2010-03-28

ホッケのムニエル和風ソースと新キャベツのコールスロー:中国製毒入り餃子の容疑者逮捕についての雑感 

 先日話したばかりの「三品の和え物」(レシピ☛) で、その作り方のコツようなことを書きました。同時に、コールスローサラダ(=キャベツのサラダ)の作り方も同じだと話たので、今日はそのレシピです。また、一緒に食べたホッケのムニエルの和風ソースが美味しかったので、これも紹介します。まず、コールスローですが、キャベツに合わせた切り方がここでも重要です。
 千切りにするのを避けたいのが新キャベツです。理由は、葉がもろく、切っているうちにどんどん葉が割れてしまうため、みじん切りのようになってしまうのです。また、葉が薄いので、細く切れば切るほどぺちゃんこになるのです。とんかつなどの付け合せのキャベツがペッチャリしているのを想像してご覧なさい。貧弱ですよね。ではどうするかですが、大きめにざっくり切り、塩を振って生に限りなく近く、ややしんなリしている食感にするのです。それがふんわりと盛りつけてあると、食べる人を決してがっかりさせません。作り方は今までも時々折に触れてきた紫キャベツ似ています。ポイントは、塩の加減と油を絡ませるタイミングです。

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 ▶キャベツをざっくり大きめに1~2cm幅で切ったら方向を変えて同じように切ります。これを大きなボールに取って、人差し指と親指で軽くつまめる程度の塩を全体に絡ませます。このまま5分程してからキャベツの表面が所々色濃く変色し、触れてみて、最初のゴワゴワした感じがなくなっていれば準備完了。ここにオリーブオイルを回し掛け、両手で上下を返すようにざっくり混ぜ合せてオイルでキャベツをコーティングします。人参と玉葱は、軽く塩を振って、水が出たら硬く絞ります。このサラダで唯一味が濃く感じるのは、この人参と玉葱になります。小さなボールに調味料を合わせ、酢で砂糖を溶かしてから全部一緒に和えます。
 この作り方だと、キャベツから水が出るほど塩を使用していないのと、直ぐにオリーブオイルでコーティングするため、水止の役割をしてくれます。翌日になっても殆ど水らしいものは出ません。

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 さて、ホッケのムニエルですが、下ごしらえと焼き方は、こちらを参照して頂きたいです。ただし、今回の焼きに使用する油は、ソースの下地に関係が大ありなので「バター」を使います。とても簡単ですが、酒の甘味と醤油の香ばしさはバターと抜群の相性です。
 ホッケをムニエルにした後のフライパンに残ったバターや、魚の焼き汁の残りをきれいに醤油と酒で煮溶かしてソースにします。

コールスローの材料

  • 新キャベツの葉(30cmくらい)・・2枚
  • 人参・・30g
  • 新玉葱・・1/4個
  • 塩・・ひとつまみ
  • オリーブオイル・・小さじ2
  • 合わせ調味料
  • リンゴ酢・・小さじ2
  • 砂糖・・小さじ1/2

  ※リンゴ酢意外の好みの酢でも可

ムニエルのソース(ホッケ2枚に対して)

  • バター・・30g
  • 醤油・・大さじ1
  • 酒・・大さじ1

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 今日は何が書きたいかですが、忘れかけていた2年も前の餃子事件の犯人逮捕が中国から報じられた事をどう受け取めているかについてです。また、中国の報じ ていることについては、そのやり方に気分が悪くなるというだけではなく、秘められたメッセージは何なのかに触れて、毎日新聞の取り上げたこともここでは書 いておきたいと思います。
 中国の冷凍餃子事件は、2007年の12月に発覚したのが最初でした。餃子で具合が悪くなったという通報を受けた保健所の連絡体制が問われたり、連鎖的に起こる被害への対応を云々するニュースが連日流れて大騒ぎでした。その当時私が思っていたのは、私は冷凍餃子など買わないし、直接的な被害があるわけでもないというのと、そもそも中国のすることは真面目に受け止めようのない話ばかりで、些かうんざりでした。海外で中国人に接した経験からですが、話は半分以下に聴いておく方が無難だというのが私の率直なスタンスです。嘘つきだという意味ではなく、言葉に持たせる意味合いなどが日本人とは違うと思うのです。好意的で友好的でもありますが、言う程には態度が伴わない感じがあります。
 当時、このニュースが流れて、何が私の周囲で変わったかと言ったら、ブログの餃子へのアクセス数が増大したのは確かです。日本人は餃子好きですから、冷凍餃子を買わなくなったらお店で食べるか自作するという流れだったのでしょう。ましてや、焼き餃子に毒物混入となれば、茹で餃子が主流の中国が対象ではなく、犯罪のターゲットは日本だと感じました。一連の事を受けて少し書きたいとは思ったのですが、中国の報じることにはその信憑性(しんぴょうせい)が薄く、事実面もはっきりしてこないので、疑心暗鬼な自分の気持ちを書いたところで如何なものかと、引いてしまったのです。
 その後、2008年の北京オリンピックの開催直前に、中国から、同じ餃子を食べて中国でも被害が起きたというニュースが流れ、中国側で起きた犯罪なのかもしれないという曖昧な状況は、その解明もされないまま放置されてきました。この時も、釈然としない内容だったということだけははっきりと覚えています。取り上げようのないその報じ方は、中国らしいものだと思いました。それを几帳面に追いかけて「5w1h」を突き止めようとすると、土壺にはまるだけなのです。でっち上げなのかどうかも問うに足らないことだと思いました。論より証拠で、今回の報じ方も同じです。
 26日に容疑者を拘束したとだけ報じてきた後、梨の礫のようです。ネット上のニュースをいろいろ調べたのですが、どこも報じる内容は乏しく、それだけ情報が少ないのだと思います。ただ、毎日新聞社だけは少し踏み込んでいます。

【北京・浦松丈二】中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、中国当局が製造元の天洋食品(河北省石家荘市)の元臨時従業員、呂月庭容疑者(36)逮捕をこの時期に発表したのは、中国と欧米との関係がぎくしゃくするなか、日本の対中世論を好転させようとする中国指導部の意向を反映したものとみられる

 中国指導部は事件発覚から1年の昨年1月末、中国側捜査の中間報告を発表し、中国側での毒物混入を認め、日本国内の対中感情の好転を図ろうと検討したといわれる

 中国は昨年暮れから地球温暖化対策で欧米との対立が激化。最近では、中国政府のネット検閲廃止を求めた検索最大手グーグルが中国本土から撤退するなど対外イメージの悪化が続いていた。
中国毒ギョーザ:対日配慮か 首相相互訪問にらみ) 毎日新聞 2010年3月27日 10時34分

 こんなにサラッと報じてもよろしいのかしらという思いと、うん、そうだ!という思いが混沌とするのですが、私個人としては後者に近い意見です。外交の出汁に餃子問題をここまで引っ張り、ましてや、容疑者は容疑者でまだ犯人ではないわけで、後にどのようにでも変更可。しかも、この件でも、報道の在り方に誠実感や倫理的な義務を中国に求めるのは無理というものです。日本と中国の関係って、焼け木杭に火が付くというような関係じゃないですよね、最初から。
 書こうと思っていたことを毎日jpが書いてくれたので、これ以上話はないのですが、日本は、食の安全に留意する姿勢だけは持っていたらよいのだと思います。私があえて言うまでもないことかもしれませんが、これで安心というわけではないと思います

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コメント

■中国製ギョーザ中毒:中国人逮捕 中国、にじむ対日配慮 首相相互訪問にらみ-無礼千万!何をいまさら!!対日戦略の変更か?それとも・・・・??
ブログ名:「Funny Restaurant   犬とレストランとイタリア料理」
こんにちは。今頃の逮捕とは、それに今までの対応など考えると、傍若無人、無礼千万というのが、私の感想です。さて、中国が今頃犯人を逮捕したことについて、日本の新聞などは様々な憶測を書きたてていますが、間違いは書いていないもののすべての背景をおさえていないようです。私は、これには以下の三つの複合的な背景があると考えています。
1.直近での対日配慮によるもの(大方の新聞に掲載されている背景)
2.中国官僚機構の恐ろしいほどの非効率によるもの
3.中国が第二の経済大国になれないどころではないことがはっきりしてきたため
詳細は是非私のブログを御覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2010-03-28 11:03

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