわけもでもないが)。だからと言って気が進まないのは同じだ。散々公約違反をしてきた民主党なので、おいそれとその手には乗りたくない。
 ところで噂だが、「朝まで生テレビ」の番組中で、田原総一郎氏が、超党派の財政健全化会議座長に、「たちあがれ日本」の共同代表である与謝野馨を据える意向だと暴露したというのを知った。与謝野馨氏は「小さな政府」と「消費税増税」の両立を目指している。国民にとってはもっとも過酷な経済政策を打ち出している政治家だと思っている。この座長の話が本当だとすると、自民と民主がくっつきあう大連立になる可能性も出てくる。ということは、先にも抜粋した公約の中身が気になってくる。大雑把に拾うと、法人税減税と引き替えにした消費税増税で、金持ち増税(労働所得者以外)は行われず、消費税の増税分は財政再建に充てられるということになるんではないだろうか。
 これは、マズイ。この大連立を組ませてはならないと言うことになる。つまり、自民と民主には票を与えないようにするためには、二人区以上の候補者が立っている選挙区では、他党に投票するということになる。もちろん、「たちあがれ日本」には一議席も与えないようにとするとなると、ではどうするか?「みんなの党」?
 うーん。困った。ここで詰まってしまった。

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2010-06-28

短時間でできる鶏胸ハムとソテー(難易度1)

 料理上手の腕前の方には物足りないレシピが続きますが、我が家の息子をはじめ、自炊組みのための簡単で美味しいレシピ版として、最近続いています。

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 今日は、鶏胸肉のハムを手作りして、そのハムをソテーして食べるとものです。しかも、また、電子レンジに茹でてもらうので、ポイントになるのは、茹で時間です。肉が硬くならないようにレンジで蒸すには、レンジの癖もあるので慣れがが必要ですが、一度コツを飲み込むと、簡単に作れて美味しく、作り置くと重宝します。
 本格的にハムを作るには、ビックル液という漬け汁を作り、数日間肉を付け込んでから茹でたり(☛レシピ)燻製(☛レシピ)したりして加工します。自家製のハムを本格的な方法で作れば勿論美味しいのですが、これをかなり簡素化して、しかも作りやすいサイズの鶏胸肉で作る方法は、以前にも紹介しました。今日は、ハーブなどの入ったビックル液には浸けませんし、ハーブも使わずに塩だけで軽く味付けすることにします。生のままで肉を置いておくよりも冷蔵庫保存で長持ちすることと、価格の問題です。美味しいハムを食べたいとなると、安価では買い求められませんが、鶏の胸肉なら安価でそれなりの使い道も多様です。

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 今日は、このハムをバターソテーしましたが、引き裂いてサラダに入れたり、スライスにしてラーメンにのせたり、刻んで炒飯や野菜炒めなど使い道は色々です。今日は厚めに切って軽く塩・胡椒してソテーしただけですが、野菜も一度にこれくらいは食べたらよいのではないかという分量を一緒に盛り付けてみました。若い男性なら、もっと厚く切って分量を多くしたらよいです。

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 茹でる前に塩揉みに使う塩の分量は、肉500gに対して大さじ1がビックル液なので、今回の胸肉には小さじ2でよいです。揉み込んで一時間ほど置いてからひたひたに水を加えて電子レンジ強で8分が目安です。肉が乾燥しないようにラップを肉にぴったり張り付かせてスイッチONします。タイマーが切れたら、そのまま余熱で冷まし、水分を拭き取ってラップでぴったり包んで冷蔵庫で保存します。

材料

  • 鶏胸肉・・1枚(350g)
  • 塩・・小さじ2
  • 水・・約300cc(肉がひたひたに漬かる程度)
  • 耐熱の容器

作り方

  1. 胸肉の皮を剥ぎ取り、分量の塩を擂りこんでラップをし、1時間ほど冷蔵庫で馴染ませる。
  2. 底が平らな容器に1の肉とひたひたになるくらいの水を加えてラップを肉に密着させ、電子レンジの強で8分蒸す。
  3. 肉の中央に弾力があり、竹串がスッと通れば取り出してそのまま冷ましてでき上がり♪

ソテーの材料

  • 鶏胸ハムのスライス・・2~3枚
  • バター・・5g
  • 付け合せ野菜
  • 絹莢エンドウ
  • レタス
  • トマト
  • パプリカ
  • 人参のグラッセ

 

人参のグラッセの作り方・・適 宜☛レシピ

  1. にんじんを1cmの輪切りにし小鍋に水、バター、塩、を加え、中火でにんじんに火が通るまで煮きる。途中水がなくなってきたらその都度足す。
  2. その間にじゃが芋を半分に切ってラップに来るんで4分、レンジの「強」で蒸して火を通す。
  3. 人参が柔らかくなったら、じゃが芋、鶏がらスープを加え、バーミックス(又はミキサー)で攪拌してポタージュくらいの滑らかさにする。

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メキシコ湾に漂う原油の問題

 イギリス石油大手BP社の原油流出事故どうなっているのか調べてみると、気になる点があったのでクリップ程度に書いておこうと思う。
 確かな数字は見つからないが、流出量は日増しに増え続けているそうだが、ここに新たに、ハリケーンの発生による被害が懸念されている。

➠暴風雨で2週間中断も 原油流出対策に影響必至(MSN産経ニュース)

 メキシコ湾で続く原油流出で、現地対策の指揮を執るアレン米沿岸警備隊司令官は25日記者会見し、同湾に暴風雨が到達すれば、英BP社が取り組んでいる流出原油の回収作業を2週間にわたって中断せざるを得ないとの見方を示した。

 実際BP社は、どのような作業をしているのかと調べると、原油を溶かすための科学合成物質100,000ガロン(40万リッター)を海底と海面に投入したことがわかった(PRISON PLANET)。そして、この化学物質が新たな問題を起こすというのが気になった。

But the dispersants contain harmful toxins of their own and can concentrate leftover oil toxins in the water, where they can kill fish and migrate great distances.

The exact makeup of the dispersants is kept secret under competitive trade laws, but a worker safety sheet for one product, called Corexit, says it includes 2-butoxyethanol, a compound associated with headaches, vomiting and reproductive problems at high doses.

しかし、分散剤はそれ自体有害な毒性を含むため、海中に残留して凝縮した油毒性が魚類を死滅させ、汚染は広域に広がるとしている。分散剤の正確な成分は、貿易法によって保護されているため公表されていない。しかし、労働者安全性に関しては、コレキシトCorexitと呼ばれる成分に含まれる2-ブトキシエタノール2-butoxyethanolが、吸収量が高いレベルであると、頭痛や嘔吐、生殖ヘの問題に関与する。

 自然災害と重なると、これは大変な問題に発展すると感じた。
 BP社にとっては社運がかかっている大事業になっているとも言える。実際14年ぶりで同社の株価が大暴落しているということだ(参照)。そうなるのは致し方ないことだと思うが、気になったのは、アメリカの対応のことだが、バイデン副大統領が29日に原油流出被災地を初めて視察すると発表した(共同)そうだ。ここまで調べて知る中で、どうしても気になって仕方がないのが、極東ブログのこの記事が脳裏から離れない(参照)。蒸し返しになるが、

新しい大統領が職務に就いた数か月後のことらしい。彼が率いる政権は、メキシコ湾沖合水深一マイルにある油田採掘に認可を出した。大統領選で気前よく寄付金を送ってくれた社員を抱える英国石油への採掘権である。同社は海岸汚染を引き起こすかもしれない壊滅的な海底油田漏れなど発生しないと軽々と言ってのけた。
(Imagine that a few months after a new president takes office, his administration approves an offshore oil well a mile beneath the Gulf of Mexico. It is to be run by BP, whose employees were very generous donors to the president's campaign. The oil company airily dismisses the possibility of a catastrophic leak that might destroy the coastline. )

 かくして問題は発生したが、オバマ氏は、事故発生後の11日目にして現地視察に向かい、言った言葉がこれだ。

視察した大統領の最初の発言はといえば、ご心配無用、浄化作業は英国石油が支払うことになるというものだった。
( do not worry, BP will pay for the cleanup. )

 このことを何故黙っているのか不思議でならない。私にはずっとこの問いが頭にある。かつての鳩山さんの時も同様に、なんとなく全て容認されてしまったことへの悔しさというか、許せない気持のようなものだ。イギリスBP社に関しては、正直者は馬鹿を見るとはこういうことなのだろうか。

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2010-06-27

極東ブログ「中国に人民元はない(田代秀敏)」:目糞は笑う日はもうない

 今日の極東ブログは、かなり手が込んでいると見た。面白い。
 タイトルは「中国には人民元はない(田代秀敏)」(極東ブログ)だが書評とは違う風味。では何か?と読み進めると、

ところで、中国ってほんとどうなるんだろうと本書を読んで中国のことが心配になる人がいたら、ご安心を。民主党政権で日本もそうなるから、気にならなくなるよ。

 ふーん、目糞は鼻糞を笑わないんだぁ。と、いきなりこうは書いていない。これは最後の段落の抜粋だ。ええええっ!と、ここでもっかい我にかえって長いスクロールを戻し、最初からじっくり読む。すると、じんわりと日本の将来が浮かび上がってくると思う。何処で変だと思うかは、どれも落とし穴だといえばそう言える。その場所が掴めると、日本の将来がくっきり見えてくる筈だ。そういう味わい方ができる内容で、大変面白い。もしかしたら、最近にない大傑作じゃないかと思った。
 ここで面白いヒントがある。タイトルは書籍の名前になっている。いつもの極東ブログ方式は、書評の時は[書評]というタグを最初につけている。このエントリーは、本の紹介もしているが、書評ではないという意味だ。PV的にはセンス無いと思っていたが、ある時と無い時の意味があるのだ。余談だが、前にここで、書評のタイトルでエントリーを掲げた時に、[書評]って頭についているとカッコ悪いしな、と消してしまった時、内容が書評なのに無いとタイトルとの関連付けができなくて困ったことがあった。やたらに取るものじゃないと思ったのだった。で、今日のは無いのだ。さてこれ如何に。
 これは、このエントリーを理解する上での大きな鍵になる。つまり中国という国を理解しないと、日本の成れの果てがどうなるのかわからないわけだ。そのような人は、まずこの本を読むこと。中国を多少なりとも理解していないと、せっかくの大予言が勿体無い話になる。え、私?私は満州引き上げ者の娘なので、そこいら辺はばっちり理解できているが、この本は早速注文してみる。ついでに、母が読んでも面白いのではないかと思う。
 と、ここまで茶化しのように書いているが、日本の民主党、もう、何とかしてくださいというのは、確か、今朝も書いたことだ(参照)。国民は、もっと利口にならないとダメだと思う。中国のように、身分の違いから若い農民工が都市部に集まるための苦労は無い日本だが、それだけに、問題は起こる。都市部の仕事は、民主党政権下では「大きな政府」が本体になるため、役所仕事が多くなるのは当然だ。経済成長を遂げていた頃を思い出すとよくわかるが、あっちこっちの道路や施設の建設に終われ、ゼネコンの入札が活気を見せるのかもしれない。ここで政府と民間企業との間には贈収賄が相次ぐ。また、生き残りを賭けた過当競争化が始まって手抜き工事が横行する。欠陥ビル何たらかんたらの話だ。そして、国内で二進も三進も行かなくなると活路を見出すために、海外進出をするよになる。これがまた繰り返されるのだと思うとぞっとする。
 中国は、経済成長を遂げて世界水準に近づけば近づくほど、染み付いた身分や階級意識だけが取り残され、新たな問題を生み出すのだろうと想像できる。ますます「袖の下文化」が繁栄するのは明白だ。ね、どこか似ている。

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厚切りじゃが芋のバターソテー(難易度1)

 昨夜は部分月食でしたが、あいにく諏訪の天気は芳しくなかったため見られませんでした。去年の皆既日食もダメで、ついてません。夜空の宇宙ショーと期待していたのですが、残念でした。

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 さて、今日はじゃが芋のソテーです。じゃが芋は付け合せにもそのままでもちょっとしたおやつにもなるのです。今までにもじゃが芋料理は色々と紹介してきましたが、できるだけ簡単で美味しいくできる方法はないかと模索中です。実は、次男がこの春から兄と同居を始めているのですが、彼らの生活リズムは全く違うサイクルだそうで、二人で仲良く料理を作って食べるなどという悠長なことはできないらしいのです。5月に彼らのマンションに寄った際、電子レンジのそばに大きなじゃが芋と小皿に塩が置いてあるのを発見。何かと思えば、お腹が空いた時、レンジでじゃが芋を蒸して塩をつけて食べたそうです。数日は経っていたかに思われる無残な姿のじゃが芋でした。そういうのを見ると、なんとなく不憫になるのですが、電子オーブンレンジがあるだけでもマシだとは思いました。その次男からの連絡で、最近、ここを見ながら料理を作っていて、スパイスがないのでそのお金を送ってくれ、と。トホホ。お金の無心なのか、料理意欲なのかわっからん。ってか怪しい。この事を知って、そうは言っても、彼らにとって手早くできる美味しい料理のレシピを考える気持はあります。

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 今日のじゃが芋料理は、時間を短縮するために厚めにスライスしたバターソテーです。つまり電子レンジで丸ごとじゃない方法。味付けは塩と胡椒だけ。とりあえず。香りが黒挽き胡椒だけだとちょっと足りないのでピンクペッパーを使っていますが、これはなくても大丈夫です。丸ごと一個をレンジで蒸している間に、おそらく息子はじっと待っているだけだろうと思うのですが、君ね、それは料理とは言わないの。
じゃが芋を焼きながら、隣で冷凍庫に入れっぱなしのトマトと牛肉のひき肉(なければベーコンやソーセージなどの加工品)と玉葱のみじん切りとか炒めてソースを作れば、じゃが芋のトマトソースができるのです。そういう風に、二品くらいを同時に作ると、忙しくて料理をしたという感じなる。これが結構な満足感に繋がるので精神的に成長できる。このような攻撃的な料理をしないとダメ。何にでも通じるけど、積極性と生活感は関係あるよ。

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 では、このじゃが芋ソテーをどのような展開にするかは、宿題、とね。
 因みに、スライサーなどが上手く使いこなせるようになったら、この料理は、お薦め。皆が大好きな香ばしく焼けたチーズと薄いスライスじゃが芋のコラボ。画像を見れば我が家のメンバーは誰でも食べたくなる人気メニューです☛こちら

➠お弁当に
 

材料

  • じゃが芋・・大1個
  • 胡椒・・少々
  • 塩・・一つまみ
  • バター・・小さじ1
  • ピンクペッパー・・少々(無くてもよい)

作り方

  1. じゃが芋をよく洗って表面の土を洗い流す(皮は剥かない)。
  2. 5mmの幅に輪切りにスライスする。
  3. フライパンにバターを置いて弱火にかけ、2のじゃが芋を並べて塩一つまみ、胡椒をぱらぱらして蓋をして蒸し焼く(約6~7分)。
  4. 色よく焼き色が付いたら裏返し、少し火を強めて焼き色が付くまで焼く(2~3分)。
  5. ピンクペッパーを包丁の柄で潰してまぶしてでき上がり♪

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極東ブログ「[書評]伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本(浜田宏一、若田部昌澄、勝間和代)」書評について

cover 「伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本(浜田宏一、若田部昌澄、勝間和代)」は24日に発売されたばかりの新書だ(参照)。私もAmazonに注文してあるのだが、まだ、待ち。楽しみにしている本だが、書評を読んでさらに楽しみになった。
 この書籍を知るきっかけはTwitter情報で、浜田氏が日銀総裁白川氏に宛てた書簡がこの著書の冒頭に掲載されると知ってからだった(「日銀流理論」から日銀総裁白川氏について考えてみる

 本書は対談を書き起こした口語で親しみやすい。若い学生に長く教えてきた浜田宏一氏の語りはやさしく、経済史学者若田部昌澄氏の気配り的な解説と経済評論家勝間和代氏の応答も話題をかみ砕くように適時簡素にまとめていることもあり、全体として読みやすいものだった。(極東ブログ

 これは、ありがたい。読みやすいというのが何よりだ。本文中で触れている経済学者である高橋洋一氏の「この金融政策が日本経済を救う(高橋洋一)」を、浜田氏が称賛しているとのことだが、それならなおのことだ。編集技術も優れているのかもしれないが、非常にわかりやすい説明で読みやすかった。この著書も極東ブログの紹介で購入したのだった。
 国の経済問題に関心を持つようになると必ず知りたくなるのは、政府の政策とその結果だ。そういった観点で政治家の言動にも注目するようになり、次第に深層を知りたくなるものだ。私と経済学者との距離は、その論法が、実生活のための経済学であるかどうかという点によると思っている。高橋氏の経済学の目線は、その点、庶民感覚の部分に金融政策がどう間違っているか、何が正しい方向かといった観点で説明されている。読み終えてからはっとしたのは、政治家の経済政策が茶番劇のように見えてきたことだった。政策の何が私たちに取ってデメリットになるかが嗅ぎ分けできると、政治家の裏までもが見えてくるようになるのだ。だからと言って、見たものが真実であるとは限らない。だからこそ、他方の話にも関心が向くようになるので、どんどん見聞の幅が広がる。お陰さまで、最近は、政治と経済の話が面白くなってきている。浜田氏の今回の本は、本当に楽しみだ。
 日銀と言えば、市中銀行への貸し出しの受け付けを始めたようだ。
➠66金融機関が名乗り 日銀の成長分野貸出制度(asahi.com)

新制度は、環境など成長分野を手掛ける企業に融資や投資をした金融機関に対し、日銀が政策金利(現在は年0.1%)で1年間お金を貸し出し、借り換えも3回まで認める。貸出総額の上限は3兆円。今回の66金融機関には、早ければ8月下旬に初回の貸し出しを実行する。

 このことは、「菅総理の混迷と税調中間報告はこれでいいのか?」で、既に触れている。この政策は日銀にとっては異例のことだと話しているが、緊急措置というとで、長期的な金利政策とは違う。だが、これでしばらくは、大きな政策は無くなるということを意味するのだと思う。がっかりするのだが、この浜田氏の書籍から、何か渦のようなものが巻き起こったりはしないものだろうかと願わずにはいられなくなってくる。
 極東ブログの最後にこのようなメッセージがある。

 菅首相はデフレを放任しないと明言しつつ、財政再建も行うとしているのだが、その二つを繋ぐのが消費税の増税である。増税による正しい投資によって経済成長がなされ、財政再建が可能になるという不思議な経済学である。そうではなく、まず、金融政策が問われるのだという浜田氏の主張は、日銀を超えて首相にも届けばよいと願わずにはいられない。

 「消費税10%」は、国民感情にはタブーな言葉だと私は思っていたが、どうやら今は違うらしい。国民の多くはこの不思議な菅経済学を受け入れているのではないだろうか。または、「増税」という言葉に慣れてしまったのか。誰かが踊り出せば皆が踊りだす。その踊りの輪が広がってくると、周囲で踊らないで見ているほうがバツが悪くなるという心理だ。この選挙騒ぎが、皮肉にも丁度ぶつかってしまった。私たちは、もう少し冷静になって、今一度見直す必要があると思う。

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2010-06-26

厚切り豚肉の中華風焼肉

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 今日は厚切りの豚肉ロースを使って焼肉を考えてみました。焼肉用として市販されている肉は既にスライスしてありますが、大勢の食卓なら違った部位を揃えることもできますが、少人数だとどうしても偏ってしまうので、思い切って、好みの部位を厚切りに作ってみてはどうかと思い今日の方法に落ち着きました。今回はロースで多少脂もありますが、カロリーオーバーをしないように切り落とします。本当ならヒレ肉でもよいのですが、あいにく切らしていましたので。比較的安価なもも肉でも、今日の焼き方なら柔らかく焼きあがるので、作り方のポイントに注意して試してみるとよいと思います。

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 まず、筋切りした肉を一口大に削ぎ切りし、両面に片栗粉をパラパラした後弱火でゆっくり焼き、表面に肉汁が浮いてきたら裏返して火を通します。この方法は、肉の厚みの中央に向かって両面から焼き攻めるようなイメージで、中央に肉汁を追いやり、尚且つやっと火が通ったというようなジューシーな焼き具合にします(☛godmotherのHint&Skill)。厚切り肉が硬く焼けてしまう原因に、始めから強火というのがあります。肉の中心に火が通る前に表面の方が早く焼けて、終いには肉汁がなくなってしまうからです。また、厚めの肉は中心と表面の温度差のない状態にしてから料理するのは、以上の理由からです。
 肉が硬くなる原因にもう一つ、下味としてタレに漬け込んだ場合です。濃度の違いで肉汁がかなりタレの方へ染み出してしまうのです。厚切りの肉には向かない方法なのです。

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長々と説明をした割に作り方は簡単です。肉にまぶした片栗粉で、肉が柔らかくなり、また、タレの絡みもよくなります。肉に火が通ったら合わせておいたタレを一気に鍋肌から入れてフライパンを振り、肉にタレを絡めながら蒸発して煮詰まります。香ばしい香りがしてきたらでき上がりです。

材料

  • 豚ロース(豚カツ用1.2mm厚)・・3枚
  • 片栗粉・・小さじ2
  • 付け合せ野菜
  • レタス+大葉10枚+茗荷1個+山椒

タレ

  • 醤油・・25cc
  • 酢・・20cc
  • にんにく・・1片

作り方

  1. 肉の余分な脂身を切り落とし(落とさなくてもよい)、筋の部分を包丁で切るよに先端で叩き、一口大に削ぎ切りにする。
  2. バットに片栗粉小さじ1をパラパラと振り、1の肉を並べてさらに上から残りの片栗粉をパラパラ振り掛ける。
  3. 小ボールにタレを混ぜ合わせる。
  4. 野菜の付け合わせを盛り付けの皿に並べる。
  5. フライパンに油を薄く引き、2の肉を並べて弱火で焼く。
  6. 肉の表面に肉汁がやや浮いてきたら裏返して火を通す。
  7. タレを鍋肌から一気に入れてフライパンを振り、タレを適当に蒸発させ、照りがでたら盛り付け、山椒と茗荷を散らしてでき上がり♪

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極東ブログ「マクリスタル司令官辞任、後任はペトレイアス中央軍司令官」について

 アフガニスタン駐留米軍マクリスタル司令官が辞任し、後任にはペトレイアス中央軍司令官が指名された件で、思いがけないことを極東ブログのエントリーで知った(参照)。軍人の生き方というか、男社会といったらよいのか、権力といったものが戦争を含めた政治には必ず幅を利かせるという印象を持った。男性が、こんな私の発言を知ったら「そんなこと、今頃知ったのか」と呆れられそうなことだと思う。私には駆け引きする経験があまりないので、ぺトレイアス氏の後任劇裏を量り知る術(すべ)もなかった。これだと何の話かわからないで終わってしまいそうだ。少しエントリーから引用を含めて、書いておくことにする。
 昨日のエントリー「アフガニスタン情勢とアメリカオバマ政権」でも触れたが、アフガニスタンの情勢はかなり悪化の途を辿っている。アメリカ軍にとっては厳しい状況だ。前任のマクリスタル氏が指摘していたとおり、4万人の増派がなければ負けるというのは相当な意見なのだと思う。この状況で後任に当たるぺトレイアス氏は、事実上、負け戦(まけいくさ)の後始末的なものなのだということと、彼は共和党からかなりの支持を受けていて、時期米大統領の候補にも上がっていたというのだ。極東ブログでも、次のように言及している。

ざっくり言ってしまえば、現状のままではアフガン戦は負け戦になる。
 ペトレイアス中央軍司令官はそれを承知で、お国のために引き受けたという形になっている。この話がお涙頂戴となるのは、ペトレイアス中央軍司令官がイラク戦争の英雄として時期大統領候補としての名声が高まっているからだ。その名声の可能性を捨ててまでお国に尽くすということである。明確にはされていないが、大統領候補としては共和党から立つとも見られていた(参照)。

何故ぺトレイアス氏がイラク戦争の英雄?(これは知らなかったこと)

デヴィッド・ペトレイアス(Wikipedia)

ペトレイアスはイラク治安回復の功績が評価され、イラン攻撃の是非を巡ってディック・チェイニー副大統領と激しく対立し辞任したファロン中央軍司令官の後任に指名される。2007年7月10日、米国上院は95対2でペトレイアス指名を承認。アメリカ中央軍司令官は中東全域並びに東アフリカ、中央アジアなどを統括する要職である。

 そして昨夜遅くに配信されたCNNのYahooニュースで、

➠ペトレイアス氏がアフガン撤退時期支持を明言6月25日11時33分配信 CNN.co.jp(Yahooニュース)

ワシントン(CNN) アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官の辞任を受け、後任に指名されたペトレイアス中央軍司令官は24日、CNNのインタビューに応じた。

同司令官は、雑誌での発言をめぐるマクリスタル司令官の辞任劇について、重要な任務をこのような形で自分が引き継ぐのは「非常に悲しい」状況だとコメント。アフガンへの米軍増派を主導した司令官の業績に「大いなる敬意と感謝」の意を示した。

 何とも礼儀正しい挨拶から始まっている。失礼を承知で言うのだが、鳩山首相の辞任時、国民に一言の挨拶もなく、後任の菅首相も前任の功績を称えるような大人の大義名分もない日本の政治家とは訳が違うと感じた。
 そして、これが事実上アメリカの敗北と敗戦を意味するのではないという表明が気になった。

 ペトレイアス司令官が指名後に公の場で発言したのは、このインタビューが初めて。「大統領の政策を支持するとともに、軍事面のプロとして最高の助言を提供する」と語った。また、オバマ大統領が公約している2011年7月の米軍撤退開始を支持すると述べた。

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 負け戦を買って出たというのは正にそのとおりで、これを最初の公の場で言及するということは、そもそもオバマ大統領の公約が、正に終戦宣告(敗戦)だったという意味ではないのか。つまり、前任のマクリスタル司令官の「勝ち戦」戦略とは真っ向から対立するはずである。辞任する意味(事実上の解任)がそこにもあったのかと思うと、志の途中で断念せざるを得なかったのかもしれない。
 問題は、今後のアフガニスタン情勢だ。アメリカが撤退すると、あの地は無法地帯と化するのか。しかし、30年間荒れたアフガニスタンを見てきただけに、アメリカの侵略があの地から消えてなくなるということにまだ想像が及ばない。アメリカが撤退するということは、これまでの30年は何だったのか。結局何を残すのだろうか。

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2010-06-25

アフガニスタン情勢とアメリカオバマ政権

 アフガニスタンに駐留するアメリカ軍のトップの司令官スタンリー・マクリスタル氏が、オバマ政権の複数の幹部を名指しで批判したことで「民主主義の根幹である群の文民統制を傷つけた」という理由から更迭された(NHKニュース)。私はこの事を知った時、直ぐに思い出したのは民主党の生方幸夫副幹事長の解任問題だ。Twitterでは田母神俊雄元航空自衛官の更迭という人もいた。いずれにせよ、政府側の理由を相当とした上で解任したことが取り上げられていた。
 鳩山政権下で生方氏は、小沢幹事長は政治家として国民に説明責任を果たすべきだ、と政治資金規正法で事情聴取を受けた小沢氏を批判した事で一旦解任された。この時、国民から非難を受け、物議を読んだが、結局直ぐに異例の取り消しとなった。これらに関して個人的な感情を含めずに客観視するのは非常に難しいと感じているが、政権の状態を客観的に見てみるという意味では、いろいろな事が窺える問題だと思う。スタンリー・マクリスタル司令官の更迭に至るまでの経緯について、クリップ程度に抑えておこうと思う。
 オバマ政権になってアフガニスタンに増派を決めたのは2009年の3月に2万1000人、10月に1万3000人を増派した。だが、マクリスタル司令官の要請は4万人だった(参照)。また、オバマさんは、一年以内でアフガニスタンの治安に効果を上げると話してからそろそろ一年になる。これまでの経過は極東ブログが詳しい(参照)。
 マクリスタル氏の更迭の引き金になった発言とオバマ氏の更迭の理由はこうだ。

 マクリスタル司令官が、アメリカの雑誌「ローリング・ストーン」の取材に対して、オバマ大統領が当初、「アフガニスタン情勢をきちっと把握しておらず、がっかりした」と述べたほか、安全保障担当の大統領補佐官を「冷戦時代の道化師」と批判するなど、オバマ政権の複数の幹部を名指しで批判したものです。

「司令官としての立場を逸脱し、民主主義の根幹である軍の文民統制を傷つけた」と述べ、司令官を更迭したことを明らかにしました。そして、後任にマクリスタル司令官の上司に当たるペトレアス中央軍司令官を任命しました(参照)。

対テロ戦闘など特殊作戦の専門家である司令官は昨年6月、更迭されたデビッド・マキャナン司令官に代わり、ゲーツ国防長官らが「最適の人材」と強く推して就任した。ジョン・マケイン共和党上院議員ら、司令官の増派戦略を支持する勢力は、現時点で司令官が交代すれば夏以降に実施される南部カンダハル攻略作戦など、今後の戦略に悪影響が及ぶとして「更迭すべきでない」と主張するが、政権内では司令官を擁護する声は少ない(参照)。

 マクリスタル司令官の不満は、オバマ大統領の対アフガニスタンの増派だけだったとは思えないが、現地の事情は想像以上に困難な状況ではあったのだと思う。
 これまでいろいろなソースを辿って調べながら思うのは、アフガニスタンの情勢はあまり変わっていないということと、だから増派すれば解決するのか?という単純な疑問だ。この増派という点で「ブッシュ戦争」を引き継いだため「オバマ戦争」と言われているこのアフガニスタン問題は、30年も続いている。そして、平和解決を模索するアフガン政府にとってもマイナス要因として、タリバーンのナンバー2、アブドル・ガニ・バラダル師がアメリカとパキスタンの情報機関に拘束されたことだ(6月15日の朝日新聞参照)。これはタリバーンにとっては大きな打撃であると共に、バラダルがいなくなってタリバンとの和平の話し合いをするのが難しくなったようだ。
 ますます深刻になるのか。そうならないことを祈りたい。

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簡単にできるラヴァシュ(トルコのパン)とケバブ風ひき肉炒め

Plo

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 ラヴァシュと呼ばれるパンは、ヨーロッパの様々な国で食されている。発祥はトルコかイランかギリシャなのかよくわからない。あの辺の国です。パンと言ってもクレープの厚手版といった感じで、もちもち感がなんとも言えない質感があるのが特徴です。同じ小麦粉でもこうも違うものかと驚くのですが、使用している粉は薄力粉で、特徴はグルテン(たんぱく質)が少ないため、パンのようなスポンジ状で生地が繋がったような焼き上がりにはなりませんが、あえてイーストなどを使ってガスを発生させる事で細かい穴が生地一面にでき、もちもちした食感にプラスして、ふんわりした面白い生地になります。本格的にはどのように作るのか本場のレシピは知りませんが、今回起こしたレシピの配合で作ると、現地のものとかなりそっくりにできます。変な話、「現地のもの」と言っても「これがそれ」と、限定できるものではないのが食べ物です。言い換えれば、レシピはあってないようなもので、どれがオリジナルか特定できないものです。
 この生地は、ボールに粉と塩、イースト菌を混ぜておき、ここにぬるま湯注して菜箸でよくかき混ぜます。多少ダマがあっても大丈夫。ラップをして室温で発酵させます。夏場なら1時間ほどで2~3倍に膨らみます(冬場は温かい場所で)。粉の発酵などをしている間に挽肉や野菜などの具を用意し、それでも時間が余ったらTwitterなどをします。

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 焼き方は、クレープを焼くよりもアバウトな感じで、表面のごつごつは多少あっても弾力でカバーできます。しかも、ホットケーキのようにフライパンに流してお玉の腹で撫でつけるようにして丸するので、麺棒で生地を伸ばすような技術も必要ありません。つまり、誰もが取り掛かりやすい粉料理です。

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 そして、ケバブのように成型して串刺しもしないのに味は一丁前にケバブなのです、ラムの挽肉がなければ、牛肉だけもでも、何なら豚肉でもいいです。その場合は、ベーコンなどを混ぜるとお洒落かな、と。それに、トマトと薄くスライスしたレモンをフレッシュで挟めばかなり豪華なおご馳走です。
 そうそう、忘れるところでした。肉の黄色は、先日「黄色い炊き込みご飯」で紹介したターメリック製剤のカプセルから、耳かき程度の量を混ぜました。別に黄色くする必要はないので、なくてもおっけです。

ひき肉でサンドイッチ弁当に☛

材料(4枚分)

  • 牛挽肉・・100g
  • マトン挽肉・・100g(ない場合は牛肉だけで)
  • 玉葱・・100g
  • クミンシード・・少々
  • コリアンダー・・少々
  • オレガノ・・少々
  • ターメリック製剤・・ほんの少し
  • 塩・・こさじ1/2
  • 胡椒・・少々
  • トマト・・1個
  • レモンスライス・・適宜
  • マッシュポテト
  • 赤カラーピーマン

生地

  • 薄力粉・・200g
  • ぬるま湯(人肌)・・200cc
  • 塩・・10g(5%)
  • ドライイースト菌・・小さじ1(約10g5%)

作り方

  1. ボールに薄力粉と塩、イースト菌を取って混ぜ合わせ、人肌のぬるま湯を注ぎいれながらもう片方の手で、菜箸でかき混ぜる。
  2. やや粘りが出てきたらラップをかけて室温で、2~3倍の量になるまで発酵させる。
  3. 玉葱をみじん切りにし、トマトは薄いスライス、レモンはできるだけ薄くスライスする。
  4. その間に、鍋にオリーブオイル少々(分量外)とクミンシード、コリアンダーを炒り付けるように弱火で香りを出し、次に玉葱が透き通るまで炒める。
  5. 続けて肉を加え、弱火のままゆっくり炒めて火を通し、最後に塩、胡椒、オレガノ、ターメリックで調味する。
  6. 2の生地の発酵ができたらフライパンを弱中火に掛け、薄くオリーブオイルを塗り広げてお玉一杯分を中央に流して外側に向けて広げてのばす。
  7. 生地全体が透き通ってきたら裏返して両面から火を通す。
  8. 生地を半分に切り、具材と一緒に皿に盛り付ける♪

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2010-06-24

極東ブログ「菅直人首相とその経済ブレーン小野善康・大阪大学教授との考えかたの違い」でわかったこと

 最近のニュースで「えええええっ!増税?!10%もかよぅ。やってらんねぇーよぅ」と思っている人は必見の面白いエントリーが挙がりました。こちら☛「菅直人首相とその経済ブレーン小野善康・大阪大学教授との考えかたの違い」タイトルのマンマなのですが、読み終わったらすっきりする人としない人がいるはずです。しない人は、もっかいちゃんと読んで!
 まず、昨日の私のエントリー(参照)がgdgdですんません。というか、自分の頭の中が混乱気味でその状態を広げました的エントリーで終わってしまったからだ。しかも、気になる日銀の金融緩和政策の件なども持ち込んでしまい、わかりづらい内容だった。これが実力なので仕方がない。この思いはバッサリ切ることにして、まず菅首相と菅さんのブレーンである小野善康(阪大教授)の税に関する見解が違う点は、昨日の私のエントリーと同じ部分で抑えられている。ブレーンと考えが違っても、菅さんが総理なので、日本の責任者は菅さん。仮に周囲が間違っているとしても、菅さんが最終的に責任者だ。従って、私の心配は、菅さんの考えの中身にある。菅さんはどうしたいかということだ。この点は、今日の極東ブログで明確になった。以下がその部分だ。

小野氏の提言を第三の道と呼ぶなら、菅氏の道はそれとは違った第四の道であろう。その基本特徴は、混迷である。

 とても紳士的な表現だが、まさかに極東ブログで「菅って、ばっかじゃね」とは書けない。ええ、わたしくしもそこまでは書けませんが。思うに、菅さんは自分のブレーン(又は他の人)の話は一度は飲み込む。それが時間と共に自分流の解釈に変わって「菅流」になってしまうようだ。そゆのは普通、飲み込んだとは言わない。ブレーンの話が理解できていないか、頭が頑固で自分の考えが頭脳を占領していて、新しいものが入って行かない常態か、又は年齢的な健忘か。
 いずれにせよ、これで、世間のこの「10%増税」騒ぎの発端が菅さんにあると見てよさそうだ。仮にこれを第四の道とするというのも納得した(PCの前で、紅茶を吹き出したのは失敗だったけど)。
 また、この一連のことを極東ブログではこう言っている。

 鳩山前首相のようにえっと人を驚かせるような、常人には理解できない裸踊り的意見の転換がないのとマスコミが世論に目配りして菅氏に好意的なのか、それほど注視されているふうでもないので、多少話が込み入って見えるかもしれないが、この時点で経緯をまとめると混迷の具合がわかりやすいので、軽く記しておこう。

 これはどうなのだろう。否定ではなくて。鳩山さんよりも菅さんは単純明快なタイプなので、事が起こってからのフォローは自分ではしないほうが良いかもしれない。特に、財政面の話は。鳩さんは、ある意味あれでも学者然としていただけに周囲がプライドを傷つけまいとの配慮で、いろいろな耳打ちはなかったのかもしれない。仮にしても、聴く耳を持たないかのどちらかが理由で。だから孤立の道へ進んだのではないかと思う。菅さんは、ヘタをすると、周囲の方が頭脳明晰なので、逆に上手く立ち回るのではないかという予感がしている。困ったことに日本の首相なのだ。
 G20に向けてそろそろ出発の準備をされていることだろう。特に今回は、日本の税制改革の説明をするのだそうだ。桑原桑原。

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極東ブログ「イラン発ガザ支援船阻止に米軍が動いたのか?」ーHoax of the Day

Hoax of the Day -(今日のデマ)

 イランと聞くと何かと緊張が走ってしまうのだが、誤報に近い内容がデマとなる前に検証されてよかった、と思ったエントリーだ(極東ブログ)。事もあろうにイラン情勢に関してだったので、最初は驚いた。元になったソースと言うのは、どうも朝日新聞の15日付けの朝日新聞(参照)の記事のようだ。私も、この時点で拾っていた記事だった。この時、他のソースにはこの件を取り上げている記事が見当たらず、ブログで取り上げようがなかったため書きとどまってしまったが、この件が、難なく終わってよかったと思った。
 それにしても、Twitter上で、戦争のきっかけをつくるななどという文字が流れれば、何が起きているのかと人の関心が寄る。そこから連鎖反応的にデマとなって広がりやすい。デマが飛ぶことでも名高いTwitterだけに注意が必要だ。先日、メキシコ湾内に原油流出中のディープウオーターホライゾンが北朝鮮のミニサブによって攻撃を受けた、などというデマ(参照)もTwitterだった。北朝鮮にぴりぴりとした関心が寄せられているだけに、このようなデマが発生すると言う事例だった。報じるメディアの誇張した書き方にも問題があるが、テーマを報道側に当てるのではなく、読み手のテーマとしての姿勢から極東ブログが取り上げているので、わかりやすい。今回の取り上げ方を順追って読むと、それぞれの反応から、如何に簡単に連鎖するかがよくわかる。
 問題のイランだが、イラン海軍が封鎖突破のための支援船も出すと声明を出したのは本当らしい。そして、イラン海軍をアメリカがどう見ているかというのに付け加えて、この海域の通常業務である救援の一環で終わったそうだ。事なきを得たと言うわけだ。
 アメリカのオバマさんは、イランの核問題で制裁を与えている側ではあるが、どちらかと言うと直接的にではなく、中国の様子を見ながら遠巻きに見ている感じがあるので、アメリカとイランの直接的な接触にはかなり関心が高くなる。誰かの憶測がデマ化するというのは、こういうことから始まるのだと言うことがよくわかった。

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焼きそば(生麺のコシの強さが魅力のにんにくしょうゆ味)

 今年の梅雨は日中曇りで雨は降らず、夜中に集中して降る事が多いので、動きやすいと感じる日常です。そのため、畑の野菜も順調なのがとても嬉しく、いつも頂いてばかりのご近所には、私の畑で取れる莢エンドウを食べてもらっています。大地の恵みだとは重々承知ですが、「美味しい」と言われると、やはり私が嬉しくなってしまいます。今日はその野菜も含めて、具たくさんの焼きそばです。

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 5月に秋田の友人のご主人が、ぱぱっと作って食べさせてくれた焼きそば(☛レシピ)のヴァージョンアップ版です。というか、具をたくさん加えた焼きそばが、やっぱり私流という感じがするのです。そして、なんとなく香りをプラスしたいと思っていたので、大葉を刻んでたっぷり散らしたのが独特の味わいになりました。
 この焼きそばの特徴は、生の麺を短時間で蒸して、事前に火を通してしまうことです。やってみるとわかるのですが、かなり固めの状態にもかかわらず火は通っているので、コシのしっかりした焼きそばになります。市販の蒸し焼きそばは手軽ですが、好みとして歯ごたえのある麺が好きです。また、蒸した直後にオリーブオイルを軽くまぶして空気に当てることで、麺のべた付きがなくなります。

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 今回は一気に4.5玉の麺を蒸し、オリーブオイルでコーティングして冷ましてから、袋に入れて冷凍保存しました。生の麺は冷凍すると劣化が早いのですが、一度蒸してある小麦粉がアルファー化してしまうので気になる劣化はありません。但し、あまり長く冷凍庫に放置すると冷凍焼けしてしまうので、早めに食べてしまうことです。
以下の具やタレの分量は2.5玉分に対してです。

材料

  • 縮れ生麺(細いタイプ)・・2.5玉
  • キャベツ・・200g
  • 玉葱・・1/4個
  • 人参・・80g
  • 絹莢エンドウ・・20個
  • エノキ茸・・50g
  • 紫蘇の葉・・10枚
  • 塩・・小さじ1/2
  • 胡椒・・適宜
  • オリーブオイル・・大さじ1

タレ

  • 擂り卸しにんにく・・1片
  • 白醤油・・40cc
  • 酢・・25cc

作り方

  1. キャベツはざく切りにし、人参は縦半分に切って斜めにスライスする。玉葱は1cmの櫛形に切る。
  2. 絹莢エンドウは筋を引いて取り除き、エノキ茸は解して半分に切る。紫蘇の葉は、大き目に細かく切る。
  3. 蒸し器に水を張って沸騰させる(私はウー・ウェンパン使用)。麺をほぐす。
  4. 蒸し器から湯気が立って来たらトレーに乗せた麺をセットして4分強火(蓋の穴はⅢ)で、麺が透き通るまで蒸す。
  5. 蒸しあがった麺を手早く大きなボールに移し、オリーブオイルをかけてほぐす。
  6. フライパンにオリーブオイルを引いて(分量外)1の野菜をしんなりするまで炒め、続けて2の絹莢エンドウとエノキ茸を炒め、塩と胡椒で軽く味付けする。
  7. 最後に麺を加えてほぐしながら全体に炒め合わせ、タレを回しかけて味を馴染ませたら器に盛り付ける。
  8. 紫蘇の葉を散らしてでき上がり♪

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2010-06-23

「文は人なり」

 「文は人なり(ビュフォン)」この言葉を先日のTwitterで見かけ、この言葉というよりもこの言葉から色々なことを考えていた。
 まず出てくるのは、思いが上手く出せない為、伝えたい相手に手紙が書けないことが歯痒さとしてあるのだなあということ。「言葉にならない思いは、意思のない言葉」という一言に、発する自由を奪われてしまってるような状態だ。急ぐことでもない、と言い訳を作りながら随分間を置いてしまった。と言うか、昨年末のある時、年末までには書こうと思いつつ、延ばし延ばしにした結果、別のことが年明けに飛び込んできて書けなくなってしまったのだった。書く必要がなくなってしまったのだと、あの時はそう思っていた。結局、手紙をしたためると言う私の意味は、相手に自分を知ってもらうということだった。ところが、知る必然が相手になくなれば、それで終りなのだと悟ったのだった。相手が深刻な状態なのだと知らせてきた時は、そこに絶縁のメッセージを付けているのだろうと察した。いや、本当のところはわからないが、そう思ったほうが気が楽だった。そして、気持を切りかえ、何に対しても冷静沈着な自分でいようと心に決めたのだった。
 ある時「嫌悪の対象は自己防衛せずにはいられないような自分自身の内面にあることに向き合えていないと、代わりに相手をそこから排除することで救われたいと必死になるのかも。」と言う言葉を残したことがある。嫌悪とは違うが、ある意味、相手を自分の中から消さずはにいらないような苦しさがどっと寄せてきて、その思いを打ち消したくなるもので、考えまいとする。そんな感じで、気を引き締めたことがあった。結局、その方がキツイのだ。どこかへ逃げていなくなりたいとさえ思った。そして、そのキツサというのは表面を繕う自分でしか救えない。その惨めさときたらなかった。そこで、もう一度何から逃げようとしているのか、逃げなくても良い方法ってないものか、随分悩んだ。
 ここで私は一つの結論に達した。相手を見るのではなく、自分がどうしたいか、それだけでいいじゃなの。と、開き直りとも思われるが、そうではなく、自分の純度の問題なのだと気づいた。相手がどう思うか、周囲がどう見るかではなく、「自分がどうしたいか」だけの世界で生きようと、この時、硬く心に決めた。この世界観には、人に対して恨み、辛み、憎悪、嫌悪といったものは一切ない。それが出てくるとしたら、それは私の思い方が足りないだけなのだと、半ば何かの修行のようだった。でも、その必要が私にはあった。
 おそらく、その時相手は、私を気遣ったのだと思う。それと言うのも人には言えない深刻な問題を抱えていたからだ。その問題が深刻なだけに、人を巻き込みたくないという気持が働いたのではないかと思う。温かい心持ちの人物というのはそういうものだ。必ず自分からそっと身を引く。しかも、その問題を抱えてこれから生きてい行くのだ。悩みを持つというのは生きていてこその贅沢な悩みであり、私は、自分の都合に酔いしれていた私自身を恥じた。
 このことに気づいた私は、もう自分自身の都合や悩みなどに振り返ることもなくなり、ひたすら、私にできることで支えになろうとしてきた。その思いへの見返りや労いのような関係の一切ないところで、これは私が心に決めたこととして。
 そして今、変化があった。これに飛び上がって喜んでもいいものなのか、と、迷うでもなく。相手がたとえどのようでも、私は変わらないのだということが伝わったのだろうか。今という、生きているこの瞬間を大切に思いたい。その小さな一つ一つが繋がって、半年後にはクリスマス、いや、その前に私の誕生日がきてしまうぅぅ。

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菅総理の混迷と税調中間報告はこれでいいのか?

 このところ菅さんの税金に関する発言がなんとなく曖昧に聞こえてきて、私の方が混乱気味だ。いろいろな経済学者が解くデフレ脱却についてのお説を知れば知るほど混乱するのだが、矛盾や疑問などから少しずつ解明して、菅政権はどういう方向へ進もうとしているのか見極めて行こうと思う。
昨日は、菅さんのブレーンで、内閣府参与の小野善康(阪大教授)の増税に関する意見と菅さんの意見が全く違うことが判明した。このようなことも国民が混乱する大きな原因だ。

➠「菅さんはさらに混迷状態。小野先生とも意見が違っている。」(finalventの日記)

 これには些か驚いた。菅さんのブレーンだという小野善康(阪大教授)の昨日のインタビュー記事(参照

菅氏が提唱する「第三の道」とは雇用創出を起点に需要拡大やデフレ克服、財政再建を進める政策と説明し、そのために資金が必要であれば増税も構わないと語った。

雇用創出に向けて「消費税は来年からすぐにでも上げたほうがいい」とし、現在5%程度の失業率を「3%に下げるまで人を雇えるお金が必要だ」との見解を示した。

 消費税に言及しているのはこの部分だけだ。

また、増税分は借金返済に充てるのではなく、雇用創出とその所得支払いにまわすべきだと主張するとともに、税収の使途は、福祉目的税のように限定しないほうがいいとの見解を示した。

 菅さんはこのような説明をあえて省いているのか、それとも使い道が未定だから言及しないのかわからないが、小野先生の説明どおりに解釈すると、雇用の受け 入れ先を創出することと、そこから税収を見込んで増税をすると言うことだと思う。政府が雇用創出するというのは、あれか、つまり道路やダム建設とか直ぐに 浮かんでしまうのだが。結局「大きな政府」ヘの道なのかと、思ってしまうのだが、何かの事業ということだろう。

 デフレ克服については、デフレギャップを残したまま「お金の発行量を増やしてもデフレはなくならない」と指摘するとともに、日銀にデフレの責任を押し付けるべきではないと述べた。その上で、日銀は金融緩和をすでにかなりの程度やっており「これまで通りの金融緩和の姿勢を保ってほしい」と語った。

 この増税に関する考えは、菅さんから伝わってくる内容とはまったく違うものだ。これは単に菅さんが分かっていないのか、マスコミの報道が煽っているのか分からない。菅さんのいう増税は消費税だが、このインタビューの流れでは消費税ではなくて所得税ではないのか。 そこも曖昧では困る。ここは、国民生活に大きく影響する部分だ。
 またここで気になったのが、「日銀の金融緩和を既にかなりの程度やっており」って、いつ?そんな情報はは知らなかった。調べてみるとNHKで報じたソースが削除されていてリンクが切れてしまっていたが、時論公論 「日銀新政策 デフレ脱却は可能か」NHK解説委員室ブログに詳しくあった(参照)。

(日銀新政策の概要)
この「新成長戦略」を踏まえて打ち出された日銀の新資金供給策とはどういうものなのか。ひと言でいえば、環境・エネルギー、医療・介護など18分野の成長企業を資金面から支援しようと、日銀が低利の融資を行うというものです。

(まとめ)
近く菅内閣が示す「新成長戦略」には、高度成長以来の日本経済を支えてきた自動車産業や電機産業などのように莫大な企業利益や国家への富を生みだすマジックは用意されようもありません。低下を続ける潜在成長力を少しでも回復させるための処方箋と見るべきでしょう。日銀の資金供給策は、そんな日本の財政・金融政策の手詰まり感を反映したものと捉えることができそうです。

そして、昨日税調〔税制調査会)の中間報告があった。

「税調 増税色濃く 中間報告 首相発言追い風に」東京新聞2010年6月22日 夕刊

有識者でつくる専門家委員会(委員長・神野直彦東大名誉教授)が税制改革の課題をまとめた中間報告を提出した。税収の落ち込みを回復するため、消費税と所得税を「車の両輪」と位置付け、国民に負担増を求める増税色を強く打ち出した。一方、法人税の引き下げには慎重な姿勢を示した。

高齢者が増え、現役世代が減る人口構造の変化を踏まえ、「勤労世帯に偏って負担を求めるのは困難。消費税を重視する方向で国民により幅広く負担を求める必要がある」と強調し、消費税率10%に言及する菅首相と足並みをそろえた。

 単純に考えると、所得税が増税されると働く意欲が削がれ、消費税が増税されると消費生活が困窮に追い込まれるだけなので、小野先生のお説のように、税徴収に見合った所得確保が実現できるのなら誰も文句は言わないはずだ。
 気になると言えば、政府や日銀、学者などの見解などの情報はどこかで集約されて、菅さんはそれを全て把握しているのだろうか。していないとしか思えないような発言から、何をしたいのかよくわからない。情報がまとまらない原因がよくわからない。
 よくわからないついでだが、このような財政政策と日銀の金融政策だけではどうにもならないのが経済政策だと思う。これに関して菅さんはあまり触れないが、国民には仕事がない状態が続いている。失業率5%をなんとかしてもらいたい。長期債務が860兆円にも達してしまった現在、増税を言われるのは理解できるが、消費税と所得税の両輪、と、この時期に言及されてしれてしまうのは些か勇み足な気がする。国民感情からはかなりかけ離れたことを政府はやっているようにしか思えない。

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ごま鯖のソテートマトソース(完熟トマトを使ったソース)

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 最近の魚屋に真鯖(マサバ)や真鰯(マイワシ)が並ぶようになったのが嬉しい。さっぱり入らない時は、これら青い魚が恋しくて恋して仕方がなったが、よく考えてみると、今日のような料理では大きな鯖は食べきれないことは明白なのです。かと言って、切り身にすると味わいの違う場所が楽しめなくなるのです。魚は頭から尻尾まで食べないと、食べた気がしないのです。この大きさの点でありがたいのが、ごま鯖です。今のごま鯖のサイズだと30cm前後なので、頭と尻尾を切り取ると、丁度大人一人に半身です。
 あっさりしたごま鯖にはソースでボリュームをつけるのがよいので、オリーブオイルでソテーしてトマトのソースに絡めました。特にパサついているというわけではありませんが、トマトソースを絡めて頂くと非常に食べやすく、パンでも千切ってこのソースをつけながら食べるのもよいものです。また、青い魚にはトマトの酸味や甘味が大変合うので、是非、完熟のトマトがお薦めです。間違ってもこの場合はケチャップは使いません(とかいって、案外美味しいかも)。

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 トマトは、テーブルの上において置いたため追熟して甘くなっています。小振りで(一個が90gほど)ですから、大きく四等分に切って、皮をつけたままみじん切りのにんにくと玉葱と一緒にいため合わせ、ソースに適度なとろみ加減に煮詰めます。横で鯖をソテーしながら、時々トマトのソースに目配りして同時に進行します。トマトが大きい場合は最初に皮を湯剥きにするか、火炙りにして皮を最初に剥いた方が、後で拾い集めるよりも楽です。

材料(二人分)

  • ごま鯖(30㎝強)・・二枚下ろし
  • トマト・・250g
  • にんにく・・1片
  • 玉葱・・1/4
  • オリーブオイル・・小さじ2
  • 白ワイン・・大さじ1
  • 付け合せ野菜・・
  • 人参のグラッセ(☛レシピ)・ブロッコリー

作り方

  1. ごま鯖の頭を落として内蔵を取り出し、二枚に下ろして水で軽く洗い流し、両面に軽く塩を振って10分ほどおく。
  2. この間に付け合せの野菜を用意する。
  3. にんにく玉葱のみじん切りを小さじ1のオリーブオイルで炒め、玉葱が透き通ってきたらヘタを取って、四等分したトマトと白ワインを加えて煮込む。
  4. 3が煮詰まって好みのとろみになったら、丸くなった皮を取り出し、塩と胡椒(分量外)を加えて調味する。
  5. 1の鯖の水分を吸い取り、両面に軽く小麦粉をまぶす。
  6. フライパンにオリーブオイルを引き、中火で5の鯖の皮目を先に焼き、色目がついたら裏返して火を通す。
  7. 皿に付け合せの野菜とソースを先に盛り付け、6の鯖を最後に乗せてでき上がり♪

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2010-06-22

極東ブログ「夫の悪夢(藤原美子)」について

 一昨日届いた「クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語」マーク・ベニオフを読み始め、しばし本の世界に入っていた。本を読み始めるとその世界にだけいられるというのは、ある意味現実逃避なのだが、この時間がなんとも好きでたまらない。途中ニュースから、「バカも休み休みに」というフレーズが何度も流れ、菅首相が自民党のマニフェストをパクったと谷垣さんが怒鳴っていた。目糞鼻糞を笑うの話だわと思って可笑しかった。昨日という日は、それ以外はこれと言って面白い話はまったくない一日だった。このような日には読書に限る。
 極東ブログでもこのところ書評が続いている。ここで紹介される書籍もいつも面白い。昨夜「夫の悪夢」藤原美子の書評エントリー(参照)を読んだだけで寝てしまったが、目をつぶってこの著者の事を考えていた。先日Twitterで藤原ていの事が少し話題になった時、この一族の家系を調べてみていろいろわかったことがあった。
 「藤原」という性は、諏訪には五万といる。それと両角。藤原美子さんの夫である藤原正彦氏は数学者で、新田次郎と藤原てい(作家)の次男である。藤原ていを知ったのは、「流れ星は生きている」からで、この著者で、随分昔に読んだ。戦後の私達世代くらいまではかなり読まれた名作でもあると思う。特に私の母も父も満州引き上げ者で、当時の話を直に聞いていればその凄まじい光景が、この本から浮かんでくる。
 すっかり忘れていた話だが、新田次郎は(にったじろう)はペンネームで、角間新田(かくましんでん)という諏訪の地名から取ったときいている。ここは角間川の谷を挟んだ山間にあり、私の住む町の隣町だ。10分ほど坂道を霧が峰高原に向かって登ると、そこが角間新田だ。ここに実家があり、その坂道を下る途中に諏訪二葉高校、諏訪清陵高校と並んでいる。この高校は、現在は両校とも共学だが、昔は二葉高校が女子高、清陵高校は男子校で、共に県内でもトップクラスに属する進学校ということになっている(らしい)。私はこの土地で生まれたわけではないので、古い話はよく知らない。
 藤原ていは、隣の茅野市の出身で旧制両角。これらの名字は諏訪・茅野では特に多いからか、人を呼ぶ時には、下の名前でないと何処の両角だか藤原だかわからなくなる。そして、長野県が昔から教育県と言われてきているだけに、多くの文学者や俳人、詩人を生み出している。最近ではお笑い系も多いらしい。この二人の馴れ初めは、高校が隣同士だったからだろうか、その辺はよく知らないが、二人は結婚し、満州に移ることになったのだ。死に物狂いで満州から引き上げてきた話が「流れ星は生きている」だった。そのていが、嫁である美子さんにこのように話したそうだ。

「美子さん、正彦をどんなことがあっても戦地に送ってはいけないですよ。そのときには私が正彦の左腕をばっさり切り落としますからね。手が不自由になれば、招集されることはありませんよ。右手さえあればなんとか生きていけますから」

続けて、

 本当の戦争というものを体験した反戦の心というのはこういうものである。それをストレートにぶつけられた著者は、もちろんストレートに受け止めることはできない。そこは簡単な言葉にはならない。このテーマは本書全体に薄く、人が年を取ればわかるように書かれている。

 私の前振りが長くて、それだけで話が終わりそうだが、「夫の悪夢」の著者である藤原美子さんは、藤原ていの次男の夫人であるというだけで読みたくなる本だ。書評の冒頭に、40歳を過ぎたら是非読んで欲しいと評しているこの意味が、なんとなくわかる気がする。まあ、私は既に相当過ぎてしまっているし。
 読書続きだが、とっぷり漬かるのも悪くないかな。早速注文してみることにする。

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ジュジャクと野菜ソースで海老と胸ハムの冷たいオードブル(ほうれん草とにんじんソース:グラッセの作り方)

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 蒸し暑い日が急に訪れ、夕方くったり。冷たくて喉越しのよい野菜中心の何かないかなぁ。と、またしても思いつきの冷製です。そして、にんにくで勢いをつけたいと思いトルコ料理のジャジュクを思い出したので早速取り掛かった次第です。この時、最初は気分は最悪でしたが、彩のきれいなソースを思い浮かべたり、ジャジュクににんにくを入れ過ぎて息子達から顰蹙を買った昔のことなどを思い出して作っているうちに、なんだかお絵かき気分になったほど楽しい料理です。思うに、食欲のないときや、暑さでくったりしているような時は、まず見た目のインパクト。うあっ!とくるような彩りなどから、これなんだろう?という興味が湧いたら食欲に移行できるものです。料理は勿論味が一番と、思っていた頃もありますが、見た目も同列かもしれません。最近そう思うようになりました。

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 さて、作り方ですが、見たとおり、緑のほうれん草ソースとオレンジ色のにんじんソースが両側に、半月のように広がって、中央にジャジュク。最後に一応メイン風に海老の白ワイン蒸しと鶏胸肉のハムです。ほうれん草のソースは、この間作ってストックしていたもので、にんじんソースは、グラッセを作って、じゃが芋の蒸したものを混ぜてバーミックスでガーッと攪拌ものです。この二つのソースは多用できて大変重宝します。
 さて、ジャジュクは、ヨーグルトに擂り卸したにんにくとみじん切りにしたきゅうりを加えたディップのような飲み物です。トルコやギリシャのような暑いところの飲み物なのだと納得です。きゅうりは体を冷やし、にんにくは活力を与えてくれる。そのとおりに元気が出てくる飲み物です。以前失敗した時は、にんにくを入れすぎたので、かなり辛くてきゅうりの印象がなくなってしまったからでした。ここにミントの葉を加えると、本当に爽やかな気分になります。今日はこのジュジャクとソースが混ざり合って、めっちゃ美味しくなってしまった。
 一度に作るのが大変な場合は、ソースを作り置き、分業にするとよいです。

材料(ほうれん草のソース)☛レシピ参照

  • ほうれん草・・400g
  • じゃが芋・・大1個(150g)
  • 鶏ガラスープ・・300cc
  • 塩・・小さじ1)

にんじんのソース

  • にんじん・・200g
  • じゃが芋・・120g
  • 鶏がらスープ・・200cc
  • バター・・5g
  • 塩・・少々
  • 砂糖・・小さじ1
  • 水・・200cc

グラッセの作り方

  1. にんじんを1cmの輪切りにし小鍋に水、バター、塩、を加え、中火でにんじんに火が通るまで煮きる。途中水がなくなってきたらその都度足す。
  2. その間にじゃが芋を半分に切ってラップに来るんで4分、レンジの「強」で蒸して火を通す。
  3. 人参が柔らかくなったら、じゃが芋、鶏がらスープを加え、バーミックス(又はミキサー)で攪拌してポタージュくらいの滑らかさにする。

ジャジュク☛レシピ参照

  • ヨーグルト・・120g
  • キューリ・・1本
  • おろしにんにく・・小さじ1
  • ミント・・フレッシュの場合は葉を数枚、粉末なら小さじ1/3
  • 塩・・小さじ1/2
  • オリーブオイル・・こさじ1
  • 無頭海老(5cm)・・8尾
  • 塩・・少々
  • 白ワイン大さじ1
  • 鶏胸ハム・・100g☛レシピ

作り方

  1. 海老は殻を剥いて背に包丁で浅く切り込みを入れて取り除き、軽く塩を振って白ワインをまぶす。
  2. 1にラップを軽く被せ、レンジの強で約2分加熱して火を通して冷ます。
  3. 鶏ハムを3mmの厚みに削ぎ切りにする。
  4. ヨーグルトに擂り卸したにんにくとみじん切りに切ったきゅうり、他の調味料を加えてよく混ぜ合わせる。
  5. 白い皿にほうれん草のソースとにんじんのソースを向き合うように流し、中央部分にジャジュクを流し、よく冷やす。
  6. 3のハムと2のえびを乗せてでき上がり♪

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2010-06-21

鯵(アジ)三昧:なめろう・さんが焼き・孫茶・片褄焼き

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 アジが新しくてぷりぷりしているのを見かけたので、鯵三昧な献立を考えました。今まで鯵のたたき、カルパッチョとポワレアーリオ・オーリオ・ぺペロンチーノマリネ南蛮漬けつみれ汁一夜干から揚げの餡かけなど様々に料理してきましたが、「なめろう」だけは手付かずでした。漁師料理と言われているそうで、なるほど、そういえば海の近くの町の定食屋さんなどでもいつだったか見かけたことがありました。その日の朝釣れた魚を毎日食べるような地域では、いろいろな食べ方が工夫されて、食卓では目先を変えて魚に親しまれているのだろうと思います。鯵について、昔泊まった夏の宿のことが印象的だったので、少し書いておきます。

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 随分前ですが、能登半島七尾市と能登島大橋で繋がっている能登島の漁師宿に泊まった時のことです。朝から物凄い量の魚の料理で、昼夜の食事の違いがないほどのおご馳走を振舞ってもらったことがあります。刺し身は鯵だけでなく他の魚も盛り付けてありましたが、料理の印象が鯵三昧なのです。揚げ物、焼き物、酢の物、蒸し物の全てが鯵料理なのです。お宿のご都合もあるのでしょうけど、それにしても、その日の朝船で漁にでて取ってきたばかりの新鮮な鯵ですから、それだけでもご馳走です。3泊したのですが、三日間、ずっとこの調子でしたが、まったく飽きがこないのにも驚きました。このことが印象にあって、私は家で鯵や鰯(イワシ)を料理する時には一度に三品くらい作るのです。今日は、三尾を使って三枚に下ろした内の2尾分をなめろうに、残りの二枚を片褄折りにして串を打って焼き物にしました。少しずつ何品も食べると非常に満足できることは承知ですが、予想以上にその賑々しい食卓に満足しました。

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 まずはなめろうを作り、傍らのグリルで片褄焼きをします。出来上がったなめろうを最初にしばし舐め、湿らせた朴葉の上で、なめろうを焼きながら、ご飯を茶漬けにして食べる、と。こんな感じです。因みに、焼くのを「さんが焼き」と呼び、茶漬けは、「孫茶」と呼ぶのだそうです。

材料

  • 真アジ・・3尾(25㎝)
  • 信州味噌・・大さじ1
  • 味醂・・小さじ1
  • 紫蘇の葉・・5枚
  • 生姜・・1片
  • 葱の白い部分・・5cm
  • 割り下・・小さじ2(➠レシピ
  • 朴葉・・1枚a(➠朴葉について

作り方

  1. アジは3枚に下ろし、祖のうち枚は頭の方から皮を引き、残りの2枚は、ゼイゴ(尻尾から腹の途中までの硬い鱗)を包丁で切り取る。
  2. アジと一緒に生姜ンスライス、大葉3枚、小口に切った葱と味醂、味噌も混ぜて包丁で叩く。
  3. 2にやや粘りが出て来たら、残っている大葉と一緒に皿に盛り付ける。
  4. 同時に頭の方と尻尾の部分を重ねるように手で持ち、串を打って固定する。軽く塩をしてグリルで表になる方から焼き、焼き色が付いたら裏返して火を通す。
  5. 最後に割り下を刷毛で塗ってもう一度炙ったらでき上がり♪

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2010-06-20

極東ブログ「神様は、いじわる [文春新書](さかもと未明)」の書評について

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 読み終えてから、しばらくこのエントリー(参照)について書くのをどうしようかという迷う気持があった。こうして書いているたった今も、少し動揺している状態だ。都合の悪い部分から逃げていても始まらない。心に決めた事があって、ここに書き続けたいという一心から、書けない部分を全て伏せてなら何とか書けるのかもしれないという思いのままに書き始めた。
 この本は、既に昨年読んでいる本だ。そして、この書評の冒頭にあるヨブの話なども、極東ブログで紹介のあった「破綻したキリスト」「なぜ私だけが苦しむのか」(参照)から読み、知っていた。本に教えられ、慰められ癒されてきたと言ってもよいかもしれない。そういう意味でも、この極東ブログで紹介される書籍は、私の生きることへの問いや戸惑い、悩みといったことに共感できるものが多くあった。因みに、「僕は人生を巻き戻す」「奇跡の脳」など(これは極一部で、私は紹介されてきた書籍の70%は読んでいる)が、心のやり場に詰まった時に読んだ書籍だ。
 さかもと未明さんが、膠原病の一種である全身性エリテマトーデス(SLE)に罹患していたのを知ったのは、私の親友がこの膠原病にかかってしまったのがきっかけだった。不治の病としても名高いこの病気にかかった彼女とのやり取りにはいろいろなことがあった。人間、生きるか死ぬかという時に、なりふりにかまっていられなくなるもので、彼女も当初は膠原病だとわかるまで時間がかかった。検査入院に無駄な時間を過ごしているだけに過ぎないとイラついたり、ステロイドの副作用でムーンフェイスになってしまったことなど、岐阜に住む彼女の話は、ご主人から時々電話で様子を聞いていた。現在は、信じられないことに、この病気の症状などから一切の異常数値が見られなくなっている状態で、再発もない。この理由は、最後に付記しておくことにする。
 岐阜の友人がこの病気を克服してから一年目に当たる一昨年、うちの会社で働く女性が乳癌にかかり、年頭に摘出手術を終えて仕事に復帰したりする中、私の誕生日をこのブログで知って可愛いケーキを届けてくれたことがあった(参照)。この時に話したことやが印象に残っていたということも手伝って、何かの検索中にこの本の著者の紹介記事に行き当たり、読んでみたのだった。
 何というか。さかもと未明さんが、子どもを持つ親でなかったことを肯定するために書いているのではないかと誤読しそうな部分が印象に残っている。彼女の太陽に対する過敏症のことや、出産に対する異常な恐怖心などは、自分の弱い体を守るための防衛本能だったと気づきいた時に、劣等感から解放され、人の好意を素直に受け止めることができるようになったといったことを赤裸々に綴っている。これは、膠原病を患った友人も、癌手術を受けた社員からも同じような話を聞いていた。啓示として受け止めているような様子だった。これは死と向きって始めて思えることなのだということは、図らずも私も経験がある。これは、最近話したB型肝炎キャリヤー歴のことだ(参照)。20年以上も前の事なので、当時の医療では、かなり厄介者扱いという印象だった。そういった周囲の反応が、これがまたキツイのだ。疎外感、閉塞感などから自分のような人間が何故この世に生まれてきたかと、存在否定になって不安で仕方のない日々が続いた。死病を抱えた人から笑われそうなことだか、抱えるということはそういうことなのだ。
 さて、膠原病を克服した親友は、仙台のある医者にかかってから、記憶だと半年あまりで回復に向かい、膠原病患者が受ける検査の数値は正常になっていった。やや、ムーンフェイスが気になるという程度まで回復した彼女が、久しぶりに我が家に訪れ、その驚くべき回復について話してくれた。膠原病のような免疫性の疾病や癌もその姿を消してしまうという治療のため、全国から患者を受け入れているという医者だか、最初の何回かだけ通院した後、年に2~3回のチェックと15日分の処方薬を宅配で送ってもらって飲んでいる。始めは友人も半信半疑だったそうだが、どの病院に行っても不治の病だと言われていることもあり、駄目元で訪ねたそうだ。
 もしも、ここを読まれて、この病院の情報をお知りになりたいようなら、サイドバーのプロフィールに入って、「メールの必要がある場合」からメールでその旨お知らせください。 

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キルギス騒乱の激化と影響について

 キルギスの騒乱が益々激化しているらしい。バキエフ前大統領は関与を否定してるそうだが、キルギスに残ったその親族の関与が事の発端ではないかという読みが妥当ではないかとされている。騒乱の激化で影響を受けまいと国外に非難する住民が、現在のところ30万人と言われている。他国への影響ということも念頭において、関連のニュースを拾っておくことにした。

➠死者数は十倍に達する恐れも キルギスの民族衝突(CNNニュース

キルギス・オシ(CNN) 中央アジアのキルギス南部で今月10日起きた民族衝突で、同国のオトゥンバエワ暫定大統領は19日までに、騒乱による死者は保健省が発表した191人の十倍となる恐れがあると述べた。ロシア紙コメルサントとの会見で表明した。

民族衝突を受け、ウズベキスタンに逃れたキルギス住民は約12万人とされる。UNHCRは、暫定政府や非政府機関(NGO)の情報に基づき、キルギスの国内避難民は約30万人としている。

➠前大統領派の扇動説に同調 キルギス騒乱で米とウズベク(47ニュース

 キルギス暫定政府は、騒乱は新憲法案の是非を問う27日の国民投票を妨害するためバキエフ派が扇動したと主張し、外国人狙撃兵らも雇われていたと発表。バキエフ氏は関与を否定している。

 昨日もTwitterで、この騒乱が、中国ウイグル自治区へ飛び火しては大変なことになると言う話をした。私は最初気づかなかったが、直ぐにそれが大事だと悟った。

「上海とかまでガスが止まる。“@godmother: ウイグルまで来ると一気に大きな暴動になるような、怖い。何が起こるか本当にわからない。RT @finalvent: ウイグルに飛び火するのが怖い。“@godmother: そういえば、中国から中国籍の人たちの救援機9機を出したそうだけど、中国が介入するのもその程度かな。」 finalvent said:

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 新疆(しんきょう)ウイグル自治区から上海まで、4000kmの天然ガスパイプが通っているのだ。ウイグル自治区は天然ガスだけではなく、石油や石炭は、中国を100年養えるだけの採掘量と言われているほど資源に恵まれている。つまり、隣のキルギスの騒動がウイグルまで飛び火すると、中国全土が影響を受ける可能性を含んでいると言うことだ。これは想像を絶することだ。これに加えてウイグルについて言えば、まだ記憶に新しい昨年7月の暴動だ。この暴動に関して詳しい情報は、極東ブログを参照されるとよいと思う(「ウイグル暴動、雑感」)。
 積年の反目に火がついたとされたあの暴動にも驚いたが、兎に角火がつきやすい。その理由にウイグルでは自らをトルキスタン人と呼び、非常に独立心の強い民族で、そのルーツはトルコだと言われている。そして、その多くがイスラム教徒だ。ここで自然に考えると、イスラム圏のイランやパキスタンがこの暴動に加担してもよさそうなものだ。しなかったのは幸いしたが、不思議でもあった。
 その謎が解けたのは、先日触れた「イラン制裁に対する中国とロシアの矛盾について」で、イラン制裁決議で中国が賛成したにもかかわらず制裁面でロシアと共に他国とは違う見解を出した理由だった。
 中国とは、武器などを介して経済交流があるからだ。イランは、そういった関係がある間は、中国を刺激するということはないのかもしれない。イランやパキスタンを黙らせてしまう中国という国は気味が悪いものだ。

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春菊と油揚げの韓国風お浸し

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 春菊の収獲もそろそろ終りとなるからか、ご近所の畑ではいっせいに刈り取られているようです。(因みに、私の畑のは全滅。種から芽が出ませんでした。)このような時には、玄関先に必ず一山、無言で置いていってくれるお婆様がいるのです。翌朝、温泉で必ず会うことはわかっているので、最近はこのパターンでお礼を伝える始末です。ちょっこし蕾をつけているよなのも混ざっていますが、それほど茎が硬いということでもありません。さて、山のようにあるようでも、料理してしまうと意外に少ないことに気づくのですが、兎に角早く何かにしてしまわないとマズイと思い、お浸しにするつもりで軽く塩茹でしました。目先を変えてみようと思い、今日は韓国風にしてみました。

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 このレシピのことを早速頂いたお婆様に報告すると、直ぐに作ったそうで、美味しかったと感想を頂きました。そういう経緯から、ここでも紹介しようと思いました。実は、桃屋のキムチの素の功績なのですが、あまり思いつかないレシピだと言われたので素直にご意見に従うことにしました。
では、言うほどでもないレシピです。

材料

  • 春菊・・250g
  • 桃屋のキムチの素・・20g(大さじ1強)
  • 鰹出汁・・200cc
  • 油揚げ・・1枚

作り方

  1. たっぷりの水(最初に分量を量っておく)を加熱し、70度まで温度を上げたら水の2%の塩を加え、温度を保ちながら春菊を3~4分茹でる。
  2. その間に鰹出汁とキムチの素を混ぜ合わせておく。
  3. 茹で上がった春菊を水に放って色止めし、固く絞って3㎝に切り揃えたものを2の浸し地に浸す。
  4. 油揚げを熱湯にくぐらせ、5mm幅の短冊に切り3に混ぜ合わせてできあがり♪

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2010-06-19

極東ブログ「クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語(マーク・ベニオフ、カーリー・アドラー)」の書評について

 極東ブログ「クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語(マーク・ベニオフ、カーリー・アドラー)」の書評を目にした途端、ジュルリ、泣かせてくれた。この書き出しがなんとも裏寂しい。

自分の人生の時間に歴史の暴風が通り過ぎることがある。しかし幸か不幸か巻き込まれもせず私は取り残される。そのことを確認するために静かに本を読む。心を静めるために。セールスフォース・ドットコムとマーク・ベニオ氏の物語「クラウド誕生」(参照)を私はそう読み始めた。しかし、心揺すぶられる物語だった。

 私達は昭和の同じ生まれで、ポスト団塊世代のちょっと後の生まれで「しらけ世代」と言われている(「しらけ世代のことfinalventの日記 参照)。この事を説明するために遡ると一冊本が書けるほどになるので、簡単に言うと、やらされ感が強く自己主張を抑えられたことや、上の世代の横暴にうんざりして育ったのがしらける原因だ。この事がこの書評の出だしと何の関係があるかと言うのは時代をくぐっていないとわからないことだと思う。
 幼い頃、果敢なくも、小さな将来への夢や希望は誰しも抱くものだ。卒業文集の「将来の夢」みたいな、あそこに書いたようなことだ。そのまま夢に向かって達成した同級生に、かなり有名なアナウンサーやディレクター、エッセイスト、デザイナーがいて、活躍の程は影から応援している。それが彼らにとって幸せな生き方の場になっているかどうかは知る由もないが、傍目には成功していると言えると思う。そこへもってきて私はというと、へタレのグループかな。色々なことをこなしてそれなりにノリノリの時期もあったが、人を蹴落としてでも登るというようなガッツがなかった。そういうメンタル面での競争に頗る弱い私なのだ。スポーツも軍隊のような関係にうんざりで、先からのお誘いには全て応じられなかった。そういう自分に満足はしていなかったし、どちらかと言うとオチこぼれ感が強かった。
 若い頃の挫折ではあるけど、ここから未だに這い上がった気がしていない。あの時代に戻って、あの場面で自分を受け止めることをしなければきっと埋められない大きな穴なのだと思っている。どうせ理解されないのだからと、自分を嗜め、尚且つ卑屈にだけはなるまいと生きてきた。時々、自分に言い訳するのもさもしい事だと咎める、厳しい生き方もしてきたかもしれない。
 さて、何が関係あるかだった。昔に戻れないやるせなさに泣けるのだが、著者は、東京オリンピックの年に生まれたそうだが、日本は、この東京オリンピックを境に急成長したのだ。丁度今、NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」の設定が同じ時期だ。率直に言ってしまうと、日本の高度成長期以後に生まれた若者は、潰しが効かない人が多い。夢は持つが、達成しないではいられないというようなエネルギーはない。特に会社や自営の家は、親が戦後頑張って築いた家業を苦労なく継ぐだけで一国の主になったのだ。時代を同じくして生まれ、比較的恵まれた家庭に育ったと思われる著者が、ダライラマとアインシュタインのモノトーンの写真を貼って"Think Different(違う考え方をせよ)"を座右の銘にしてきたとは・・・。この違いに、心、動かされるものがある。彼自身が人と違う生き方をしてきたのだろうということは想像がつくことだ。
 パーソナルコンピューターで、私が最初に購入したのはIBM社製だった。Windowsの前のドスだった。まもなくMicrosoftの金儲け開発の波に乗って、相当授業料を注ぎ込んできた。いつだったか、これ以上ソフトの開発が進んでPCの買い替えやらメンテ、メモリーの増設などに振り回されるのなら、もうNetはまっぴらだと思った矢先だった。が、現在、GoogleChromeになんだか救われている。クラウドの登場で、気持も軽くなった。
 そうか、この開発者のサクセスストーリーなら是非読んでみたい。そう思って、早速注文した。紹介ありがとう。

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「ダルフール危機は終わったのか? 」この悲劇について

 「finalventの日記」でクリップされていたダルフールに関する記事が気になった(参照)。

➠「繰り返すダルフールの悲劇 」ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト参照

 和平も束の間、戦闘の激化で5月の犠牲者は約600人に上ったが、世界はもうあの悲劇を忘れたようだ

 人道危機は深刻で、「紛争地域への支援が圧倒的に不足している」と、国連の報告は警告している。国連の推定では03年以降、ダルフール紛争による同地域での死者は30万人に上り、260万人の難民が発生している。犠牲者数が増加した程度では誰も驚かなくなってしまったのかもしれない。

 このダルフールの危機に関しては、極東ブログが一番詳しくその様子を長きに渡って伝え続けてきているのではないかと思う。この問題は、本当にニュースで報じられることも少ない。日本が報じない理由に、中国がスーダンに武器供与していることに配慮しているのではないかということらしい(極東ブログ「ダルフール危機は終わったのか?(参照)」)今回私が気になったのは、何かをきっかけにまたこの騒ぎが起こるのではないかという予想通になってしまったそのきっかけは何か?という疑問と、サッカーのワールドカップが、同じアフリカ大陸である南アフリカ共和国で開催されているという片やお祭り騒ぎの中で起きている悲劇だからだ。これをいうと、世界には矛盾だらけなので一つを取り上げてもどうよ、という矛盾が自分の中に即座に起こる。このところ触れているキルギス問題などを含めて、キリのない話だ。ただ、キルギスとダルフールの騒動は異質だと思う。キルギスが貧困に起因する民族間の争いが元になっているのとは違い、ダルフールは明らかにジェノサイドだ。そして、ジェノサイド条約によってこのような国民・人種・民族・宗教上の集団を殺害し迫害することは守られるべきなのだ。それが、公然と未だに行われているというのは、世界に起こる悲劇なのだという認識に立つと、関心がないでは済ませたくない。サッカーでボールを蹴っちゃいけないという問題でもないが、気持のざわめきを感じる。ヘタな正義感なども持ち込みたくない話だ。
 今年2月に一旦平和に向けた枠組みが組まれ、停戦が期待されていただけに、むしろ激化しているというのは不本意な状況だ。だが、このような状況を予言するかのような示唆が既に極東ブログ「ダルフール危機は終わったのか?」(参照にはあった。

ワシントン・ポスト紙は25日付社説「Sudan truce offers some hope for peaceful change」(参照)で、まさにそこを問いかけている。

バシル大統領は、このままおとなしくしているのだろうか。どうもそうではないようだ。

The potential for violence in all this is enormous. Fighting along tribal lines is growing in the south, along with accusations that the fighting is being fueled by Mr. Bashir's government.
全体として暴力の潜在性はかなり大きい。南部では部族間の戦闘は拡大しており、その戦闘をバシル政権が焚きつけていると非難されている。 ワシントンポスト(参照)

 南部独立を阻止するために、バシル大統領は、また酸鼻な戦闘に持ち込もうとしているのかもしれない。こうした挑発がダルフールに及ぶ可能性もある。
 米国オバマ政権は現状、当面のスーダン大統領選挙が民主的に実施されることを期待しているようだし、バシル大統領の再選を阻止することが好ましいわけもない。米国としてはバシル政権を安定させ、とりあえず南部の独立という道筋を付けたいのだろう。
 ダルフール危機は終了したのか? こうした文脈で考えてみると、まだそのようには到底思えないのではないか。

 今回の騒動がバジル前大統領の挑発から起こったことかどうかは定かでない。
 ダルフールが抱える問題は、今の日本では考えられないことだが、一権力者の力で国民を殺害するというようなことは、日本の天皇心性時代にはあったことだ。そう遠い昔の話でもない。救済がまず第一の問題だが、この問題を取り上げようとすると、歴史の深層部分に触れることになり、思いがけないことを知ることになる。

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蛸(タコ)ときゅうりの和え物:酢の物の考え方

 信州の高原の気候とは言っても、このところ夏日を思わせる暑さで、交わす挨拶は「暑いですね」から始まります。30度を越えるような地方では、暑さを凌ぐのにきっと大変な思いをされていることでしょう。

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 娘と久しぶりに電話で話し、ここにある夏のさっぱりレシピは殆ど作ってしまったらしく、何か他にないのかと言うことでもないですが、お弁当に素麺のようなサッパリとしたものをどうやって職場にもって行くのかなど話し合ったところです。そういう話の流れもあって、今日はタコのさっぱりした和え物です。酢を少し加えて酸味はありますが、三倍酢ほど強くない味付けです。一日汗をかいて帰宅した時に、あまり味が濃くない方がかえって食が進みます。また、刺し身のように単品だとご飯のおかずになってしまいます。単純にこの方が良いような気もしますが、経験上、このご飯を噛むのが億劫になるようなことが食欲減退状態なのです。そこで、汁気の多い和え物で、優しい味付けの酢の物はどうかと考えてみました。
 実は、一昨日の夕刻、畑で1時間ほど草むしりをして、汗をかいてクッタリした時に、どのようなものが食べたいかと考えてついたのです。食べやすかったのでレシピを起こしました。

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 タコは味見をして下茹での塩加減を感じておき、全体の味付けの時に、味付けのバランスを調整します。時々塩辛いのに当たることがありますから、その場合は、水にさらして塩抜きします。
 きゅうりは蛇腹に切って塩水に15分ほど浸し、しんなりしてから硬く絞って千切ります。丸ごと乱切りする方法もありますが、しんなりするまでに時間がかかるので、蛇腹がお薦めです。
茗荷を斜めに刻んだら、後は予め混ぜ合わせておいた調味液で和えるだけです。

材料

  • タコ・・100g
  • きゅうり・・1本
  • 茗荷・・2個

調味料

  • 鰹出汁・・100cc
  • 白醤油・・大さじ1.5
  • 酢・・大さじ1
  • 味醂・・小さじ1

作り方

  1. きゅうりを蛇腹に切って水400cc、塩大さじ1(分量外)に30分ほど浸して、きゅうりをしんなりさせる。
  2. その間に、タコの肉厚の部分はスライスにし、足の先端部分は乱切りにする。
  3. 茗荷は斜めに薄くスライスする。
  4. ボールに調味液を混ぜ合わせておく。
  5. 1のきゅうりを適当な大きさに千切り、2のタコ、3の茗荷と一緒にボールの調味液で和えたら出来上がり♪

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2010-06-18

極東ブログ「菅政権はいかにして鳩山政権のように自爆するか」しないためのたった一つの方法

 極東ブログの今日のエントリー「菅政権はいかにして鳩山政権のように自爆するか」(参照)は、まるで裂きイカのような味わいが後から来る。とはいえ、結論から言うと、菅流政権も鳩山政権同様自爆すると、そう申している。今のイケイケ増税ムードで、右も左もわけのわからなくなっている中から石が飛んでくるというものだ。と、はてブのコメントを見るに今回はひどくない。なるほど、これは、菅さんはそれほど強い支持を得ているからだという事のだろうか。ここまでは、味が出るほどのことはなかったが、読み終わってからなんとなく矛先がこちらへ向いているのではないかという気がしてきた。というか、今朝ほど私が書いたエントリー「日銀流理論」から日銀総裁白川氏について考えてみる(参照)に何か問題でも?という自問と、繋がりようのない日銀の話が気になってきたのだ。つまり、日銀にも期待できない、菅総理にも期待が持てないとなると、これでは日本は終りではないかと自ら諦めたような結論になってしまったと思えた。そこで、少し検討してみたとおり記しておくことにする。まず、今朝の極東ブログの説明による菅政権の命取りとは?

 しかし、どういう意見があろうが、デフレ時に増税をすれば経済はへこむ。経済学にはいろいろな考えがあるが、短期的に見るかぎり、これは物理法則と同じレベルの問題だ。意見が分かれるとすれば、中長期的に見れば、ということで、増税の第三の道で日本が再生するとかまったく無理というものでもないだろう。
 問題は、短期的に経済がへこんだとき、日本国民は菅さんを信頼できるのか?ということだ。それができるなら、地雷は起爆しない。

 赤貧の生活を強いられても、菅さんさえ日本の総理として頑張っていてくれたら厭(いと)いはしないと、菅さんに命を預けられるのか?と。まるでNHKのゲゲゲの女房だが、今時そのような殊勝な国民はいないだろう。政府が戦後の日本に戻っても、国民の体質までは戻らないと思う。もう一つの命取りは、ポール・スカリーズ(Paul J. Scalise)氏の16日付けニューズウィーク寄稿「Kan’s Megaproblem」の日銀の造幣案に対して以下のような解釈だ。

 菅氏は財務相時代に金融緩和策に失敗しているのだとスカリーズ氏は見ている。ここは多少微妙かもしれない。私はそもそもそんな能力、菅さんにはないと思っている。しかし、結論は同じ。自民党流の劇場政治で増税をしゃべりまくるしかないだろう。大手紙も同調しているし、しゃべり甲斐がある。戦時体制みたいだが。
 かくして、痛みによく耐えた、という劇場政治の再現で、菅政権は生き延びるのだろうか。
  それだけのカリスマが菅氏にないことはすでに証明済みのようにも思える、ということは、この政権も自爆で短命に終わる可能性が高いということだ。
 別段、こんな政権終わってしまえとかまでは、まるで思わない。それでも、ハリ・セルダンの心理歴史学で決まったコースを日本帝国が取るのを見ているだけの無力感に襲われる。あー、小説では帝国の再生であったな。

 これはもう文学の世界だ。そういう妄想めいたところからの発想でしか、この政権のぐるぐる回るような繰り返しの失敗を証明できなくなったと推測した。ここだ。ここで、そんなことを妄想している場合じゃないと、びんたをもらった。
 日銀の白川総裁と「日銀流理論」の関係について、誰が総裁であろうと日銀は日銀。その考えが変わらない理由をはっきりと今朝のエントリーに書いてしまったことを思い出した。別段悔いてはいない。だが、議論の余地をまったく残さない書き方をしてしまった感に苛(さいな)まれ、日本の将来には希望が持てなくなってしまった原因だ。実は、毎日いろいろ書いているのは心配だからであって、何か道はないものかと「ない」と思いつつも模索しているのです。
 学習院大学・岩田規久男教授の話(参照)によると

日銀がインフレターゲットを導入しないのは、日銀流理論がベースにありますが、それは建前です。本音は、日銀ははっきりとした数値目標を出したくないんです。数値目標を出せばそれに対する責任が生じ、達成できなければ責任を取らなければいけません。それがいやなわけです。これが日銀の本音です。
―― 1998年に日銀法が改正され、日銀は独立性を保証されました。これにより、金融政策は日銀の専管事項となり、政府が口出すことが事実上、不可能になってしまっています。 

 この本音が総裁の性格と一致な部分なのかもしれないが、さらに読み進めると政府主導でできる唯一の方法が書かれている(実は私は今朝寝ぼけていて見落としていたのだ、デヘ。)

しかし政府が動けば可能です。日銀法を改正すればいいだけですから。そのためにも、デフレがすべての元凶であることに気づいてもらわなければなりません。

 何故これができるかというと、中央銀行の独立性には二種類あり、目標設定の独立性と手段の独立性があり、後者に関しては政府が中央銀行と相談の上で決定し、中央銀行が決めたやり方でその目標達成をするということだ。

 中央銀行の独立性には2種類あります。一つは目標設定の独立性。もう一つが手段の独立性です。このうち、手段の独立性は認めるべきだと思います。しかし目標については政府が決める。もちろんその過程においては政府と中央銀行が相談するのは当然ですが、最終的には政府が目標設定を行う。中央銀行はそれに基づいて、自分たちの決めたやり方で目標を達成する。もし達成できない時は説明責任が生じますし、さらには進退を問われることになる。ところが現在は、目標設定、手段ともに日銀に独立性を与えてしまった。これは間違いでした。

 現在の問題は、この両方を日銀に与えてしまったことだ。ということは、取り返せばよいわけだ。先に触れた「日銀法の改正」こそがデフレの突破口であると。
 菅さんがこのまま増税を繰り返し繰り返し唱えて、極東ブログの示唆の通り自爆の道まっしぐらに進むのであれば、潔く日銀法を変えるくらいの旋風を巻き起こしてもよさそう。カリスマはないが、「これだっ」と思えるかどうかだけの話ではないかと、そのように思う。以上が、裂きイカの味わいということで。

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「日銀流理論」から日銀総裁白川氏について考えてみる

 今朝Twitterのラインをチェックしてみると、この情報にまず釘付けになった(ログが削除されたのかソースはない)。「 日銀総裁への公開書簡http://www.toyokeizai.net/shop/etc/legend_letter.html」だった。この書簡のことを調べると、書いた主は浜田宏一氏で、若田部昌澄・早稲田大政経学部教授、経済評論家の勝間和代氏による共著『伝説の教授に学べ!本当の経済学がわかる本』(東洋経済新報社刊、今月24日発売)の冒頭に掲載されているそうだ。「日銀が国民を苦しめている」経済学の重鎮、白川総裁を一喝 2010年6月17日(木)17時0分配信 夕刊フジ
 浜田宏一氏(米コネティカット州ニューヘイブン・イェール大学経済学部)が、かつての教え子である日銀総裁白川方明氏に宛てた書簡とあれば、それだけで興味をそそられた。理由は、「結局、菅さんを上手く誑かす官僚と、石橋を叩いて、叩いて、叩いて渡らない日銀の綱引きかぁ。」(参照)と、私自身がやや冷ややかに見ているからだ。
 さて、この書簡に目を通してみての率直な感想は、経済学者としての信念というか、学者魂のような熱いものを感じた。大きな父というべきか。白川氏に対する風評と言えば、「日銀流理論」に染まったとされていることだが、このことを書簡で批判しているとは感じなかった。むしろ、国民を苦しめているとしたら、それを改めたらどうかという程度の書き方だと思う。

 そのときに湧いた疑問は、「なぜ、このようなすばらしいお人柄と、『ゼロ金利解除』を強引に行うような円高志向の政策観が共存できるのか」ということでした。いま起こっている疑問は、「貴兄のように明晰きわまりない頭脳が、どうして『日銀流理論』と呼ばれる理論に帰依してしまったのだろう」ということです。

「聡明(そうめい)な(白川)総裁のことですから、デフレと不況に苦しむ国民の立場から、その原因となっている(日銀の)緊縮金融政策を改めてくださることを願っています」

 などと引用してこの書籍の紹介をしたいのではなく、このことを知って直ぐに思い出したのが、先日の「極東ブログ「財務省の仕込みは完了?(参照)」ラジャー( ゚_ゝ゚)ノ ホイ」(参照)で気になっていた、政府と日銀の今後の経済対策についての関心に他ならない。この中で、フィナンシャルタイムズのマーティン・ウルフ(Martin Wolf)氏の投稿記事によって日本の経済問題解決策に4つ(実質2つ)の提案があったのが、

3は、インフレ状態を作って3%まで達したと仮定することで議論を展開している。4では、3の状態になってから始めて政府は増税をせい、と言っている

 これは正に、浜田氏が白川総裁に提案している金融緩和政策だ。夕刊フジでは次のように報じている(参照)。

 日銀がとるべき政策として、(1)短期国債の買い上げにとどまらず、長期国債や場合によっては社債、株式などを実質的に買い上げる(2)財務省がドル資産を買う介入を行う際、日銀は国内効果を相殺しない政策をとること-などを挙げ、(1)の対応が現実的としている。

このようなことは誰でも言っていることで、今に始まったことではない。日銀に対する私個人の不信感を話してもしたがないが、市場にカネがないため生活に活気が出ない上、預金を切り崩して生活を維持するようになったら益々経済が停滞する。このデフレスパイラルを何故、日銀は打破しないのかというのは本当に疑問だった。その理由が先にも触れた「日銀流理論」なのだろうか。この「日銀流理論」とはどういうことなのか調べてみた。

「日銀流理論」とは何か。私のみるところ、それは「一連の限定句」、平たくいうと「できない集」である。つまり、原則として日銀は民間の資金需要に対して資金を供給しているので物価の決定についても限定的であり、とりうる政策手段も限定的であり、政府との協調関係も限定的であるべきというものである。(白川日銀総裁の「出来ない集」
若田部昌澄 早稲田大学教授 )Voiceプラス

 これは、共著である若田氏の話だが、学習院大学・岩田規久男教授の方がわかりやすい。

 日銀流理論とは「日銀当座預金や日銀券の増減は民間の貸し出しの増減によって起きるものであって、日銀が直接統制に訴えることなしには日銀当座預金と日銀券の残高を金融政策によって操作することはできない」というものです。
 つまり貨幣の流通量というのは民間の需要に基づくもので、中央銀行がコントロールすることはできないというのです。(デフレを放置し続ける日本銀行は、もういらない)

 わかったような、わからないような。直感的には、日銀は経済政策を持たない、又は行使しない性格の金融機関だとでも言っているように読める。日銀という組織の中に在籍する限り、そのトップであれ、それが誰であっても、経済のコントロールを期待できる機関ではないのではないかと思う。本当にこの「日銀流理論」に則っているのかどうか、白川さんご自身の考えを聞かせて頂きたいものだ。また、浜田宏一氏を、恩師との関係とするのか、学者同士の議論と展開とするのか、そこは切り離して見守りたい。
 この著書のことで少し気になるのは、この本の共著といい、日銀総裁への書簡といい、なんとなく話ができ過ぎの感じがする。かと言って中身を批判するものでもないが、今流行の売り出し方のようなところがなんとなく安っぽさを感じる。権威ある経済学者の著書であれば皆関心を持って買うと思うのですが。イメージで買われる本はそれだけの読者しかつかないと思うので、なんとなく勿体無い感じがするのは私だけかな。

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黄色いじゃが芋(インカの目覚め)でキッシュと肉餡かけ


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 「インカの目覚め」というネーミングのじゃが芋を見つけた。これは、前から聞いて知っていたのですが、最近のじゃが芋の品種改良に料理がついて行かれず、後回しになっていた品種です。今年、私の畑にも4種類のじゃが芋を植えていますが、この種類は人気があるせいか品切れなので、丁度よい味見になりました。
 表面はつるんとした黄褐色で、実色は真黄色で持った感じの質感はずっしりとします。きめの細かい質感で、料理に入っているとジャガイモだとは思えない色艶です。食べてみると、いわゆるジャガイモ臭さのないホクホクした栗のような食感で、甘い。そうかといって、薩摩芋程の甘さはなく、正真正銘のジャガイモなのです。今日は、このジャガイモの特徴に合わせて作ったジャガイモ料理の紹介ですが、新メニューではありません。既にレシピのある生地を使わないタイプのキッシュ(参照)と、ジャガイモの鶏肉餡(参照)を作ってみました。

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 キッシュは、長島茂雄さんの奥様亜希子さんの「私のアメリカ家庭料理」(参照)から拝借した「Impossible Quishe(まさか!のキッシュ)」というタイトルの、生地を使わないタイプのキッシュです。ホントにまさかと思うような出来具合になります。Twitterでもキッシュの生地のないタイプを好みだという方から反応を頂きましたが、食事としてキッシュが一皿だとちょっと寂しいかという折にはこのキッシュがお薦めです。加える野菜は何でもありで、蒸したり焼いたり炒めたりした野菜を具に、解き卵に生クリームと出来合いのパンケーキミックス粉やクッキーミックス粉を少し加えて生地をしっかりさせ、混ぜ込んだら型に流して焼くだけです。本来のキッシュなら台になるパイ生地を予め焼いてから具を流し込んで焼くので、手間は半分以下です。それでこのようなImpossible ありえないQuisheキッシュという名前がついたという話です。

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 また、じゃが芋の肉餡かけは、同じことの繰り返しになりますが、電子レンジでじゃが芋を蒸している間に、出汁で肉を煮で煮て火を通し、玉葱などの野菜を加え、味付けして最後にじゃが芋を加えてとろみをつけます。この方法は、じゃが芋を煮込まずに餡を絡めて食べますから、じゃが芋の味が満喫できるのでお薦めです。
 野菜の組み合わせなどを楽しめるとよいと思います。材料は参考までにどうぞ。

材料(キッシュ)

  • ほうれん草・・400g(1束)
  • インカの目覚め(じゃが芋)・・1個(100g)
  • ベーコン・・50g
  • 生卵・・3個
  • 生クリーム・・100cc
  • クッキーミックス粉・・大さじ1
  • バター・・5g
  • 塩・胡椒・・適宜

材料(じゃが芋の鶏に餡)

  • インカの目覚め・・3個(300g)
  • 鶏挽肉・・150g
  • 新玉葱・・小2個(150g)
  • 絹サヤエンドウ・・10本
  • 鰹出汁・・300cc
  • 砂糖・・大さじ2
  • 淡口醤油・・大さじ2
  • 白醤油・・大さじ1
  • 片栗粉・・大さじ1(同量の水)

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2010-06-17

極東ブログ「キルギス南部民族衝突の背景」で感じたこと

 今朝、Twitterラインで拾ったキルギス関連のニュースクリップ(参照)が気になった。目を通したが、こういう問題に疎いせいか、例えば、大火事になってから火元に燻りの原因を見つけ出すような感じがして、私はこういうことを掴むのに難かしさを感じていた(参照)。他国のことだからというわけではなく、戦争や暴動というものを身近に感じてこなかったままの自分で、どうも話が遠い。なんとなくそのままにしていた矢先、先ほどエントリーされた極東ブログによって、何故この騒動が繰り返し起こるのかその背景がかなりはっきりしてきた。また、新たな思惑についても地図上での説明に納得できた。覚書のようになるが、少しまとめておこうと思う。まず、指定のリンク先Newsweekの「キルギスで民族間衝突が起きるワケ」では、かなり詳細に説明されている。ここからごく一部を引いてきた。

民族間の緊張が続く南部ではこれまでも衝突が日常的に起きてきたが、そもそもキルギス系とウズベク系住民は何をめぐって争っているのか。

理由は金だ。キルギス南部は経済的に停滞している地域で、平均年収はキルギス全体の平均2150ドルの半分以下でしかない。この地域では、ウズベク系住民の方がキルギス系よりも裕福で、あこぎな商売で財を成しているというイメージが定着している。

不況や政権交代、民族間の犯罪といった些細なきっかけで、職のないキルギス系の若者が武装し、暴徒化して街に繰り出すようになった。

両民族は長年にわたって互いへの憎悪を除々に募らせてきた。キルギス系住民の多くはウズベク系をカネの亡者とみなしており、キルギス系をだまして富を築いているとみている。

 一方のウズベク系は旧ソ連時代、キルギス政府から抑圧されたことに不満を感じるようになった。ウズベク語の学校は非常に少なく、政府はしばしばウズベク系の農場を接収してキルギス系の高地住民が低地に移住するための住居を建設した経緯がある。

 やはり「貧困」が背景になっているが、不思議でならないのは、そこから生まれる不平等感を払拭する術を何故考えないのだろうか。このような無意味な争いに、終止符を打ちたいとは思わないのだろうか。これが解決できないから騒動が起こっているので当たり前のことを言ってどうするといわれそうですが、単純にそう思うのだ。
 バキエフ前大統領は、4月の騒動で国外追放になり、南部地区へ逃亡後ベラルーシに現在亡命中だ。逮捕により拘束されているのはバキエフ側の者で、この暴動に関与していることについて現在供述を始めているそうだ。概ねバキエフ側の活動によるものだとしている。そして、民族間の騒動以外の力が外部から加わっているのではないかとする、ファイナンシャルタイムズの懸念が気になった。
 地図を見ると、今回の騒動が起きたオシ(都市)は、フェルガナ盆地にあり、同盆地にイスラム教戦闘員拠点(国際テロ集団)がある。また、北東部のキルギスタンのマナスには米軍基地があり、アフガニスタンにおけるNATO作戦の要所になっているというのだ。この接近した中に緊張を感じてならない。何か起こっても不思議はない位置関係だ。これに関しては、NHK解説委員の石川氏もファイナンシャルタイムズ紙も言及を控えているようで、詳細はわからない。つまり、繊細な事柄だけに軽弾みな発言は禁物なのだと思った。

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トマト ドルマ(冷ご飯を詰めたトマトのオーブン焼き):極東ブログからトルコ料理

  トマトが旬を迎え、甘酸っぱい最高の時期のためのエントリーにしようと、ずっとそのチャンスをうかがっていた料理です。最近トルコとイランの関係を取り巻く周囲の国々がなんとなく殺伐としたムードになってきたようなので、箸休めのつもりでこれでも作ろうと時期を早めたのです。そうは言っても、トマト自体美味しいですし一年中食べられるので、旬に拘るのもナンセンスだと言われそうな話です。この料理は、ちょっと大切にしたいわけがあるのですが、それは内緒。

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 この料理を知るきっかけになったのは、大昔、ロンドンのトルコ料理の店で、野菜料理のメニューからランダムに選んで食べた時です。もうすっかりこのことは忘れていたのですが、極東ブログのエントリーで、これもまたかなり前の話になりますが、見つけた時にいつか作ろうと思ったのでした(参照)。エントリーに書いてある通り、いろいろな味付けやアレンジを楽しむ料理のようで、作り手によってもアイデアが豊富なお料理だと思います。トルコやギリシャ料理では、このタイプの料理が多く、作り方のパターンは似ているので再現しやすい料理だと思います。
 レシピがここから一人歩きをするのも何なので、一部を転記させてもらいます。

 

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 トマトの上部をフタになるようにすぱっと切って、トマト本体のほうの中身をスプーンでくり抜く。これでトマトの入れ物ができる。トマトの中身は別に取り分けておく。
 トマトの中身だが、この果汁に冷や飯と細切れのベーコンを混ぜる。このとき、あまり果汁が多いとべちゃっとなるので、多めの部分は芯の部分と一緒に取り出しておく。
 冷や飯とベーコンとトマト果汁をちょっと味見して塩味が足りなさそうな気がしたら塩を入れる。バジルとかオレガノとかハーブを入れてもいい。
 これをトマトに詰めてトマトのフタをして、オーブンで焼く、200度20分くらいでいい。適当。たぶん、オーブントースターでもできると思うけど、汁がこぼれないように入れ物に入れて焼くといい。
 焼き上がればお終いだけど、さっき取り分けた残りのトマトの中身と果汁は簡単に煮詰めるとトマトソースになるので、これで缶詰のイワシでもちょっと煮るとおいしい。
できあがり。
 食べきれない分は残して冷蔵庫に入れて、あとで冷えたのを食べてもおいしい。

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 そうなんです。冷めるうちにトマトとフィリングがすっかり一体化して、プディングのような食感になるのです。今回は小振りのトマトをころころ作ったので翌日のお弁当用にしました➠参考

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 以上です。トマトが倒れないように、エッグスタンドの代わりに使っている瀬戸物の輪っかを、座布団のようにしてトマトを置きました。ご飯の詰め物が少し余ったのでアルミカップに置いてチーズを乗せ一緒に焼きました。で、トマトをオーブンで焼いている間に、残ったトマトのヘタを除いてみじん切りにし、これで手羽先のにんにくソテーを炒めました。トマトが煮崩れてソースのように絡んだら出来上がりです。これが絶品で、甘酸っぱくジューシーなトマトのドルマを食べながら、骨付きの肉を手で食べるのはなんとなくワイルドな感じがしました。
 この夏はいろいろなバリエーションを試してみたいと思います。

材料

  • トマト・・5個(500g)
  • 冷ご飯・・茶碗1杯(湯炊きの冷凍がgood)
  • 鶏挽肉・・40g
  • 塩・・小さじ1/2
  • 胡椒・・少々
  • オリーブオイル・・小さじ1
  • 手羽先・・6本
  • にんにく・・1片
  • 付け合せの野菜

作り方

  1. トマトを横に置いて1cmほどのところでヘタをすっぱり切り離す。
  2. スプーン(メロンやグレープフルーツ用のがよい)でトマトの中身をくり抜き、果汁と身は別々にして取り置く。
  3. 冷ご飯と果汁、鶏の挽肉を混ぜ合わせ、塩と胡椒で味を調える。
  4. オーブンを200度に上げ20分焼く。※米汁がこぼれた時の対応にトレーや入れ物に乗せて焼くとよい。
  5. お湯を沸かす。
  6. 手羽先の先端を切り落とし、骨の間に包丁を入れて二つに分ける。※手羽先を立てると切りやすい
  7. 手羽先を笊に上げて熱湯を回しかけ、余分な脂を落とし、水分を拭き取って塩・胡椒(分量外)をする。
  8. フライパンににんにくのスライスを載せて香りを脂に移し、手羽先の皮目を下に置いて焼き色がついたら裏返して全体を色よく焼く。
  9. 残しておいたトマトを細かく切り、手羽先に加えて煮る。
  10. 水分が飛んだら出来上がり♪

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2010-06-16

極東ブログ「財務省の仕込みは完了?」ラジャー( ゚_ゝ゚)ノ ホイ

 今朝飛び込んできたTwitter情報「Just Do It」と唱えるだけでは日本には効かない」(フィナンシャル・タイムズ 2010年6月9日初出 翻訳gooニュース デビッド・ピリング)を読んでいて、海外のジャーナリストの着眼点には鋭いものがあるものだと感心した。

何をすべきなのかはみんな分かっている。あとは、実行できるだけのガッツあるリーダーさえいればいいのだ——と、日本についてはよくこう言われる。しかしこの言い分には見るべき点がほとんどない。

 と、こう始まっている。既にこれで何を言っているのかとおかしくなる。何をすべきなのかとは、何?実行できるガッツあるリーダーって、菅さんのこと?そんな馬鹿な!から読みに入ったのだが、やはりおかしい。いえ、書いてある内容は概ね当たりだし、日本が今日明日どうこうなるほどの深刻な経済状態ではないとしているのも、そうだと思う。ところが今の日本が立ち上がるには、やってみたことのない政策を思い切ってやることが必要だと挙げている政策がインタゲ(インフレターゲット)だ。私も賛成。高橋洋一さんも賛成。極東ブログの弁ちゃんも賛成。そして、このコラムはここで終わっている。
 結局、この話は実現性のない話と受け止めるしかない。菅政権は政策上はインタゲをするどころか、増税してますます逆行に走るつもりだ。外国からとは言え、今頃そんなことを言っても始まらないと、なんとなくがっかりな気持に追い討ちを掛けられただけのような気分だった。
 そして話はここから面白くなるのだ。この後、極東ブログでエントリーが挙がった。「財務省の仕込みは完了?」財務省と聞けば、菅総理が最近仲良くしているらしい。あったりまえだ。経済に弱い菅さんが「消費税10%に増税」とか「強い財政」を言い出した所以だ。それは財務省の仕込み?だとでも言うのか。何それ?というのが私の疑問に残った。
 ところが、そう思ったのもつかの間で、矢継ぎ早やのようなフィナンシャルタイムズのマーティン・ウルフ(Martin Wolf)氏の投稿記事によって解決策が展開しているというので驚き。ま、そう来なくっちゃ!と救われたのは私だった。ところが、その展開は私が疑いもしない裏の話だった。男性は、こういう刑事コロンボ系のストーリーが好きね、という感じがする。話の展開はこうだ。
 解決策に4つあり、1と2に冗談を入れてきて3と4が本命だという回りくどい話だ。だた、瓢箪から駒というかヘタをするとその冗談のような顛末を見るよと、侮るなかれ的な示唆は感じる部分だ。結局、3は、インフレ状態を作って3%まで達したと仮定することで議論を展開している。4では、3の状態になってから始めて政府は増税をせい、と言っている。なるほど、わかりやすい。だが、ここから話はコロンボ風味となる。

 結論からいうと、ウルフ氏の議論はネタなのかもしれない。
 (3)(4)のリフレ派的な議論は、経済学的には正しいのかもしれないが、それを実現する方法論としては、(1)と(2)のようにジョークになっている。まじめな議論とも思えない。
 にもかかわらず、政府はこのトラップを仕込み済みだというのだ。あとはこの引き金を引くだけでよい、と。
 どういうことか?

 ね、変な話でしょ。弁ちゃんもわかってなさげ。ウルフ氏は、この議論は、政府が「仕込み」をし、ガッツあるリーダーにやらせるという筋書きだ。って誰?ま、菅さんじゃない、菅さんは二番煎じのお茶濁しだし。
 では・・・と読み進めると、「責任を問われる仕事を嫌う日銀が飲むとも思えないし」うん、そう。「財務省の積年の夢である消費税増税を阻むことになるので」って、官僚か?結局菅さんを上手く誑かす官僚と石橋を叩いて、叩いて、叩いて渡らない日銀の綱引きかぁ。「もうしばらくは現状のまま両者がんばるんじゃないか。」
ふーん。

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極東ブログ「国債を巡る、破れかぶれの苦笑コンテスト」実はわけあり商品?

 今国会の代表質問を昨日しばらくラジオから聞いていた。久しぶりだったが、昨日触れたガイトナー米財務長官の示唆やG20(参照)との協調も示すことのないこの政府は、これから先どうなるのかという関心があるからだ。野党から、菅総理の打ち出した「強い財政」関する矛盾の指摘や反発もあれば、増税連立として国民に問うては如何かという発言まであったが、答弁では言及されることもなく、特に具体的なものを示す内容はなかった。また、菅総理は、国内の財政赤字を払拭しようという姿勢を崩すとも思われない姿勢だった。そういえば、野党(谷垣さん)の線が細い理由が昨日私なりにわかってきた。詰めがないというか、何故一歩踏み出すということがないのか?なんとなく妥協的になってしまうのは性格?と勝手に思っていたが、高橋洋一さんの説明ではこうだ(参照)。

増税で得たお金を投資に回してもほとんど効果がない。強い財政で強い経済、強い社会保障というのは絵に描いた餅になる。  
 最後に「強い財政」のところで、超党派による「財政健全化検討会議」の設立をぶちあげている。
 うかつにも谷垣自民党総裁は、「民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)が間違ったものだとざんげしてもらわないといけない」としながらも、「条件さえ整えば、今すぐでも応じていい」と述べた。谷垣総裁は財務大臣の時にたっぷり財務官僚の洗脳を受けている。
そうした人物を総裁にする自民党も、政権と対峙するはずの野党とはいえない。

また、高橋氏は、菅総理の経済路線は「絵に書いた餅になる」としている点について、次のような説明をしている。

 普通の考え方では、強い経済が、強い財政と強い社会保障を作る。しかし菅政権ではこう考えない。まず強い財政がある。そのために増税があり、増税で政府が得たお金を社会保障に投資する。そうなると、強い社会保障ができ、それで強い経済になるという。
 これは、所得再分配によって成長するという話だ。単なる所得移転では成長しない。となると社会保障への投資がどの程度の効果を持つかが問題だ。

 このコラムは必ず目を通しているが、今回のコラムはうっかり飛んでいた。昨日Twitterで朝一で流れ、私などが拙い文章とない頭で説明するより数倍わかりやすい上、勉強になるコラムだと思う。
 さて「投資」といえば、「国債を持てる男子は、女性にモテル!!・・・か!?」というキャッチコピーで財務省がキャンペーンを打ち出しているそうだ(参照)。これで笑えたのは、破れかぶれの広告を打ち出した上に、そもそも個人で国債など買わなくても間接的国債があるから大丈夫、というオチまでつけていることだった。菅総理は周知の通り来年度予算では、国債は44.3兆円以下にすると公言している。政治家としてこの発言に責任を取るために、これだけのことをやってきましたよという実績を作らないければならない。その肉付けが、こういった宣伝などの効果ではないかと思った。あくまでも私の推測だが、この肉付け効果は何のためなのかと考えているうちに空恐ろしくなった。
 日本の金融機関は国債を買っている、郵貯などは約50%と聞いているが、昨年度は、その買い入れが半減したためもっと買ってくれと、こういう理屈だ。ところが、国民はなかなか買わないものだ。はてなの30代独身ですら。これは、簡単な理屈で、借り入れをして金利を払うよりも持っている預金を切り崩すというものだ。これが国民の順当な考え方だと思う。つまり、市場でカネが動かない状態だ。ここで国債を買って欲しいという広告は、その効果のほどは兎も角、何とか財政面をバランスさせたいという姿勢を見せるのが菅流。実は、この44.3兆円の赤字国債の数字にからくりがある。これは、簡単な会計手法の一つで、新規国債発行額を減らすことができると説明するのは高橋氏のこのコラムだ(参照)。

 そのからくりは以下のとおりだ。2010年度予算は歳出92.3兆円、租税など歳入48兆円、新規国債44.3兆円である。ここで、歳出92.3兆円は、国債費20.6兆円、地方交付税等17.5兆円、一般歳出等54.2兆円である。ここで曲者は国債費だ。普通の人は、利払費は削減できないので、これは切れないと信じ込んであるだろう。
 たしかに、利払費をカットしたら、それこそ日本国の破綻宣言になるので、できないのはたしかだ。しかし、国債費20.6兆円のうち利払費は9.7兆円で、残り10.9兆円は債務償還費というものだ。
 これは、債務償還のために一時的に政府内に積み立てておく資金だ。一方で、政府は債務償還のために借換債を発行できる。実際、債務償還のためには借換債で対応している。一般会計の債務償還費は、借金を返すためにさらに借金を増やすという「賢くない手法」だ。

歳入    48        歳出92.3
新規国債 44.3     国債費20.6
             地方交付税17.5
             一般歳出等54.2 

 このバランスの国債費20.6兆円のうち利払費は9.7兆円で、残り10.9兆円は債務償還費。この債務償還費10.9兆円が政府積立金としてプールされ、後で穴埋め金に早代わりするということ。先に述べた一般的な預貯金の考え方では、普通は預金があれば新規借り入れをして利息など払うような損なことはしないということを、政府はしますよという話しだ。
 菅さんが声を大にして44.3兆円の国債を守り抜くと言えば言うほど、後で「よくやった!菅首相」と、国民の賛美の声がこだまする寸法だ。果たしてそんな日が来るのだろうか。

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焼肉以上ハンバーグ未満のにんにくハンバーグステーキ

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 タイトルのとおりのハンバーグモドキです。が、挽肉単独版がこうも牛肉然とするのかと、きっと驚くことでしょう。
 今日の牛肉ハンバーグステーキは、以前にも冷凍という形にすることで少人数用の作り置きとして紹介したのですが(☛レシピ)、冷凍でなくても簡単にできるということと、混ぜ物なしの手間なしの上、牛肉の旨味をそのまま感じることができるので美味しいのです。アクセント的ににんにくのスライスを充分焼いて一緒に焼砕けです。味付けは焼き上がった肉に直接かけて食べるというシンプルなものですが、今日は、作り置きのデミグラスソースにケチャップを加えてのばしたソースをかけました(☛レシピ)。作り方は至って簡単ですが、成型に気を使うこともなく、練ったりする必要もないので買ってきた肉を取り出してラップでサンドイッチして形を整えるだけです。これをハンバーグと認識してしまうのは如何なものかと思いますが、牛挽肉に限る焼き方として忙しい時のお助けレシピになると思います。

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 余談ですが、アメリカの冷凍食品にも似たように加工したものがあります。30枚くらい重ねて8$くらいで昔は買えましたが、これは正にハンバーガー用です。ところがパサパサしてちっとも美味しくなく、肉の味も何処へやらといったものでしたが、当時は日本でも冷凍品の開発が遅れていて、なかなかあのような加工品はなかったです。よくいろいろと思いつくと言われますが、無い時代に育った私だからきっとこのようなものを思いつくのであって、市販の冷凍で美味しいのを食べていればもしかすると自分で作ろうとは思わなかったかもしれません。
 昨日ンコメント欄で、レシピを見ても条件が整わないとなかなか作れない、と嘆いている方の声を聞きましたが、今日のこの料理などはどうでしょうか?

材料(2枚分)

  • 牛挽肉・・180g
  • にんにく・・1片
  • ラップフィルム・・50cm
  • デミグラスソース・・大さじ1
  • ケチャップ・・大さじ1
  • 塩・胡椒・・適宜

付け合せの野菜

  • 絹サヤエンドウ
  • 紫アスパラ
  • にんじんのグラッセ
  • 新じゃが芋の蒸かしたの(レンジでチン!)
  • 茹でたオクラ

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2010-06-15

極東ブログ「G20でガイトナー米財務長官が菅前財務大臣に伝えたかっただろうこと」から思うこと

 これを読んで、困ったことだと咄嗟に思った(参照)。
 正に鳩山さんの辞任とかち合ってしまったG20だったが、確かに昨年の政権交代前の9月、交代後の11月、そして、今回6月4、5日と、三回連続で誰も担当財務大臣が出席をしていない日本である。昨年の9月に与謝野さん(当時財務相)が出席しないことについて、日本は国政的なレベルでの経済協調を欠く事になると苛々したのを覚えている。だが、極東ブログを読んで、その心配はどの道無用だったのだと思えた。
 G20に出席しなかったことが理由で、菅首相が独自の経済政策に進もうとしているとも思わない。逆に言えば、該当国として協調する気が合ったら忙しさを理由に参加しないということもないだろう。代わりの人間を送り出すこともできたわけだ。つまり、協調する気がないと判断されても仕方ないと思う。すでに、菅さんは某大学教授(噂では小野善康大阪大学教授によるものらしい)の経済学を独自のものとして進み始めているのである。とは言え、世界がどう見ているのか、この辺は私もはっきりと認識しておきたいと思う。極東ブログの説明では、ガイトナー米財務長官の書簡とニューヨークタイムズの引用がわかりやすく、端的にまとめているのでありがたい。

ガイトナー氏の手紙では、ドイツ、日本、中国という大きな輸出国は、経済成長を求めようと米国市場への依存を削減せよとしている。
米側としては、(1)日本はこれ以上米国に輸出するな、(2)自国内の消費を拡大せよ、という意向を持っていることを明確にした。

また、ニューヨークタイムズでは

財政赤字は、景気がより回復し失業問題が引いてから削減されるべきものだ。現状は、もっとも経済力のある国、つまり、米国、ドイツ、英国、日本が財政赤字削減に取り組むのは、間違った行為である。

 この内容というのは、影響力のあるアメリカ経済の立て直しは、世界的経済全体を立て直す為には必須だというのは言うまでもない。まず、これに主要国としての日本が協調することが今の課題ではないか、という提案ではないだろうか。また、これが財政赤字を徐々に改善する方向性であるという説明にも納得できる。ところが、菅氏の打ち出した「第三の道」は逆行であるのは前にも触れたとおりだ(参照)。この会議に出席しなかった当時財務相の菅氏が、今は日本の首相として所信表明演説で「第三の道」を明かした時は、とんでもない事を言っていると思ったのはつい最近のことだった。
 私如きが言うのも僭越甚だしいのだが、市民感情として、増税という言葉を今の時期に発言するだけも慎んだ方が良いよと言いたくなる。だが、この政府のノリノリ振りを見ていると、国民も能天気な印象を受ける。これがポピュリストマジック?魔法の粉でもかかってしまったのか、一部のメディアでは、アラ50以上のオバサン達に菅氏は人気があると報じていた。そういうことじゃ困るのですが、アラ50のオバサン達は馬鹿じゃなかろうか(含む自分)。
 所信表明演説でおかしなこと言っていると感じた一番に、「強い財政」と「財政均衡政策」の矛盾だった。財政均衡を目指す政府に「強い財政」って何?「強い財政」の定義が私とは違うのだろうか。これこそが国会で批判されるべきではないか?野党の線の細さを感じてならない。

***

 さて、噂らしいので調べてもどうかと思ったが、後学のためこの大学教授のことを少し調べてみた。インタビューではこのように話している。

需要拡大こそ大切 「菅氏の知恵袋」小野・内閣府参与」(朝日新聞)
では

このところ、菅直人副総理兼財務相は「増税と経済成長の両立」を唱える。ただ、実現できるのか、疑問は多い。菅氏の知恵袋とされ、内閣府参与に就任した小野善康・大阪大社会経済研究所長は「単なるばらまきではなく、雇用を増やす需要を作り出すこと」が、実現のカギを握ると語る。

おの・よしやす 東工大卒、東大大学院博士課程修了。経済学博士。菅氏とは10年前に雑誌で対談して以来のつきあい。2月に内閣府参与に就任した。経済財政政策を中心に助言している。著書に「不況の経済学-甦(よみがえ)るケインズ」など。59歳。

 著書も読んだことはありませんが、永田町や霞ヶ関では人気のある先生らしい。

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烏賊のバターソテーほうれん草ソース

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 冷凍モンゴイカのフライに続いて、今日はバターソテーとほうれん草のソースの紹介です。少し薹が立ち始めたほうれん草は茎が固くなるので、そのまま炒めたりするには少し抵抗があります。市販のほうれん草には絶対にこのようなものが混入することはないでしょうし、ほうれん草の花などを見たこともないという人は多いと思います。私も畑で作り始めて昨年知ったのですが、最近の好天と適度な湿り気で作物はあっという間に成長します。ここで育ち過ぎたほうれん草は普通は廃棄するようですが、私はどうしてもそういうのを捨てる気になれなず、結果、苦肉の策としてミキサーで撹拌してソースに作りました。今日はこのソースと、加熱しても硬くならないモンゴイカのソテーのレシピです。薹が立つと言われる嫌味にもめげず、ニコニコで作りました。ご近所のお婆様から届く野菜にはありがたく、心がこもっていて嬉しい限りです。

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 作り方の流れは、茹でたほうれん草をミキサーでペースト状にし、電子レンジで茹でたじゃが芋を加えてソースを滑らかにします。軽く塩で味付けしたら取りあえずこれで一段落。次に、予めケチャップをまぶして下味をつけておいた烏賊を食べやすい大きさに切り、バターでソテーして火を通します。このとのフライパンにほうれん草のソースを戻し入れて烏賊の旨味を移し、皿に烏賊と一緒に盛り付けます。バター焼きの烏賊からは食欲をそそる何とも言えない香ばしい香りがしてきて、ほうれん草のソースが絡むとそれはもう至福の至です。

➠レブエルット(オムレツに応用)

材料

  • 冷凍モンゴ烏賊・・120g(2枚)
  • ほうれん草・・400g
  • じゃが芋・・大1個(150g)
  • 鶏ガラスープ・・300cc
  • 塩・・小さじ1
  • パルメザンチーズ
  • ケチャップ・・大さじ1
  • バター・・10g

作り方

  1. モンゴイカは、両面に格子状に包丁目を入れ、ケチャップを塗って半日ほど冷蔵庫で寝かして下味をつけておきます。
  2. ほうれん草を柔らかめに塩茹でし、水に放って粗熱を取り、軽く絞って2cmの幅位切ったら鶏ガラスープと一緒にミキサーで2分ほど撹拌する。
  3. じゃが芋を半分に切ってラップで句るみ、電子レンジ「強」で7分加熱する。
  4. 3のじゃが芋の皮を剥いて2のミキサーに加えて撹拌し、とろみをつける。
  5. 4を鍋に移して一度沸騰させ、必要な量をのこして他はストック用に濃厚なまま保存する。
  6. 1のモンゴイカのケチャップを洗い流し、1cmの幅の短冊に切ってバターでソテーして一度皿に取る。
  7. 同じフライパンに5のソースをうつして加熱しながら烏賊の旨味をソースに移し、皿に烏賊と一緒に盛り付ける。
  8. 最後にパルメザンチーズを振りかけてでき上がり♪

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2010-06-14

情報の中にどれだけ真実があるというのだろうか

 昨日、Twitterで流れてきた情報のいくつかを拾っているうちに、なんだか重苦しい気分になった。情報に対する嫌悪とでも言ったらいいのだろうか。昨日始まったことではなく、鬱積していたものかもしれない。最近、ネットの新聞記事にも胡散臭さを感じるようになっている自分が、こうなんというか、最初から警戒して近づくような、そんな感じ。物事を斜に見ないと碌な目に合わない、と懲り懲りしている気持なのかもしれない。実際、ネット上に関わると自分の意思に関係なく見えてしまうものもあるので、それが嫌ならPCの電源入れなければよいということでもある。そういった気持の問題とは別に、情報という点だけについて考えてみた。例えば、昨日のことでいくつかあるので、少し整理しがてら書いてみようと思う。
 現在メキシコ湾で原油の流出が続いているが、この原因が北朝鮮のミニサブによって破壊されたというデマがTwitterやFacebook間で飛んでいるらしい。このとこは、「Hoax of the Day: The Deepwater Horizon was destroyed by a North Korean mini-sub」(今日のデマ:ディープウオーター ホライゾンは北朝鮮のミニサブによって破壊された)で知った。勿論、このような情報を流してくれる人もいるのでTwitterを情報源として扱う場合は、自分がフォローする人を最初に厳選するということが問われるのだと思う
 Twitter上には現役のジャーナリストとして活躍中の人も大勢いる。その中で、先日ここで取り上げた上杉隆さんという方だが、私は依然あまり知らない人物ではあるにもかかわらずいろいろ垣間見る。彼の書いたものから昨日、これも出所は同じで(参照)、鳩山さんに関して書いている(じ つは“普天間通”だった鳩山首相/上杉 隆(ジャーナリスト):狐につままれた感じ)。ここでも以前、鳩山首相が辞任はしないという彼が書いた予言記事が掲載された週刊文春が発売され、翌日鳩山さんが辞任したという、なんとも滑稽なことだという驚きだったのを思い出した(参照)。何故文春は発売を止めなかったのか、その理由も不明で不思議だった。この上杉氏が、他所でまた書いているのが先のリンク先の記事だ。内容の信憑性というよりも、ここまで断言する口調で書けば、事実であり真実であるという解釈の元に“普天間通”というタイトルをつけたくなるとは思う。この記事で何か変だと私が思うのは、鳩山さんの沖縄に対する理解度や思いを上杉氏がかなり確定、かつ正確だという印象をあたえるような書き方をしていることだ。まるで代弁している。ここを斜に構えずして書いてある通りに鵜呑みにはできない。それこそ誤解を招く元になる。つまり、読むのに非常に気を使うので疲れる。
 こうまで情報が不正確に行き交うのがネットであると言えばそうだが、それがニュースにも及んでいるのは非常に困る。朝日新聞の昨日の社説の(「原油流出事故―海底開発の国際的規則を」)、事実を枉曲してしまっているということを指摘するクリップだ(finalventの日記)。これも「ホワイトハウス大統領執務室でその時、何があったか?」(極東ブログ)で、たまたま事の経緯を知っていたがため注意深く読めたのだと思う(参照)。これら誤報が、読者のフィルターを通って再度異質のソースとなり、ネット上に浮遊するデマの素でもある。こんなことを相手に戦ったところで小さな私のような存在が何ができるでもないのだが、心の中は何かしらの叫びがある。
 さて、まとめのようになるが、Twitter発言には、己のことは自己責任ということになるが、少なくとも事実であるかどうかわからないことに関しては慎重に扱うべき。何か奇異に感じ ることがあれば、ソースを辿って確かめることが大切だと思う。文責は自分だという意識だと思う。 
 あまり知らないとは言いながらも、上杉氏に関してここで二件ほど関わっただけで、彼はジャーナリストの看板を降ろすか、事実と思いの分離から物事を見る事に取り組まないうちは、早々に書くことは許されないくらいの職業意識を持つべきだと思う。彼がフリーで救われる。また、フリージャーナリストに並んで会社の看板を背負っている社説(新聞)の執筆に関わる人もそうだか、もうここまで悪化してくると読む側の自己責任ということになる。としか言えない。
 正直な話、finalventの日記と極東ブログに出会ってから、新聞記事が如何に事実に則していないかを知り、世の中の本質や間違い、異変のようなことが見えてきたというものだ。おかしなことはおかしいと言ってるのを知って、何がどのようにおかしいのか自分でわかればそれでよいことであると思う。本質的なことが自分で見えてくるようになると、軽いカルチャーショックから進行して疑心暗鬼の目に移り変わり、それが定着すると次第に真実を見極めるようになり、フォーチュンテラーにでもなるのか、まさかね。
 物事を事実として正確に見ようとすると、頭の中の違う場所が忙しくファイリングを始めて、PCだとキャパシティーオーバーになるとフリーズするような、まるであの紙一重のような私はそんな状態だ。

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岩魚(いわな)の塩焼き:岩魚について

 岩魚(いわな)の養殖ものを食べたのは初めてです。極稀に魚屋で見かける岩魚に足を止めても、もっぱら見るだけでした。岩魚を最後に食べたのは高校生の頃、父がまだ渓流釣りをしていたころです。埼玉の名栗川の源流や秩父の山奥へ、毎週のように行って山ほど釣る時もありました。私もその影響で、男子の釣り友達がいて、よく数人で渓流釣りに出かけたものです。その懐かしさと一緒に、あの岩魚の味をもう一度と思いながら、天然ものとは色が違うので買う気になれませんでした。今回は、県内産ということもあって試しに買ってみたのです。

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 県内産といってもどこの養殖か知りませんが、一箇所だけ岩魚を養殖している池を南木曽で見たことがあります。水が常に動いているようにするためなのか、段差のある場所で上から下に3~4個の生け簀(いけす)を水が流れ、岩魚もそこで静かに泳いでいました。生け簀を暗くするためか猫防止のためか黒っぽいカバーがかかっていました。
 因みに、渓流で岩魚を釣る時は、生のいくらを針の先につけ、段差のある渓流の水のまたり場のようなところで糸を垂れます。獲物を見つけてからしばらく様子を伺って、狙いを定めたら一瞬で取りに来ます。それはわずかに瞬間なので、引きのタイミングが難しいといわれている釣りです。おまけに、何度も失敗を繰り返すと岩魚が警戒して釣れなくなるので、釣り人もどんどん上流へ登って釣り場を変えるわけです。山登りを兼ねた険しい沢を時には迂回しながら山道を登ることもある釣りですから、夢中になってしまいます。最後、折り返して下るときにはもう釣り場に立ち寄ることもなく、一気に帰路に着くわけです。登りのワクワクする気持ちではなく、時には空の魚籃(びく)を下げて下るのです。疲れて膝はがくがになります。
 このような経験から、岩魚の美味しさというのは格別なものとしての記憶というのか、思い出のような形があって、これを他のもので壊したくないという拘りがあったのです。が、何故か、この長野県の山に住んでみて、この山のどこかで育った岩魚なら食べてみたいと思えたのです。自然には大きな力があるものです。

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 さて、川魚の焼き方として特に注意する点はありませんが、内蔵は「壺抜き」をします。これは口から菜箸を一本ずつ腹に向かって差し込み、エラを二本の箸で挟み、ひねりながら引き抜く方法で、内蔵とエラを同時に取り除く方法です。内蔵をきれいに洗い流したら水気をふき取り、丁寧に両面に塩をまぶし、尾鰭は、焼け焦げてしまうので多めに塩を乗せます。腹を手前に頭は左が魚の盛り付け方向ですから、盛り付ける面から焼き、程よい焼き色がついたら裏返して完全に火を通します。手製の端噛み(☛レシピ))を添えて盛り付けました。

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 食べ方ですが、え、食べ方があるの?と驚くなかれ、岩魚や山女、鮎などの小さいな川魚を食べる時は、「通の食べ方」があります。頭に中骨をつけたまま引き抜いて身だけ残して食べます。方法は、箸を寝かして両面の身の部分を軽く押さえ、背と腹を箸で挟むようにして骨を身から離れやすくします。尻尾を切り、頭からゆっくり引き抜きます。10匹くらい食べるとこの食べ方が上手にできるようにまります。
 昔、父が自慢げに説明をしながらやって見せてくれたのがそのまま記憶に残っています。そして、このようなことを思い出している時は、私は若い娘のままで、父は昔の人にしては大柄で筋骨隆々のがっちりとした体つきのままなのです。これが30年以上も時空を飛び越えた話にはとても思えない何か不思議な感じがします。

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2010-06-13

イラン制裁に対する中国とロシアの矛盾について

 イラン情勢が緊迫状態にあるというのは、昨日の極東ブログの指摘(参照)で充分理解した上で腑に落ちない点があります。私の誤解か認識が浅いためかもしれませんが、中国とロシアが制裁には賛成しながら、イランとの関係には影響ないという矛盾がわかりません。大雑把に報じている記事を拾ってみました。以下は、ロシアと中国に関してです。
➠イラン核問題:イラン大統領が制裁決議を批判--万博出席で訪中

 【上海・鈴木玲子】中国・上海を訪れているイランのアフマディネジャド大統領は11日、上海万博会場で記者会見し、国連安全保障理事会でのイランの核開発を巡る追加制裁決議採択について「決議に効果はない」と改めて一蹴(いっしゅう)した。
 大統領は万博の「イランデー」に合わせて訪中。制裁決議には中国も賛成し、決議採択直後という微妙な時期での訪中となったが、大統領は「問題はオバマ米政権だ」と中国側に配慮を見せた。(毎日JP)

➠イランとの軍事技術協力は継続 安保理決議影響せず ロシア
2010.6.11 08:19(MSN産経ニュース)

 ロシア連邦軍事技術協力局のドミトリエフ局長は10日、国連安全保障理事会での対イラン追加制裁決議の採択に関係なく、高性能対空ミサイルシステム「S300」の供与を含むイランとの協力は継続されると述べた。タス通信が伝えた。
 ロシア外務省のネステレンコ情報局長も同日の定例記者会見で、安保理決議はS300の供与計画に影響しないと明言。ロシアが今後もイランとの軍事技術協力を続ける公算が大きくなった。
 インタファクス通信は同日、ロシア軍事技術協力部門高官が、追加制裁決議によりイランへのS300供与が「凍結されるのは当然だ」と述べたと報じていた。
 ドミトリエフ局長は、イラン追加制裁により攻撃兵器の供与は制限されるが、S300供与には「変更はない」と強調した。(共同)

 国連安保理がイランに対する制裁措置を決定し、中国・ロシアもこの議決に賛成側であるにもかかわらず、ロシアは軍事技術協力は継続するとしていることです。また、アフマディネジャド大統領は、原油の禁輸を除外した同決議が効果を持たないとして、イランの原油に依存する中国との経済関係には支障がないと述べたそうです(参照)。
 日本もイランから11.9%(2008年)の原油輸入に頼っているので、今回の制裁措置から除外されて救われているようなものです。国連安保理で裁決の際に反対を示したトルコとブラジルの理由は、先に濃縮ウランとしての国外移送案でイランと合意しているため、制裁の必要性がないという理由だったのです。ですから、イランは制裁を屁とも思っていないというのには納得です。
 中国とロシアがここでイランと繋がりを持つことを表明している以上、今回の制裁は事実上失策です。このような結果を招いたのも、結局、取り決めを遵守しないことから崩れてゆくわけですが、そのような矛盾に恥を知れといったところで始まらないのです。おかしな政治に黙っているしかないのは日本の政府も同じで、世界的におかしくなってきているというのはこういうことなのでしょう。ここで、日本はどういう態度に出るのか、また、アメリカは対話による交渉では効力がないとなると、次の駒をどう進めるのかが気になります。

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蕗の味噌漬け:手製の味噌漬けの素

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 蕗料理を作るついで的に簡単にできる、蕗の味噌漬けです。諏訪には、信州味噌で名高い味噌の蔵元が市内のいたるところにあります。そういう味噌会社が作り出した独自の漬物用の味噌もたくさんあります。いつもはその味噌床のお世話になるのですが、今日は自分で味噌床のレシピを考えてみました。このレシピがあれば、誰でも味噌漬けが簡単にできると、そう思ったので起こしたレシピです。蕗の味噌漬けだけではなく、これからの夏野菜の浅漬けができるのではないかと思います。大変シンプルな組み合わせで美味しい味噌床ができました。簡単すぎるので驚くなかれ!

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 山から採って来た蕗なのでアクが強いため、二度茹でします。最初は、塩で板擂りしてから発色を良くした上でそのまま沸騰したお湯で茹でます。冷水にとって皮(筋)を剥き、もう一度熱湯で軽く茹でてアク抜きします。袋の中で蕗に味噌をまぶし、そのまま冷蔵庫で一日置くだけで出来上がります。食べる時は、軽く味噌を落とし、適当な長さに切っていただきます。

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材料

  • 蕗(下ゆで済み)・・200g
  • 信州味噌・・50g(大さじ2・5)
  • 蜂蜜・・20g(大さじ1)
  • ビニールの袋・・1枚

作り方

  1. 蕗の下茹で☛自生の蕗(ふき)と油揚げの含め煮参照。
  2. まず水に浸けてから台の上で粗塩をまぶし、手の平でころころ転がして「板ずり」をします。塩揉みと同じような意味合いですが、こうすると茹でた後に鮮やかな色が残り、アクを誘い出します。鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩のついたままの蕗を沸騰後、10分ほど茹でて直ぐに水に浸して色止めをします。ここで一本ずつ表面の皮むきをします。

  3. 味噌と蜂蜜を混ぜて練り合わせる。
  4. 袋に入る長さに切り、1の味噌と一緒に入れて揉み込んでから冷蔵庫で1日ほど置く。

蕗の苦味を残したい場合は、二度茹でしない。皮剥きしたら直ぐに味噌に漬け込む。

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2010-06-12

極東ブログ「西側諸国はイスラエルによるイラン空爆を容認するではないか」について

 私が言ってもぎょっとされることはないのは分かりますが、極東ブログで「西側諸国はイスラエルによるイラン空爆を容認するではないか」みたいなことを書かれてしまうと、骨髄反射で「ヤッヴァイ!」と思います。今までの実績で、物事の検証ベースがはっきりとしているのでハズレがないのです。食い入るように読むのですが、如何せん複雑な内容に即効でぐちゃぐちゃ。このヤバさがどのくらいのことなのか知りたい一心で、何とか読み込みました。
 「西側諸国は(非シーア派国を含む)、イスラエルがイランを攻撃しても良いと思っている」ということが予想されるという内容なのですが、いずれそうなるのが今の情勢からはっきりとしている点などを挙げているのです。これには驚きです。
 ところで、この話を初っ端から暈かしてしまうといけないのでちょっぴ説明を入れると、非シーア派国ってどこ?って思われる人が多いと思うのですが、アメリカの表現では「テロ地域」一般的にはそうですが、ちょっと昔は「ゲリラ地域」と言えばわかると思います。「非シーア派国」なので、そうでない国々のことです。シーア派というのはイスラム教の中のシーア派という流れで、イラクの人口の半分以上がシーア派だということです。そして、シーア派地域というのは以下の国々です。これを抑えておくと、あちらの内容が10倍わかりやすくなります。

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アゼルバイジャン、イラン、イラクの南部、タジキスタンと中国の東トルキスタン地域、パキスタンのカシミール地域と西部山岳地域一帯、アフガニスタンのカンダハル周辺、インドのハイデラバード周辺。シーア派の守護国イランの援助と指示で、このシーア派地域でテロ活動が活発化している。

極東ブログでは、次のように話しています。

 危機はスケジュール的には進まないだろうが、すでにそろそろどうにもならない状態に進んでしまったようだ、という状況ではある。ついでにいうと、そのあおりでホルムズ海峡に異変があれば、日本は吹っ飛ぶだろう。岡田外相がイランの石油利権を米国の思惑で中国に取られたとか寝言を言っている場合ではない。

 はい、寝言をコイテイル場合じゃないし、ファイナンシャルタイムズが「日本には届かない悲痛な声」上げているのがよくわかります。悲痛を訴えても今の日本は受け止める耳も心もなく、そもそも西側諸国に属しない考えですよ。で、私なりにこの予言とも思えるようなことがかなり現実味を帯びてきたと受け止めたので、触れておこうと思います。
 まず、トルコとイランが結びついて欲しくないということがあります。これはあくまでも推測から前提条件に入れてみていることですが、先日のエントリーで結びついた結論です。日本の政治と同じようにある意味逆行という方向性を持っているとみなしています(参 照)。要は、西側諸国や米路中などとの協調を望まず、イランの核の扱いをトルコが先導するような傾向に持っていきたくないということです。そこへ、重なってナブッコの問題が浮上したので益々好まざる方向へ向かっているという推論です。
 ナブッコとは、カスピ海周辺の天然ガスをトルコからロシアを迂回(うかい)して欧州に輸送するナブッコ・パイプラインのことで、表向きトルコは上手くいってきそうなラインですが、実際はこのガス田だけでは欧州の需要にはこたえられないということがはっきりしているそうです。そういう状態に、羅権を目論むイランの関わりが重なってきているのがちと厄介なのは明白です。
 まず、イランに対して制裁を加えているアメリカがイランが自国の天然ガスを他国に輸出するような動きや、それに関わる西側諸国に対して難色を示すのは当たり前です。片方で制裁を加え、他方から利潤を得るとは何事だ!という馬鹿げたことはしてくれるなとアメリカが吠えれば、その影響は何らかの形で現れることです。が、問題は、イランを牽制するよりも、トルコがナブッコ上ヨーロッパ諸国に隣接しているのが、逆利用する良い位置にいることです。考えようによってはトルコがイランを利用することもできるのです。これが何故か陰謀論的だとしていますが、ええ確かに。このような読みは日本のパールハーバー湾攻撃を思わせます。ですが、これが現実に緊迫してきているというのは、ファイナンシャルタイムズの示唆から窺えます。
 少し古い情報ですが、シーア派のイランに武器を輸出しているのは中国とロシアで、米国はこれを取り締まるような形で関与していますが、中ロはイランとの結びつきを強めるために拒否し続けてきています(JanJanニュース)。ところが今回は、その中ロが制裁決議に加担しているのです。これで何も起こらないという方がおかしくね。
 ああ、呉越同舟。

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菅政権公約について

 菅直人総理の所信表明をうけて、新政府が早速参院選に向けた党の公約を練ったようです。と、その前に、郵政改革問の問題から。
 亀井さんの後任の自見庄三郎幹事長は、早速記者会見で、郵政民営化改革法案について「(参院選後の)臨時国会に出し、最優先で通すと確信している」と強調。法案の見直しは「考えていない」と否定を表明したそうですが(日 経)、閣僚がこのような発言をする度に奇異に思えてなりません。率直に言うと、国会は議論する場です。「通す」という考え方は、個人の単位=党首であれ、その傲慢な態度を改めなければ国民は益々ほかの事を憶測します。衆院でたったの一時間で強引に通してしまった亀井さんの勝ち誇ったようなあの態度は、利己主義的な姿として焼きついています。国会で通すか通さないかということよりも、そのために充分な議論をして、改革の必要性や問題点が国民にわかるよう、公開する場が国会です。何か履き違えて勘違いにも程があるというものです。
 蒸し返しのような話になってしまうのですが、経済学者高橋洋一さん「郵政改革法案」強行採決国会で浮上した 大塚副大臣の「虚偽答弁」疑惑 現代ビジネス)や、大村敬一・早大大学院教授「時間もかけず議論もなく」(MSN産経ニュース)らが論じる意見の共有は嬉しいことです。このような情報がうっすらと漂い、国民もそこまで馬鹿ではないというか、郵政改革法案が自分達の暮らしに本当に良いことではないという疑念を持ち始めています。
 ここで問題になるのは、国会で議論されないまま強引に採決してしまった結果、郵政の改革が私達国民生活にどのような影響を与えるのかを知らされないとなると、国会が益々閉ざされた場になります。このように充分に議論されないということと、それを国民に公開しないということは問題です。はっきり言うと、国会ではまともに議論しているのをTV中継で見たためしがありません。これはそもそも論的なことです。
 この件でいろいろニュースを見渡していると、ちょっと突き出た意見を見つけました。

➠「同友会 郵政法案一から論議を」NHKニュース

郵政改革法案は、この国会での成立が見送られ、いったん廃案となり、次の臨時国会にあらためて提出されて議論されることになります。これについて桜井代表幹事は、11日の記者会見で「政党による政策本位の政治をやることに目を向けてほしい」としたうえで、「郵政改革法案が、日本を活力のある国にするということに対して、どういう位置づけで、どういう成果が出てくるものなのか、十分に議論してほしい」と述べ、民営化の見直しの是非も含め、一から議論すべきだという考えをあらためて強調しました。

 ここで、私は経済同友会(通称同友会)のことを耳にしてはいるものの、どのような会なのかあまりよく知らないので調べるとHPがありました。「公益社団法人経済同友会」また、Wikipediaでは➠ 
 天下り団体かと思ったらそうでもなく、民間企業の代表が有志で始めた会だということですが、かなり高齢化が進んだ会でもあるようです。たちあがれ日本の老い様達よりは先進的で、このような会から激が飛ぶのもよほど見かねてのことではないかと感じます。

 ところで、朝方のNHKニュースで明らかになった新政府の今後の方針ですが、経済成長率3%という数字が始めて出ました。

➠消費税 超党派の議論呼びかけ
政府・民主党は、菅内閣の発足を受けて、11日夜、夏の参議院選挙の政権公約を検討するための会議を開き、消費税を含む税制の抜本的な改革に向け、超党派による議論を呼びかけるなどとした政権公約の原案を了承しました。

政府側から菅総理大臣や仙谷官房長官が、民主党側から枝野幹事長や輿石参議院議員会長らが出席し、夏の参議院選挙の政権公約について意見を交わしました。

議論の結果、政府・民主党は「強い経済・強い財政・強い社会保障」を目指す方針で一致し、2020年度までの平均で、名目の経済成長率を3%超、物価の変動を除いた実質の経済成長率を2%超に設定することで一致しました。さらに、法人税率については「国際水準に比べ、日本の水準は高すぎる」として、引き下げを求めていくことで、おおむね一致しました。また、消費税を含む税制の抜本的な改革に取り組むことでも一致し、今後、超党派による議論を呼びかけることになりました。一方、来年度から月額2万6000円を支給するとしていた子ども手当については、支給額を明記しない方向で、政府・与党内の調整を進める方針を確認しました。

 これには驚きです。数字は良いとしても、このような方針を具現化するために、益々郵政改革法案が無用の長物となります。ここには菅さんが言い続けている消費税の増税がありますが、名目経済成長率3%と並行では矛盾を感じます。経済面であまり強くないとされている民主党超党派ですが、ニュースでは政府側の参加者のみの報道でした。

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焼き豆腐とトマトのイタリアンサラダ:トマトの果汁とオリーブオイルだけのカナッペ風

 暑くなってきました。諏訪は、朝のうちは外気が冷たく気持ちよい時間が長く続くのですが、夕方近くから日が落ちるまでは気温が上がり、日陰が嬉し いと感じるほどです。幸い、高原の気候に蒸し暑さというのはなく、過ごしやすい冷たい風には癒されています。

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 夕方は、主婦にとっては一番嫌な 時間帯で、火の傍で料理するのはできるだけ短くしたいと思いがちです。そのような中で思いついた料理が豆腐とトマトのさっぱりサラダです。オリーブオイル を食べるといっても良いくらい他の味付けをしませんから、ちょっと上等のオリーブオイルを用意すると良いです。こう言っては何ですが、美味しいオリーブオ イルというのは、それなりにお値段は高いものです。安くて美味しいのには当たったことが無いので、今のところそう思っています。因みに今使っているのは、 ポルトガルのメルカードです。このオリーブオイルで頂く豆腐とトマトのレシの紹介です。

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 私は、木綿豆腐を焼いて炒め物や煮ものに使いますので、味が凝縮された豆腐の甘味や香ばしさがどれほど美味しいかわかっています。今日は、この焼 く段階まではそう思っていたのですが、暑さのせいで急に冷たくして食べてみたいと思い、焼き上がった豆腐とトマトをカナッペ風にしました。焼き上がったば かりの豆腐とトマトを交互に並べるだけで、豆腐の余熱でトマトから果汁が出てきます。この果汁がドレッシングの役目になるので、生暖かいままでも良いです が、しばらくの間冷蔵庫で冷たくして、オリーブの実とオイルをかけて頂きます。これだけなのですが、トマトの果汁とオリーブの実の僅かな酸味と塩分で焼き 豆腐を食べるという感じになります。ここにオリーブオイルがかかると、まろやかな甘さが加わります。お豆腐もいろいろなブランドがありますが、硬めで大豆 の味が楽しめるようなお豆腐、そういうの探して作ってみませんか。

材料

  • 木綿豆腐・・450g
  • トマト・・中1個
  • オリーブの酢漬け・・10個
  • オリーブオイル・・大さじ1

作り方

  1. 豆腐は1cmの厚さの一口大の大きさに切り分け、そのまま笊に移して10分ほど水を切る。
  2. フライパンにオリーブオイルを 軽く引き(分量外)、中火で気長に焼いて焼き色が尽きたら裏返し、両面香ばしく焼く。
  3. 焼いている間にトマトを縦に半分にし、さらに寝かして豆腐の数とと同じ数にスライスする。
  4. 豆腐が焼きあがったら、トマトと交互に皿に並べる。
  5. オリーブの実は半分に切って散らし、オリーブ オイルを回しかけてでき上がり♪

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2010-06-11

極東ブログ「米国に投資? いいんじゃないの」という話

 ふーん。亀井さん辞任の話から始まってデマの経緯が面白い。特に私にとっては。こんなデマが流れたそうです。

「バカにされてる…。こんなもの絶対に呑むべきじゃない。@zebra_masa 米国からの『年次改革要望書』に新規項目-米国債購入義務。年間絶対額か国家予算に対する割合のどちらにする。その選択は、日本政府の決定に委ねる。ただし、絶対額が前年度より常に上回ること。」

 という、嘘か真か紙一重のデマがTwitterで流れてきたのを拾ったというお話から始まっています。人間、窮地に追い込まれたりすると、このような話を一瞬真に受けてしまう落とし穴があって、本当に腹が立ったり思いっきり喜んだりして、まんまと引っ掛かってしまうものです。

まあ、ツイッターだから、ファンタジーをつぶやいてもいいけど、カネという利害にまつわることは悪意のない冗談とも違うわけですから、リツイートとしてまき散らすとよろしからぬデマになってしまいますよね。

 そうですね。私、そういう弁ちゃんが流した虚構新聞に前に思いっきり引っ掛かってしまった事があるんです。で、その後知らん振りで、まだ謝ってもらっていないことを思い出しました。あれは、鳩山さんが、小沢さんや輿石さんらと連日密談をしている時、なんとなく国民が「鳩山さん引っ込め、やめれ」コールのムードの時でした。こゆの流しましたよね。

「参院選、勝てば首相退陣」 民主圧勝の見込み (虚構新聞) (8:13 PM Jun 1st via web Retweeted by 5 people)

んで、引っ掛かった私はマジにレスをつけたのでした。(Twitterで即効反応)

馬鹿じゃなかろうか。鳩山下ろしには賛成でも中身がないのはいかがなものか。鳩山家の身上つぶしってだけのこと。国民をばかにしてる。“@finalvent: 「参院選、勝てば首相退陣」 民主圧勝の見込み (虚構新聞) ” via Twitter for iPhone  

 鳩山さんに辞めるように説得中(想定)、民主党の選挙公約に「勝った暁には鳩山首相を降ろす」というのを入れるという筋の話が虚構新聞に掲載されているのを、私は真に受けてマジレスをこいた、と。私も人を斜に構えて見る方ではなく、もっぱら脇が甘いというのでまんまと引っかかることが多くあります。相手は、あまりに綺麗に引っ掛かるので可哀想になるみたいです。が。
 ところで、本文。嘘から真ではないのですが、文脈の「米国に投資、いいんじゃないの」って、まんざらデマでもなさそう。でも、前振りがそれなだけに、恐る恐る近寄ったのですが、2050年頃のアメリカの労働人口は、15歳から64歳でみると42%に増えるそうです。日本は逆に44%減るのだとか。興味を引いたのが中国で、10%減だそうです。現在は、中国が経済成長を遂げるという見通しで、日本は既に立ち遅れている傾向です。リーマンショック以降の景気低迷しているアメリカの30年後の労働人口が今の四割も増加するのであれば、中国はもっとかと思った。ちょっと拍子抜けしたのですが、逆に日本は今まで突っ走ってしたわけです。これからどんどん下降の一途を辿るのであれば、GDPとGNPが上昇する国に投資というのは納得できるが、しかし、その頃私はこの世に生きていないでしょう。生きていて仮に配当ががっぽり入っても、老人がお金を持っているとやれ、箪笥預金がどうたら、金持ち老人がお金を使わないから世の中金回りがわるくなるとだとか、どうせ言われて、肩身の狭い思いをすることになりそうだし。
 なんか、読むと良いよという本まで紹介してくれているようなので、金儲けを考えている人、2050年を目指して読んでおいたらどうでしょうか(参照)。

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手製のドレッシングでパスタサラダ:人参と玉葱があったらこんなドレッシングはどうかな

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 今年は順調に畑の人参が育っています。玉葱は、岐阜の友人が届けてくれたのですが、春先に天候が不安定だったせいか、育ちに大きく影響してやや小振りです。そうこう思っていたら、いつもは作らないドレッシングでもなんとなく作ろうかと思い立ちました。不思議なもので、食べられなくなると思うと何かの形にして残そうと思ってしまうのです。蜂蜜で甘みをつけてみたのがとてもいい感じにできたので、レシピを起こしました。
 にんじんと玉葱は、甘いもの同士の組み合わせですから、最初に何のためのドレッシングにするのか描いてみました。合わない物は殆どありませんが、野菜というよりもパスタに絡めて食べても良いのではないかというイメージが湧いてきて、ソースに近いようなでき上がりにしたいと思ったのです。酸味よりも甘みの強い味付けにしてみました。そして、蜂蜜の特徴で、コクのある甘さであるにも関わらず、さっぱりしているので砂糖の味付けとの違いがはっきりします。

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 また、オイルの量も少なめにし、酸味はリンゴ酢にしてみました。メーカーにもよりますが、リンゴ酢はさっぱりした酸味で、りんごの香りがとてもこのドレッシングには合います。早速、ソースが絡みやすい螺旋状のフジッリ(Fusilli)とトマト、オクラを和えてみました。

⇒お弁当に

ドレッシングの材料

  • 人参・・50g
  • 玉葱・・50g
  • りんご酢・・70cc
  • オリーブオイル・・大さじ1
  • 蜂蜜・・大さじ1
  • 塩・・小さじ1/3
  • トマトケチャップ・・小さじ1

パスタサラダの材料

  • パスタ(茹で時間9分)・・120g
  • トマト・・120g(中1個)
  • オクラ・・2個(100g)
  • りんご酢・・小さじ2

作り方

  1. 人参と玉葱はできるだけ細かく下ろしてボールに移す。
  2. オリーブオイルを加えて、白濁するまでよく混ぜ合わせる(乳化させる)。
  3. 他の材料全て混ぜ合わせる。
  4. パスタを袋の説明のとおりに茹でる。
  5. 一緒にオクラも2分ほど茹でて冷水にとって冷まし、2mmの小口切りにする。
  6. トマトは1cm角に小さくきる。
  7. ボールにパスタ、オクラ、トマトを移し、3のドレッシングを大さじ2ほどで絡めて出来上がり♪

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郵政改革法案(亀井案)が廃案になったこにとついて

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 昨夕、亀井静香郵政改革・金融相が辞任する可能性をネットのニュースで知ったとき、飛び上がるような嬉しさがこみ上げた。(そうだったらいいのになぁ♪)また、Twitterでも、これが実現すれば確実に民主党に入れる、と言っている人がいて、さもありなんです。夜中に起きて早速ニュースをのぞくと、どうやら現実になったらしい。この経緯は単純で、この法案の可決にあたって国会を延長しても、議論する時間が足りないことから延期はしないという結論で、衆参の調整のための一日だけ延期して閉会することとなったそうだ。

⇒亀井氏、閣僚を辞任へ 「約束破られた」(MSN産経ニュース)2010.6.11 01:05 

 国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相は11日未明、菅直人首相が郵政改革法案の今国会成立を断念、廃案にする意向を示したことを理由に辞任する意向を固めた。ただ国民新党は、参院選後に召集される臨時国会で、同じ内容の法案を提出し成立させるとする覚書を民主党と交わすことに合意、同党出身の松下忠洋経済産業副大臣と長谷川憲正総務政務官は残留するため、民主・国民新両党の連立政権は維持される。亀井氏は11日未明の記者会見で「約束を破られ、履行できなかった」と述べた。

 この馬鹿げた郵政改革法案が消えてなくなって欲しいと思っていただけに大変良かったのです。こうなったのも、菅政権に変わった途端に支持率がV字に上がったため、民主党は、早々に参院選に持ち込みたいからだというのは見え見えです。亀井さんが怒って辞めることになった事に関してはまったく関心はありませんが、この郵政改革(国営化)を今後どのように扱うのかが問題です。
 現在参院審議中ですが、成立せずに国会を閉じると廃案になります。そして、この法案を改めて提出することで衆院から審議しなおすことはできるのですが、亀井さんがここで辞めると、この法案の再審を言い出す人がいなくなるということです。ですから、うやむやになる可能性は大です。全国の郵便局長の会議で約束されていただけに、亀井さんにはかなり期待が寄せられていたと思われますが、この図式はなんだか、沖縄の普天間基地県外移設の糠喜びを思い出させます。
 私が気になるのは、郵政改革亀井案の存在如何に関係なく、この政府は、インタゲ(インフレターゲット)2%をどのように考えているかです。菅さんの脳内には増税があるようですが、それは国民感情が許さないことです。支持率が上がった事をよいことに、お調子に乗ると、その支持率でコケることにもなります。
 このワケの分からない支持率が功を奏した結果、今回は、民主党の7月参院選挙の日程を決めさせるに至ったようですが、本当に国民が支持するのは何か?の中身です。ニュースウイークジャパンの編集長の先日のコラムでも話していたとおり(「菅政権に期待するなら期待するな」)、国民が支持しているのはイメージです。それまで民主党に反対的だった国民も、首相が変わったというだけで「支持する」に変わってしまうような、単純な理由が数字になっているだけです。菅さんは、国民が何をすれば喜んで自分を支持するかよくご存知のはずです。この手の話をし始めると馬鹿げてくるのですが、その手の国民なのです。政治家にも国民にも中身が無いにもかかわらず、よくこの国は成り立っていると思います。

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2010-06-10

極東ブログ「トルコの対イスラエル政策は変わったのか」 について

 このエントリーに触れて、最初は複雑な経緯を辿るという印象を持ったため、文脈が読めずに非常に難しいと感じた(参照)。二度ほど読んでみてそう感じたので、このような時に私がよく使う手で図式化してみた。地図上の該当国をフローチャートのように並べて国名を入れ、文章に沿って付記されたことをメモ的に書き添えながら埋めてゆく方法です。これでやっと、取り上げられているトルコとイスラエルの問題に焦点が絞られた。そして、核を保有するイスラエルを擁護するかのようにトルコが両国間で平和的に解決しようとしていることに対して、アメリカを中心に好ましく見ていないという内容だとわかってきたのです。それにしても、歴史的背景の知識に疎い私にとってはこの文脈を読むのは簡単ではなかったのです。結局、最後に結論している以下の部分から、戻るようにいろいろと調べてみました。

変化の兆候は、ケマル主義の共和人民党の変化だ。同記事ではこれを新ケマル主義としている。ただし、現実は、この記事の期待的な論調とは異なり、ガザ支援船攻撃について強行な反発もしている。そして興味深いことに、エルドアン氏の親イラン政策も国内政治向けのポーズである可能性もある。

私は事態は反米・反欧米的な排除スタンスによるナショナリズム高揚の過渡期的な現象ではないかと思う。もちろん、それが西洋型民主主義に近い安定を得るかというと難しいだろう。なにしろ、トルコより民主化していたはずの日本においてもいまだ反米・反欧米的な排除スタンスによるナショナリズムが高揚しているからだ。

 ところが、これだけではイランへの制裁問題に何を結びつけるかがみえてきません。「ナショナリズム高揚の過渡期」と「日本においても」の下りが並列されて論じられていることが結びつかないため、文脈が読めないネックになっているのだと気づき、慌てて、ナショナリズムの指している前段の「新ケマル主義」から紐解いてみた。

1924年、ケマルは議会にカリフ制の廃止を決議させ、新憲法を採択させてオスマン帝国末期から徐々に進められていた脱イスラム国家化の動きを一気に押し進めた。同年、共和国政府はメドレセ(宗教学校)やシャリーア法廷を閉鎖、1925年には神秘主義教団の道場を閉鎖して宗教勢力の一掃をはかる。

ケマル・アタテュルクは、世俗主義、民族主義、共和主義などを柱とするトルコ共和国の基本路線を敷いた。一党独裁を築き上げ、反対派を徹底的に排除して強硬に改革を推進したアタテュルクと、その後継者となったイスメト・イノニュも他国の独裁政権と比較すれば、政変なく政権を守り通すことに成功した。結果として、トルコは独裁政権下にありながら全体として国家の安定に成功した例となり、「成功した(正しい)独裁者」ケマルはその死後も現在に至るまで国父としてトルコ国民の深い敬愛を受けつづけている。救国の英雄、近代国家の樹立者としてのケマル評価はトルコではあたりまえのものになっている。(Wikipedia)

 これは極一部の抜粋に過ぎませんが、ケマル主義とは、第一次大戦後に生まれた脱イスラム国家の動きだったのです。日本では226事件に見られるとおり、天皇万歳の時代で、皇道派による国家権力唯一という時代でした(参照)。これでLoopy鳩山に触れて示唆していることがやっと見えてきました。
 つまり、日本の団塊世代の政治に後戻り化傾向があることにやっと気づき始めた私達国民が、もっとも警戒しているというか恐れているのは、国家権力による統治や、国営化傾向による最終的な国家の破綻です。論より証拠に、現政権が国営化に向かって法案を決議しようとしている流れに、染み付いた(親世代の)昔の国家主義がじわじわと表れてきたのではないでしょうか。ここで二代に渡って民主党党首である鳩山、菅両氏は団塊世代であり、この世代が乗り越えてこなかった親の世代、又は10~15年上の世代に対する反発は、凍結状態のまま和解することの無い問題として残っているのです。その証拠に、亀井さんは放置状態です。小沢さんに関しては、絶縁状態を作りました。このように政治の舞台にも顕現されはじめているというのが、どうもトルコの政治にも同じように言えるのではないか、現れているのではないか、というのが今日の極東ブログの大きな視点ではないかと思います。
 時代の輪廻なのだろうか。これは、人為的な力ではどうすることもできない非常に大きなエネルギーをそこはかとなく感じる問題なのだと思いました。

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サワーポーク(酢豚):アメリカ家庭料理

 一タイトル一エントリーの形式に変更してみました。1PVが二日分表示です。今までの「続きを読む」機能をやめましたが、不都合が生じた場合は変更もあります。

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 昔のアメリカ料理そのものといった合理的で賢い、サワーポークの紹介です。何故これが賢いかは、味づくりにあります。パイナップルの酸味は加熱によって引き出され、ケチャップの持つトマトの甘味と酸味が相乗効果を産み出すので、絶妙の酢豚を作り上げるのです。ケチャップはブランドによって味が全く違うので、好みのケチャップで勿論良いのですが、私がここで作りたいのは懐かしい味の再現なのです。

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 レシピの元は、大昔、私が渡英する前に英語でお世話になった、アメリカ人牧師の奥様です。半年くらい彼女の家に通って英会話や文法などを教えてもらったのですが、特に会話レッスンは、料理を作ったり食事をしたりするような場面を実際に体験したのです。その時に作ったサワーポーク(酢豚)のレシピで、メモも残っていませんが、とても簡単なのでイギリスでも何度も作って、あちらで喜ばれた料理です。(イギリスでは外国の料理を作る人は少ない)。その後作っていない理由は、ケチャップの味に違いを感じ、同じような味にできなくなってしまったからです。今回、HEINZで作ってみてかなり満足できたので、レシピを残すことにしました。

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 さて、材料を整える前に注意する点は、HEINZのケチャップを使用することとシロップが甘すぎないパイナップルの缶詰です。もしも熟したパイナップルが手に入るようでしたら、フレッシュのをお薦めです。何故シロップの甘さを問題にするのかですが、中華料理の酢豚を想像してみてください。甘過ぎず酸っぱすぎず、肉の旨味が全体によく絡むようなほどよりとろみで、食欲をそそります。あの味を再現するためには、甘過ぎないことは勿論、酸味も、全てパイナップルだけで作り出すのです。とはいえ、誰が作っても同じものはできるはずが無いので、味見をしながらケッチャップの量を加減すると良いです。まずは一度作ってみてください。

⇒お弁当に

材料

  • パイナップル缶詰・・300g(カットの身だけ)
  • 豚ロース(豚カツ用)・・3枚(250g)
  • 玉葱・・120g(中1個)
  • カラーピーマン(赤)・・半分(120g)
  • ピーマン2個・・120g
  • HEINZケチャップ・・カップ1/2
  • 小麦粉・・大さじ1
  • 塩・胡椒・・少々
  • バター・・15g

作り方

  1. 肉の余分な脂をカットして包丁の先でたたいて所々の筋を切り、2㎝の幅に切り揃える。
  2. 玉葱は縦に6等分して一枚一枚剥がしてばらばらにする。
  3. ピーマンは縦に切り、種を出してから縦に二等辺三角形を作るように交互に幅を変えながら切る。
  4. パイナップルは缶から笊に取ってシロップと分ける。このシロップは捨てずに凍らせるとシャーベットになります。
  5. 1の肉に軽く塩と胡椒をまぶし、小麦粉を全体に絡める。
  6. フライパンを温めながらバターを溶かし、肉を全体に並べ、周囲が白っぽくなったら裏返す、火力は中火よりもやや弱めでジューシーライン(☛HintとSkill)を意識して焼き過ぎに注意し、一度皿に取り出す。
  7. 残った油でパイナップルの汁気がなくなるまで炒め、玉葱とピーマン加えてしんなりしたら6の肉を加えて馴染ませる。パイナップルを炒めると酸味がはっきりする。
  8. 全体に火が通ったらケッチャップを加え、2~3分炒め合わせてでき上がり♪

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「何年ブログ書いてんだか。で、まるで成長しない。劣化かわからん。地味に自分が変わってく」親愛なるあなたへ

今日から一タイトル一エントリーに書いて行こうと思います。サイドバーの「最新記事」から御覧下さい。

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 「何年ブログ書いてんだか。で、まるで成長しない。劣化かわからん。地味に自分が変わってく感じはある。」
 という言葉が昨日のTwitterでポロリと溢れるように流れてきた(参照)。これに気づいた時に、気持ちの中に湧き上がる思いがあるのを自覚しながら、このことで話したいということでもなくなんとなくその間をやり過ごした時、その時の書けない思いを抱える自分自身のこととしてはっきり浮かび上がったのです。つい、「具現化ができないの?」と突っ込みを入れたかに反応したのですが、それは相手にではなく、私自身が確かそのような土壺にハマったのを確かめていたような状態でした。そのことを少し書いておこうと思います。
 具体的には、昨日三本目に書いたエントリーの件です。いつものスタイルで料理のエントリーを書き、「続きを読む」以降にランダムに書きたいことを書いています。三本目は普通は有り得ませんが、昨日は、詰まったのです。私の場合は単に能力不足です。能力の劣化と言うと、元に優れた能力がある事を裏付けますが、書きたいことが思うように書けないという行き詰まりです。もう少し熟考する時間があれば良いという思い方は逃げ道で、そうではなく、閃き(ひらめき)がないと手が動かない状態になるのです。書きたいことが絞れない。そういうジレンマの板挟みになると、思考も止まるのです。
 菅政権に関して、何かが気になる。その気になる部分の抽出ができないため考えがまとまらないのです。なんとなくそこからの逃げで、先延ばしにしようとするのですが、問題は自分にあるのであって、菅政権の何が問題だと言いたいのかが見えないのです。ぼんやりネットのニュースを見ていて閃いた事を書き上げた時は速かった。書いたものに満足かと言われれば、そうでもない。いつも妥協です。
 書く事への妥協点というか合格点を低くするという表現でもない。でも、ヘタレた言葉のイメージよりも遥かに慰めてくれます。が、なんとなくここにも自分を逃がす要素が潜んでいて、精神的な堕落を伴います。問題は言葉でもないのです。自分に妥協できないくせに、合格点も出してやれないというのは、それだけ能力が低いことは重々承知なのです。だから、だったら努力すれば良いという年でもない。と、そこに、年齢的に可能性を思えない諦めのような境地が迫って来るのです。このまま放置すると、もっと心を苦しめ自虐の思い方にはまるのです。
 まとめて書くという縛りのようなものから自分を開放してみようかと思って書いたのが、昨日の三本目のエントリーでした。積み重ねて行くと良くなるという形も、観念的に、継続的な作業の繰り返しで出来上がるものなので、時々そういうことから開放してみるのも力が抜けて良いかもしれない。逃げるのでもなく諦めるのでもなく。

 同年として、日々の思いや気になる自分の生きざまのようなことに結びつけては物思いにふけるというのは同じで、慰めるとかのような無意味は承知ですが、特別なことが起こっているわけではないと思います

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2010-06-09

「菅内閣の経済方針は麻生内閣時代に与謝野馨財務相が主導した「中期プログラム」の劣化版」で気になること

 一拍おいても二拍おいても、吹き出す嫌気を言葉にすまいというのは苦しいものです。立ち上がったばかりの菅新首相の今後の抱負、例のご挨拶に続いて発覚したのは、財政再建重視に新政府は転換してしまったのです。極東ブログでも感極まったのか、今朝エントリーを読ませてもらいました(参照)。今の状況はよくわかるのですが、どうも胸のざわめきがわからない。どうしたものかと、なんとなくネットのニュースを眺めたりしているうちに、日経のニュースが目に止まり、直接ではないにしろ問題が見えてきたかに思います。日に三エントリーも書いたことは無いのですが、ちょっと覚書程度に記しておこうと思います。まず、極東ブログで抑えている問題点などから。

菅内閣は首相失態で崩壊した鳩山前内閣のナンバーツーであったことから、その失態終息が急務であり、また9月に予定される新内閣までの暫定内閣なので、期待を持つとすればきちんと鳩山内閣の尻ぬぐいをしてくださいというくらいしかないそして菅氏については9月に引退するのもスジだろう)。その第一歩は、今からでも遅くないから、報道のオープン化とか言う人たちが声援して、党向けではない国民向けの鳩山由紀夫氏の辞任会見を開くのがスジではないのか。

 こう言いたくのはよくわかります。けーじめー、けーじーめーのないあなたぁ♪なのです。しかも、人の褌(ふんどし)で相撲を取るなと言いたいです。誰のって、与謝野薫さんの昔履き捨てた薄汚い褌です。(下品で申し訳ない。これくらい言わないと先に進めません。)これが、一番進んで欲しくない金融政策なのです。これを何故選んで進むのですか、理由がまったくわかりません。日本の今の状態はデフレのスパイラルにはまり込んでいるのです。多少GDP(国内総生産)が上昇したといっても、生活は苦しいばかりです。世間には働きたくても仕事が無いのです。このような時に、国民の何処から増税分が捻出できるというのでしょう。一番恐ろしいのは、このような生活状態で増税する、という政府への不信が募るのです。すると、働く意欲や生活向上の努力など気力が無くなり、結果、市場に活気が出なくなるのです。どんどん悪い方へ落ちてゆくのです。小泉政権が消費税増税をためらったのは、経済政調を優先したからです。極東ブログに書いてあることをすっかりここに転記したいくらいです。

消費税という言葉は避けられているが、ようするに財政健全化が至上課題であり、そのために増税して、財政が健全化されれば、経済成長と社会保障が実現できるというのだ。大蔵省ケインズ主義というか大蔵省社会主義というくらいの珍妙な話になっている。

 とても残念です。消費税の値上げに反対しているのではなく、今は最悪の時期だと言いたいのです。いつかは増税も辞さないというのはわかりますが、仮に今景気が上向きで増税可能な状態だとしても、それでもできませんよ、菅さん。それが先に述べた「大人のけじめ」というものです民主政権が鳩山総理でスタートした時の国民との約束に、各省庁の無駄を省いて予算を組みなおした上で政策の実現を公約したのです。鳩山さんの時に、それがなんとなくうやむやになったのは、政権交代してまもなく予算の見直しに時間が無かったという理由でした。それどころか、シーリングの廃止をいの一番に取り決めたため、前年の予算が繰り越されず、4兆円不足して子ども手当てが危ぶまれたのです。そして、じっくり議論もしないうちに郵政改革法案も衆議院で通してしまった。まだ、これ終わっていないのです。ここを菅さんは引き継いだのですから、新たに消費税を取り込むような話、お門違いも甚だしいことです。もしも、ご自身の主張を強行するというのであれば、現在の予算を組みなおし、やり繰りするための財源を捻出するのが筋というものです。先ほど日経で知ったニュースですが、付記します。

野田佳彦財務相は9日未明に財務省で開いた記者会見で、政府が6月中に財政再建目標を盛り込んでまとめる財政運営戦略について「10年後には安定的にストック(残高)ベースで縮減に入っていく流れをつくっていく必要がある」と述べた。

 2011年度予算編成では「要求段階からしっかりした資源配分をそれぞれの省の中でしてもらう工夫を考えていく」と発言。分野ごとの予算に上限を設ける概算要求基準(シーリング)の復活については「これから検討する」と述べるにとどめたが、予算要求の膨張を防ぐ仕組みが必要になるとの考えを強調した。

 経済ををどうするかわけのわからない菅財務相、何の議論もなく中小企業の借金は免除すると言い出すような亀井さんが郵政相のままです。また、11年度の予算は確かに大切なマターですが、9月までに菅首相のやり遂げたい政策を進めるのか、鳩山前首相不整備の部分、詰まるところ各法案の議論などを解決することですが、これらをどうするのか議論されていないのではないでしょうか。なんだか、水を得た魚のように、皆、自分のしたいことを勝手に始めて、鳩山政権のスタート時とよく似ています。そして、このような理不尽な事が起きていることに気づかない人も多いと感じます。反民主党な人が、菅さんなら応援するというのも滑稽な事で、私には理解できません。そのことは今朝のエントリーにも書きましたが、人気で持ち上げられた政権は人気の低迷で失墜するだけです。

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お手頃なマグロとアスパラガスの長春巻き(焼いてもよい):NHKが報じた「政府の支持率」について

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 この料理は、いろいろ自由自在に組み合わせができるので、今までにも他の食材で紹介してきましたが、今日は、値段的にも手ごろなビンナガマグロのぶつ切りを使って、アスパラガスに挟んだ揚げ春巻きにしました。アスパラガスを丸ごと包み込んで揚げるため、中は蒸された状態になるのでとても甘く感じます。また、マグロをたたいて加熱するのが勿体無いという感覚が湧いてきたとしたら、その認識は今日のこの料理で変わると思います。また、刻んだオクラを混ぜるのには意味があって、つなぎの役割りもありますが、より野菜を多く取り入れるための工夫です。しかも、彩りもなかなかよく、粘りの成分のため、マグロがなめらかになります。

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 まず、ビンナガマグロのことですが、このマグロは、シーチキンでお馴染みの缶詰に加工されることが多く、刺し身や寿司ネタにはあまり使われてこなかったそうで、評価の程は本マグロの比ではありません。誰が本マグロが最高だと決めたのかわかりませんが、ビンナガマグロもかなり美味しいです。本マグロは酸味がきついので割りと癖があるのに対し、さっぱりとしていて、そこそこ脂の乗りも良いです。でも、昔からの評価が前提にあるせいか、未だに安価なのです。参考のために書いておくと、100gで100円前後です。それが、刺し身で食べられる鮮度なのですからありがたいことです。

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 この春巻きの特徴でもありますが、両端を閉じません、もし、アスパラガスが丸ごと入る大きなフライパンが無ければ、半分に切って揚げると良いです。また、油が春巻きの中に停滞して油っこくなることも無いのでこの方法はヘルシーです。
 油の量は、春巻きが半分ほど油に浸かっている程度の量で、180度で時々転がして色よく揚げます。また、揚げ物を避けたいということであれば、オーブントースターなどで230度前後の温度で15分ほど焼くとさっぱりと仕上がります。出来上がったら斜めに三等分して、野菜を添えて盛りつけます。では、作り方です。

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マグロを包丁で粗くたたいて身を崩してからオクラのみじん切りと少々の塩と胡椒を混ぜ合わせてます。アスパラガスを立てに半分に切り、春巻きが三角形になるように中央に置きます。マグロを均一になるようにアスパラガスの間に置いて端から巻き、巻き終わりに水をつけて台に置きます。これで準備は終わりです。直ぐに揚げても後から揚げても、どちらでもできますので、時間のないときは分業できるので助かります。

参考料理
☛海老といんげんの生春巻きの包み揚げ:ししゃもの素揚げ
☛ゴーヤの春巻き揚げ
☛鶏の挽肉とアスパラガスの生春巻き揚げ

材料

  • ビンナガマグロ・・200g
  • 春巻きの皮・・4枚
  • オクラ・・1個
  • 塩・・小さじ1/2
  • 胡椒・・適宜
  • 付け合せの野菜・・ブロッコリー・トマト

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2010-06-08

サゴチ(サワラの若魚)の天ぷらと精進揚げ:「小沢独裁を機構的に押さえる政調の復活はよかった」には驚くべき予言か

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 天ぷらの醍醐味は、何と言っても新鮮な魚を下ろしたら直ぐにその場で揚げたのを頂くことにあります。大竹まことの料理本で「肉天ができないのなら天ぷら禁止」と言っているのは(参照)、本当の天麩羅は肉なんか揚げないの。これを揚げる彼の理屈は、魚よりも水分が少ないので失敗が少ないと言うことです。先日もこの引用をしたばかりですが、それほど魚の天ぷらというのは難しいということらしい。だから、挑戦者の心を掻き立てる魅力のある料理なのかもしれないです。

「ちょっと言い過ぎなこと言うと、天ぷらっていうのは、魚なのな。野菜とかの天ぷらもあるけど、あれは精進揚げ。(参照)」

 先月この話を知って、流石に物知りだと思いました。これ、本当かもですよ。天麩羅の伝来にはいろいろな説がありそうですが、天竺(インド)から流れてきた人が、小麦粉(麩)を薄くまぶして(羅)揚げた料理だと言われています。いつ頃から天麩羅は東京の料理だといわれていたかはわかりませんが、江戸時代に栄えたということは、東京がその発祥だったのだと思います。新しい油をたっぷり使うことと、新鮮な魚を揚げるというだけでご馳走です。因みに、魚を開かないで揚げる方法で骨まで食べれるのがこちらのレシピ☛白ぎすの唐揚げ

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美味しいものは少しでよいのですが、一緒に野菜なども数品あるとよいので、油を汚さない順にピーマン、サゴチ、にんじんの間引き菜のかき揚げの順に揚げます。にんじんの間引き菜が何故最後かと言いますと、残った衣に刻んで混ぜ合わせ、生地がゆるい場合は少し小麦粉を足して作るからです。これで衣が余ることもなく、綺麗さっぱり片付くと言うわけです。

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できるだけ厚手の鍋(できれば鉄製の揚げ物専用鍋)を用意し、温度が下がりにくいように油はたっぷりあるとよいです。肉厚のサゴチはゆっくり火が通るとよいので、170度くらい。▶1衣の生地を一滴落としてみて、底に一度沈んで上がって来るくらいがベストです。そして、ピーマンやかき揚げも、高温にすると衣がいきなり油と反発し合って飛び散ってしまうので、この場合は170度がよいです。▶2また、衣が薄くつく秘訣に、材料に軽く小麦粉をまぶしてから生地をくぐらせます。▶3生地にくぐらせて具材を持ち上げた時、生地が流れ落ちたあとに薄く覆って残っている程度で油に入れます。もし、この時生地がわずかに見えても、はじめに薄くまぶした粉に誘われて表面に残っているので、大概きれいな薄い衣になります。厚ぼったく生地がついていると具材の水分も抜けないので、揚げた後に蒸気がこもってべったりとなってしまいます。できるだけ薄い衣にするのが目標です。

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 ところで、材料の表記に目安とは言え、きっちり私が量った分量をのせています。これは、私に決まった分量があるのではなく、量りながら分量を書き留めてはレシピを起こしています。で、今日も、いつも通り分量を参考にされるとよいとは思いますが、天麩羅の腕前向上のため、作りながらその状態を自分の感覚で確かめてみることをお薦めします。そのため、チェックポイントを意識して書きましたので、「▶」印を確認して作ってみるとよいです。

材料

  • サゴチ・・(半身)40cm
  • ピーマン・・2個
  • にんじんの間引き菜・・60g(なければ陸ひじきなど)
  • まぶし粉・・小麦粉大さじ1

麩羅衣

  • 解き卵・・大さじ2
  • 水・・大さじ2
  • 小麦粉・・大さじ3

作り方

  1. サゴチは両面に軽く塩して10分程置き、水分を拭き取って軽く小麦粉をまぶし、余分な粉はできれば刷毛で落としておく▶2
  2. ボールに解き卵を割り入れ、水で延ばしてから小麦を加える(順番を変えるときれいに混ざらないので注意)
  3. ピーマンは二つ割にして種を取り出し、両面に小麦粉をまぶす。
  4. にんじんの間引き菜は3㎝の長さに切り揃えておく。
  5. 鍋にたっぷり油を注いで170度まで加熱する▶1
  6. ピーマンを生地に通してしばらく宙で余分な生地が落ちるまで待ち、油に投入▶3
  7. 油の音が一オクターブ高くなり、泡が静かになったら引き上げてよく油をきる。
  8. サゴチも同様に揚げる。野菜よりはやや時間が掛かるので音と泡の状態をよく観察のこと。
  9. 最後ににんじんの間引き菜を残った生地に入れて混ぜ合わせ、箸で一塊として持ち上げられるくらいにまとまれば揚げる。生地は、水と粉で調節する。

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2010-06-07

根曲がり竹(チシマザサ)と豆腐の挽肉餡:「菅直人氏の海外評価はポピュリスト(大衆主義者)」から思うこと

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 今日は、伊那周辺特産の根曲がり竹の煮物です。筍特有のえぐみやアクが少なく、茹でて皮を剥いたらそのまま料理にできるという笹の筍です。
 実は、今回のこの筍を見つけた時に、三年前に始めて食べた根曲り竹を思い出していました(参照)。
 秋田からの帰り道、長野自動車道の小布施というところで見つけて買った時のことです。「この筍は、この小布施のしかも極一部にしかなく、県内ではここだけ。」と店の人から聞いたのです。土産物屋と言う風ではなかったのですが、私は単に一見客ですから、「ここだけ」と言われると「ここで買わないと一生食べられないかもしれない」とか思うわけです。で、三年後の昨夜、一生で二度目の根曲がり竹にありつきました。今回は、「小布施にも同じ筍があるようだけど、同じ?」と聞くと「ううん。伊那にしかない筍で、山奥でないと採れないから貴重だよ」と言うのです。これで、謎が解けました。長野県の人達は、自分の土地のものは他所にないと思い込んでいるらしい。おらっちの畑なのかも。そういえば、東京では聞かない言葉で、この地方独特の言い方に「まえで(手前)」は、方言だというと、これは、標準語だと言い張ります。全然わかってませんね。外に出ればわかることですが、ここだけの話。

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 さて、アクは殆どないとは聞きましたが、それは、時にはあると言う意味ですから米ぬかで念のため茹でました。筍とおなじように包丁で切り込みを一筋入れ、長いものは半分に切って水から茹でます。細くて皮も薄いので、沸騰してから2~3分茹でて火を止め、そのまま冷まします。冷めたら川皮を剥いて水で洗い、綺麗な水に浸けたまま冷蔵庫で保存します。

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 手でちぎった木綿豆腐と一緒に出汁煮して、充分味を含ませてから味付けします。今日はこれだけだと寂しいので、別のボールで下味をつけた鶏胸の挽肉を混ぜて煮込み、最後にとろみをつけました。最近よく使うこの胸の挽肉は、鰹出汁との相性もよく、煮汁にコクがつく上食べやすくなるので好んでいます。では、材料から。

材料

  • 鶏胸挽肉(皮無し)挽肉・・180g
  • 茹でた根曲がり竹・・300g
  • 木綿豆腐・・450g
  • 鰹出汁・・500cc
  • 白醤油・・50cc
  • 味醂・・大さじ2
  • 酒・・大さじ2
  • 片栗粉・・大さじ1

作り方

  1. 根曲がり竹を一口大に斜め切りする。
  2. 木綿豆腐は一口大に千切って笊に上げ、水気を切る。
  3. 鍋に1と2、鰹出汁を入れて煮立ってから10分ほど煮る。
  4. 酒、白醤油、味醂を加えて味付けし、さらに5分ほど煮てから水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり♪

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2010-06-06

豚ロースのたたき風:「菅新首相会見から、「ある意味」を抜き出してみた」の突っ込みだけにしてみた

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 爽やかで清々しい天気が続きます。明け方のひんやりしている時は、カッコーやホトトギス、名前のわからない小さな鳥の甲高い鳴き声も見逃せません。ジョギングの行き帰りは、だんだん道草が増えてよい散歩になっています。

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 今日は、豚ロースでたたきにしました。鰹や牛肉のたたきはよく聞くと思いますが、豚はあまり聞かないと思います。そのはずです。豚肉は中心までよく火を通すのが安心ですから、表面だけ炙ったような料理には向きません。ですから、今日は、薄い焼肉用ほどのスライスを軽くグリルで焼いてみたのです。グリルだと脂は適当に落ちますし、表面が香ばしく焼けるのでなかなか美味しい食べ方です。タレは、鰹出汁ベースに生姜を卸し、茗荷と山椒の葉をたっぷりかけた和風なのでさっぱりとしています。これからの季節には、焼肉に変わる一品としてお薦めです。
 作り方はいたって簡単。特にレシピに書く必要のないほどですが、もし、グリルがない場合はフライパンでも代用できると思います。焼き上がった肉を一口大に切り、肉が浸かるほどタレをたっぷりかけるとよいです。

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 そういえば、この「たたき」という呼び方で昔はよく混乱していたことで、鯵のたたきもたたくと言いますが、料理は別物です。昔調べてわかったのですが、鰹のたたきは、味がよく染み込む様に表面をたたいて味をならしたという料理法が由来です。また、薬味と一緒に包丁でたたいて細かくする鯵のたたきは、包丁でとんとん身を細かくするためにまな板をたたくという意味からだそうです。身をたたくのと、包丁でまな板をたたく意味からそう呼ぶようになったそうです。今日は豚肉をたたくわけではありませんが、炙ってタレをかけるという料理法から「豚のたたき」と読んでもよいかもしれません。

材料

  • 豚ローススライス(焼肉用)・・5~6枚
  • 茗荷・・1個
  • おろし生姜・・1片
  • 山椒の葉・・適宜

タレ

  • 鰹出汁・・100cc
  • 白醤油・・大さじ1
  • 味醂・・大さじ1

作り方

  1. 豚肉は冷蔵庫から出して広げて室温に戻す。
  2. 鰹出汁に調味料を加えて一煮立ちさせ、醤油をまろやかにする。
  3. 茗荷は細かい小口切りに、生姜は卸して2のタレが冷めたら混ぜる。
  4. 豚肉の色が変わるまでグリルで両面炙り、一口大に切ったらさらに並べてタレを回しかけ、茗荷と、山椒の葉を手の平で叩いて添えて出来上がり♪

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2010-06-05

バレンシアライス風黄色い炊き込みご飯(ターメリックサプリの活用):「6月3日発売週刊文春記事・・・上杉隆」に釣られて

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 以前教えてもらったウコン(ターメリック)のサプリメントが、二週間かかってアメリカから届きました。特に珍しいものでもないのですが、ウコンの色素成分であるクルクミンが購入の目的でした。この成分が肝臓の働きを助けるというようなお話は以前書いたので、よろしかったらこちらをどうぞ☛
 おかしなもので、ターメリックだと香辛料というイメージなのに、クルクミンだとお薬的な感覚になってしまうのです。発色がよくて驚くよ、と言われ、このカプセルを開けて黄色の粉を見た時、それは、オレンジ色でした。その時点で、黄色のご飯が楽しみでした。なんでも、1カプセルで8合のお米が真黄色になるらしく、極微量でよいのだと言われました。今日は、途中までパエリアのような作り方で(☛レシピ)、最後は、オーブンでは焼かずに炊き込みご飯にしてみました。そういえば、似た料理にバレンシアライスと言うのがありますが、私が思うに、スペインの地方名がこの料理の名前を表しているだけではないか、と思うほどよく似ています。加える具はなんでも良いのですが、美味しい出汁が期待できる魚介類や鶏肉が入るとご飯の味に深みが加ます。また、具は、パプリカや玉葱など、あり合せの野菜を使いました。とうことでスタートします。出来上がりは、黄色いご飯に彩のよい野菜や肉、魚介類などの具が沢山の、一品で栄養満点のようなイメージです。

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 まず手順ですが、炊き込むご飯に加える具は、最初に少し炒めて旨味を引き出します。この具の味をしみ込ませたいので、残った汁も一緒に次に玉葱を炒め、ガラスープでのばして洗わない米を炊きます。余談ですが、日本のお米は粘りがあるので、オリーブオイルで炒めてから煮る方法があるようですが、私の方法は洗わないお米をいきなり沸騰している中へ入れます。お米の湯炊きのような感じで、油もそこそこ入っているせいかべた付くようなことはありません。ですから、時間も短縮できます。

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 最初に炒めた野菜をのせて蓋をし、弱強火で沸騰するまで過熱したら弱火で10分、火を止めて10分蒸らして出来上がりです。食べる前にレモン汁をかけるとさっぱりとして一層美味しくなります。おこげをわざと作るのも香ばしくて美味しいです。余談ですが、お皿を洗ったスポンジが真っ黄っ黄。ターメリック入れ過ぎたのかも、と、、、。

材料

  • 米・・3合
  • 鶏胸肉・・100g
  • 蛸・・60g
  • 海老・・4尾(80g)
  • 玉葱・・100g
  • にんじん・・40g
  • パプリカ・・赤・黄・緑(各80g)
  • にんにく・・1片
  • 鶏がらスープ・・4カップ
  • ターメリックサプリメント(クルクミン380mg)・・1/3CAP
  • オリーブオイル・・大さじ2
  • トマト・・80g
  • 塩・・小さじ2

作り方

  1. パプリカは一口大の短冊に切り、トマトは櫛型に薄く切り、それ以外の野菜は全てみじん切りにする。
  2. 海老は殻を取り除き、背腸を取って腹に斜めに包丁を入れて縮みにくくする。
  3. タコと鶏肉は1cmほどのぶつ切りにする。
  4. オリーブオイル大さじ1をフライパに引き、鶏肉、タコ、海老、パプリカを八割方炒めて軽く塩・胡椒してボールに移す。
  5. 残った汁にオリーブオイルを大さじ1足してにんにく、にんじん、緑のピーマンの順に炒め、温めたガラスープを加えて一煮立ちさせる。
  6. 5に米と塩小さじ2を平らにならしながら加え、煮立ったら4を米の上に並べて蓋をし、弱強火で炊く。
  7. 勢いよく蒸気が噴出して来たら火を弱火にして10分炊き、火を止めて櫛型に切ったトマトを並べて10分蒸らす。
  8. 器によそったら、レモン汁をかけていただく♪

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2010-06-04

ピーマンのための豚ロースケチャップ焼き:「恐るべき失望の民主党」の次のチャンス

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 今日は、大量のピーマンを食べるための豚ロースのケチャップ焼きなのです。レシピの前に二三話しがあるのです。そのひとつでまずピーマンのこと。
 最近ピーマンの小袋というのを見かけなくなりました。よくわからないのですが、大小様々な大きさや形のを15個ほど大袋で200円とかなのです。お得感はバッチリですが、量的に多いのかあまり売れ行きが芳しくないようです。前に政府が天候不順による野菜の高騰を懸念したとき、農家に、廃棄処分にしていたような規格外商品も全て出荷するよう要請を出したと聞きましたが、そのためでしょうか。個人的には大歓迎なのですが、一般的にピーマン嫌いが多いことが手伝うのか、売り場のピーマンの山がなかなか減らないようです。ピーマンは傷みにくいので、沢山あってもあまり困らないし、炒め物や肉詰めなどにでどんどん食べられるものです。せっかくなので、ピーマンを沢山食べられる味付けを考えてみました。

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 ヒントになったのは、私が中学の頃、母がよくお弁当に入れてくれていたピーマン炒めなのですが、沢山のピーマンを千切りにしてケチャップで炒め合わせたおかずでした。時間が経っても味が薄まらず、冷めてもおいしいのがケチャップ味なのです。また、千切りにすることで嵩が減りますから、沢山食べられる切り方だと思います。ハンバーグの付け合せにもよくピーマンと玉葱の炒め物を添えますが、トマトベースのソースが絡むと大変美味しく、食欲が一層進みます。今日はお弁当に詰めるわけではないので、ケチャップで絡めずに軽く塩コショウでいため合わせ、ケチャップは肉に絡めてピーマンを一緒に食べるという風にしました。肉は、片栗粉をパラパラしてソテーし、火を止めてケチャップを絡めただけです。

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 ここでケチャップのことですが、実は、私は日本のケチャップが甘すぎるので敬遠してしまうのです。母が使っていたケチャップは、昔は今ほど甘くなく、酸味が効いていてトマトソースのような感じだったのです。メーカーは何処のか知りませんが、今売り出されている日本製のケチャップとはまったく違います。HEINZのケチャップを知るまでは、トマトを煮詰めてソースにしたものを自分で作って冷凍保存したり、トマトの完熟をフレッシュのまま冷凍して使うのが常でした。HEINZの宣伝をするわけではありませんが、透明感があってトマトらしさを感じます。このケチャップならそのままでも嫌味がないので、個人的には気に入っています。着色料や甘味料などが使われていないのも安心です。

材料

  • ピーマン・・6個
  • カラーピーマン(黄)・・半分
  • 塩・・小さじ1/3
  • 胡椒・・適宜
  • バター・・5g
  • 豚ローススライス(焼肉用の厚さ)・・5枚
  • 片栗粉・・小さじ1
  • HEINZのケチャップ・・大さじ2

作り方

  1. ピーマンは縦割りにし、種を出してから5mm幅の千切りにする。
  2. バターで1を軽くソテーして油が回ったら塩と胡椒であじつけし、盛り付ける皿の上に広げて蒸気を飛ばす。
  3. 豚肉を広げて片栗粉を両面にパラパラとふりかけ、少量の油を引いて両面を焼く。
  4. 肉の色が変わったら火を止め、ケチャップを加えて全体に絡め、3の上に広げてでき上がり♪

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2010-06-03

冷凍モンゴイカのフライを作っちゃおう:初心者に良いかも:「鳩山由紀夫首相、辞任」から二大政党制崩壊の理由

 今日は、モンゴイカのフライです。今までモンゴイカでフライをしたことが、そういえばないなぁなどと思いながら買い物を済ませ、帰宅してもどうしようかちょっと迷ってしまいました。というのも、烏賊のフライと言うと油が跳ねやすく、今まで相当取り組んでクリヤーした食材なので(☛参照)、モンゴイカのような肉厚の烏賊はイカガかと躊躇した次第です。

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 このような時、私は、食材を調べる意味で裏技などを使わずに、普通にやってみるのですが、結果から言うと、モンゴイカ(冷凍)は、普通にパン粉をつけて揚げても油が跳ねたりしませんでした。これは、冷凍だからということもあります。解凍によって烏賊の繊維に含まれている水分がかなり出てしまうため、油ハネしないのではないかと思います。
 烏賊フライを柔らかい食感にする時の注意として、油の温度は高めの180度位で手早く加熱処理するのが良いのですが、モンゴイカの性質上、加熱しても身が硬くなりません。ですから、揚げ油が常に180度に保たれていれば失敗ということもないと思います。温度調節機能のついたIHなどのように揚げ油の温度を感知して、勝手に調節してくれると助かるのですが、失敗の原因は、揚げ油の温度が始めから低すぎることと、揚げている最中に低くなることだと言われています。たっぷり油を用意し、鍋は、温度に左右されにくい厚手がよいと思います。揚がったネタを引き上げる時は、鍋の真上で約5秒油を切る。これは、ネタとの温度差が少ない所で、油を切るに限るからです。油きりにのせ、ネタの水蒸気が飛びやすく置くことは最後の気遣いです。

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 では、手順からチェックしてみてください。
烏賊を解凍して両面に包丁で格子の浅い切り込みを入れます。烏賊の表面には繊維質の膜があり、加熱によって縮むので丸まってしまうのです。今日は、二口サイズの短冊に切って食べやすくしたので小さいネタですから、衣つけの手間を省いた手順にします。
 天ぷらの衣よりもやや硬めのつなぎ生地を用意し、烏賊に絡めてからパン粉をまぶします。このパン粉つけもボールに多めにパン粉を入れ、つなぎ生地をつけた烏賊を放り込んでからボールをゆすってパン粉をまぶし、取り出す時に、手で軽く押さえて馴染ませます。最後に残ったパン粉は袋に入れて冷凍庫で保存し、次回にまた取り出して使います。どうでしょうか?これなら気軽にフライに挑戦できるのではないでしょうか。では、材料からどうぞ。

⇒お弁当に

材料

  • モンゴイカ・・1枚
  • パン粉・・カップ1弱
  • 卵のつなぎ
  • 揚げ油
  • 付け合せ野菜:レタス+紫アスパラ+エンドウ

卵のつなぎ生地

  • 溶き卵・・大さじ2(同量の水)
  • 小麦粉・・大さじ3

作り方

  1. 烏賊の両面に浅く包丁目を格子模様に入れ、1.5cm幅4cmの長さの短冊に切りそろえる。
  2. ボールで溶き卵と水を混ぜ、小麦粉を加えて軽く混ぜ、1の烏賊を混ぜ合せる。
  3. ボールにパン粉をとり、2の烏賊をひとつずつ入れて、ボールを揺すってパン粉をまぶしたらバットに並べる。
  4. 3を15分ほど冷蔵庫で休ませ、パン粉を馴染ませる。
  5. 付け合せの野菜を用意する。
  6. 揚げ油を180度まで上げ、4の烏賊を注意にあるように、揚げる量に注意してカラッと揚げる。
  7. 皿に付け合わせの野菜と一緒に盛り合わせてでき上がり♪

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2010-06-02

焼き茄子のひき肉餡かけ:きめ細かな餡のコツ:グアンタナモ収容所閉鎖問題について

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 天候不順だというのに、長茄子は艶良くピチピチに育っていて順調のようで、現在諏訪で入手できる茄子は四国から届いています。作物の高騰が騒がれた4月の予想通り、早期に種蒔をする葉物は順調のようです。私の畑?わからん。エンドウが伸びて、じゃが芋の芽は出ましたが、トマトやブロッコリーは、雑草と見分けの付かないものを放置状態にしています。これって、もしかしたら草なので、単に畑で草を育てている状態かもしれません。
 丸焼きの茄子が美味しいという話は耳ダコになりますから省きます。買ってきた状態の茄子をそのままグリルで強中火で焼きます。時々場所を変えながら全体焦げ目がつくくらいまで気長に焼きます。熱々の茄子に箸の先を刺して筋を入れて開きます。ここに何をおいて食べるかが今日のレシピです。ありふれた鶏胸肉の皮なし挽肉のとろみ餡なのですが、肉のきめを細かくするかごろごろとした粒にして肉の食感を残すかによって方法がいます。肉の粒がある方は、意識しなくてもできますね。細かい方がおそらくやってみると案外できないので、少し詳しく触れておくことにします。

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 結論から言いますと、とろみ付けの片栗粉だけ除いて材料を全て鍋に放り込み、弱中火で、箸でかき混ぜながら火を通していきます。滑らかなとろみ餡には、肉などの質感を感じさせないほどの細かな状態がいわゆる[いい仕事」です。こうすることで、今回なら、茄子の食感が残り味が引き立ちます。他にも茹でた蕪やふろふき大根など、いろいろに応用できます。
 以上なのですが、実際作ってみると、火加減とかき混ぜるスピードなどに気遣う必要が出てきます。これを怠ると直ぐにお団子になってしまういますから、危ないと感じたら鍋を火から下ろしてかき混ぜます。スクランブルエッグのような図式が頭に浮かんだらGo!
 因みに、この茄子の丸焼きにお醤油と鰹節も絶品で、昔ながらのおかか醤油もよろしいかと思います。変りダネでギリシャ風がこちら⇒ トルコ風がこちら⇒です^^;

材料

  • 鶏ムネ(皮なし)挽肉・・150
  • 鰹出汁・・200cc
  • 信州味噌・・大さじ2(40g)
  • 味醂・・大さじ1(15cc)
  • 砂糖・・小さじ2(10g)
  • 生姜(みじん切り)・・大さじ1
  • 片栗粉・・大さじ1(+同量の水)

作り方

  1. 茄子を洗って魚焼きグリルやオーブントースターで丸ごと蒸し焼きにする(ない場合は厚手の鍋やフライパンでも可)。
  2. 生姜をみじん切りにする。
  3. 小鍋で片栗粉以外の材料を全て混ぜ合わせ(特に挽肉に塊を残さない)、弱中火にかけ、混ぜながら肉に火を通す。
  4. 白濁した感じが透明の煮汁と挽肉に分離したら水溶き片栗粉でとろみをつけ、2~3分煮て片栗粉の粘度を引き出す。
  5. 焼いた茄子を縦に割り開き、4のひき肉餡を回しかけてでき上がり♪

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2010-06-01

コーレ(ウルイ)のかき玉汁とそのコツ:「戦後左翼が戦前右翼と同型」について

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 そろそろ花が咲き出すコーレ(ウルイ)は、今シーズンはこれでお終いになりそうです。シャキシャキとした食感が初夏の芽吹を感じさせる、嬉しい野草です。どうでもいいことなのですが、野菜に花が咲くことを「薹が立つ」と言いますが、一般の草花は「花が咲く」と言います。コーレはどっちを使うのかなと、単純に思っていただけなのですが、食べごろを逸してしまった野菜と捉えるのか、花が咲く野草として捉えるのかどっちでしょう。薹が立つとは、盛を過ぎてしまった人の年齢や経験的なことにも使う言葉です・・・と、語り始めて、これ以上は墓穴を掘りそうなのでやめておきます。
 さて、コーレでかき玉汁を作ったと頂いたお婆様に話したら、「えっ!」と、驚かれました。聞いてみると、この辺の人の作る料理ではないということです。コーレを炒めて卵とじにすることはあっても、かき玉汁にするのは聞かないと言われました。昔、貧しい暮らしの時代に野草を食べていた頃、貴重なタンパク源の卵と炒めるのが唯一のご馳走だったそうです。ガラスープでかき玉汁というのは大変ハイカラ(=モダン)な料理だと言われました。ゲゲゲの女房の水木さん世代のお婆様の話です。その会話を思い出したりしながら、今シーズン最後のコーレを味わった次第です。作り方はいたって簡単で、味付けもシンプルに塩味にしました。

Pol

 まず、鶏ガラスープを取ります。と言っても、手羽先をにんにくソテーにするために70度のお湯で40分加熱しながら下茹でした茹で汁です。これは、私のいつもの手法で、メインの料理&スープを同時に作ってしまう一石二鳥料理だと今までも紹介してきたとおりです(☛レシピ)。料理にコクが足りないと感じるのは、スープがベースに使われているかどうかというのが大きな原因かもしれません。特に今日のような肉や魚が入っていないスープでは、しっかりとしたスープにシンプルな味付けというのが上品にでき上がります。
 コーレを油で軽く炒めて甘みを引き出し、スープを注いで味を整えたら片栗粉でとろみをつけます。ここで、小さく沸騰する火加減にして2~3分煮ます。片栗粉の粘りを充分引き出したところへ、溶きほぐした卵を廻っているスープに細くゆっくりと流し入れます。最初は少量流し入れ、羽衣のようにひも状に浮いてきたら次を同じように流し入れ、数回に分けます。
 このかきたま汁の玉子がお団子のようになってしまうという失敗を避ける方法は、卵を入れる前に2~3分煮て片栗粉の粘りを引き出しておくことと、箸でスープを回して動いているところに卵を流し込むのがポイントです。こうすると、一箇所に卵が固まることがなくなるので団子になりません。また、火加減も弱すぎると卵が沈む原因になります。かと言って、強すぎると卵が沸騰して空気を含んだスポンジのように直ぐに浮いてしまうのです。この火加減を上手く調節出来るようになると、片栗粉が入っていなくても要領は同じなので、どんなスープでもできるようになります。

材料

  • コーレ・・150g
  • 鶏ガラスープ・・700cc
  • 生卵・・2個
  • 片栗粉・・大さじ1強(同量の水)
  • 塩・・小さじ1強
  • 胡椒・・適宜
  • 鶏ガラ出汁用(手羽先8本+水1000cc)

作り方

  1. 手羽先を洗って分量の水と一緒に70度まで温度を上げ、この温度を保ちならが40分茹でる。
  2. コーレの葉を切り落とし、4cmの長さに切りそろえる。
  3. スープ鍋に油を少々注いて中火でコーレを炒め、コーレの色が変わったら1のガラスープを700cc加えて沸騰直前まで加熱する。
  4. 味付けして水で溶いた片栗粉を静かに少量ずつ加えて2~3分煮る♪

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