空豆とエリンギのチーズパスタ:「鳩山由起夫首相の尖閣諸島帰属問題意識について」言わせてください
一作日、女性がTwitterで「そらまめいつもスーパーで気になるんだけど、」のTweetから推測して、まだ買って食べたことがないのかな、とすぐに思いました。というのは、私の若い頃を連想させたのです。私も最初に買う時に凄く躊躇して、まあ、結婚してから数年眺めているだけでした。どう考えても、例えば枝豆と比較した場合、同じ目方があっても枝豆の方がずっとオトク感がありますし、第一、お値段が違います。空豆は、あの大きな分厚い莢に入っていても4個ぐらいで、しかもさらに厚い皮に覆われいますから、実はほんの小さな粒です。若い頃は、こういう物の価値観だったのです。それが、今では、どんなにお値段が高くても、旬のものはその時に少しだけ一回食べるようになったのです。これは、ちょうど、ゲゲゲの女房で水木さんに原稿料が入った時の僅かなコーヒー豆みたいな感じです。
一回だけにとどまることなく今シーズンはこれで何度か目に当たりますが、私もその日は空豆のパスタを計画中だったのです。もう大好き。ただ、空豆が好きなのです。莢ごと焼いたり、厚皮を少し剥いて塩茹でしたりするのがシンプルで一番豆の味を満喫できますが、その豆の味を妨害しないような組み合わせを、パスタでどのように表現するか考えてみました。空豆を茹でる前に画像のように皮を剥いてから塩茹でします(☛空豆のお浸し)。
バター炒めしたエリンギに、茹で上がったパスタと下茹でした空豆を炒め合わせ、茹で汁でモッツァレラチーズをのばしながら絡めたパスタです。とても簡単。素材の味を生かすことを真っ先に考えると、結果としてシンプルに料理するに限るのです。最近、この日記が「シンプル」「簡単」が多いので路線を乗り換えたかと誤解されてもいけませんが、素材を生かすと考えると、結果として段々料理がこのように移行してきたのだと思います。もうしばらく空豆のシーズンですから、献立の参考になれば嬉しいです。
材料(二人分)
- パスタ(1.2mm6分)・・180g
- 空豆(剥き身)・・80g
- モッツァレラチーズ・・50g※クリームチーズ代用も可
- エリンギ・・80g
- バター・・10g
- 茹で汁・・200cc
作り方
- 空豆を莢さから取り出し、豆の付け根の丸く膨らんだ部分を親指の先に引っ掛けるようにして部分的に皮を剥く。
- 鍋に少量のお湯を沸かし、2%の食塩を加えて煮立ったら1の豆を茹で、沸騰後1~2分したら引き上げて皮を剥く。
- お湯を沸かして沸騰したらパスタを茹で始め、3分後(茹で時間の半分)に1%の塩を加えて、やや硬めに茹で上げる。
- パスタを茹でている間にエリンギを適当な太さに手で割き、バターでソテーし、軽く塩胡椒(分量外)して味付けする。
- 茹で上がったパスタを2に加え、茹で汁とモッツァレラチーズを加えて馴染ませ、2の空豆を加えてでき上がり♪
***
このところ、ため息の出るニュースが目白押しです。口蹄疫問題、南北朝鮮問題、各法案の採決、普天間問題など、どの問題も今の政府の体たらくな政治手腕に起因しているとしかいえません。鳩山さんが私たちにとって「未知の人であり、私たちは鳩山さんと言う未知との遭遇をしたのです。」と、小泉ジュニアが申していました。まったく、その通りです。そして、極東ブログではどのニュースを取り上げるかと興味津々でした。昨日は、「鳩山由起夫首相の尖閣諸島帰属問題意識について」と題してベトナム戦争の成り立ちから尖閣諸島の帰属問題へと歴史を辿って説明されています。というか、鳩山さんの政治家としての問題提起でもあるのですが、結語の部分は、文字をそのまま読むには耐え難いものがります。「一言、言わせてください」と叫びたくなりました。
尖閣諸島の帰属問題については、学者さんには各種の議論があるものの、鳩山首相が米国の思惑として示唆するような、「日本と中国の当事者同士でしっかりと議論して、結論を見いだしてもらいたい」という見解を戦後一貫して日本政府は取っていない。
政治主導の民主党なので、尖閣諸島の帰属も、民主党の観点から見直したいのかもしれない。
「民主党の観点から見直したいのかもしれない」というのは、まったくその通りですが、「民主党の観点」って一体何?という疑問の解決がまず先です。以下がその流れです。
まず、27日に行われた全国知事会議での鳩山発言でした。この時、石原東京都知事の質問で、鳩山さんがとんちんかん返答をしたのは、鳩山さんの場合は、また勉強不足じゃね。と、野次が飛んでいるようです。MSN産経新聞によると、状況はこんな感じ。
尖閣諸島(せんかくしょとう)(参照)をめぐり日中間で衝突が起こった際、日米安全保障条約が発動されるかどうか-。知事会議の席上、東京都の石原慎太郎知事がこんな質問をすると、首相は次のように答えた。
「(米国に)確かめる必要がある」
だが、この問題は麻生前政権時代にすでに決着済みの話だ。麻生太郎首相や河村建夫官房長官が国会答弁や記者会見で、「安保条約は適用される」との米公式見解を確認したことを明らかにしている。
首相はこうも述べた。「(米国は尖閣諸島の)帰属問題に関しては、日本と中国の当事者同士でしっかりと議論して、結論を見いだしてもらいたいということだと理解している」
未解決の問題として、これから中国と話し合うかのような発言だが、政府見解は「解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない」というもの。首相自ら中国側につけいるすきを見せた格好だ。
極東ブログもここはしっかり指摘していますが、ニュースでは「中国側につけいるすきを見せた格好だ」と書いてあるだけでは、これもまた解釈によっては色々で、中国という国が今まで日本に何をしてきたかを調べる必要があります。というか、このような仔細に渡って把握することで、より正確な判断ができることと、後のフィードバックに役立つのです。そこに普通は社説があるのが新聞の姿とは思いますが(以下省略)。極東ブログでは「中国圏ではかならず弱みを突く政治工作が始まるのが法則」として、1971年、台湾のアメリカ留学生が主な主導となって「保衛釣魚台(尖閣諸島)運動」が開始され、しだいに中国の領土獲得に移行したと説明しています。
経過からでもわかるように、保衛釣魚台運動は、愛国主義に正義を借りた国民党政府批判が本質であると言える。その後、保衛釣魚台運動は大陸中国からも繰り出されくるようになる。保衛釣魚台運動は愛国主義で煽動する自国政府批判という定番の構図が浮かび上がる。
1971年12月には、今度は中国人民共和国、つまり、大陸共産党政府が、尖閣諸島の領有権を主張した。尖閣諸島が中国大陸棚上にあることや、竹島問題でもありがちのなんやかやの古文書を持ち出す理屈である。
さて、鳩山さんが今からアメリカに確かめると話したことは、既に麻生政権で確認済みで、尖閣諸島は石垣市の所属とみなされていて、当然アメリカは抑止力の範囲にあると双方で確認し合っていることです。が、鳩山さんの石原知事への返答から鳩山さんの「帰属問題意識」を推測するに、沖縄基地移転で陳謝したように、「学習不足」とした上でこの尖閣諸島に関しても同じように言い兼ねないと思っています。そのことを学習不足だったと詫びて済ませるとしても、おそらく鳩山さんの持論である「この国はこの国の人々で守るという、すべての国にとって当たり前の発想が今の日本にはない」(参照)、これを持ち出すのではないかと思います。持ち出すというよりは、封印と言いながら「常時駐留なき安保」という持論、これこそが根底に常駐していているのだと思います。頭のいい人によくありがちな、人の意見が聞けない由縁です。特定の拘りから頭が離れない構造を持っていて、どのような角度で異論が飛び込もうと、それは、持論がますます正しいという確信に変わって行くのです。抑止力のことを学習すればするほど持論を高く評価するのです。これは一種の、取り付かれたような状態です。私がこう推測するまでもなく、以下のリンク先の映像がそのことを示していると思いました。
⇒YouTube - 鳩山幹事長 「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」発言 (FNN参照)
finalventの日記の「今日の大手紙社説」でピックアップした5月26日のよんななニュースの「この国はこの国の人々で守るという、すべての国にとって当たり前の発想が今の日本にはない」発言と、上記のリンク先動画の発言を比較に取り上げて、「これが鳩山さんでしょうね」と私も思った時、ぞっとしました。
| 固定リンク
コメント
そら豆、高めの値段ですが、旬の今、どうしても食べたい食材です。
この前のあさりとそらまめのごはんにつづき、
今回のパスタ。
旬の香りいっぱいでとてもおいしそう。
簡単でシンプルな調理法、ゴットマーさんみたいに料理をしっかりやっていらっしゃる方が提案するものに、間違いなしです。
もう少しそら豆楽しもうっと。
投稿: みみこ | 2010-05-29 06:48
みみこさん、旬を逃した空豆は全くいただけません。一度失敗したことがあるのですが、硬くてぼそぼそしていてダメでした。それというのも、沢山買って大事に食べようとしたからでした。ほんのちょっと、料理に使うだけで結構満足できるので、このようなパスタもアリかなと思った次第です。
お薦めですよ、これ!
投稿: ゴッドマー | 2010-05-29 07:04