2010-03-21

蕗の薹の葉の白和えと安曇野の刺身こんにゃく:はじめて耕運機を動かした

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 昨日は、4月の陽気を思わせる暖かさでした。畑の土手では、15cmほど伸びてしまった蕗の薹には白い花が咲いています。このくらいになると、茎はこわばって硬くて食べられなくなりますので、地元の人は見向きもしなくなります。私は都会から来たからか、それでも何とか食べる方法はないものかと、ダメ押しに作るのが白和えです。これは、蕗の薹の葉だけで作るので、この時期ならではです。
 というわけで、蕗の薹が長く伸びれば伸びるほど嬉しいのです。15cmほどの蕗の薹を10個ほど集め、葉を全てむしり取り、色が変わる程度に軽く塩茹でして冷水に取ります。彩のよいにんじんも少し短冊に切って茹でます。木綿豆腐と炒り胡麻、味噌で白和えのベースを作って和えるだけです。炒り胡麻の香ばしさと蕗の薹の香りは相性がよいので、これは絶品です。

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 また、安曇野で若い人達のグループが作っている地産地場のこんにゃくを売りに来てくれたので(godmotherの料理レシピ日記:こんにゃくの刺身)、夕食には思いがけないご馳走となりました。白和えにこんにゃくを入れるのもよいですが、今回は、こんにゃくのスライスに白和えを盛り合わせてみました。

材料

  • 木綿豆腐・・150g(1/3丁)
  • 蕗の薹の葉・・20g
  • にんじん・・20g
  • 炒り胡麻・・大さじ1
  • 信州味噌・・小さじ2(10g)
  • 砂糖・・小さじ1

作り方

  1. お湯を沸かして木綿豆腐を茹でて水気を切る。
  2. 残ったお湯に塩を加えて短冊に切ったにんじんを軽く茹でて笊に上げ、残ったお湯に蕗の薹の葉をくぐらせて水に取る。
  3. 擂鉢で炒り胡麻を擂り、1の豆腐を細かく擂り合わせ、最後に味噌と砂糖で味付けする。
  4. 2のにんじんと、水気を絞った蕗の薹を和えて出来上がり♪

➠お弁当に

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 あまりの暖かさで、昨日は外に出れば汗ばむ陽気でした。暦の上では畑をスタートさせるのはまだ早いのですが、土を起こしてケイカルを蒔きました。ケイカルは、珪酸カルシウムの略称で、酸性土を中和するために畑に蒔きます。これは永田農法の特徴で、一般的には石灰を蒔くそうです。現に地元の人は石灰を蒔いていますが、この農法で石灰を使わない理由は、

永田農法では、肥料も少なめなので、酸性化が緩やかなので、石灰をまく必要がないと言います。代わりに「ケイ酸カルシウム」を散布します。写真のように畝の表面がうっすらと白くなるほどに。
「ケイ酸カルシウム」は、石灰に比べれば弱いのですが、酸性度を維持する程度の効果はあります。また、ケイ酸の成分が野菜を丈夫にするとも言われ、稲作ではよく使われる肥料です。(永田農法十か条

 土を肥やす必要がない農法なので、何かとご近所のお婆様達をお騒がせしていますが、野菜の味は驚くほど濃く、その違いは歴然とします。
 貸していた畑が戻ってきて、そのお宅から2台の耕運機まで譲り受けたことは以前ここでも話しました。減価償却はとっくに過ぎたホンダ製のガソリン仕様です。これ、昨日動かしてみました。おっかなびっくりでしたが、説明書通りにやれば何とかなるものですね。但し、スイスイと進むものではなく、土の硬い所では耕さずに進んでしまうので、逆に引っぱってゆっくり進ませる必要がありますし、土の柔らかいところではもぐってしまうので、押さないと進まないという、なんだか腕の筋トレです。ローカルのテレビ宣伝で耕運機が時々映ります。それが唯一の参考になるかとしっかり見ましたが、やはり宣伝は宣伝ですね。実際は、畑なんて平ではないのです。
 夜中に強い風雨で目が覚めるほどでしたが、お陰で、雨が降る前に畑にケイカルが蒔けたので、「雨前適期」とはこのことです。
 畑の近所のお婆様には「おめさん、まだ早いよ」と、言われます。というのも、忘れた頃に寒くなって霜が降りたり、雪が降ったりするからですが、10年前の気候と今は違うということもありますし、異常気象を感じているここ数年のことを思えば、「例年」とか「恒例」という言葉は当てはまりません。50%の確率にかけてみることにしました。

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