2010-05-20

コゴミのお浸し:追い鰹の「浸け地」で:極東ブログ書評「日本の大問題が面白いほど解ける本(高橋洋一)」まず知らせたくて

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 最近時々見かけるようになったコゴミを使って、お浸しを作りました。通常なら6月位まで食べられるのですが、気候が不安定なので今年はどうなることかと思っています。
 コゴミというのは草蘇鉄(クサソテツ)という多年草のシダの仲間で、葉が広がる前の丸まっている芽の時に山菜として食べます。実は、打ち明けてしまうと、私は、野山でこのコゴミ取りをしたことがないのです。これじゃないかな?と思って見たことはあるのですが、シダの仲間は種類も多く、小さな芽の時は特に見分けが難しいと思っています。ついでの話で、ゼンマイとワラビもよくわかっていないのですよ。但し、はっきりとしていることもあります。それは、コゴミとワラビなどは全う仲間で、茎が丸いか半月か、産毛のような毛があるかないかなどの違いです。その昔は、それすらも知らなかった私ですが。コゴミは蕾を広げてみると、見たことのあるような葉が出てきますが、我が家の庭先に観賞用として義母が植たらしい葉が毎年出てきます。そういうわけで、コゴミは、身近な山菜なのだということです。癖もなくアクもないので、火が通ればどのような料理方法でも食べられるのが嬉しいコゴミです。
 さて、お浸しにする場合は、出汁が命のような料理なので、美味しく上等な「追い鰹」という方法で取った濃い出汁で作りました。因みに、この方法で麺類の出汁を取ると、プロ並みの美味しいつゆになります。

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 作り方は、水から昆布を浸けて一晩くらい水出しをし、昆布を取り出してから火にかけ、80度まで温度が上がったら花かつおを加えて5分同じ温度で出汁を取り、そのまま冷まします。この鰹出汁は「一番出汁」と言って、すでに上等の出汁です。※ここで取り出した鰹と昆布でもう一度水から煮出してもお味噌汁などに使える出汁になります。さて、この出汁をもう一度煮立てて、花かつおを一掴み加えることを「追い鰹」と言います。すぐに火を止めてそのまま冷まします。この出汁を漉して「浸け地」にします。

材料

  • コゴミ・・150g
  • 鰹出汁(追い鰹)・・150cc
  • 白醤油・・大さじ1
  • 塩・・小さじ1/3

 本格的に出汁を取るのは面倒くさいと言うのをよく聞きますが、時間はかかっても分業なので、実際に関わる時間は短いものです。また、時間がある時にまとめ て出汁を取るとよいです。大量では使いきれないという場合は、小分けにして冷凍もできます。今日はコゴミですが、これからの季節は山菜や葉物が出まわるの で、是非この「浸け地」で一度お浸しを自作してみてください。

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日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)

 高橋洋一さんの「日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える」を極 東ブログの書評で知って注文したのは昨夕ですが、昨夜、すでに発送されたと聞いて、Amazonから届くのが楽しみです。高橋さんのコラムは「現代ビジネス」というサイトの「ニュースの深層」で毎回興味深く読ませてもらっていて、歯に絹を着せないすっぱりとした表現と、簡素でわかりやすい文章が好きです。経済のことは勿論、官僚、閣僚、財務省の内情など、そこまで言っても委員会?のような話までが飛び出すので、そのような姿勢から、きちんと責任を持って書いているというメッセージを感じます。2008年まで安倍内閣の参事官を努めて退官したということで、天下りなんて勿論しなかった人です。 書評ではこんな風に紹介しています。

 内容は読みやすい。だいぶ編集の手が入っているのではないか。話題も興味深い。民主党の高速道路無料化、子ども手当、成長戦略不在、原口総務相に期待される周波数オークション、中小企業金融円滑法、社会保障制度、地方分権など、どこに問題があるのか、ロジカルという副題は正確とは言い難いが、すっきりとまとめられている。
しかし、これらの話題は高橋氏のこれまでの書籍で触れられているお馴染みの話題ばかりで、普天間飛行場撤去問題や外交問題、食の安全保障、環境政策といった話題には言及がない。私のように高橋氏の一般向け著作は出たら買って読むという読者も多いだろうから、もう少し新しい分野の切り込みがあってもよかったかもしれないと思った。

 私は、高橋さんの書いた書籍にはまだ手を伸ばすどころではなく、もっぱらコラムを読んでいるだけなので、読者と言ってもまだ浅いのですが、高橋さんの語りのパターンはわかってきたところです。「もう少し新しい分野の切り込みがあってもよい」と表現されているあたりはなんとなく分かります。それでも、高橋さんの新しい読み物が目の前にあると、やはり見逃せない魅力があるのです。
 書評の中で一例として、菅直人さんの国会での答弁は、財務大臣の器ではないと言い切っている部分の抜粋があります。

この答弁を見るかぎり、菅財務相は、プライマリー・バランスのバランスと債務残高の対GDP比とが深く関係していることを理解していないようです。これで、財務大臣が務まるのでしょうか。

 こんな風に書かれていると単に批判しているだけのように解釈されがちですが、誰もが普通に判断できることを普通に書いているだけで、このような事を言ってのける人だけに、まず本音をいう人なのだという好感が持てます。今の政府には一体どのようなシンクタンクがついているのだろうかという疑問が湧いてくる時、高橋さんのような人がついていれば、国会議員も安心ではないかと思った事が何度もあります。そして、昨晩、久々に凄く安心したのは、極東ブログで次のように書かれていたことです。

 単純な話、民主党員や支持者で、高橋氏のこれまでの著作を読んだことがなければ、そして彼の来歴について偏見を持たなければ、民主党のあるべき姿を考える上で、もっともよい入門書となるだろう。
そして、これを学べば、この郵政の実質国営化を即刻停止するだろうと期待する。

 極東ブログのこのような言い方に一々引っ掛かる人はいないでしょう。とは思うのですが、右だ左だというように分けたがる人が日本には多いこと。うんざりすることが良くありますが、そういう問題ではないのです。より良い社会を目指すのであれば、少なくとも「こうじゃないか」という意見を持っている人の話をまず聞けという事が言いたくなります。また、政治家の話すのをテレビやラジオで聞いていると、何の都合か知りませんが、論点が微妙にズレていたりします。
 例えば、社民党の福島瑞穂さんなどはハキハキと短い言葉で返答している印象はありますが、聞かれていることに答えていないと感じることが良くあります。短い言葉だけに目立つのですが、自分の事しか言いません。むしろ、まだ鳩山さんの方が真面目に真摯に答えようとしているかに感じます。政治家は雄弁であることが求められている部分もありますが、言えないことは言えないと、はっきり言える政治家は少ないです。それが言えない政治家に、人の話が聞けるのかな?という疑問は多いにあります。
 各法案が、今日にでも明日にでも決議されるとあっては居ても立ってもいられず、この本の存在をまずは知らせなくてはと思い、走り書きしたような次第です。私たち国民が一人でも多く、政治家や政府の役人の仕事が理解でき、その手腕が、日本がよくなるためであるかの見極めに役立つことを願うものです。

➠高橋洋一さんを扱ったエントリー:しらすの大和芋揚げ(げんこつ揚げ):「郵政改革法案を聞いて、これが民主党なんだろうかと思った」金融社会主義の再来のようです

➠高橋洋一さんの事Wikipedia

  

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