揚げ高野豆腐の豆鼓炒め(一品豆腐:イーピントウフ):火山灰による冷却が何故忘れた頃にやってくるの?
「一品」の名の由来は、昔の中国の一品官から七品官まであった位からで、一品は最上、最高の形容につかう言葉だとウー・ウェン先生に教えてもらいました。日本料理にも、少ない品数や食材で素材の旨味を引き出す方法や、旬の味をそのまま生かした食べ方などを通して食を楽しむという考え方はあります。 このことにあやかって、高野豆腐だけを使って、最高に美味しい一品を目指しました。
高野豆腐は中国から伝わったという聞きますので、中国でもこのような料理があるのではないかと思いますが、食べた経験はありません。中華料理店で今日のようなメニューがもしあるとしたら、かなり人気が出るのではないかと思うくらい、味は保証します。
というわけで、今日は一品で勝負しました。片栗粉をまぶして揚げた後に味付けする揚げ出し煮は、和風ではこれまでにかなり作ってきましたが、中華風もお薦めです。味付けは、醤油に豆鼓の旨味をプラスして深みのある醤油味です。
この豆鼓ですが、市販ではは豆鼓醤という練り味噌のような状態になっているものが多く、豆の形で売っているのは少ないかもしれませんが、未加工のものがお勧めです。私も今まで随分色々な豆鼓を試してきましたが、塩分の量や豆の発酵状態もまちまちで、安定的ではありません。その上、練り状の瓶詰めは、加工業者のテイストになっていて、甘い味付けのものが多く、豆鼓本来の発酵の旨味が薄れてしまっていると感じます。厳選するのが難しいので、豆状のものを使用しました。
作り方は、▶高野豆腐の戻し方の説明のとおりに戻し、硬く水気を絞って片栗粉を軽くまぶします。▶フライパンの底がかぶるくらいの油を180度に予熱してから揚げます。すっかり冷めてしまっても影響はないので、暇なときにここまで作って分業にするとよいです。▶このあと、味付けをする調味料を全て一緒に沸騰させ、揚げた高野豆腐を加えて2~3分煮込むだけです。
材料
- 高野豆腐・・100g
- 片栗粉・・大さじ2
- 水・・150cc
- 醤油・・大さじ3
- 酒・・大さじ2
- 豆鼓・・大さじ1
- 胡麻油・・小さじ1
***
アイスランドの噴火の影響は、各方面に多大な影響を及ぼしているというのは言うまでもなく、連日のニュースで報じているとおりです。その中で「噴火の寒冷化効果はどうなんだろう、話は見かけないが」というTwitterのタイムラインが気になり、調べてみました。報じているニュース自体が少なく、情報が充分ではないのですが、このように書いてあります。
成層圏に滞留した火山灰が日光を遮るため、地球的な規模で気温低下の可能性が指摘されている。1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の大噴火では、北半球の気温が0・5度下がったと推計され、日本でもコメ不足となった93年の冷夏につながったとされる。気候変化が起きるか、いまから監視を強め、できるだけ準備をしておくことが求められる。(西日本新聞)
私自身が、フィリピンのピナトゥボ火山の大噴火のことを忘れていましたので、この記事に触れてハッとしました。同じ年の6月には、長崎の普賢岳の噴火も起こり、その一ヶ月前に雲仙に旅行した翌月でしたので、はっきりと覚えています。今回の噴火がどう影響するかというのは分かりませんが、気温に対する影響というのは、その時だけのものではないようです。
昨日のニュースでも、この噴火が長引くと日本へ火山灰が舞い降りてくる可能性もあると指摘されていました。現実的に冷却現象が始まるかどうかは分からない段階なので、騒ぎ立てる意図はありませんが、大きな火山の噴火では、気温の低下や、その影響が後からやって来るということなのでしょうか。ピナトゥボ山の噴火の時、二年後の日本の夏が冷夏になったように、後からその影響はやって来るのでしょうか。今回の噴火で、もしも気温の変化があるとしたら、その影響はすぐには現れないということなのでしょうか。この事は、疑問です。
エントリーが上がったので、今後の考察を楽しみにしています。
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コメント
先日スロークッカーを購入したので、何かいいレシピはないかな~と探していたらこちらにたどり着きました。おいしそうなお料理の数々・・・参考にさせてください。お弁当も毎日作っているので、そちらも覗かせてください
ランニングをされているとのこと、私も週に3日くらいLSDでやってます。godmotherさんとは、いろいろな面でレベルが違いすぎますが、またこちらに遊びに来させて下さい
投稿: どんどん | 2010-04-22 10:26
どんどんさん、はじめまして。スロークッカーのことは私もブログ仲間から教えてもらって使い始めました。最初の頃は、煮込みのコツが掴めずに、あっさりした味付けになってしまったりしたものですが、最近やっと慣れて自分でレシピが考えられる様になりました。お役に立つと嬉しいです。
何時でも気軽にお立ちよりください。また、タイプミスなどもありますので、内容が不明なときなど忌憚なくご指摘くださいね。よろしくお願いします。
投稿: ゴッドマー | 2010-04-22 10:48
本当に嬉しいです~

宜しくお願いします
投稿: どんどん | 2010-04-22 11:21
先日の『紅糟』、今回の豆状の『豆鼓』。
シンプルで安い(すんません、いつも節約意識なもので)食材を極上の一品にするアイテムですね~。
こりゃ、取り寄せてみます。
高野豆腐も手羽先もよく使うし、いつも和風でいただくので。本気中華でいくとおもてなし料理にもいけますね。
ちょっといろいろ探してみますねー。
それもまた楽しです。
投稿: みみこ | 2010-04-22 16:48
みみこさん、「一品」に相応しく、手抜きをしないで心を込めて高野豆腐に願いを込めて作るだけですって。非常に美味しい!高野豆腐に確か、ハマっていましたよね。是非お試しを!
投稿: ゴッドマー | 2010-04-22 20:27
先生、失敗しました・・・。
買ってきた高野豆腐をもどそうとして外袋に「豆腐は水でもどす必要はありません」とあるのを見た時に、ほんの少しだけ失敗の予感がかすめたのですが・・・。でも強引に20分ほど戻してぎゅーぎゅー絞り、片栗粉をまぶして揚げてみました。
娘は私が印刷したレシピの写真(全体像)をみて、「すごい、見た目はそっくり!」と感心していましたが、断面図(ゴッドマー先生のは中が白くてきれい)は全然違うんです。私のはそとが妙に硬くて中身が・・・消失?!あぶらあげのように空洞なんです。最近の中でも抜きんでて激しく失敗。味は・・・見た目どおりで、硬くてお箸ではちぎれず、無理に咬み切るとジュワッと油がしみでてきて中は空っぽでした;_;
油をケチってフライパンでだらだら揚げたからいけないのでしょうか?それともやはり「もどさないでよい」豆腐をもどしたから?
娘は一応食べてくれましたが、ううむ、夫には出せないのでお鍋を隠しておこう、と思っているところです。
投稿: ピース | 2010-04-26 19:38
きゃー!責任を取りたくないコメントだ。ブログ始まって以来の正直な内容に、あ、ぜーん。
あのね、高野豆腐の袋にそれなりのレシピの参考例でもあるかと思うのですが、私のレシピの歯が立たないような高野豆腐を売るんじゃね。って言いたくなります。高野豆腐で戻さなくても良いとうたっているのは、多分豆腐の加工段階で粉になったものを成形した加工品かもしれませんね。戻すと形が見事になくなると言った類の(想像ですが)。何が良いかと言うと、旭松の高野豆腐を使ってください。これは私が使っているものです。
ああ、なんだかしょぼーんですな。
投稿: ゴッドマー | 2010-04-26 20:16
す、すみません。。。わたくし、料理もコメントも初心者でしていつもはどこのサイトもおとなしく見るだけなんですが、よせばいいのについ青豆につられて出てきてしまい・・・。それとこのところ仕事が一段落してちょっと料理をする時間もでき・・・。言い訳モード全開です。
帰ってきた夫に「出してみなさい」と言われたので仕方なくおそるおそる出しました。「なんだ、美味しいじゃない」???思いがけず好評?娘と同じで気遣いのコメント? よくわかりませんが、経緯を話すと「アラシと思われてるかも知れない」「はやく謝りなさい」と脅されました。
袋の注意書きを無視したわたくしめが悪かったです、お許しくだされー。
投稿: ピース | 2010-04-26 22:00
あはは、ピースさん、冗談がキツ過ぎましたね。すみません。市販品には色々なタイプがあるので、これがレシピを公開する時に私の書き方で注意が必要なのです。
結果的にはご主人が美味しいと言われたので良かったじゃないですか。「アラシ」なんて思いませんからご安心を!
投稿: ゴッドマー | 2010-04-27 07:08