2010-04-06

鯛づくしの晩御飯:ひとり暮らしのための冷蔵庫の考察

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 鯛づくしのお祝いの御膳を新入学のこの時期に頂くのは、我が家ではこれが最後になるのかもしれないと、ふと、後から思ったのですが、やはりおめでたいので鯛の丸ごと食べ尽くしにしてよかったです。
 相変わらず店頭では、買い求めやすいお値段で鯛が入手できるのはありがたい事です。また、これを食べ尽くそうとういう気持ちで料理できることに張合を感じます。
 今日の鯛は35cm程の中型で脂ののりは申し分ないほど良く、まるまるとした腹の部分を見た瞬間に、お刺身とあら汁、カマの塩焼きと食べ方が決まってしまいまいました。せっかくの魚ですから、如何に美味しく料理するかの点に絞って書くことにします。

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 魚を捌く時の準備は、まず包丁が良く研いであることに尽きます。切り口が如何にシャープかが刺身の生命線のようなものだと思います。切り口がシャープでないと、魚の表面積がその分増え、結果、水分が出やすく、第一空気に触れる面が多くなるので酸化が進んで劣化するのです。そして、食感のためには、切り方は厚過ぎない程度に厚みがあって、形は短冊が良いです。
 切り方は、柵に切った身の頭側を右に横に置いて、右から左の方向に、引き切りするのがベストです。引き切りのコツは、できるだけ刃の長さを全部使うように刃先から刃をすべらせながら切り始めます。プロの料理人が長い刺身包丁を使うのは、刃を長く使って引き切りし、切断面をよりきれいに仕上げるためです。刺身の切り口の角がシャープであると、刺身に命が吹き込まれているのを感じます。因みに、私は長い牛刀を使って刺身を切ります(☛参照)。

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 また、鯛の刺身を食べるなら、鯛の皮も食べなければ損な話です。この皮を食べやすく美味しくする方法が、湯引きといいます。
 まな板に柵に切った鯛を置いてキッチンペーパーを被せ、その上から熱湯を回し掛けると熱で縮んで丸まりません。直ぐに冷水にとって身を締めたら水気を吸い取って食べる直前に切ります。当たり前のことですが、切り身で長時間置くと酸化して美味しくなります。

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 残った頭と中骨などを水から茹でて、出汁を取って味噌汁にし、「カマ」は、表面に軽く醤油を回してkら塩を軽く振って身の部分から香ばしく焼きます。

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 今日の作り方には特に進化はありませんが、強いて言えば包丁の注意事項です。レシピはリンク先を参考にどうぞ。

➠鯛のさばき方
➠あら汁(ざっぱ汁)の作り方
➠鰤の塩焼き(鰤の照り焼き)

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 今日は、冷蔵庫のお話をちょっと。
 既に入学式なども終えているでしょうし、これから冷蔵庫を買う人が世間にどんだけいるのよと思うと、全く役立たずな内容になるでしょうし、新たに購入した方をがっくしさせちゃうと思うのですが、息子からの情報なので生の声として無駄を承知で書きます。
 率直に結論から言いますと、ひとり暮らしの大学生だからと言って、できるだけ小さな冷蔵庫を買うという考え方は捨てて、大きな冷蔵庫を買うとよろしいのだと言いたいのです。
 大学に入学と同時に娘と一緒に暮らし始めた真ん中の息子は、今年から娘とは離れて末息子と同居が始まりました。娘と一緒の頃は、食事作りはどちらかと言うと娘にお任せだったようですが、この二月からは一人になって、末息子を受け入れる体制作りのような状態でした。ここで激しく思ったのは、冷蔵庫は大きいに限るということだそうです。息子はそれなりに料理をするので、私の基準で言うところの「自炊の方が経済的」というレベルが理解できる様子です。家での食事は、殆ど材料を買ってきて作るようです。ですから、400リットル近くの大きさの冷凍冷蔵庫は大変重宝していると話します。
 この冷蔵庫を買ったのは、娘がひとり暮らしを始める時だったのですが、冷蔵庫だけは今の住まいに持って行きたいと最後まで迷っていたほど大型冷蔵庫に未練があって、息子にもその便利さを話していたそうです。息子は、友達のアパートに泊まったりすることもあって、ほとんどの友達が小さな小さな冷蔵庫を不便に使っていると感じていたそうです。
 大きい方が良いということも、誰にとってもそうだとは言い難く、では、それはどういう事かと簡単に言いますと、冷やす目的なのか、保存の目的なのかでその使い勝手は大きく違います。基本的に料理はしないとはっきりしている人にとっては、飲み物を冷やして置いておく程度でしょうから、小さなな冷蔵庫でちょこっと氷が置ける程度のもので充分です。とは言っても、腐すわけではないですが、簡易的に冷凍温度の部分を内部に備えている冷蔵庫は、庫内の水分を結氷してしまうので、時々、コンセントを抜いてこの氷を取り除かないとダメのようですよ。
 冷凍冷蔵庫を保存の目的で使う人にとっては、多めに作った物を冷凍保存したりするととても経済的です。例えばご飯ですが、ひとり暮らしでも2~3合炊いてラップに包んで冷凍保存しておけば、数回分のご飯を一度で炊けます。また、丸ごとキャベツなど、一度に使いきれない野菜なども、丸ごと買えるので経済的です。そうそう、ひとり暮らしを始めると、何かと食べ物を頂くのだそうです。大型の冷凍冷蔵庫があると、躊躇なく何でも気持ちよく頂いて保存できます。先日行った時に発見したのが、手作りのハンバーグ(生)や餃子(生)の冷凍品でした。友達のお母さんが、多めに作ってくれたのだそうです。また、実家の母も、山のように食べ物を買って持たせてくれます。何かとお世話になってばかりで恐縮ですが、そうやって人と関わり、お世話になる事も大切な社会生活の一環です。基本的に、人には迷惑はかけない。自分のことは人にお世話してもらい、人の事は自分がお世話したらよろしいと思います。
 先にも話したとおり、冷凍冷蔵庫は大きい方が良いということが該当する人は、料理の腕前に、ある程度の基準は必要です。
 もっともこだわりの少ない、合理的な料理を作り、尚且つ楽しく豊かであるために必読➠「自炊デジャビューのスズメ」

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コメント

魚一匹まるごとおろすのは苦手です。
あじをたたきに。
いわし安くていっぱい買っちゃって、手開きして、フライ・竜田揚げに。
さばをぶつ切りにしてサバ味噌に。

そんなもんです、私の魚さばき料理は。

ここぞの大事な家族のお祝いに、こんな料理できたらほんとにいいな~。
自分が食べたいという動機も十分ですが。

やっぱ数こなしていくしかないですよね。

うちの子らにも一人暮らしするときはでっかい冷蔵庫、やんわり勧めます。料理を通じてのつながり、ずっと持っていたいな、こどもたちとも。やっぱ今ですね、味覚ができあがる大事な時期は。
みんなでおいしいおいしいとごはんを囲む毎日、とても幸せなものですし。

さ、今晩は揚げ出し高野豆腐とさといもつかった、あの煮物でいくぞー

投稿: みみこ | 2010-04-06 12:17

みみこさん、世の中には魚が素手で触れない人もいるので自分で魚を捌こうとするだけでもまずはオッケーかな。子ども達が大きくなってくると魚さよりも肉への傾向が強くなったので、食べさせるのに苦労しましたが、何でも食べてくれる純朴な年齢の頃に腕を上げておくとハードルが高くならないと思います。3回も失敗すれば覚えますって!☆

高野豆腐の片栗粉揚げ、アレ、よいよね。私も大好きです。

んじゃー、頑張ってね。
そうそう、TwitterのOkamimiさんをfollowしました!が、つぶやきはこれからでしょうか?それとも単に閲覧?忙しいから最近はあっちにつぶやいてませんのよ、あまり(ಠ_ಠ)

投稿: ゴッドマー | 2010-04-06 17:34

Twitter、興味ありつつなかなか手も出せず、ちょっとのぞいてみました。まんずゆっくりスタートしてみます。あと料理、やっぱり今ですね。こどもたちは肉大好きだけど、まだ肉肉肉ーと欲してはきませんから。育ち盛りの中学生に魚や大豆たんぱくだけじゃ物足りないでしょうね。しかし、料理は腕次第でどうにでも食べさせられます。やっぱ、やるしかないなー。躊躇せずに魚まるごと買えるようにがんばります。

投稿: みみこ | 2010-04-06 21:23

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