2010-05-24

自生三つ葉の炒り卵:「料理がイマイチな7つの理由」で卵料理のイマイチ度チェック

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 雨が降ると晴れが2~3日やってくるような天候の繰り返しは初夏の野山にはありがたく、何でもすくすくと育っています。私の畑の虎豆も、難しいと言われて心配でしたが、たくましい芽が、あちらからもこちらかも、硬い殻を帽子のように乗せて地面から顔を出しています。その姿は、ちょっと滑稽です。そして、畑の脇のこの時期の三つ葉は、採っても採っても伸びてくるので嬉しい悲鳴です。今日は、この三つ葉をたっぷり使って炒り卵にしました。

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 昨年知ったのですが、三つ葉は枝分かれはせずに根元で増えるので、摘む時は、根元から切り取ると後でその場所から新しい芽が出てきて増えます。このようにすると、秋の終り頃まで三つ葉が楽しめます。今年も上手に摘み取って、長く楽しめるようにしたいと思っています。
 自生の三つ葉を食べて最初に驚いたのが、とても味が濃いことです。そして、茎などがかなり太く育っていても、茹でたり炒めたりして火が通ると、非常に柔らかくなるのです。畑の脇の柿の木の下では、落ち葉が腐葉土化しているせいか、栄養がとても良いようでかなり立派に育ちます。また、アクが強そうでいてそうでもなく、むしろ三つ葉の独特の香りが際立っていると言った味わいです。
 さて、今日の炒り卵の硬さは、半熟以上硬炒め以下で、箸で掴めるぎりぎりくらいの程度に柔らかくします。勿論、ころころしている方が好きな方はそれでもよいのですが、今日は腕の見せ所です。

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 半熟の炒り卵を最初に作って一度取り出します。同じフライパンで三つ葉を油炒めし、しんなりしたら最初に焼いた炒り卵を戻して大きくダイナミックに混ぜあわせて仕上げます。注意点は、三つ葉をソテーしている間に、待たせている炒り卵に予熱で火が通ってしまう点です。料理の難易度がここでぐっと高くなるので、チャレンジ性に擽られるあなたならきっと楽しめる料理です。

材料

  • 生卵・・3個
  • 三つ葉・・100g
  • 炒め油・・小さじ2
  • 塩・胡椒・・適宜

作り方

  1. 三つ葉は洗って水気をよく切り、5cmの長さに切りそろえる。
  2. 卵はボールに割り入れ、ボールの底に菜箸を押し付けたまま10回ほど左右に往復させて大まかに解く。
  3. フライパンを熱して油小さじ1をひき、2の卵を流し入れ、大きく5~6回かき混ぜて半熟状態でボールに戻す。
  4. 同じフライパンを火にかけ、熱くなったら油の残りを溶かして三つ葉をしんなり炒め、塩・胡椒で味付けする。
  5. 3の待機中の半熟炒り卵を戻して大きくダイナミックに数回で混ぜ合わせてでき上がり♪

***
 こうして毎日料理のことを書いている私なので、「料理がイマイチな7つの理由」は、レシピの書き手としての立場である私にとって、考え直すところがありました。また、このようなアドバイスは、平均して多くの作り手に取って必要なのかもしれないと思い、レシピを提供している側として反省点も見いだせました。読者像の描き直しとまでは言いませんが、レシピが役立つにしても、その書き方にも配慮が必要だと思ったのです。ちょうど今日は卵がテーマなので、「炒り卵がイマイチな理由」として考えてみました。
 まずあちらのエントリーの元ネタは、「 自分で作った料理がイマイチな7つの理由 」- GIGAZINEで、結構真面目に書いてあるのですが、ここから男性の立場で、その経験から生み出された苦言(推定)が以下です。

  1. 素材を理解してない(魚の霜降りとか)。
  2. 調理プロセスの意味を理解していないで、実はレシピを誤解している。
  3. 味は調味で直せると思っている(味は最初から決まっているものとして作るといい)。
  4. 味の出し方のベースができていない(出汁やストックもお粗末)。
  5. 油の選び方、扱い方、管理方法がへた。
  6. プロの真似したり、コツで料理を作ろうとする。
  7. 珍しい素材や調味料で美味しくなると思っている(男の料理やめれ)。

 さて、今日の炒り卵でもろに当てはまるのが、1、2です。そう言われて特に不思議になる理由はないとは思いますが、一応理由を挙げておきます。
 まず1の「素材を理解していない」では、卵の料理法を理解しているかどうかが鍵です。卵は、加熱時間によってその状態が変化しますから、呼び名も変化します。卵の形態を理解していないと、でき上がりが全く違ったものになります。左から炒り卵、そぼろ、かき卵(スクランブルエッグ)です。

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 次の2は、卵と三つ葉を別々に加熱して下準備するというプロセスが今日のレシピのポイントです。このような料理法が前提になっているにもかかわらず、単に「炒め物」と解釈して野菜と生卵を炒め合わせると全く違う炒り卵になります。画像のように、卵の色は野菜の色で変色する上、卵がこびりついて美味しそうに見えません。
 話は変わって、ここに、とても将来性のあるチャレンジャーを発見しました(「今日一日を歩みきる」)。この方は、私の料理「豆腐の中華風牛肉野菜炒め」にチャレンジされたようです。失敗の原因をきちんと検証の上、自己採点もされてもう一度チャレンジしたい、という希望的な言葉も添えてあります。何だかエネルギーを感じ、頼もしく思います。そして最後に、「あー材料、間違えずに作りなおしたいw」とあるのは、上記の番号のどれにも該当しないので、項目に「8.レシピに忠実に一度は作ってみる。」を加えてもよいかも。ネットで見つけた料理をお手本にその料理のように作りたいのであれば、取りあえず第一回目は同じ材料を揃え、分量を測って、レシピに忠実に一度は作るというものです。料理経験にもよるので絶対ではないですが。
 ご自身が40点というからには、イマイチな料理だったのでしょうね。でも、その料理を公開する良い点は、悪例情報の共有化です。料理の見せっこですね。これは、リアルだとなかなかできないことです。この勇気に料理上達の将来性が期待できると感じました。
 ついでに、材料を間違えないで買い物をする方法としてメモの用意ということがあります。蛇足ですが、とても便利に使っているiphone用のアプリケーションがあるので紹介します。「Evernote=エバーノート」と言いますが。可愛い緑色のゾウのアイコンです。このアプリケーションを買い物のメモ代わりにしています。
 例えばパソコンで、ブログや料理ポータルサイトなどで見つけた料理を作る場合、その材料部分を切り取り、Evernoteに張り付けて買い物リストとし、iphoneと同期させます。(または、iphoneからもできます。)買い物時にiphoneのEvernoteを開いて、リストを確認して買い物ができます。iphoneを使う前は、携帯iモードからサイトを開いて、材料を閲覧しながら買い物をしていましたが、時間がかかる上、プルダウンしたりの操作をしながらというのが割と面倒でした。そいう部分を簡便化した形に切り取り保存できる「Evernote」はお勧めです。

Logo

 PCにEvernoteのホームを取り込むと、自動的に、情報の保存や切り取りツールがタスクバーから取り出せるように格納されます。詳しくは、右のロゴをクリックしてください。

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コメント

これ良くわかります。
自分もほとんど料理をしなかったころは、「弱火で長時間」を「強火で短時間」に勝手に置き換えてましたし、それでも結果は同じになるはずだと頭から思い込んでいました。

投稿: 日ノ宮 | 2010-05-24 05:12

日ノ宮さん、大変わかりやすい実例ですね。ありがとう。
 
レシピをかなり端折って書いているブロガーも多いので、読者によってはそれでも作れる腕前の人もいるんでしょうし、そういう方は、ブロガーよりも腕前が上だったりすると思います。私は、色々な方がここを見ていると思うので、材料と作り方には責任を持ちたいと思い、誰でも作れるレシピを目指しています。上記の七例は勉強になりました。

投稿: ゴッドマー | 2010-05-24 07:27

トラックバックありがとうございました。
まさか、紹介されると思わなかったです(笑

今回、書かれている記事を見て思うのは、やはり自分には料理でわかっていないことが多すぎるようです;
最近、少しずつ料理をするようになり、作るのは楽しくてしょうがないのですが、食材の切り方も大体でやってしまっているところもあるし、調味料もどれが小さじ?大さじ?とレシピを何度も見直したりと、調理場で慌しいです。

40点としたのは、やはりこの時ほど、食材で後悔したことはないからでしょう。値段で食材を代用し、木綿豆腐はあると思って買出しにでかけ、実際冷蔵庫にあったのは絹ごしだったり;
やはり、ちゃんとした食材で作らないことには、いくら調味料が正確でも、色々と違ってきてしまうんですよね、、。

悪例情報として、他の人に見てもらい、失敗しないように警告できるというのは言われてから気付きました(笑
あーやって何が間違っていたのかを書いておけば、自分が次に失敗しないように改善点を振り返って見直せるという点がありますね、単純にブログのネタとしてってこともありますけど。
まぁ、しばらくは失敗しまくると思いますから、良い反面教師になるでしょう(笑

長文失礼しました。
これからもレシピよろしくお願いします^^

投稿: ttp1112 | 2010-05-24 23:18

ttp1112さん、記事を拾わせてもらってすみませんANDありがとう。

なんとなく昔いた古巣(はてな)のIDトラックバックのつもりがちょっと大げさな内容になりました。
料理の将来性はあると思います。何よりも料理が楽しくて仕方がないというのが良いです。

私も、誰にでも作ることができるような作り易いレシピを目指しますので、ご不明な点など忌憚なくコメントください。
今後も宜しくお願いします。

投稿: ゴッドマー | 2010-05-25 05:01

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