寒い日には肉豆腐(豚肉)鍋:すき焼きとの違いは豆腐の量?:「米国核態勢見直し(NPR)報告書」に見えない話
えんどう豆はもう畑に蒔いたらいいと言われ、昨日は雨前適期ということで畑に行ってきました。予報通り、時々霙(みぞれ)が混ざるような雨が夕方降ってきてにんまり。寒いときに蒔いた種は、芽が出るまでに時間がかかりますが、途中しびれを切らして覗いたりすると伸びなくなるので、種に祈りを込めるというのが何とも情けない感じでした。夕方の雨ですっかり気温も下がり、寒さを感じると鍋の出番です。今日は関西風の「肉豆腐」にしました。
肉豆腐という呼び方をするのは関西ですよね。関東ではそういう呼び方はしませんが、正に読んで字の如きというか、関東なら寄せ鍋かすき焼きのような料理です。しかも、関西では肉豆腐と言えば牛(こま肉)を使うそうです。鰹出汁に砂糖と醤油で味を整えて煮込んだ鍋物ですから、食材は何でもよいと思います。今回は豚肉を使って、片栗粉をまぶして揚げただけの凍み豆腐をメインに、牛蒡や白滝、アスパラガスを一緒に煮込んでみました。
使用した肉は、買い置きの肩バラ肉です。この肉は、そのまま長く煮込むと硬くなってしまうので、片栗粉をぱらぱらと少し乗せる程度に振って、軽く両面を焼いてから最後に鍋に加えます。片栗粉が肉の旨味と水分を止める役割をするので、なめらかで柔らかく仕上がります。味付けによく登場する自家配合の「割り下」は、醤油と味醂を同量に少し砂糖を加えて調合してあるので、このような料理には、鰹出汁との割合を考慮して好みの味付けにします。多用途なので作り置くと便利です。
手際よく材料を準備してから取り掛かれば、待ち時間は10分ほどです。残った煮汁で茹でうどんを煮こめば、丁度「うどんすき」になるのですが、関西ではすき焼きとの区別があるようです。肉の味が染み込んだ豆腐や野菜を食し、残った煮汁をうどんで食べれば完食の満足感と共にお腹も一杯になります。
材料
- 豚肉肩バラスライス・・4枚(約200g)
- 白滝・・300g
- えのき茸・・1株
- 高野豆腐・・3個(60g弱)
- 牛蒡・・1/2本
- アスパラガス・・3本
- 片栗粉・・小さじ1
- 茹でうどん・・適宜
調味料
- 鰹出汁・・300cc
- 割り下・・100cc(好みで加減する)☛レシピ
作り方
- 高野豆腐は4等分して片栗粉(分量外)をまぶし、180度の油で揚げる。
- 牛蒡は斜めに3mmの厚さに切って水に5分ほど浸してアクを抜く。
- 鍋にお湯を沸かし、白滝を1分茹でて引き上げ、食べやすい長さに切る。
- えのき茸は石づきを落として小房に分ける。
- 豚肉の両面に片栗粉をパラパラにふって3等分に切る。
- 土鍋に油を引き、5の豚肉の色がかわる程度に軽く焼いて取り出す。
- 続けて糸こんにゃくを炒めながら、鍋底に残っている豚肉の旨味を移す。
- だし汁と割り下を加え、しばらく煮て、白滝に味を移してから牛蒡、アスパラガス、高野豆腐、えのき茸、豚肉を加えて蓋をして煮込む。
- 全体に火が通ったら食卓へ直行♪
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昨日の極東ブログで示唆されていることを疑った。というか、日本が核を保有すかもしれないというアメリカの保守派の見方が、アメリカの米科学者らで組織する「憂慮する科学者同盟」で話題になったというのがまず驚きです。いわゆる一般国民の私レベルでは、「核」というものは非常に遠い問題です。いえ、核は大きな問題ですが、日本が将来的に核を保有る可能性などは疑いもなく「無し」という意味です。権威ある科学者同盟で話題に上がったというだけでも許せないような気持ちになりますが、これは、アメリカの保守派の持つ懸念だけで終わるのでしょうか。
そして、もっと気になるのは、戦略核弾頭を減らす新条約に、米国とロシアが合意したという日本のニュースでは、NPRに一切触れていないという指摘です。確かに言われてみると奇異に思います。
【ニューヨーク共同】米科学者らで組織する「憂慮する科学者同盟」は23日、オバマ米政権が策定中の新核戦略指針「核体制の見直し(NPR)」で「核の先制不使用」を宣言した場合も、米保守派が懸念する日本の核武装はあり得ないとする報告書を発表した。
報告書は日本政府当局者とのインタビューなどから「日本は先制不使用を支持する」と分析、オバマ政権に対し宣言に踏み切るよう促している。報告書は科学者同盟のグレゴリー・カラキ上級アナリストがまとめた。
新たに入手した、日本の核開発に関する1995年の防衛庁(現防衛省)の未公開文書からも日本に核保有の野心はないと判断できるとした。(47ニュース2010/03/24)
日本では何も報じていません(私が知らないだけなのか?)。日本では騒ぎにもなっていない核保有問題を、何故アメリカの保守派は懸念したのでしょうか。ちょっと気味が悪いですが、まさかに、小鳩政権なら踏み出すとでも?
極東ブログでは、
米国の核削減によって日本が核化するのではないかという懸念は日本外では強い。もう少し踏み込んでいえば、中国としては日本の米軍の力が弱まることを望む反面、日本が独自の核化に進む懸念も抱えなくてはならなくなる。
確かに、日本の抑止力としてのアメリカが、核の先制不使用を宣言しようものならその威力は無くなる訳で、アメリカとの同盟問題や沖縄基地問題も、将来的には問題ではなくなるのでしょう。
もう一つ気になるのが、核廃絶に向けて、オバマさんを有言実行型の政治家だとしながらも、極東ブログでの表現は、それがかえって仇になるかもしれないと読み取れるのです。ここ、この部分です。
彼自身はNPRの影響に失望することはないだろう。失望があるとすれば、他の方面かもしれない。
中国が日本に対して核保有の懸念を強めたりでもしたら、中国こそが自国の核の扱いをどうするのか大変気になることです。中国の主張では、台湾も核保有だとしているのも気になります。それに対して、内向きしか見ることのできない今の政権がどう対応できるのだろうか。
※台湾が「核保有5大国」に色分けされていた朝日新聞の地図(クリックで拡大)
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