2010-06-16

極東ブログ「財務省の仕込みは完了?」ラジャー( ゚_ゝ゚)ノ ホイ

 今朝飛び込んできたTwitter情報「Just Do It」と唱えるだけでは日本には効かない」(フィナンシャル・タイムズ 2010年6月9日初出 翻訳gooニュース デビッド・ピリング)を読んでいて、海外のジャーナリストの着眼点には鋭いものがあるものだと感心した。

何をすべきなのかはみんな分かっている。あとは、実行できるだけのガッツあるリーダーさえいればいいのだ——と、日本についてはよくこう言われる。しかしこの言い分には見るべき点がほとんどない。

 と、こう始まっている。既にこれで何を言っているのかとおかしくなる。何をすべきなのかとは、何?実行できるガッツあるリーダーって、菅さんのこと?そんな馬鹿な!から読みに入ったのだが、やはりおかしい。いえ、書いてある内容は概ね当たりだし、日本が今日明日どうこうなるほどの深刻な経済状態ではないとしているのも、そうだと思う。ところが今の日本が立ち上がるには、やってみたことのない政策を思い切ってやることが必要だと挙げている政策がインタゲ(インフレターゲット)だ。私も賛成。高橋洋一さんも賛成。極東ブログの弁ちゃんも賛成。そして、このコラムはここで終わっている。
 結局、この話は実現性のない話と受け止めるしかない。菅政権は政策上はインタゲをするどころか、増税してますます逆行に走るつもりだ。外国からとは言え、今頃そんなことを言っても始まらないと、なんとなくがっかりな気持に追い討ちを掛けられただけのような気分だった。
 そして話はここから面白くなるのだ。この後、極東ブログでエントリーが挙がった。「財務省の仕込みは完了?」財務省と聞けば、菅総理が最近仲良くしているらしい。あったりまえだ。経済に弱い菅さんが「消費税10%に増税」とか「強い財政」を言い出した所以だ。それは財務省の仕込み?だとでも言うのか。何それ?というのが私の疑問に残った。
 ところが、そう思ったのもつかの間で、矢継ぎ早やのようなフィナンシャルタイムズのマーティン・ウルフ(Martin Wolf)氏の投稿記事によって解決策が展開しているというので驚き。ま、そう来なくっちゃ!と救われたのは私だった。ところが、その展開は私が疑いもしない裏の話だった。男性は、こういう刑事コロンボ系のストーリーが好きね、という感じがする。話の展開はこうだ。
 解決策に4つあり、1と2に冗談を入れてきて3と4が本命だという回りくどい話だ。だた、瓢箪から駒というかヘタをするとその冗談のような顛末を見るよと、侮るなかれ的な示唆は感じる部分だ。結局、3は、インフレ状態を作って3%まで達したと仮定することで議論を展開している。4では、3の状態になってから始めて政府は増税をせい、と言っている。なるほど、わかりやすい。だが、ここから話はコロンボ風味となる。

 結論からいうと、ウルフ氏の議論はネタなのかもしれない。
 (3)(4)のリフレ派的な議論は、経済学的には正しいのかもしれないが、それを実現する方法論としては、(1)と(2)のようにジョークになっている。まじめな議論とも思えない。
 にもかかわらず、政府はこのトラップを仕込み済みだというのだ。あとはこの引き金を引くだけでよい、と。
 どういうことか?

 ね、変な話でしょ。弁ちゃんもわかってなさげ。ウルフ氏は、この議論は、政府が「仕込み」をし、ガッツあるリーダーにやらせるという筋書きだ。って誰?ま、菅さんじゃない、菅さんは二番煎じのお茶濁しだし。
 では・・・と読み進めると、「責任を問われる仕事を嫌う日銀が飲むとも思えないし」うん、そう。「財務省の積年の夢である消費税増税を阻むことになるので」って、官僚か?結局菅さんを上手く誑かす官僚と石橋を叩いて、叩いて、叩いて渡らない日銀の綱引きかぁ。「もうしばらくは現状のまま両者がんばるんじゃないか。」
ふーん。

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